フルHD 144Hz〜165Hzのおすすめゲーミングモニターまとめ PS5とXboxの120Hzモードに対応

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  • PS5/Xbox Series Xの120Hzモードでゲームをしたい!
  • ゲーミングPCでコスパ良く高いフレームレートを出したい!

このように思っている方は、フルHD解像度のゲーミングモニターがおすすめです。

ゲーミンングモニターは、一度買うと数年間は使い続けるものです。

この先をしっかり読んで、長く使える最高のゲーミングモニターを手に入れてください。

記事の後半に「ゲーミングモニターの正しい選び方」も解説しています。

気になる方はぜひお読みください!

目次

フルHD/144Hz、165Hzのおすすめモニター 5選

このクラスのモニターは動きの早いFPSゲームなどにも十分対応でき、価格も手頃なのでマルチモニターにも向いています。

それぞれ良い点があり、どれを買っても間違いない製品を選びました。

スクロールできます
製品名特徴インチ
BenQ EX240N格安で高性能23.8
Pixio PX248 Prime格安で高画質23.8
ASUS XG16AHPE小型・モバイル15.6
BenQ XL2411KFPS特化・プロ向け24.5
MSIG24C4湾曲・高い臨場感23.6
機種名クリックで解説へジャンプ!

予算と機能のバランスを考えて最適なモニターを選んでください。

① BenQ MOBIUZ EX240N|低価格、高画質、安心ブランド!

サイズ23.8インチ
パネルVA
リフレッシュレート165Hz
応答速度1ms
入力端子DisplayPort x 1
HDMI x 1
スピーカー2.5W
参考価格24,800円前後

ゲーミングモニターブランドとして超一流なBenQの入門向けモデル。

色鮮やかなVAパネルを採用し、リフレッシュレート165Hz、2.5Wの高音質スピーカーを内蔵。

暗闇に潜んでいる敵を見つけ安くする「Light Tuner」など、BenQのハイエンドゲーミングモニターに搭載されている機能も実装。

はじめてのゲーミングモニターや、小型のサブモニターを探している人に一番のおすすめ。

▼詳しい使用感はレビュー記事も参考にしてください。

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② Pixio PX248 Prime|格安でも高性能

サイズ23.8インチ
パネルIPS
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
入力端子DisplayPort x 1
HDMI x 2
スピーカー2W
参考価格23,000円前後

格安でも高品質なゲーミングモニターを展開するPixioの人気モデル。

強烈に明るくて美しい映像。この価格で残像低減機能(黒挿入)まで搭載。

普通の60Hzモニターから乗り換えたら「びっくりすること間違い無いヌルヌル感」

スリムでめちゃめちゃ軽くてかっこいいデザイン。

フレームレスデザインなので2台並べたマルチモニターにも最適。

ゲーミングモニターとしての基本はしっかり押さえていて、価格も安くて高性能。

抜群にコスパの高いゲーミングモニターです。

「できるだけ安くて高性能なモニターが欲しい!」という人に最高の相棒となるでしょう。

▼詳しい使用感はレビュー記事も参考にしてください。

▼こちらは通常モデル

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より素早い反応のFast IPSパネルで、入力端子がDisplayPort x 2、HDMI x 2になった上位モデル「PX248 Prime Advanced」もあり。

▼上位モデル:26,000円前後

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安くて基本機能のしっかりした通常モデル「PX248 Prime」の方がおすすめ!

③ ASUS ROG XG16AHPE|究極のモバイルモニター

サイズ15.6インチ
パネルIPS
リフレッシュレート144Hz
応答速度3ms
入力端子USB Type-C x 1
micro HDMI x 1
スピーカー1W
参考価格45,000円前後

小型のゲーミングモニターを探している方におすすめなのが「ASUS XG16AHPE」です。

15.6インチというサイズは大きめのノートPCと同じで、ゲームも普通に楽しめる大きさ。

わずか1cmの薄いボディーに3時間稼働するバッテリーも内蔵。

HDMI接続時もケーブル1本だけで使える機動性の高さは、他のモニターにはない魅力です。

残像感を極限まで抑えるオーバードライブ機能など、ゲーミングアシスト機能も豊富。

応答速度は3msと平凡に見えますが、144Hzモニターに必要な応答速度は6.94ms(1000÷144)なので、実用上はまったく問題ありません。

白と黒から選べるボディーカラーと収納できる一体型スタンドも魅力的です。

普段は大きなモニターを使っているけど、ゲームするときだけコンパクトなモニターが欲しい方におすすめです。

▼詳しい使用感についてはレビュー記事もご覧ください。

▼その他のゲーミングモバイルモニターは、関連記事も参考にしてください。

▼白と黒のボディーから選べます!

