Core i5-12400FとRTX 5070のゲーム性能をベンチマーク

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BTOパソコンによくある以下の構成で、「ゲーム性能」「クリエイティブ性能」「ライブ配信性能」「消費電力」を比較しました。

  • Core i5-12400F + RTX 5070
  • Core i5-14400F + RTX 5070
  • Core i7-14700F + RTX 5070
  • Ryzen 7 5700X + RTX 5070
  • Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070

CPUの違いによるパフォーマンスの差も分かるので、ゲーミングPCの購入や、自作PCの構成を検討している人は参考にしてください。

この記事ではCore i5-12400Fに注目して解説します!

Core i5-12400F + RTX 5070なBTOパソコンは「激安だけど大丈夫?」って思っている人は多いかも。

最初に結論を言うと、ヘビーFPSゲーマーとクリエイティブ作業をがっつりする人じゃなければ問題ない性能です。

ゲーム、ネット閲覧などの普段使い、フルHDの動画編集みたいな使い方なら、価格の高いハイスペックCPUモデルと使い勝手は変わりません。

できるだけ安く最新ゲームを快適に遊びたい!という人にとって、「Core i5-12400Fで問題ないか」の判断材料にしてください。

他のGPU組み合わせはこちら

すぐにゲームのベンチマークが見たい!って人は、このボタンをタップ↓

目次

CPU性能をざっくり比較

赤:優れている 青:劣っている

スクロールできます
i5-12400Fi5-14400Fi7-14700F5700X9800X3D
世代第12第14第14Zen 3Zen 5
Pコア数66888
Eコア数412
ベースクロック2.5GHz2.5GHz2.1GHz3.4GHz4.7GHz
ブーストクロック4.4GHz4.7GHz5.4GHz4.6GHz5.2GHz
L3キャッシュ18MB20MB33MB32MB96MB
熱設計電力65W65W65W65W120W
発売開始年月2022年1月2024年1月2024年1月2022年4月2024年11月
販売価格
2025年3月調査
18,480円27,800円52,980円28,000円93,800円
実売価格は変動するので参考程度にしてください

Core i5-12400Fは2024年に発覚したインテル第13/14世代の不具合をきっかけに再注目されたCPUです。

Eコア(高効率コア)が無いだけで、基本仕様は第14世代のCore i5-14400Fから大きく変わってません。

Eコアはたくさんのアプリを同時に動かすマルチコア処理などに貢献しているようですが、ゲームだとほとんど役に立ってないので、コスパを狙ったCPU選びならCore i5-12400Fでも十分な性能です。

ゲームやネット閲覧・動画視聴といった普段使いだと、ほとんどの人はCore i5-14400Fとの違いを体感できないと思います。

  • 実際のところ、Eコアって何に役立っているのかよく分からないコアです。影武者のようにせっせと働いてるのでしょうが、ゲーム中心で使う場合、Eコア無しでも問題ありません。

Core i5-12400Fは圧倒的な価格の安さがメリットそれでいてCore i5-14400Fとほとんど変わらない性能なので、少しでも安くて性能にも妥協したくない人におすすめのCPUです。

ただし、安いなりにデメリットはあります。

RTX 5070のような高性能グラフィックボードとの組み合わせは、パワーバランスが少し悪いです。

後述しますが、CPUパワーの限界点が早く、ゲームのフレームレートの伸びがCore i7やRyzen 7のようなハイスペックCPUと比べてしまうと悪いので、ヘビーFPSゲーマーには向いてません。

ただ、アクションアドベンチャーのようなゲームをまったり楽しむカジュアルなゲーマーなら問題ないです。

CPUベンチマーク

CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。

グラフに記載してあるCPUはすべて当サイトで所有しているものを使い、電力設定をBTOパソコンと同じ「定格」にして計測しました。

グラフだけで判断するとCore i5-12400Fはショボすぎる性能に見えますが、CPUベンチマークのスコアとゲームや普段使いといった実運用では大きな差が出ます。

