Core i7-14700KとRTX 4070Ti SUPERのゲーム性能とベンチマーク|i7-13700Kと比較レビュー

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BTOゲーミングPCによくある以下の構成で、「ゲーム性能」「クリエイティブ性能」「消費電力」を検証しました。

  • Core i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER(水冷)
  • Core i7-13700K+RTX 4070Ti SUPER(水冷)
  • Core i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER(空冷)
  • Core i5-14400F+RTX 4070Ti SUPER(空冷)

CPUの違いによるパフォーマンスの差も分かります。

ゲーミングPCの購入や、自作PCの構成を検討している人は参考にしてください。

すぐにゲームのベンチマークが見たい!って人は、このボタンをタップ↓

目次

CPU性能と特徴をざっくりチェック

赤:優れている

スクロールできます
i7-14700K/KFi7-13700K/KF i7-14700/Fi5-14400F
世代第14第13第14第14
ソケットLGA1700LGA1700LGA1700LGA1700
Pコア数8886
Eコア数128124
スレッド数28242816
オーバークロックXX
ベースクロック3.4GHz3.4GHz2.1GHz2.5GHz
ブーストクロック5.6GHz5.4GHz5.4GHz4.7GHz
L3キャッシュ33MB30MB33MB20MB
PBP125W125W65W65W
MTP253W253W219W148W
APO※注※注不明
推奨CPUクーラー
(筆者基準)
水冷水冷空冷空冷
参考価格
1月調査
62,000円
(14700KF)
58,000円
(13700KF)
61,000円
(14700F)
34,000円

【※注】APO機能は第12世代、第13世代もアップデートで使用可能になる予定(対応CPUは不明)

Core i7-14700Kはi7-13700KからEコア数、キャッシュメモリ、動作クロックが微増したマイナーアップデートモデルです。

ゲームパフォーマンスを向上させるAPO機能(Application Performance Optimization)が追加されたのがポイント。

ただし、APOは「初期設定が難しい」「ゲーム側の対応が必要」といったハードルがあり、それほど強みとは言えません。

また、CPUの型番にKが付くモデルは「消費電力が高くて発熱がすごい」という弱点があるので、基本的に水冷システムを推奨。

確かにパワーは出ているもののデメリットの方が強すぎて、あまりおすすめできるCPUではないです。

Intel 第13、第14世代のCPUに不具合が発生しているので、最新情報をチェックしておくことをおすすめします。

CPU名の最後にあるF(例:Core i7-14700KF)は内蔵GPU機能があるかどうかです。

ゲーミングPCの場合はグラボを積んでいるので、実用上は14700KFと14700Kに違いはありません。

より詳しい解説は、関連記事を参考にしてください。

CPUの総合性能を計測するPassmarkのスコアです。

各CPUは実機を使い、電力設定を「定格」にして計測しました。(※BTOパソコンと同じ設定)

「オーバークロック」や「電力制限解除」するとスコアは大きく変動します。

グラフだけで判断すると、Core i7-14700Kと13700Kが飛び抜けた性能。

Core i7/Ryzen 7といった「7グレード最高峰」のCPUとなります。

ただ、実際に使ってみると「Core i7-14700Kとi7-13700K」に体感できるほどの差はありません。

コスパ重視ならCore i7-13700Kで十分な性能。特にBTOパソコンは値下げされてお得感が増すでしょう。

価格差は時間が経つほど少なくなるので、予算があるなら総合的に最新のCore i7-14700Kが良いという感じです。

※上位のCore i9/Ryzen 9は時間効率が重要な「仕事」をする人におすすめ。個人の趣味レベルならCore i7/Ryzen 7までで十分です。

APOの注意点

ゲームパフォーマンスを向上させるAPO機能を使うには、以下の手順が必要です。

  • マザーボードのDTT(Intel Dynamic Tuning Technology)を有効化
  • DTTドライバーをインストール(マザーボードメーカーが提供)
  • インテルApplication Optimizationをインストール
  • APOに対応したゲームを用意する
    ∟2023年10月時点で2本しか存在しない

