4K ゲーミングモニター 39台を比較!PS5とPC用のおすすめと選び方を完全解説

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PS5の発売をきっかけにHDMI2.1入力を持つ4K 144Hzモニターの需要が一気に高まりました。

ゲーミングモニターの中では、新製品ラッシュが続くもっとも熱いカテゴリーとなっています。

これから購入を検討している人は、次のように思っていませんか?

上記の疑問を完全解決します!

なんと予算は70,000円から!

目次

4K 144Hz ゲーミングモニター早見表

4K/HDMI2.1対応のモニターは、かなり多く発売されています。

スクロールできます→

おすすめサイズメーカー製品名参考価格パネルDPHDMI2.1HDMI2.0Type-CスピーカーUSBハブHDR
27BenQEX2710U109,800円IPS12-X2W+5W4600
27INNOCN27M2V Lite119,990円量子IPS
ミニLED
12-5W21000
27AcerVG272KV361,697円
簡易スタンド
IPS12-X2WX400
27AcerXV272KV369,799円
多機能スタンド
IPS12-X2WX400
27SONYINZONE M9108,670円IPS12-2W3600
27AOCAG274UXP/11 96,473円IPS12-5W4600
27LG27GP95RP-B89,963円IPS12-XX2600
27PHILIPS279M1RV/1177,950円IPS13-5W4600
27FUNAIFGM-27F750109,780円IPS12-X2WX対応
27IO DATALCD-GCU271HXAB79,980円IPS12-2W1400
27日本HPOMEN 27u74,700円
新型
IPS111
KVM用
あり2400
27日本HPOMEN 27k63,580円
旧型
IPS111
KVM用
3W2400
27MSIMAG274UPF70,829円IPS12-なし2400
28GigabyteM28U-AE75,000円IPS12-3W2400
28JAPANNEXTJN-280IPS144UHDR63,261円IPS211X2WX対応
28AcerXV282KKV74,800円IPS12-2W4400
28AstonAston60,680円IPS111X3WXX
31.5BenQEX3210U138,000円量子IPS12-X2W+5W4600
31.5GIgabyteM32U-AE103,980円IPS12-3W3400
31.5IO DATALCD-GCU321HXAB99,430円IPS13-X3.5W2400
31.5LG32GR93U-B87,000円IPS12-XX2400
31.5AcerXB323QK130,737円IPS12-4W4400
31.5LG32UQ750-W65,273円VA12-5W2HDR10
31.5JAPANNEXTJN-315IPS144UHDR-N72,707円IPS211X3WXHDR10
31.5JAPANNEXTJN-IPS315G144UHDR79,072円IPS22-X2WXHDR10
32CORSAIRXENEON 32UHD144119,493円IPS12-X3600
32INNOCN32M2V135,000円量子IPS
ミニLED
12-5W21000
32MSIMPG321 UR-QD115,000円量子IPS12-X6600
32GigabyteM32U99,800円IPS12-3W3400
32ASUSXG32UQ108,569円IPS12-XX2600
32DellG3223Q79,800円IPS12-XX2600
32ASUSPG32UQ130,909円量子IPS12-X5W2600
32ASUSPG32UQX316,609円ミニLED1-3XX21400
38ASUSPG38UQ138,699円IPS12-X5W4600
41.5ASUSPG42UQ223,434円有機EL122X10W+5W4HDR10
43AOCG4309VX/D/11112,458円量子VA22-X7W41000
43GigabyteFV43U152,227円量子VA12-12W21000
47.5LG48GQ900-B169,138円有機EL13-X20W2HDR10
48BenQEX480UZ213,840円有機EL12-5W+10W2HDR10
補足
  • 長期在庫切れ品、旧モデルは未掲載
  • 【量子ドット/ミニLED】発色に優れている
  • 【有機EL】極めて発色が良い
  • 【DP】DisplayPort
  • 【HDMI2.0】リフレッシュレートは60Hzまで
  • 【HDR】DisplayHDRの略、600以上を推奨、400はおまけレベル、HDR10はテレビ向け

これだけあると、どれが良いか迷いますよね?