実際に使ってみると、新型のCore i5-14400Fとあまり変わらないパフォーマンスなので心配しないでください。

なので、ここではCPU性能の大雑把な順番として、ふ~んと眺める程度でOKです。

また、この記事では比較していませんが、第13世代のCore i5-13400Fと第14世代のCore i5-14400Fはクロックが100MHz違うだけで、中身は同じものと思ってよいです。

Core i5-13400F/14400Fの比較が気になる人は、RTX 4070 SUPERを使って検証した記事を参考にしてください。

グラフィック性能|RTX 5070

RTX 5070の性能などは別記事にまとめたので、気になる人は参考にしてください。

検証用PCのスペック

スクロールできます
Core i5/i7
12400F
14400F
14700F
Ryzen 7
9800X3D
Ryzen 7
5700X
ケース長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
Cooler Master
CM690Ⅲ
マザーボードASRock H670
PG Riptide
ASUS TUF GAMING
B850M-WIFI
レビュー
ASRock Phantom
Gaming 4
CPUクーラー空冷
AINEX SE-224-XTS
空冷
Scythe 虎徹 MarkⅡ
GPUZOTAC RTX 5070
SOLID OC
メモリ32GB
DDR4-3200
32GB
DDR5-4800
32GB
DDR4-3200
ストレージ2TB Gen 4×4
電源850W750W

一般的なBTOパソコンと同じ仕様で、めっちゃ高性能なパーツは使っていません。

CPUクーラーは2,500円くらいで売ってた安物です。

電源容量はRTX 5070の場合、650WあればOK。

テストPCは見た目が違うだけで、BTOパソコンと同じです!

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】ゼンレスゾーンゼロ
  • 【中量級】パルワールド
  • 【重量級】Call of Duty Black Ops 6
  • 【重量級】MS Flight Simulator 2024
  • 【重量級】STALKER 2
  • 【重量級】F1 24
  • 【重量級】モンスターハンター ワイルズ
  • 【重量級】黒神話 悟空
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのが良いです。

グラフの便利な使い方

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】最高+レイトレON
  • 【画質2】パフォーマンス
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

「最高画質」だとGPU負荷の少ないフルHDで少しCPUパワーの差が出ますが、WQHD/4Kと解像度が上がるほど差が少なくなります。

基本的に画質を上げるとGPUの負荷が高くなってCPUに仕事が回らず大きな差は出ません。(GPU側にボトルネック発生)

グラフィックの軽い競技向けの「パフォーマンス画質」だと、GPUの負荷が下がってCPUパワーの差が出るようになり、最強CPUであるRyzen 7 9800X3Dが狂ったようなフレームレートを叩き出します。

また、Ryzen 7 9800X3D以外はCPU処理の限界に到達するのが早く、フルHD~4Kまでフレームレートが頭打ち状態(CPU側にボトルネックが発生)。RTX 5070の性能を限界まで引き出せていなく「もったいない」感じがします。

こういった競技性の高いゲームは画質を落とす人が多いので、対戦FPSゲームが好きな人やプロゲーマーを目指している人ならRyzen 7 9800X3Dが良いでしょう。

カジュアルに楽しむ人なら、どのCPUを選んでも十分なスピードが出ているので問題ありません。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【画質】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

ベンチマークの評価はCore i5-12400FでもフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

CPUパワーに依存するゲームで、フルHDとWQHDは同じRTX 5070を使っているとは思えないほど差が出ます。

4KはGPUの負荷が高すぎてCPUに仕事が回らず大きな差は出ません。

普通に遊ぶ分にはどのCPUを使っても十分なフレームレートが出ています。

【中量級】ゼンレスゾーンゼロ

設定
  • 【画質】高

適合トレーニングで戦闘時の平均フレームレート

同じ戦闘パターンを再現するため、アンビーの通常攻撃のみで20秒間の平均フレームレートを計測しました。

Ryzen 7 9800X3Dは瞬間的に上限の300fpsを超える性能があると思われます。

Core i5-12400Fは新型のCore i5-14400Fと同等のパフォーマンス。

Core i5-12400F/14400Fは180fpsくらい、Core i7-14700Fは237fps、Ryzen 7 5700Xは244fpsでCPU処理の限界に達し、フルHDとWQHDのフレームレートが変わりません。