>>インテル公式資料

DTTの設定は、私が使っているマザーボード(ASRock B760 Pro RS)だとデフォルト値が無効になってました。

BTOパソコンで出荷時に有効になっているかは不明。(たぶん無効になっていると思われる)

※ドスパラのZA7C-R47T 14700KFモデルを試用したところ、BIOSにDTT設定項目は存在しませんでした。(2023年11月時点)

執筆時では「マニア向け」「知ってる人しか使わない」機能で、これじゃ普及しないだろうな … というのが正直な感想です。

普及するにしても数年は要すると思われるため、APO機能を目当てにCore i7-14700Kを買うのはおすすめしません。

とはいえ、効果はそれなりにあるので、しばらく様子を見てプレイしているゲームがAPOに対応しているかチェックすることをおすすめします。

検証用PCのスペック

スクロールできます
Core i7-14700K
Core i7-13700K
Core i7-14700F
Core i5-14400F
OSWindows 11 Home
ケースアユート/長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
長尾製作所
オープンフレーム
マザーボードASRock B760
Pro RS
レビュー
ASRock H670
PG Riptide
CPUクーラー水冷
NZXT KRAKEN 280
空冷
AINEX SE-224-XTS
GPURTX 4070Ti
MSI VENTUS 3X
メモリ32GB
DDR5-4800
32GB
DDR4-3200
ストレージ2TB Gen 4×4
HIKSEMI FUTURE
→レビュー
2TB Gen 4×4
CFD PG3NF2
電源850W850W

Core i7-14700K/13700Kは280mm簡易水冷、Core i7-14700F/i5-14400Fはサイドフロー空冷で検証。

Core i7-14700KのAPOは無効

Core i7の電力設定は定格です。

  • i7-14700K PBP 125W/MTP 253W
  • i7-13700K PBP 125W/MTP 253W
  • i7-14700F PBP 65W/MTP 219W

自作PCだとCore i7-14700K/13700Kを定格で使う人は少ないと思いますが、BTOパソコンと同じ設定で比較します。

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】アーマードコア6
  • 【中量級】龍が如く7 外伝
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【重量級】ファークライ6
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】スターフィールド
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめです。

グラフの便利な使い方

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】DX11パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む/チャプター5)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

競技向けの「パフォーマンス設定」でCore i7-14700K/13700Kが飛び抜けて良いフレームレート

Core i5はボトルネックが発生してフルHD~4Kまでフレームレートがほぼ同じです。

Core i5でも240fpsを超えますが、動きの激しいシーンではフレームレートが大きく変動するので、安定して高フレームレートを維持したい人は「Core i7-14700Kが良い」です。

一方で、グラフィックスの最も重いDX12モードの「最高画質+レイトレON」だと、WQHD以上はCPUの差が少なくなります。

総合するとCore i7-14700Kがベストですけど、カジュアルに楽しむ分にはどのCPUでも変わらないと思います。

【中量級】オーバーウォッチ 2

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【高品質アップスケーリング】デフォルト
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時/シーズン8)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

デフォルト画質である「ウルトラ」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。

ガチなプレイヤーなら画質を下げると400fpsとか出ます。

GPU負荷の軽いフルHDでCPUパワーの差が出ますが、4070Ti SUPERならWQHD以上で遊ぶのがおすすめ。

WQHD以上の場合、CPUの価格差に見合った違いはありません。

他の中量級FPSゲームとして「Apex Legends」もありますが、だいたい同じようなフレームレートで遊べます。(300fpsが上限)

※Apex Legendsは同じパターンの戦闘シーンを再現できないため未計測

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測

ベンチマークの評価はフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

Core i7-14700K/13700Kと14700Fの差はごくわずか。

Core i5は160fpsくらいで処理の限界に達し、フレームレートが伸びません。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート(v.4.6)

フレームレート60fpsが上限のゲームです。

RTX 4070Ti SUPERだとオーバースペック。RTX 4060でも4Kまで60fpsに張り付きます。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート(v.0.1.4.1)