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④ BenQ ZOWIE XL2411K|プロが認める競技用モニター

xl2411k xbox series x レビュー
サイズ24.5インチ
パネルTN
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
入力端子DisplayPort x 1
HDMI x 3
スピーカーなし
参考価格26,000円前後

e-Sportsに公式採用されるほどの実績を持つ競技向けモニター。

視野角の狭いTNパネルですが、FPS系のような画面にかじりついてプレイするゲームなら問題ありません。

入力端子はHDMIが3ポートもあって、ゲーム機などたくさん繋げたい人にもおすすめです。

残像感を抑える「DyAc」や、暗闇に潜んでいる敵を見つけ安くする「Black eQualizer」など、FPS好きにとって勝敗を左右する武器を実装。

実際に使用してみたところ、③で解説しているEX2510Sよりヌルヌル感を味わえるので、FPS好きなら一番のおすすめ。

スピーカーやUSBハブなど、余計な機能をバッサリ切り捨てて、ゲームプレイに必要な残像感を抑える機能を強化したモデルです。

BenQのZOWIEシリーズはe-Sportsの公式ディスプレイとして採用される実績あるブランドです。

3万円以下でプロが認めた製品が手に入るのは安いと言えるでしょう。

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⑤ MSI Optix G24C4|湾曲モニターで高い臨場感

サイズ23.6インチ
パネルVA
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
入力端子DisplayPort x 1
HDMI x 2
スピーカーなし
参考価格26,000円前後

高いコントラストと黒の表現が得意で、メリハリのある引き締まった映像が得意なVAパネルを採用。

パネルが湾曲しているので、ゲームへの投入感が極めて高くなるのが特徴。

リフレッシュレート144Hz/応答速度1msとゲーミングモニターの基本もしっかり確保。

23.6インチというコンパクトなサイズは置き場所を選びません。

このモニターを3台購入してレースゲームなどのコックピットを再現している強者もいます。

最近のVAパネルはすごく綺麗です。

主流のIPSパネルには真似のできない発色の良さなので、ゲームや映像鑑賞専用のモニターを探している方におすすめ。

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失敗しないゲーミングモニターの選び方

まずは6つの基本的なことを整理しましょう。

  1. 液晶パネルの種類
  2. 画面サイズと解像度
  3. リフレッシュレート
  4. 応答速度
  5. 残像低減機能
  6. HDR機能

▼それぞれの優先度はこのようになります。

項目優先度
液晶パネル
画面サイズと解像度
リフレッシュレート
応答速度
残像低減
HDR

意外に思われるかもしれませんが、ゲームで生計を立てているプロゲーマーでなければ「応答速度」はあまり重要ではありません。

理由をこれから1つずつ解説します。

① 液晶パネルの種類について

IPS、VA、有機ELパネルがおすすめ!

液晶パネルの特徴をまとめると次のようになります。

TNVAIPS有機EL
画質X
リフレッシュレート
応答速度◎◎
視野角X
コントラスト◎◎
価格
おすすめ度X

こちらは目的別です↓

TNVAIPS有機EL
ゲーム
映像鑑賞X◎◎
普段使いX
写真・映像編集X
価格
おすすめ度X

ゲーミングモニターで採用されるパネルは主にTN/VA/IPSの3種類ですが、2022年後半から有機ELパネル(OLED)を搭載したゲーミングモニターも価格が下がってきました。