4KはGPUの負荷が高くてCPUに仕事が回らず大きな差は出なくなります。

どのCPUを使っても4Kまで快適に遊べるフレームレートです。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

こちらもCPUパワーに依存するゲームで、Ryzen 7 9800X3Dが飛び抜けたスコア。

Core i5-12400F/14400Fは91~95fps、Core i7-14700Fは109fps、Ryzen 7 5700Xは115fpsでCPU処理の限界に達し、フレームレートが頭打ちになります。

ただ、このゲームは60fpsあれば快適に遊べるので、Ryzen 7 9800X3Dと他のCPUで違いが分かる人は少ないと思います。

【重量級】Call of Duty Black Ops 6

設定
  • 【画質】極限
  • 【アップスケーリング】DLSS
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

CPU違いによる平均フレームレートは誤差レベルですけど、Core i5-12400Fは競技性の高いFPSゲームで重要な最低フレームレートの伸びが悪いです。

ヘビーFPSゲーマーならCore i7かRyzen 7を選んだほうが良いでしょう。

カジュアルに楽しむ分には、どのCPUを使っても問題ありません。

【重量級】MS Flight Simulator 2024

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON
  • 【マルチフレーム】x 4
  • 【時刻】昼12時
  • 【天気】快晴

本栖湖から富士山方面へ巡行したときの平均フレームレート

マルチフレーム対応ゲームです。

フルHDとWQHDで大きな差が出ますけど、どのCPUを使っても4Kまで十分すぎる速度で遊べます。

【重量級】STALKER 2

設定
  • 【画質】最高
  • 【アップスケール品質】パフォーマンス
  • 【DLSSフレーム生成】ON
  • 【マルチフレーム】x 4

町内の固定ルートをダッシュしたときの平均フレームレート

こちらもマルチフレーム対応ゲームです。

フルHDとWQHDでCPUのパワー差が出てますが、どのCPUを使っても問題ありません。

マルチフレームに対応したゲームだと4Kまで超快適に遊べます。

【重量級】F1 24

設定
  • 【画質】超高
  • 【アンチエイリアスモード】クオリティ
  • 【DLSSフレーム生成】ON

ベンチマークモードで計測した平均フレームレート

フルHDで微妙にCore i5-12400F/14400Fのスコアが低いですけど、誤差レベルだと思います。

どのCPUを使っても4Kまで快適です。

【重量級】モンスターハンター ワイルズ

設定
  • 【フルHD/WQHDの画質】ウルトラ
  • 【4Kの画質】高
  • 【DLSSフレーム生成】ON
  • 【レイトレーシング】高

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

このゲームは「4K+ウルトラ画質+レイトレーシング高」の最高設定だと、ビデオメモリ12GBでは動作が不安定になるので、4Kだけ画質を一段下げて計測しました。

ベンチマークの評価はこちらです↓

スクロールできます
12400F14400F14700F5700X9800X3D
フルHD快適快適非常に快適非常に快適非常に快適
WQHD快適快適快適快適快適
4K快適快適快適快適快適

こちらもCore i5-12400F/14400FはフルHDとWQHDのフレームレートが少し低いですけど、問題なく遊べます。

CPUの価格からすると、Core i5-12400Fは十分なパフォーマンスです。

【重量級】黒神話 悟空

設定
  • 【画質1】超高/サンプリング解像度50
  • 【画質2】超高/サンプリング解像度35
  • 【DLSSフレーム生成】ON
  • 【レイトレーシング】超高

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

このゲームは解像度によってサンプリング値が自動的に変わってしまうので、すべての解像度で4K最高設定である「50」と、少し画質を落とした「35」の2パターンに固定して計測しました。