このゲームの高負荷なシーンは「戦闘中」や「フィールド内を探索中」ではなく、ある程度成長した「拠点内」だと思われます。

拠点で活動中に80fpsくらい出ていれば「戦闘」「移動」も快適に動作します。

検証時のバージョン(v.0.1.4.1)では、組み合わせるCPUによってフレームレートの伸びが大きく変わる珍しいゲームです。

Core i7-14700K/13700Kが飛び抜けて良いスコア。

同じグラボを使用しているとは思えないほど差が出ますが、どのCPUでも十分な速度なので違いを体感できる人は少ないでしょう。

Core i5は110fps、Core i7-14700Fが120fps、Core i7-14700K/13700Kは150fpsくらいがCPUの限界値となり、ボトルネックが発生。

4KはGPUの負荷が高すぎて誤差レベルになります。

【中量級】アーマードコア 6

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: armored-core6-photo7_1024_20230831_054230.jpg
設定
  • 【画質】最高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート(v.50)

DLSSに対応していないゲームですが、フルHD〜ウルトラワイド(UWQHD)まで上限の120fpsで動作。

4Kは混戦時だと75fpsまで瞬間的に落ちるけど、まったく問題ないです。

特にウルトラワイドがすごい迫力なのでおすすめ。

ただ、Core i7-14700Kと13700Kの差はありません。

普通に遊ぶなら、どのCPUとの組み合わせでも問題ないです。

【中量級】龍が如く7 外伝

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

地獄チームランブルGOLD1で仲間が戦闘時の平均フレームレート(8人vs10人/v.1.21)

「龍が如く7外伝 名を消した男」はDLSS3+ウルトラワイドに対応。

激しい動きでもヌルヌル動作します。

GPU負荷の低いフルHDでCPUパワーの差が出ますが、実際のプレイ感に差はありません。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート(v.1.20)

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

ウルトラワイド(UWQHD)に対応しているので、PS5みたいなゲーム機とは別次元のゲーム体験ができます。

GPU負荷の低いフルHDでCPUパワーの差が出ますが、実際のプレイ感は変わらないです。

【重量級】ファークライ6

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【FSR】OFF

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.7.0)

CPUパワーがハッキリ出るゲームで、Core i7-14700K/13700Kが飛び抜けたスコア。

よ〜く見ると、各CPUのフルHDとWQHDのスコアに大きな差はなく、ボトルネックが発生しているのが分かります。

こういったタイプのゲームでは、CPUパワーのある方がフレームレートがよく伸びます。

Core i5でも快適に遊べるフレームレートですけど、4070Ti SUPERのパワーを活かせてないです。

DLSSに対応していないゲームですが、AMDのアップスケール技術「FSR」には対応。

FSRをONにするとGPUの負荷が下がってCPUパワーが良く乗り、フレームレートが瀑上がりします。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

設定
  • 【画質】最高
  • 【解像度スケール】100%
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.06)

競技性の低いゲームなので、4Kまで快適に遊べます。

GPU負荷の少ないフルHD/WQHDでCPUパワーの差が大きく出ます。

4KはGPU負荷が高くてCPUに仕事が回らず差が出ません。

【重量級】スターフィールド

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

視界の広い「広い場所」と、視界の狭い「狭い場所」を走った平均フレームレート(v.1.8.88)

めっちゃくちゃ重たいゲームでしたが、DLSS3 フレーム生成対応にアップデートされて4Kまで快適に遊べるゲームに生まれ変わりました。

惑星・地上などの視界の開けた「広い場所」と、船内や洞窟みたいな「狭い場所」でフレームレートが大きく変わります。

計測時のバージョン(1.8.88)では、165fpsがフレームレートの上限になるようです。

CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート(v.1.10.1)

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、レイトレーシングOFFなら4Kまで60fpsに張り付けます。

4Kでレイトレーシングを使うなら少しだけ画質を落とせば問題ありません。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.2.1)