各パネルの最高リフレッシュレートと応答速度は次のようになります。

TNVAIPS有機EL
リフレッシュレート540Hz260Hz500Hz360Hz
応答速度0.4ms1ms0.3ms0.1ms以下

それぞれのメリット・デメリットを簡単に解説しましょう。

TNパネルのメリットとデメリット|プロゲーマー向けでクセが強い

【手前】ASUS XG17HAP/IPS/240Hz/3ms
【奥】BenQ ZOWIE XL2566K/TN/360Hz/0.5ms

TNパネルは安価で高いリフレッシュレートと高速な応答速度で普及してきましたが、2020年頃からIPSパネルの方が性能面で優位な状況です。

視野角が狭いデメリットがあり、画面をななめ方向から見たり、少し姿勢を崩したりすると「色合い」がおかしくなります。

ただし、画面の正面に座って常に「正しい姿勢でゲームだけをする人」なら問題ありません。

▼TNパネルを採用したゲーミングモニターで代表的な製品は「BenQのZOWIEシリーズ」です。

BenQ ZOWIE XL2546K/TN/240Hz/0.5ms

ZOWIEシリーズは強力な残像低減機能(DyAc)の「キレの良い動き」の評価が高く、プロゲーマーやヘビーゲーマーに人気のあるモニターです。

しかし、かなりクセが強いので、FPSゲーム専用モニターとしてなら良いのですが、日常使いも考えている人は避けた方がよいです。

極論を言うと、TNパネルはBenQ ZOWIEシリーズの「DyAcを使いたい人だけ」にしかおすすめできません。

以前はゲームをするならTNパネルが最強と言われていました。

現在は360Hz以上に対応したe-Sports向けハイエンドモニターのほとんどがIPSパネルで、TNパネルの優位性はかなり下がっています。

IPSやVAパネルと見比べればハッキリ分かります。TNパネルの画質は「最高に汚い」です

TNパネルの時代は終わってます

VAパネルのメリットとデメリット|色鮮やかな映像

Pixio PXC348C/VA/144Hz/1ms

VAパネルは明るい部分と暗い部分のコントラスト比がIPSパネルより3倍以上も高く、明暗のはっきりしたメリハリのある映像が特徴です。

高いコントラスト比のおかげで黒の表現に優れており、キリッと引き締まった絵がポイント。

光が差し込むシーンなどは「IPSパネルには真似のできない」美しい表現が可能。

深みのある豊かな色彩で、思わず息をのむような美しさです。

映像鑑賞に強いパネルで、大型液晶テレビにも採用されています。(最近の高性能テレビは有機ELが多い)

正面からは非常にキレイ
タップして拡大
少し斜めから見ても問題なし
タップして拡大
真横から見ると白っぽい
タップして拡大

BenQ EX240N/VA/165Hz/1ms

VAパネルは「かなり」ななめか見ると白っぽくなるのがデメリットです。

ただし、上の写真のような角度でゲームをする人はいないと思うので、あまり気にしなくて良いでしょう。

椅子いすの背もたれに寄りかかって、リラックスしながらゲームするくらいなら、まったく問題ありません。

色合いがダイナミックで美しい反面、原色とのギャップがあって色の再現性はIPSパネルより劣ります。写真や映像編集もしたい人はIPSパネルの方が良いです。

応答速度は高性能モデルだと1msが当たり前で、IPSやTNパネルの0.5ms以下には劣りますが、ほとんどのゲーマーには問題ない性能です。

価格はIPSモニターよりも安いので、予算と自分の利用スタイルが合えばVAも良い選択と言えます。

特にゲームや映像コンテンツを楽しむ比率が多い人におすすめです。

安くて高画質!

IPSパネルのメリットとデメリット|万能タイプ

LG 34GK950F-B/IPS/144Hz/5ms

IPSパネルは自然な色合いと広い視野角が特徴の万能型です。

ななめから見ても色合いの変化が少なく、機種によって差はあるものの原色に最も近い色合いなのがメリット。

ゲーム以外に写真や映像編集などの「仕事/作業」に使う人もIPSが向いています。

最近はより高速なリフレッシュレート360Hz以上に対応したハイエンドモニターも続々と発売されています。

デメリットはVAパネルよりも価格が高いことです。

仕事、ゲーム、なんでもOK!