4K/最高設定だとRTX 5070ではかなり厳しいスーパー激重ゲームですが、フルHD/WQHDなら問題ありません。

快適に遊ぶなら80fps以上は欲しいところ。画質を少し下げれば4Kまで普通に遊べます。

CPU違いによるフレームレートは誤差レベルなので、Core i5-12400Fがベストコスパです。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、RTX 5070ならレイトレーシングONでもWQHDまで「ほぼ60fps」に張り付き状態で遊べます。

4K/レイトレーシングONなら画質を少し落とせば問題ありません。

続編のナイトレイン(NIGHTREIGN)も余裕で遊べるはず。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシング オーバードライブ
  • 【DLSS】自動
  • 【DLSSモデル】トランスフォーマー
  • 【マルチフレーム】x 4

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

マルチフレーム対応ゲームです。

CPU違いによるフレームレートは誤差レベルでした。Core i5-12400Fがベストコスパです。

ゲーム性能のまとめ

CPUはGPUの性能を引き出す重要なパーツです。

同じグラフィックボードを使用しているにもかかわらず、CPUの違いでパフォーマンスは大きく変わります。

Ryzen 7 9800X3Dが最強です。

その他のCPUとRyzen 7 9800X3Dのパフォーマンス差はこうなります↓

CPU9800X3Dとの
性能差
12400F-27%
14400F-26%
14700F-16%
5700X-18%

Core i5-12400Fのゲーム時のパフォーマンスはCore i5-14400Fとほぼ同じで、Core i7-14700FとRyzen 7 5700Xより10%ほど低いです。

CPUの価格差に見合った性能といったところですが、少なくともCore i5-14400Fを選ぶメリットは無いと感じました。

また、ゲームによってはほとんど差が出ないので、ヘビーFPSゲーマーでなければCore i5-12400Fはコスパ重視の人にとってベストだと思います。

  • テストしたゲームの中にはフレームレートに60fpsとか300fpsまでの上限があったので、MODを使って上限解除したりするなど、マニアックなことをすればもっと差が出るはず。ただし、現実的な体感差は少ない。

注目点として、上記の性能差はフルHD/WQHDといった低解像度や、画質を落としてCPUパワーを絞り出した結果を含みます。

最高画質のみの平均値を出すとこうなります↓

平均フレームレートの補足(タップして読む)

平均フレームレートは最高画質設定のみ、フレームレート上限の無いゲームのみで算出しています。

以下のゲームを除く

  • ゼンレスゾーンゼロ(300fpsが上限のため)
  • エルデンリング(60fpsが上限のため)
  • フォートナイト(低画質を除く)
  • 黒神話 悟空(サンプリング値35を除く)

マルチフレームが使えるゲームだと、平均fpsを大きく超えるフレームレートが出ます。

RTX 5070はもっと高いフレームレートを出せるポテンシャルがあるので、平均fpsは参考程度にしてください。

4K/最高画質だけの結果だと、Core i5-12400FでもCore i7/Ryzen 7とあまり変わらないことに注目!

傾向としては、4K解像度だとGPUの負荷が高すぎて大きな差は出ません。

フルHDとWQHDでも、グラフィックにこだわった重たいゲームだと差が出にくいです。

ただし、今後マルチフレーム対応のゲームが増えたときに、ひょっとしたらもっと差が広がるかも。

とはいえ、現状でも4K/100fps以上のスピードで遊べるので、ほとんどの人にとって十分なパフォーマンスと思われます。

カジュアルなゲーマーだと120fps以上のフレームレートは体感で違いが分からない人が多いです!