4Kまで快適に遊べます。

GPU負荷の少ないフルHDでCore i7が良いスコア。

ただ、RTX 4070Ti SUPERならWQHD以上で遊ぶのがおすすめなので、Core i5でも十分です。

Core i7-14700Kのゲーム性能まとめ

共通点として、重量級ゲームの4KはGPUの負荷が高すぎてCPUパワーの差が出ません

4Kのフレームレートを上げたいなら、CPUではなくGPUのランクを上げた方が良いです。

一番の難点はどのゲームでCore i7-14700Kのパワーが乗るか分からないことでしょう。

ゲームによってはフルHDでも格下のCore i5と同じパフォーマンスであることは注意すべきポイントです。

まとめると、当たり前ですがCore i7-14700Kがベストですけど、Core i7-13700Kから大きな進化がない点は注意してください。

クリエイティブ性能チェック

動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

4K→4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
4分15秒
i7-13700K+ RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
4分15秒
i7-14700F + RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
4分26秒
i5-14400F + RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
4分40秒
フルHD→フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
1分13秒
i7-13700K+ RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
1分14秒
i7-14700F + RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
1分24秒
i5-14400F + RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
1分26秒

どのCPUとの組み合わせでも、10分の実時間より早くエンコードできます。

Core i7-14700Kとi7-13700Kの速度差はほぼ同じ

格下のCore i7-14700Fとi5-14400Fよりは「かなり速い」です。

RAW現像(Lightroom Classic)

Lightroom Classicを使って有効画素数2010万(SONY RX10M4)のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
13.30秒
i7-13700K+ RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
13.68秒
i7-14700F + RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
17.98秒
i5-14400F + RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
19.37秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ

どのCPUとの組み合わせでもサクサク処理できます。

こちらもCore i7-14700Kと13700Kの処理速度はほぼ同じ。

格下のCore i7-14700F/Core i5-14400Fよりは速いです。

AI画像生成(Stable Diffusion)

Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。

設定・環境はこちら
  • Stable Diffusion Web UI v1.7.0
  • Python 3.10.9
  • xformers 0.0.20
  • 【Check Point】 YesMix v1.5
  • 【Lora】 Mikasa Ackerman
  • 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
  • 【Prompt】
    • masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
  • 【Negative prompt】
    • EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
  • 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
  • 【Sampling steps】20
  • 【Width】512
  • 【Height】768
  • 【Batch count】6
  • 【CFG Scale】7
  • 【Seed】 1954368363

設定を合わせると同じ画像が生成されます。

Stable Diffusion
(512 x 768)x 6枚
i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
9.8秒
i7-13700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
9.8秒
i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
9.8秒
i5-14400F+RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
10.6秒
i7-14700F+RTX 4080(DDR4)
8.9秒
i7-14700F+RTX 4070Ti(DDR4)
10.8秒
i7-14700F+RTX 4070 SUPER(DDR4)
11.8秒
i7-13700+RTX 3060 12GB(DDR4)
28.1秒

6枚だとあっという間です。

次は49枚のテストです。(設定のBatch countを49に変更)

Stable Diffusion
(512 x 768)x 49枚
i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
1分19秒
i7-13700K+RTX 4070Ti SUPER(DDR5)
1分19秒
i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
1分20秒
i5-14400F+RTX 4070Ti SUPER(DDR4)
1分23秒
i7-14700F+RTX 4080(DDR4)
1分11秒
i7-14700F+RTX 4070Ti(DDR4)
1分26秒
i7-14700F+RTX 4070 SUPER(DDR4)
1分35秒

CPUの違いは少し影響あるようですが、ほぼ同じと思ってよいでしょう。

AI画像生成はほとんどGPUパワーだけで処理するようです。

今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。

生成解像度を2048 x 2048に上げれば15GBほど使用しますが、1枚生成するのに55秒もかかるので時間効率が悪いです。(設定によるかも)