有機ELパネル(OLED)のメリットとデメリット|次世代の本命

Alienware AW3423DWF/OLED/0.1ms

有機ELパネルをざっくり解説すると、バックライトを持たずにカラー素子1つ1つを発光させる仕組みです。

IPS/VA/TNパネルはバックライトを使用するので、黒色を表現する時も光が漏れて完全な黒にはなりません。

有機ELが黒色を表現する時は、そもそも素子が光らないので「完全な黒」を表現でき、映像全体が引き締まって美しく見えます。

色合いとしてはVAパネルに似たダイナミックな感じで、ゲームと映像鑑賞向き。とにかくぶっちぎりに美しいです。

(写真・映像編集のような原色に近い発色が重要な作業はIPSパネルの方が向いています)

また、応答速度が0.1ms以下であることもメリットで、実用上は遅延が発生しません。

(「発色の良いVAパネル」+「反応の速いTNパネル」)x 10 +「視野角の広いIPSパネル」って感じで、ゲームだと無敵です。

デメリットとしては焼き付きリスクがあるため、数時間おきにパネルメンテナンスが必要なこと。ただ、よっぽど神経質な人でなければ問題はありません。

現状では40インチ越えの大型モデルが多く、24.5〜32インチクラスの使いやすいサイズが極めて少ないのもデメリットです。

また、コストが高いことも弱点でしたが、2022年後半から高いリフレッシュレートを出せるゲーミングモデルも価格が下がりつつあります。

2024年には多くのメーカーが新モデルを販売するでしょう。

クレイジーな美しさ!

② 画面サイズと解像度について

目的別のおすすめの画面サイズと解像度は次のとおりです。

目的推奨解像度推奨画面サイズ
ゲーム専用フルHD15.6〜24.5インチ
色々なジャンルのゲーム
普段使い
WQHD27インチ
画質を優先
仕事にも使う
4K27〜32インチ
臨場感を優先UWQHD
(ウルトラワイド)
34インチ

各解像度のドット数はこちらです。

  • フルHD:1920 x 1080
  • WFHD:2560 x 1080
  • WQHD:2560 x 1440(フルHDの1.8倍)
  • UWQHD:3440 x 1440
  • 4K:3840 x 2160(フルHDの4倍)

大きな画面になると、FPSゲームでは敵の位置や画面内の情報(HUD)が瞬時に把握できなく勝敗に影響します。

フォートナイトやApex Legendsなどの競技性の高いFPSゲームなら24.5インチ以下のフルHDがベストサイズで、多くのプロゲーマーに好まれています。

ソロプレイや競技性の低いFPSゲーム、雰囲気を楽しむRPGなどは27インチ以上の大画面が使いやすいです。

横長のウルトラワイドはPS5などのゲーム機では不可能な高い臨場感を味わえるのがポイント。

注意点として、解像度が高くなるとPCにも負荷が掛かること

特に4K解像度は、PCスペックが低いとフレームレートが落ちて「カクついた」動きになることは覚えておきましょう。

※ WQHD/4KモニターもフルHD解像度で使うことが可能です。

おすすめサイズと解像度
  • FPSゲームが好き
    ∟ 24.5インチ以下/フルHD
  • 色々なジャンルのゲームをしたい
    ∟ 27インチ/WQHD
    ∟ 34インチ/UWQHD
  • 超高精細な映像が好き
    ∟ 32・27インチ/4K

③リフレッシュレートについて

165Hz以上のモニターがおすすめです!

リフレッシュレートとは、1秒間に画面を書き換えられる回数のことです。

パラパラ漫画と同じ原理で、画面の書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

単位はHzで表記され、ゲーミングモニターとして一般的なものは144Hzです。

しかし、最近は165Hzに対応した製品が多く販売され、144Hzを置き換える新基準になっています。

165Hzの製品は価格も144Hzとほとんど変わりません。

せっかく新しくゲーミングモニターを買うのなら165Hzを候補に入れましょう。

また、240Hzのモニターであれば、どんなゲームも快適に楽しめます。

ただし、27インチやWQHD解像度の240Hzモニターは非常に高価なので、欲しい画面サイズと解像度に合わせてリフレッシュレートを選んでください。

④ 応答速度について

プロゲーマー以外は、あまり気にしなくてOK!