ここは人によって評価の分かれるポイントかな … と思います。

カジュアルにゲームを楽しみたい人だと、どのCPUを選んでも体感できる差は少ないでしょう。

もちろん、最強CPUのRyzen 7 9800X3Dを手にすれば何も不自由しませんが、価格はめっちゃ高いのでよ~く検討してください。

クリエイティブ性能チェック

クリエイティブ性能チェックはBlender、V-Ray、UL Procyonなどのベンチマークアプリを使うのが定番です。

ただ、イマイチ何をしているのかイメージが沸かないと思うので、動画・写真編集といった一般的な作業のパフォーマンスで比較しました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画をエンコードした時の処理時間です。

RTX 5070を使ったエンコードは8コアベースのCPUであるCore i7/Ryzen 7だとCPU 60~80%、GPU 95%くらいの配分で動作。

Core i5-12400F/14400Fはコア数が少ないので、CPU 100%/GPU 95%とほぼ限界までパワーを使って余裕がない状態でした。

わりとがっつりパワーを使う処理です。

  • 組み合わせるGPUによってCPUとGPUの稼働配分が変わります
4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Media Encoder v.25.1
Core i5-12400F+RTX 5070
4分56秒
Core i5-14400F+RTX 5070
4分48秒
Core i7-14700F+RTX 5070
4分34秒
Ryzen 7 5700X+RTX 5070
4分50秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070
4分00秒

↑どのCPUを選んでも10分の実時間より早く処理できます。

Core i5-12400Fの処理速度は遅いけど、4K映像を扱わない人なら関係ありません。

フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Media Encoder v.25.1
Core i5-12400F+RTX 5070
1分14秒
Core i5-14400F+RTX 5070
1分14秒
Core i7-14700F+RTX 5070
1分05秒
Ryzen 7 5700X+RTX 5070
1分07秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070
1分01秒

↑フルHDエンコードは負荷が少ないので、速攻で処理が終わります。

Core i5はちょっと遅めですけど、ゲームが中心でたまに動画編集するって人なら問題ない速度です。

AIノイズ除去(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ10枚を一括ノイズ除去した処理時間です。

AIノイズ除去
適用量:50
Core i5-12400F+RTX 5070
63.68秒
Core i5-14400F+RTX 5070
59.99秒
Core i7-14700F+RTX 5070
54.03秒
Ryzen 7 5700X+RTX 5070
57.89秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070
51.16秒

AIノイズ除去はCore i7とRyzen 7がCPU 35~45%、GPU 40~70%くらいのパワー配分で動作。基本的にGPUヘビーな処理です。

Core i5-12400Fと14400FはCPU 30~80%、GPU 40~85%くらいの配分で動作。Ryzen 7/Core i7よりも余裕が無いです。

Core i5-12400Fは最も遅いですけど、1枚単位の処理だったら気にならないと思います。

RAW現像(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ100枚をL判サイズに現像したときの処理時間です。

RAW現像 100枚
2400万画素→L判サイズ
Core i5-12400F+RTX 5070
32.83秒
Core i5-14400F+RTX 5070
29.89秒
Core i7-14700F+RTX 5070
23.25秒
Ryzen 7 5700X+RTX 5070
25.76秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070
15.71秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
カラースペースsRGB
画質100
サイズ調整1500 x 1050
解像度300px/インチ