この記事の後半で、特におすすめの機種を厳選して解説しています。

4K ゲーミングモニターを選ぶポイント

4K/144Hzモニターは、FPSのような1フレームを競う対戦ゲーム向けではなく、アクションアドベンチャーなどで映像美を追求して投入感を楽しむゲームに向いています。

どの製品もハイスペックなため、基本性能に大きな差はありません。

特にゲーミングモニターに必要な以下の機能は標準装備しています。

  • 1ms前後の高速な応答速度
  • ディスプレイ同期技術(Adaptive Sync)
    ∟ FreeSync
    ∟ G-Sync Compatible
  • 丈夫で多機能なスタンド

▼以下の付加機能で判断するのが良いです。

  • 画面サイズ
  • パネルの種類(IPS/VA/有機EL)
  • 見た目(デザイン)
  • USB Type-C入力
  • USBハブ
  • スピーカー

この記事の最後にある「失敗しないゲーミングモニターの選び方」も参考にしてください。

4Kモニターは27インチと32インチどっちが良い?

4Kモニターで32インチにするか、27インチにするか迷ったら、設置スペースの他に「文字の大きさ」を気にした方が良いです。

私がおすすめするサイズ選びの基準はこちらです。

27インチが良い人
32インチが良い人
  • ゲームと普段使いが多い人
  • 文字入力が多い「仕事」もする人

27インチ4Kは、Windowsだと文字スケール150%が標準値になります。

(Macでも推奨文字サイズはWindowsとほぼ同じです)

この場合、画面に表示できる文字の情報量はWQHD(2560 x 1440)と変わりません。

ただし、解像度が高いので「文字の描写が強烈に美しい」です。

Windowsの設定で文字スケールを100%(ドットバイドット)にすると、超広大なデスクトップに変わります。

ただし、27インチだとちょっと文字が小さいかな … と感じます。

ゲームやネットを見る使い方なら27インチで十分ですが、文字を多く扱う人(ライターさんなど)は32インチクラスの方が良いでしょう。

お仕事にも使うなら32インチをおすすめします!

特におすすめな4K 144Hzモニター

ここまでの解説から、特におすすめの4K/144Hz/HDMI2.1入力対応モニターをご紹介します。

BenQ MOBIUZ EX2710U|27インチ最高峰!

サイズ27インチ
パネルIPS
最大解像度4K
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 600
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort
スピーカー2W + 5Wサブウーファー
USBハブ4ポート
パネル重量5.7kg
スタンドチルト:上 15°/下5°
スイベル:左右15°
高さ調節:10cm
ピボット:なし
参考価格118,000円前後
ポイント
  • DisplayHDR 600
  • 2.1chスピーカー内蔵
  • 使い勝手抜群のリモコン付属!

数々の高性能ゲーミングモニターを販売しているBenQの最新モデル。

コンパクトな27インチに、ありとあらゆる機能をてんこ盛り!

2W x 2 + 5Wサブウーファーの本格的なサウンドシステムを搭載。

手元で入力切り替えやボリューム調整が瞬時にできる使いやすいリモコンが付属。

HDRは他社のモデルよりも1段性能が上なDisplayHDR 600に対応。

基本性能がしっかりしていて目立った弱点がなく、27インチクラスなら最高峰と言える高い完成度のモニターです。

実際の使用感については関連記事を見てください

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Acer VG272KV3|激安160Hz

サイズ27インチ
パネルIPS
最大解像度4K
リフレッシュレート160Hz(OC)
応答速度0.5ms
HDRDisplayHDR 400
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort x 1
スピーカー2W
USBハブなし
パネル重量4.5kg
スタンドチルト:上 20°/下5°
スイベル:なし
高さ調節:なし
ピボット:なし
参考価格69,000円前後
ポイント
  • 安い
  • 最大160Hz
  • 応答速度0.5ms
  • 安心メーカー

2023年12月15日に発売された新モデル。

最大リフレッシュレート160Hz/応答速度0.5msと基本性能が高いわりに価格が安いです。

スタンドは高さ調整と首振りのできない簡易タイプですが、VESAディスプレイアームの取り付けに対応。

価格と性能のバランスを見れば妥協できる人は多いでしょう。

メーカーも大手のAcerなので安心の一台です。

「安くて高性能が良い!」という欲張りな人におすすめ!