応答速度は、画面の色が切り替わる時にかかる時間のことです。

単位はms(ミリ秒=1/1000秒)で表記され、値が小さいほど高性能です。

色が早く切り替われば残像が少なくなり、ブレのない「なめらか」な表示になって対戦ゲームで有利とされています。

リフレッシュレート別に最低限必要な応答速度は、「1000÷リフレッシュレート」で計算できます。

1フレーム切り替えに必要な時間
60Hz16.67ms
144Hz6.94ms
165Hz6.06ms
240Hz4.17ms
360Hz2.78ms

この表から分かる通り、現在販売されているモニターは、すべて最低限必要な応答速度を満たしています。

高いリフレッシュレートを出せるモニターは基本性能が高くて応答速度も速いので、あまり細かくチェックする必要はありません。

あえて付け加えるなら、応答速度1msをうたう製品は常時1msの速度ではなく、もっとも条件の良い速度が1msということです。

実際は速度にばらつきがあって、遅い時は8ms以上になることもあります。

こういった点を考慮すると、なるべく速い応答速度のモニターを選ぶのは間違いではありませんが、一般的には240Hzに対応できる「4ms」もあれば問題ないです。

人間の動体視力は0.2秒 = 200msと言われています。

計測器を使えば1msと4msの違いはハッキリ出るものの、人間の目では判別できない領域です。

プロゲーマーに見られる1フレームを競う戦い方でない限り、ゲームプレイに影響はまったくありません。

GtGとかMPRTって何?

GtGとMPRTは無視してOK!

ゲーミングモニターのスペックを見ていると、「応答速度1ms(GtG)」とか「2ms(MPRT)」という表記を見かけることがありませんか?

「GtG」と「MPRT」の解説は次のようになります。

GtG(Grey-to-Grey)

色の中間階調における応答速度を表す。黒→白の変化時間ではなく、灰色→別の灰色への変化時間のこと。液晶分子自体の反応速度を示す指標のため、コンテンツ内容や個人差によって体感速度が異なる。

MPRT(Moving Picture Response Time)

動画応答速度に特化した指標。再生中の画面を超高速カメラで撮影し、実際の画像変化の時間を測定する。MPRT値が速くなることで、色の変化だけでなく動きのあるシーンにおけるノイズやブレといった残像の影響が減る。

解説を読むと… っていうか読み飛ばしましたよね ^^;

  • 分かったようで分からない
  • 結局どっちが良いの?

という感じではないですか?

GtGとMPRTは、メーカーがスペック表に記載すべき必須項目ではありません。

高性能をアピールするためのものです。

まったく意味がないとは言いませんが、ほとんどの人は違いを体感できないので、GtGやMPRTには「こだわらない」ことをおすすめします。

⑤ 残像低減機能について|オーバードライブ・黒挿入

必須機能ではありません!

BenQ 「DyAc+」

高性能なゲーミングモニターには高いリフレッシュレート、応答速度のほかに「残像低減機能」をもつ製品があります。

液晶パネル/リフレッシュレート/応答速度だけの比較だと、どの製品も基本性能にそれほど差がありません。

そこで各メーカーが「残像低減機能」をプラスして製品価値を高めています。

代表的な技術は「オーバードライブ」か「黒挿入」の2つです。

いずれも効果はありますが、本来の「色あい」を犠牲にするので万能ではありません。

対戦ゲームでどうしても勝ちたいときに有効ですが、人によっては「目が異常に疲れる」というレビューもあります。

「オーバードライブ」の特徴とデメリット

色が変わるときに液晶素子へ高い電圧をかけて、色の切り替えを速くする仕組み。

電圧のサジ加減が難しく、目標にしている色を飛び越えてしまうオーバーシュート/アンダーシュート現象がある。

採用メーカー

  • Acer
  • ASUS
  • BenQ
  • IO DATA
  • DELL Alienware
  • など

「黒挿入」の特徴とデメリット

フレームとフレームの間に「黒フレーム」を挿入して残像感を減らす仕組み。

画面が暗くなり、チラつきが発生するデメリットがある。

採用メーカーと「機能名」

  • BenQ 「DyAc」
  • ASUS 「ELMB」
  • LG「1ms Motion Blur Reduction」
  • など

⑥ HDR機能について

必須機能ではありません!