RAW現像はCPU 85~100%、GPU 20~30%くらいの配分で動作。CPUヘビーな処理です。

こちらもCore i5-12400Fが最も遅いのですが、100枚イッキに処理することって一般人には無い行為だと思います。

1枚単位の処理だったら気になるほどの差はありません。

とはいえ、もっと複雑な処理をさせたら、さらに大きな差が出ると思われます。

クリエイティブ性能のまとめ

Core i5-12400Fのクリエイティブ性能は低いです。

とはいえ新型のCore i5-14400Fと大きな差はありません。

ゲームが中心で、たま~にフルHDの動画編集をするって人ならCore i5-12400Fでも問題ないと思います。

ゴリゴリのクリエイターなら、価格がめちゃめちゃ高いRyzen 9/Core Ultra 9などの最上位CPUの方が時間効率が良いです。

ゲーム実況配信チェック

サイバーパンク2077をOBS StudioとVTube Studioを使ってアバター合成しながらTwitchにライブ配信テストをしました。

なお、すべての環境で同一の負荷を掛けるため、ベンチマークモードで計測しています。

WQHD/最高画質でゲームしつつ、フルHDにダウンスケールして60fpsで配信というイメージです。

OBS/VTube Studioの設定はこちら
映像エンコーダーNVIDIA NVENC H.264
レート制御CBR
ビットレート6000 Kbps

その他の設定はデフォルトです。

配信をすると、どのCPUを使っても17~19fpsくらいフレームレートが低下しました。

  • ゲームや配信アプリの設定によってフレームレートの落ち幅は変わるので、参考程度にしてください

すべての構成でドロップフレーム0%、映像がカクつくこともなく普通に配信できます。

ただし、Core i5-12400F/14400FはCPU使用率が100%に張り付くシーンがあったので、いろんなアプリを同時起動している人は注意が必要。

高いフレームレートが重要なゲームであれば、画質や解像度を落とす必要はあると思います。

とはいえ、「まずは始めてみたい!」という人ならCore i5-12400Fでも問題ありません。

どうしても高解像度・高フレームレートにこだわるなら、キャプチャーユニット+配信専用PCを使った「2PC配信」にして負荷を分散させた方が良いでしょう。

2PC配信だとCPUパワー不足のジレンマから解放されるほか、フレームレートの低下も無し。配信も安定するので無理に1PCの配信にこだわらなくてもOKです。

こだわりたい人はキャプチャーユニットなどを使って2PC配信にしよう!

消費電力チェック

各CPU+RTX 5070を使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲーム
サイバーパンク2077
フルHD~4K
エンコード
4K
動画視聴
Hulu
12400F305-335W230-245W70-75W
14400F315-355W245-255W70-75W
14700F345-375W255-260W70-75W
5700X340-355W240-250W75-80W
9800X3D330-345W275-290W70-75W

Core i5-12400Fがベスト。悪く言うと、一番パワーが無いから消費電力が低いとも言えます。

とはいえ、新型のCore i5-14400Fと処理能力に大きな差は無いので、エコを気にする人にとっては良いと思います。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

四捨五入した大雑把な消費電力を掲載しています。

システム環境やゲームによって消費電力は変動するので、目安として参考にしてください。

CPU温度チェック

各CPUの動作温度をチェックしました。

すべて「サイドフロー空冷」とオープンフレームケースを使った計測値です。

瞬間最大温度

スクロールできます
CPUベンチマーク
Passmark
ゲーム
サイバーパンク2077
WQHD
エンコード
4K
12400F49℃53℃51℃
14400F57℃54℃57℃
14700F73℃64℃72℃
5700X67.4℃68.4℃68.8℃
9800X3D95℃78.5℃78.2℃

※ゲームはサイバーパンク2077で危険度MAX乱戦時のCPU温度

瞬間最大温度はマニアな人以外は気にしなくてOKです。

  • CPUベンチマークは日常的にする人はいないので無視してOK

平均温度

スクロールできます
CPUベンチマーク
Passmark
ゲーム
サイバーパンク2077
WQHD
エンコード
4K
12400F40℃47℃46℃
14400F46℃50℃52℃
14700F51℃56℃55℃
5700X61.9℃65.7℃65.5℃
9800X3D75.9℃68.1℃68.5℃

※ゲームはサイバーパンク2077で危険度MAX乱戦時のCPU温度

各CPUの限界温度はインテルCPUが100℃、Ryzenが95℃です。

平均温度はインテルCPUがぶっちぎりに良いと思います。

とはいえ、どのCPUも限界値まで余裕があるので気にする必要はありません。

Core i5-12400FのCPUクーラーは価格が安い「トップフロー式」でOKです。

予算がある人は「サイドフロー式」を選んでおくと、ケース内に溜まった熱気を効率よく外へ排出できます。

Core i5-12400Fは低発熱なので、水冷にしても効果はほとんど無いです。(LED装飾して光るPCにしたい人は水冷にするのもアリ)