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INNOCN 27M2V Lite/32M2V|激安ミニLED HDR1000モニター

サイズ27インチ
32インチ
パネル量子ドット ミニLED
IPS
最大解像度4K
リフレッシュレート160Hz(27インチ)
144Hz(32インチ)
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 1000
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort x 1
USB Type-C
スピーカー5W
USBハブ2ポート
重量(スタンド込)6.6kg(27インチ)
8.3kg(32インチ)
スタンドチルト:上 20°/下5°
スイベル:左右25°
高さ調節:12cm
ピボット:可能
参考価格120,000円前後(27インチ)
135,000円前後(32インチ)
ポイント
  • 量子ドット
  • ミニLED
  • USB Type-C入力

2022年前半からコスパの高さで日本でも話題になっているINNOCNの新製品。

ミニLED/量子ドット、DisplayHDR 1000、ローカルディミング対応といったスペックからするとかなり安いのが特徴。

USB Type-CのPD(Power Delivery)は27インチが65W、32インチは90W

ローカルディミングは27インチが384分割、32インチは1152分割と、基本スペックは32インチの方が良いので注意。

コスパ良く最高の環境をゲットしたい人におすすめ

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AOC AG274UXP/11|個性が強い!

サイズ27インチ
パネルIPS
最大解像度4K
リフレッシュレート160Hz
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 600
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort x 1
USB Type-C
スピーカー5W
USBハブ4ポート
パネル重量5.65kg
スタンドチルト:上 23°/下5°
スイベル:左右20°
高さ調節:12cm
ピボット:可能
参考価格128,800円前後
ポイント
  • リフレッシュレート160Hz
  • スクリーンシールド搭載

「AOC」は1967年に台湾で設立されたディスプレイメーカーで、日本市場には2010年頃より参入しています。

ゲーミングブランドとしては「AGONシリーズ」を展開中。

照明の反射や写り込みを防ぐスクリーンシールドが特徴の一台。

パネルは発色の良いNano IPSで色域はDCI-P3 102%、かなり発色の良い液晶です。

最大160Hzのリフレッシュレート、USB Type-Cは65WのPower Deliveryに対応。

側面には収納可能なヘッドホンフックがあるのもポイント。

付属のスタンドはピボットに対応した多機能タイプ。

パーフェクトなスペックと、個性の強いデザインが魅力の4K/144Hzモニターです。

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BenQ MOBIUZ EX3210U|弱点なしの万能モデル

サイズ31.5インチ
パネル量子ドットIPS
最大解像度4K
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 600
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort
スピーカー2W + 5Wサブウーファー
USBハブ4ポート
本体重量9.5kg
スタンドチルト:上 15°/下5°
スイベル:15°
高さ調節:10cm
ピボット:なし
参考価格138,000円前後
ポイント
  • 量子ドット技術採用
  • DisplayHDR 600
  • 2.1chスピーカー内蔵
  • 使い勝手抜群のリモコン付属!
  • benq ex3210uレビュー xboxとps5
    使いやすいリモコンが付属。強烈に美しい映像
  • benq ex3210uレビュー 4k/120hzモード対応
    もちろんXboxとPS5の4K/120Hzモードに対応
  • かっこいいデザインで背面には5Wサブウーファーを内蔵
  • インターフェイスも充実しています

27インチEX2710Uの上位モデルで、パネルは極めて発色の良い量子ドット技術を採用。

27インチ版と同じく、2W x 2 + 5Wサブウーファーの本格的なサウンドシステムや、使いやすいリモコンが付属。

HDRは他社のモデルよりも1段性能が上なDisplayHDR 600に対応。

目立った弱点がなく、「32インチならコレ!」と言える高い完成度のモニターです。

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CORSAIR XENEON 32UHD144|iCUE対応

サイズ32インチ
パネルIPS
最大解像度4K
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 600
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort x 1
Type-C x 1
スピーカーなし
USBハブ2ポート
重量9.5kg
スタンドチルト:上 20°/下5°
高さ調節:6.8cm
ピボット:可能
参考価格140,000円前後
ポイント
  • 4系統入力
  • iCUE対応

コルセアの一括管理アプリ「iCUE」に対応した4K/144Hzモニターです。

モニターの全ての設定をiCUEソフトウェアで制御可能。

Type-C入力/sRGB 100%/DisplayHDR 600/2ポートUSBハブなど基本性能も申し分なし。

キーボード、マウス、メモリ、水冷クーラーなど、コルセア製パーツで武装している人におすすめです。

コルセア好きならコレ一択!