タップして拡大できます↓

BenQ EX2780Q
BenQ EX2780Q
BenQ EX2710U
innocn M27U

HDRは明るい部分と暗い部分どちらの階調も犠牲にすることなく、よりリアルな映像を楽しめる技術です。

HDRもこだわりがない限り必須機能ではありません。

よく「DisplayHDR 600なら良い」と聞きますが、微妙です。

普及価格帯のモニターはDisplayHDR 400以下の場合が多く、実際に使ってみても「違いがよく分からん」という感じで、DisplayHDR 600でも普通レベルなので注意してください。

HDRコンテンツの例

DisplayHDR 1000でも再生するコンテンツによっては「効果がよくわからない」ものが多いです。

しっかりHDRを意識したコンテンツでないと効果を体感できない点は注意。

普通にキレイ
タップして拡大
暗い部分が暗すぎる
タップして拡大

ゲームでは暗い部分が暗くなりすぎて遊びにくくなるなど、当たり外れが多い機能です。

個人差はあると思いますが、HDR機能がなくても最近のゲームの映像は普通にキレイなので、あまりこだわらないことをおすすめします。

HDR10とは?

AV機器メーカーが策定した規格。

HDR10を拡張したHDR10+もあり。

PC用モニターではそれほど意識する必要はありません。

DisplayHDRとは?

VESAが策定した規格で、DisplayHDR 400、600、1000などがあります。

数字が最大輝度を示します(単位cd/平方m)。

DisplayHDRクラスコメント
400エントリーおまけレベル
600ミドル普通
1000ハイスペック良い
1400ハイエンド最高!

メーカー独自のHDR規格

その他、モニターメーカーのBenQの製品は、「HDRi」という独自のHDR規格を搭載しています。

HDRiも特別に優れている機能ではないです。

あらゆるジャンルのゲームを快適に遊べるモニターは?

ここまでで整理すると、FPSゲームなら小さい画面で、それ以外なら大きい画面がおすすめとなります。

つまり、モニターは1台だけだと、どうしても得意・不得意があって完璧なゲーム環境にはなりません。

ゲーミングPCをゲームだけに使う人は少なく、ほとんどの人がネットショッピングや動画編集など、色々な用途で使います。

このような場合、作業用に27〜32インチクラスを使って、ゲーム専用に15.6〜24.5インチクラスの小型モニターを併用するのもありです。

私の場合は事務作業とゲームで完全にモニターを分けています。

【中央】PHILIPS 329P1H(31.5インチ)
【左】BenQ EX2710U(27インチ)
【右上】JAPANNEXT JN-VG233WFHD200(23.3インチ)
【右下】ASUS XG17AHP(17.3インチ)
  • 31.5インチ/4K/IPS/60Hz(事務作業)
  • 27インチ/4K/IPS/144Hz(4Kゲーム/Xbox)
  • 23.3インチ/WFHD/VA/200Hz(PCゲーム)
  • 17.3インチ/FHD/IPS/240Hz(FPSゲーム/サブモニター)
【奥】Alienware AW3423DWF(34インチ)
【左】BenQ EX2780Q(27インチ)
【右】BenQ ZOWIE XL2566K(24.5インチ)
  • 34インチ/UWQHD/有機EL/165Hz(PCゲーム)
  • 27インチ/WQHD/IPS/144Hz(PS5)
  • 24.5インチ/FHD/TN/360Hz(コレクション)

その他、たくさんのモニター … 普通はこんなに必要ないです。

ただ、いろいろ使ってきた中で「これは良い!」と思ったのがこちら↓

一番のお気に入りはジャパンネクストのJN-VG233WFHD200です。

23.3インチの小型ウルトラワイドで、ゲーム機では不可能な21:9の画角で遊べます。

3万円以下で買える安さも良い↓

また、15.6〜17.3インチのモバイルモニターは、必要な時だけ設置したり、普段はサブモニターとして使えるのでおすすめです。

リフレッシュレート144Hz以上に対応したモバイルゲーミングモニターは、関連記事をご覧ください。

ゲームのプレイスタイルをしっかり把握しよう!

ここまでの内容をまとめると、次のようになります。

TNVAIPS有機EL
ゲーム
映像鑑賞X◎◎
普段使いX
写真・映像編集X
価格
おすすめ度X
  • 液晶パネルは「IPS」「VA」「有機EL」が良い
  • 画面サイズは自分のゲームスタイルに合わせて選ぼう
  • リフレッシュレートは144Hz以上
  • 応答速度は4ms以下であればOK

自分が普段どんなゲームを好んでプレイしているかによって、選ぶモニターのスペックが決まります。

「あらゆるジャンルのゲームを楽しみたい!」という人は、異なるスペックの2台体制がベストです。

関連記事に目的別のおすすめゲーミングモニターを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

最高のゲーミング環境を構築できますように!

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