【まとめ】Core i5-12400F+RTX 5070の構成について

まとめると、こんな感じです。

RTX 5070まとめ

  • フルHD/WQHD解像度で無敵のパフォーマンス
  • マルチフレーム対応ゲームなら4Kでも120fps以上
  • ゲームによっては4K/最高画質でビデオメモリ不足

Core i5-12400Fまとめ

  • 激安
  • ほぼCore i5-14400Fと同じパフォーマンス
  • クリエイティブ性能が低い
  • RTX 5070の性能を十分に引き出せない
  • ヘビーFPSゲーマー

RTX 5070については、フルHD/WQHD解像度で競技性の高いFPSゲームをやり込みたい人に最適です。

オープンワールド系のアクションゲームなら、高い解像度でも快適に遊べる性能。

価格と性能のバランスに優れていて、どれが良いか迷ったら手を出して問題ないグラボです。

Core i5-12400FについてはRTX 5070と組み合わせた場合、ちょっとパワー不足を感じますけど、CPUの価格を考慮すると十分な性能だと思います。

ゲーミングPCは「高性能を求めるとキリがない」ので、限られた予算の中で妥協点を見極めるのも大事です。

Core i5-12400F+RTX 5070な構成は、カジュアルにゲームを楽しむ人、最安でPCゲームを楽しみたい人にとって「問題なし」と感じました。

ただし、最低フレームレートが気になるヘビーFPSゲーマーだったら、素直にRyzen 7/Core i7/Core Ultra 7クラスのCPUを選んでください。

BTOパソコンだとCore i5-14400Fモデルより1~2万円ほど安いので、価格重視の人に最適です。

以上、参考になれば幸いです!

使用したグラフィックボードはこちら↓

↑シンプルで派手すぎないグラボです。

他のGPU組み合わせはこちら

Core i5-12400F+RTX 5070のBTOゲーミングPC

ここまでの解説を踏まえて、おすすめのPCをご紹介します。

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ドスパラ Magnate-G MF

CPUCore i5-12400F
GPURTX 5070
CPUクーラー
解説
空冷
サイドフロー式
メモリ
解説
16GB
DDR5-4800
ストレージ
解説
500GB
Gen 4 NVMe
M.2スロット数
解説
2個(空き1)
Gen 4×4 – 1(0)
Gen 3×4 – 1(1)
マザーボード
解説
B760チップセット
microATX
高さ x 幅 x 奥行
解説
422 x 210 x 401
ミニタワー
電源
解説
750W
80PLUS BRONZE
ネットワーク有線:2.5Gbps
無線:なし
サポート
価格189,980円
ポイント
  • 納期が早い
  • 安心ブランド
  • 拡張性が高い
  • 大きすぎないサイズ
  • 白と黒から選べる
  • ストレージ容量が少ない
  • CPU性能が少し低い
  • ヘビーFPSゲーマー

ドスパラの一般向けPCブランド「Magnateシリーズ」のCore i5+RTX 5070モデルです。

シンプル&おしゃれな見た目のボディーが特徴。

冷却能力の高いサイドフロー式CPUクーラー、最新規格のDDR5メモリ、ネットワーク遅延の少ない2.5Gbps LANを標準搭載。

初期ストレージ容量が500GBと少な目ですが、注文時に自分好みの容量へカスタム可能で、NVMe SSDの増設スロットも1つあって拡張性が高いのもポイント。

ドスパラのPCはブランド力の高さから価格は少し高めですけど、本機はかなりお買い得!

できるだけ安く、安心できるメーカーからPCを買いたい人に最適です。

36回払いまで分割手数料0円キャンペーン中!

\シンプルな黒ボディー

\おしゃれな白ボディー

安すぎ注意報!