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GIGABYTE M32U-AE|モニターアーム付属

サイズ31.5インチ
パネルIPS
最大解像度4K
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 400
入力端子HDMI2.1 x 2
DisplayPort x 1
USB Type-C
スピーカー3W
USBハブ3ポート
重量(スタンド込)6.89kg
スタンドチルト:上 25°/下5°
スイベル:左右270°
高さ調節:16.7cm
ピボット:可能
参考価格120.000円前後
ポイント
  • モニターアームが付属
  • USB Type-C入力

多機能アームスタンドが付属する珍しいモデルです。

Super Speed IPSと呼ばれる反応の良いパネルを採用。

USB Type-C入力、KVM機能、USBハブ、スピーカー内蔵といった基本性能は必要十分。

アームも買おうと思っている人にちょうどよい構成です。

モニターアーム派におすすめ!

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IO DATA LCD-GCU321HXAB|安心の国内ブランド

サイズ31.5インチ
パネルAAS(IPS)
最大解像度4K
リフレッシュレート144Hz
応答速度1ms
HDRDisplayHDR 400
入力端子HDMI2.1 x 3
DisplayPort x 1
スピーカー3.5W
USBハブ2ポート
パネル重量7.6kg
スタンドチルト:上 20°/下3°
スイベル:65°
高さ調節:11cm
ピボット:なし
参考価格110,000円前後
ポイント
  • 5年保証の安心モデル
  • リモコン付属

IO DATAのゲーミングブランド「GigaCrysta」の最新モデル。

パネルはAAS方式ですが、IPSの一種です。

HDMI 2.1 x 3、DisplayPort x1、USBハブ、使いやすいリモコンが付属。

スペック的には文句なしで、海外ブランドに負けない高機能ぶり。

さらに5年保証が標準で付くのが魅力です。

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4Kゲーミングモニターに必要なグラボ・PCスペックは?

どれだけのグラフィックボードがあれば4K/144Hzの性能を使えるのかチェックしてみました。

最初に結論だけまとめると、以下のようになります。

RTX 4090144fps
RTX 4080100〜144fps
RTX 4070Ti SUPER85~144fps
RTX 4070Ti80〜144fps
RTX 4070 SUPER70~144fps
RTX 407060〜120fps
RTX 308060〜100fps
ゲームによって画質調整
RTX 3070画質調整すればOK
RTX 4060Tiゲームによる
要・画質調整
RTX 4060ゲームによる
要・画質調整
RTX 3060Tiゲームによる
要・画質調整
RTX 3060ゲームによる
要・画質調整

「最高画質で144fpsに張り付きたい」のか、「画質を少し調整してもOK」で評価は変わると思います。

実際のところ、画質の設定次第でどうにでもなります。

(個人的なおすすめはRTX 4070 SUPER

以下の4つのゲームをテストしました。

  • Forza Horizon 5
  • サイバーパンク 2077
  • アサシンクリード ヴァルハラ
  • Marvel’s Spider-Man Remastered

いずれもオープンワールド系な重たいゲームの代表作です。

検証した環境はこちらです↓

CPUCore i7-13700
メモリ32GB
DDR4
DLSSON
非対応ゲームはOFF
レイトレーシングONとOFF
モニターBenQ EX2710U

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってスコアは変わります。

Forza Horizon 5

ゲーム内のベンチマークモードで計測。

RTX 40XXシリーズで使えるDLSS3(フレーム生成)に対応しています。

レイトレーシングとDLSSは共にONの計測値です。

エクストリーム画質は、RTX 4070Ti/4070/3080なら十分な速度。

特にRTX 4070Ti/4070は画質を調整する必要がないほどヌルサクで遊べます。

その他のGPUは画質を「高」に下げればOKで、RTX 3060でも十分にかっ飛ばせるパフォーマンスです。

サイバーパンク 2077

ゲーム内のベンチマークモードで計測。

こちらもRTX 40XXシリーズで使えるDLSS3(フレーム生成)に対応しています。

レイトレON/ウルトラ画質だと、マトモに遊べるのはRTX 4070以上

レイトレOFF/ウルトラ画質だとRTX 3080ならOK。

レイトレOFF/DLSS強度ウルトラだと、RTX 3060Tiでも十分に遊べます。

RTX 3060ならもっと画質を落とせばOK。

とにかくRTX 40XXシリーズはぶっちぎりに性能が良いです。

アサシンクリード・ヴァルハラ

ゲーム内のベンチマークモードで計測。

このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。(FSRには対応)

レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、大体このくらいで遊べるという目安にしてください。

ベンチマークモードでの計測なので、実際のプレイでは10fps以上は良いスコアが出ます。

RTX 4070Tiの高画質だと平均100fps前後のプレイが可能で、RTX 3070までなら普通に遊べます。

RTX 3060Ti/3060だと、もっと画質を落とせばOKです。

Marvel’s Spider-Man Remastered

固定ルートを30秒間飛び回った時の平均フレームレートを計測。

レイトレーシングONとOFFで調査しました。

このゲームもRTX 40XXシリーズで使えるDLSS 3(フレーム生成)に対応しています。

普通に遊ぶ分にはRTX 4070だとレイトレONでも120fps前後です。

RTX 3060の性能が意外に良いです。レイトレONの時は何度計測してもRTX 3060Tiと変わらないスコアでした。

このゲームもRTX 3060以上のグラボなら遊べるはずです。

その他のゲームのベンチマークはグラボ別の関連記事を参考にしてください↓

4KモニターをフルHD/WQHDで使ったらボヤける?

4K 144Hzモニターは解像度を落とせばフルHD、WQHDの144Hzモニターとしても使えます。
※ほとんどのモニターはOK。機種によっては120Hzまでに制限されることがある。

ただし、低い解像度の映像を4Kに引き伸ばして表示するので、画質は落ちます。

どの程度の劣化があるのかチェックしてみました。

モニターはBenQ EX2710Uを使用(レビュー

↑このシーンをズームして4K、WQHD、フルHD解像度での画質の劣化をチェックします。

原寸画像を見ればわかると思いますが、特にフルHD映像は4Kに拡大すると少しボヤけを感じます。

WQHDなら、ほとんど分からないレベル。

個人的にはフルHDに落としても、少し画面から離れて見れば十分に使えると思いました。

パフォーマンス優先の時は4Kにこだわらず、WQHDやフルHDで遊ぶのも十分にアリでしょう。

つまり、4K 144Hzモニターが1台あればフルHD、WQHD、4Kのすべての解像度で使えるゲーミングモニターとして使えます。

144HzってヘビーFPSゲーマーだと物足りないかもしれませんが、カジュアルに楽しむ人なら十分すぎる性能。

特にアクションアドベンチャー好きな人ならまったく問題ないです。

PS5とXbox Series Xでの使用感

PS5とXbox Series Xなら、対応したゲームで4Kでも60fps以上のフレームレートで遊べます。

PS5の場合

BenQ EX2710U

めっちゃくちゃキレイな映像です。

フォートナイトなら4Kでも120fpsに張り付きで遊べます。

PS5の性能だと、あらゆるゲームを4K/120Hzで遊ぶことは不可能です。

ただし、対応したゲームはしっかり高いフレームレートで遊べると思われます。

また、120Hzに対応していないゲームでも4Kで動作がカクつくことはなく、強烈に美しい映像です。

Xbox Series Xの場合

BenQ EX2710U

Xbox Series Xでも問題なしで、クレイジーな美映像!

使用感としてはPS5と変わりません。

4Kでも引っかかるような挙動はなく、ヌルヌルサクサク遊べます。

Xboxのメリットとしては、WQHD(1440p)/120Hzの出力にも対応しています。

フレームレート優先の時はWQHDに切り替えて遊ぶのもありですね。

4K 144Hzモニターは必要なの?

そもそも4K 144Hzモニターって必要なの?と思っている人は参考にしてください。

  • 4K/144Hzモニターは無駄!
  • スーパーハイスペックPCが必要!

このような意見を見かけますが、そんなことはありません。

検証した結果、設定次第ではRTX 3060クラスでもOKです。

そもそも最高画質設定にこだわる必要はなく、画質を調整すればミドルクラスのグラボでも十分に使えます。

4Kのメリットはゲーム以外でもかなり多いです。

欲しい!」「使ってみたい!」と思っている人は、ぜひゲットしてください。


逆に、「4Kなら60Hzモニターで十分!」と思った人はBenQのEW3280Uもおすすめです。

詳しい使用感については関連記事を参考にしてください↓

【まとめ】迷ったらこの4K 144Hzモニターがおすすめ!