中解像度で大量に生成ガチャして、お気に入りの1枚をアップスケールした方が良いでしょう。

その場合、ビデオメモリは16GBも必要ありません。

ビデオメモリ(VRAM)16GBの使用量について

現状だとVRAM 16GBを必要とするゲームは極めて少ないですし、そもそも4Kでゲームしないなら不要です。

※私の知る限り16GBが必須なゲームは存在しない

画質を少し調整したり、DLSSといったアップスケール技術に対応したゲームだとVRAM使用率は下がります。

参考までに、サイバーパンク2077で「4K/レイトレーシングウルトラ画質」のVRAM使用量を調べてみました。

  • 【DLSS+フレーム生成ON】11.3GB
  • 【DLSS+フレーム生成OFF】13.7GB

ゲームによりますがDLSSをあえて使わないドMな人って少ないと思うので、基本的に4K/最高画質でもVRAMは12GBあれば問題ありません。

※基本的にほとんどのゲームはVRAMを使用するかどうかは別に、とりあえず「あるだけ確保する」動きをします

また、AI画像生成も使い方によっては8GBで十分だったりします。

ただ、ゲームなどPCに求められるスペックは年々高くなっているので、将来を見据えた投資として16GBあると安心でしょう。

消費電力チェック

各CPU+RTX 4070Ti SUPERを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲームエンコード動画視聴
i7-14700K410~480W325~380W60~70W
i7-13700K400〜460W315~370W65~70W
i7-14700F320~405W205~215W75~80W
i5-14400F280~365W205~215W70〜75W
計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

リアルタイム計測データから最小値と最大値を採用。

ゲーム】サイバーパンク2077/レイトレーシングウルトラ画質/フルHD〜4Kまでの最小値と最大値

【エンコード】Premiere Pro 2024/4Kエンコード

【動画視聴】Hulu

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

Core i7-14700K/13700Kのデメリットは「消費電力と発熱」です。

Core i7-14700Kのパフォーマンスはi7-13700Kとほぼ同じなので、悪い言い方をすると消費電力が上がっただけのCPUということになります。

強烈なパワーを得る代わりに消費電力が高くなるのが痛いです。

人によって評価は分かれそうですが、個人的には「ダメCPU」だと思います。

ゲーム目的でCPUを探しているならRyzen 7 7800X3Dが良いです。

RTX 4070Ti SUPER+Core i7-14700Kの構成まとめ

RTX 4070Ti SUPERまとめ

  • フルHD/WQHDゲームを高画質/高フレームレートで楽しめる
  • 4K+レイトレONでも最高画質で80fps以上
  • DLSS 3対応ゲームなら無敵

Core i7-14700Kまとめ

  • 飛び抜けた処理能力
  • クリエイティブ性能が高い
  • GPUの性能をしっかり引き出せる
  • 4Kのフレームレートは上がらない
  • 消費電力が高い
  • 冷却に気をつかう
  • Core i7-13700Kから進化が少なすぎ

Core i7-14700K/13700Kの一番の魅力はクラス最高峰の処理能力です。

ただ、正直な感想として、デメリットの方が強すぎておすすめできるCPUではありません。

高性能なCPUを選べば劇的にパフォーマンスが上がる時代はすでに終わっていて、パフォーマンスを上げるならグラフィックボードを1ランク上にしたほうが良いでしょう。

爆熱&狂った消費電力のK付きCPUを選ぶメリットは無いです。

以上、参考になれば幸いです。

使用したグラフィックボードはこちら↓

高負荷時も動作音はすごく静か。LEDライティング機能のないシンプルなグラボです。

PCパーツ・自作PCの基礎知識

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グラフィックボードストレージ
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CPUクーラーケースファン
マザーボード電源

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更新:2024年10月3日

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189800円RTX 4060TiCore i5 14400F32GB1TBストーム111111
209800円RTX 4070SPRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア1111
224800円RTX 4070SPRyzen 7 5700X16GB1TBマウス1111111
234800円RTX 4070SPRyzen 7 5700X32GB1TBPC工房111111
243880円RTX 4070SPRyzen 7 5700X32GB1TBドスパラ1111111
245980円RTX 4070Ryzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ11111
248683円RTX 4070SPCore i7 14700F32GB1TB日本HP111111
249980円RTX 4070SPRyzen 7 770016GB1TBドスパラ11111
254800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア111111
268800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア11111
269800円RTX 4070SPRyzen 7 770032GB1TBマウス11111
269800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 5700X16GB1TBマウス111111
269980円RTX 4070SPCore i7 14700F32GB1TBドスパラ11111
269980円RTX 4070Ti SPRyzen 7 5700X16GB1TBドスパラ11111
269980円RTX 4070SPCore i7 14700F32GB1TBフロンティア11111
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275980円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ11111
278000円RTX 4070SPRyzen 7 8700G32GB1TB日本HP111111
279800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ1111111
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