その他のRTX 5070搭載PCはこちら↓

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更新:2025年4月26日

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価格GPUCPUメモリストレージメーカーおすすめフルHDWQHD4K光る光らない標準中型小型空冷水冷Wi-FiM.23年保証サポート納期レビュー
89980円RTX 3050Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ1111111
106980円RTX 3050Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ1111111111
116980円RTX 4060Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ1111111111
127900円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB500GBMDL.make111111
127980円RTX 4060Core i5 1240016GB500GBドスパラ111111
129800円RTX 4060Core i5 1240016GB500GBPC工房1111111
129800円RTX 4060Ryzen 5 450016GB1TBマウス111111111
131980円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB500GBドスパラ1111111111
139800円Ryzen Z1 ExRyzen Z1 Ex24GB1TBASUS11111111
141980円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB500GBドスパラ1111111111
144800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB500GBMDL.make11111
155980円RTX 4060Ryzen 9 7945HX32GB1TBMinisforum1111111
164800円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB1TBマウス1111111111
175800円RTX 5060TiRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア11111
176980円RTX 5060TiRyzen 7 770016GB500GBドスパラ1111111
181490円RTX 4060Core i5 14400F16GB1TBサイコム11111111
186980円RTX 5070Ryzen 7 5700X16GB500GBドスパラ111111111
196980円RTX 5070Ryzen 7 770016GB500GBドスパラ111111111
205887円RTX 4060Core i5 14500~16GB~256GB~レノボ111111
209800円RTX 5060TiCore i7 14700F32GB1TBフロンティア111111
214800円RTX 5070Ryzen 7 5700X32GB1TBフロンティア111111
217800円RTX 5070Ryzen 7 5700X32GB1TBフロンティア111111
229900円RTX 5070Ryzen 7 5700X16GB1TBマウス11111111111
244800円RTX 5070Core i7 14700F32GB1TBフロンティア1111111
246980円RTX 5070Ryzen 7 770032GB1TBドスパラ1111111111
246980円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ11111111111
249800円RTX 4070 SPRyzen 7 8700F32GB1TB日本HP1111111111
249800円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D16GB1TBマウス11111111111
268800円RTX 5070Core Ultra 7 265F32GB1TBフロンティア11111111
271980円RX 9070XTRyzen 7 770032GB1TBドスパラ1111111111
274800円RX 9070XTRyzen 7 770016GB1TBマウス111111111
286980円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
289900円RTX 4070Ti SPCore i7 14700F32GB2TB日本HP1111111111
295800円RX 9070XTCore Ultra 7 265F32GB2TBフロンティア11111111
299800円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ111111111
309800円RX 9070XTRyzen 7 7800X3D32GB2TBフロンティア11111111
314800円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D16GB1TBPC工房1111111
319800円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D16GB1TBPC工房1111111
319800円RTX 5070TiRyzen 7 770032GB1TBPC工房1111111
324800円RTX 5070TiCore Ultra 7 265F32GB2TBフロンティア11111111
324980円RTX 5070TiCore i7 14700F32GB1TBドスパラ1111111
326980円RX 9070XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
329800円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D16GB1TBPC工房1111111
335800円RX 9070XTRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア11111111
336980円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ111111111
344800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア1111111
346980円RTX 5070TiRyzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
348800円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ11111111
349800円RTX 5070TiRyzen 7 8700F32GB2TB日本HP1111111111
352800円RTX 5070TiRyzen 7 9700X32GB1TBツクモ11111111
359800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア111111111
366980円RX 9070XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ11111111
368000円RX 9070XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBストーム11111111
369800円RX 9070XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ111111111
371910円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB2TBサイコム1111111111
376980円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
379800円RTX 5080Ryzen 7 9700X32GB1TBツクモ11111111
384800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房1111111
389800円RTX 5070TiRyzen 7 7800X3D32GB1TBストーム11111111
414800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ11111111
419800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBストーム1111111
419980円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D32GB2TBツクモ111111111
424800円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D32GB1TBPC工房111111
426980円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ111111111
434800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア11111111
454800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房111111
464800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ1111111
469800円RTX 5070TiRyzen 7 9700X32GB2TBマウス111111111
469800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBストーム111111
476980円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ11111111
479800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBストーム1111111
499800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBマウス111111111
539800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB2TBマウス111111111

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RTX 5070Ti
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