ここまで読んで、どの4K/144Hzモニターが良いか迷ったら、特に次の3台がおすすめです。

27インチなら

扱いやすい27インチなら「BenQ MOBIUZ EX2710U」がおすすめです。

  • 27インチIPSパネル
  • 2.1ch高音質スピーカー
  • 便利な多機能リモコン
  • DisplayHDR 600

▼参考価格:138,000円前後

実際の使用感については関連記事を見てください

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32インチなら

ゲームだけでなく仕事や作業も快適にしたいなら「BenQ MOBIUZ EX3210U」がおすすめです。

  • 31.5インチ量子ドットIPSパネル
  • 2.1ch高音質スピーカー
  • 便利な多機能リモコン
  • DisplayHDR 600

▼参考価格:165,000円前後

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USB Type-Cが必要なら

ゲーミングノートPCやMacBookユーザーならUSB Type-C入力のある「Acer Nitro XV322QKKV」がおすすめです。

  • 31.5インチIPSパネル
  • 応答速度0.5msのプロ仕様
  • USB PD 65W対応

▼参考価格:124,800円前後

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モニターは1度買うと数年間は使い続けるものです。

せっかく買うなら長く現役で使える相棒を選んでくださいね。

以上、極上のゲーム体験ができますように!

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4K 144Hzモニターにあると便利な周辺機器

HDMI 2.1(4K/120Hz)に対応したHDMI切替機ならこちら↓

グラボのHDMI出力をType-Cに変換するなら「Club 3D CAC-1336」が便利。

4K/120Hz出力対応。レビューはこちら↓

失敗しないゲーミングモニターの選び方

まずは6つの基本的なことを整理しましょう。

  1. 液晶パネルの種類
  2. 画面サイズと解像度
  3. リフレッシュレート
  4. 応答速度
  5. 残像低減機能
  6. HDR機能

▼それぞれの優先度はこのようになります。

項目優先度
液晶パネル
画面サイズと解像度
リフレッシュレート
応答速度
残像低減
HDR

意外に思われるかもしれませんが、ゲームで生計を立てているプロゲーマーでなければ「応答速度」はあまり重要ではありません。

理由をこれから1つずつ解説します。

① 液晶パネルの種類について

IPS、VA、有機ELパネルがおすすめ!

液晶パネルの特徴をまとめると次のようになります。

TNVAIPS有機EL
画質X
リフレッシュレート
応答速度◎◎
視野角X
コントラスト◎◎
価格
おすすめ度X

こちらは目的別です↓

TNVAIPS有機EL
ゲーム
映像鑑賞X◎◎
普段使いX
写真・映像編集X
価格
おすすめ度X

ゲーミングモニターで採用されるパネルは主にTN/VA/IPSの3種類ですが、2022年後半から有機ELパネル(OLED)を搭載したゲーミングモニターも価格が下がってきました。

各パネルの最高リフレッシュレートと応答速度は次のようになります。

TNVAIPS有機EL
リフレッシュレート540Hz260Hz500Hz360Hz
応答速度0.4ms1ms0.3ms0.1ms以下

それぞれのメリット・デメリットを簡単に解説しましょう。

TNパネルのメリットとデメリット|プロゲーマー向けでクセが強い

【手前】ASUS XG17HAP/IPS/240Hz/3ms
【奥】BenQ ZOWIE XL2566K/TN/360Hz/0.5ms

TNパネルは安価で高いリフレッシュレートと高速な応答速度で普及してきましたが、2020年頃からIPSパネルの方が性能面で優位な状況です。

視野角が狭いデメリットがあり、画面をななめ方向から見たり、少し姿勢を崩したりすると「色合い」がおかしくなります。

ただし、画面の正面に座って常に「正しい姿勢でゲームだけをする人」なら問題ありません。

▼TNパネルを採用したゲーミングモニターで代表的な製品は「BenQのZOWIEシリーズ」です。

BenQ ZOWIE XL2546K/TN/240Hz/0.5ms

ZOWIEシリーズは強力な残像低減機能(DyAc)の「キレの良い動き」の評価が高く、プロゲーマーやヘビーゲーマーに人気のあるモニターです。

しかし、かなりクセが強いので、FPSゲーム専用モニターとしてなら良いのですが、日常使いも考えている人は避けた方がよいです。

極論を言うと、TNパネルはBenQ ZOWIEシリーズの「DyAcを使いたい人だけ」にしかおすすめできません。

以前はゲームをするならTNパネルが最強と言われていました。

現在は360Hz以上に対応したe-Sports向けハイエンドモニターのほとんどがIPSパネルで、TNパネルの優位性はかなり下がっています。

IPSやVAパネルと見比べればハッキリ分かります。TNパネルの画質は「最高に汚い」です

TNパネルの時代は終わってます

VAパネルのメリットとデメリット|色鮮やかな映像

Pixio PXC348C/VA/144Hz/1ms

VAパネルは明るい部分と暗い部分のコントラスト比がIPSパネルより3倍以上も高く、明暗のはっきりしたメリハリのある映像が特徴です。

高いコントラスト比のおかげで黒の表現に優れており、キリッと引き締まった絵がポイント。

光が差し込むシーンなどは「IPSパネルには真似のできない」美しい表現が可能。

深みのある豊かな色彩で、思わず息をのむような美しさです。

映像鑑賞に強いパネルで、大型液晶テレビにも採用されています。(最近の高性能テレビは有機ELが多い)

正面からは非常にキレイ
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少し斜めから見ても問題なし
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真横から見ると白っぽい
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BenQ EX240N/VA/165Hz/1ms

VAパネルは「かなり」ななめか見ると白っぽくなるのがデメリットです。

ただし、上の写真のような角度でゲームをする人はいないと思うので、あまり気にしなくて良いでしょう。

椅子いすの背もたれに寄りかかって、リラックスしながらゲームするくらいなら、まったく問題ありません。

色合いがダイナミックで美しい反面、原色とのギャップがあって色の再現性はIPSパネルより劣ります。写真や映像編集もしたい人はIPSパネルの方が良いです。

応答速度は高性能モデルだと1msが当たり前で、IPSやTNパネルの0.5ms以下には劣りますが、ほとんどのゲーマーには問題ない性能です。

価格はIPSモニターよりも安いので、予算と自分の利用スタイルが合えばVAも良い選択と言えます。

特にゲームや映像コンテンツを楽しむ比率が多い人におすすめです。

安くて高画質!

IPSパネルのメリットとデメリット|万能タイプ

LG 34GK950F-B/IPS/144Hz/5ms

IPSパネルは自然な色合いと広い視野角が特徴の万能型です。

ななめから見ても色合いの変化が少なく、機種によって差はあるものの原色に最も近い色合いなのがメリット。

ゲーム以外に写真や映像編集などの「仕事/作業」に使う人もIPSが向いています。

最近はより高速なリフレッシュレート360Hz以上に対応したハイエンドモニターも続々と発売されています。

デメリットはVAパネルよりも価格が高いことです。

仕事、ゲーム、なんでもOK!

有機ELパネル(OLED)のメリットとデメリット|次世代の本命

Alienware AW3423DWF/OLED/0.1ms

有機ELパネルをざっくり解説すると、バックライトを持たずにカラー素子1つ1つを発光させる仕組みです。

IPS/VA/TNパネルはバックライトを使用するので、黒色を表現する時も光が漏れて完全な黒にはなりません。

有機ELが黒色を表現する時は、そもそも素子が光らないので「完全な黒」を表現でき、映像全体が引き締まって美しく見えます。

色合いとしてはVAパネルに似たダイナミックな感じで、ゲームと映像鑑賞向き。とにかくぶっちぎりに美しいです。

(写真・映像編集のような原色に近い発色が重要な作業はIPSパネルの方が向いています)

また、応答速度が0.1ms以下であることもメリットで、実用上は遅延が発生しません。

(「発色の良いVAパネル」+「反応の速いTNパネル」)x 10 +「視野角の広いIPSパネル」って感じで、ゲームだと無敵です。

デメリットとしては焼き付きリスクがあるため、数時間おきにパネルメンテナンスが必要なこと。ただ、よっぽど神経質な人でなければ問題はありません。

現状では40インチ越えの大型モデルが多く、24.5〜32インチクラスの使いやすいサイズが極めて少ないのもデメリットです。

また、コストが高いことも弱点でしたが、2022年後半から高いリフレッシュレートを出せるゲーミングモデルも価格が下がりつつあります。

2024年には多くのメーカーが新モデルを販売するでしょう。

クレイジーな美しさ!

② 画面サイズと解像度について

目的別のおすすめの画面サイズと解像度は次のとおりです。

目的推奨解像度推奨画面サイズ
ゲーム専用フルHD15.6〜24.5インチ
色々なジャンルのゲーム
普段使い
WQHD27インチ
画質を優先
仕事にも使う
4K27〜32インチ
臨場感を優先UWQHD
(ウルトラワイド)
34インチ

各解像度のドット数はこちらです。

  • フルHD:1920 x 1080
  • WFHD:2560 x 1080
  • WQHD:2560 x 1440(フルHDの1.8倍)
  • UWQHD:3440 x 1440
  • 4K:3840 x 2160(フルHDの4倍)

大きな画面になると、FPSゲームでは敵の位置や画面内の情報(HUD)が瞬時に把握できなく勝敗に影響します。

フォートナイトやApex Legendsなどの競技性の高いFPSゲームなら24.5インチ以下のフルHDがベストサイズで、多くのプロゲーマーに好まれています。

ソロプレイや競技性の低いFPSゲーム、雰囲気を楽しむRPGなどは27インチ以上の大画面が使いやすいです。

横長のウルトラワイドはPS5などのゲーム機では不可能な高い臨場感を味わえるのがポイント。

注意点として、解像度が高くなるとPCにも負荷が掛かること

特に4K解像度は、PCスペックが低いとフレームレートが落ちて「カクついた」動きになることは覚えておきましょう。

※ WQHD/4KモニターもフルHD解像度で使うことが可能です。

おすすめサイズと解像度
  • FPSゲームが好き
    ∟ 24.5インチ以下/フルHD
  • 色々なジャンルのゲームをしたい
    ∟ 27インチ/WQHD
    ∟ 34インチ/UWQHD
  • 超高精細な映像が好き
    ∟ 32・27インチ/4K

③リフレッシュレートについて

165Hz以上のモニターがおすすめです!

リフレッシュレートとは、1秒間に画面を書き換えられる回数のことです。

パラパラ漫画と同じ原理で、画面の書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

単位はHzで表記され、ゲーミングモニターとして一般的なものは144Hzです。

しかし、最近は165Hzに対応した製品が多く販売され、144Hzを置き換える新基準になっています。

165Hzの製品は価格も144Hzとほとんど変わりません。

せっかく新しくゲーミングモニターを買うのなら165Hzを候補に入れましょう。

また、240Hzのモニターであれば、どんなゲームも快適に楽しめます。

ただし、27インチやWQHD解像度の240Hzモニターは非常に高価なので、欲しい画面サイズと解像度に合わせてリフレッシュレートを選んでください。

④ 応答速度について

プロゲーマー以外は、あまり気にしなくてOK!

応答速度は、画面の色が切り替わる時にかかる時間のことです。

単位はms(ミリ秒=1/1000秒)で表記され、値が小さいほど高性能です。

色が早く切り替われば残像が少なくなり、ブレのない「なめらか」な表示になって対戦ゲームで有利とされています。

リフレッシュレート別に最低限必要な応答速度は、「1000÷リフレッシュレート」で計算できます。

1フレーム切り替えに必要な時間
60Hz16.67ms
144Hz6.94ms
165Hz6.06ms
240Hz4.17ms
360Hz2.78ms

この表から分かる通り、現在販売されているモニターは、すべて最低限必要な応答速度を満たしています。

高いリフレッシュレートを出せるモニターは基本性能が高くて応答速度も速いので、あまり細かくチェックする必要はありません。

あえて付け加えるなら、応答速度1msをうたう製品は常時1msの速度ではなく、もっとも条件の良い速度が1msということです。

実際は速度にばらつきがあって、遅い時は8ms以上になることもあります。

こういった点を考慮すると、なるべく速い応答速度のモニターを選ぶのは間違いではありませんが、一般的には240Hzに対応できる「4ms」もあれば問題ないです。

人間の動体視力は0.2秒 = 200msと言われています。

計測器を使えば1msと4msの違いはハッキリ出るものの、人間の目では判別できない領域です。

プロゲーマーに見られる1フレームを競う戦い方でない限り、ゲームプレイに影響はまったくありません。

GtGとかMPRTって何?

GtGとMPRTは無視してOK!

ゲーミングモニターのスペックを見ていると、「応答速度1ms(GtG)」とか「2ms(MPRT)」という表記を見かけることがありませんか?

「GtG」と「MPRT」の解説は次のようになります。

GtG(Grey-to-Grey)

色の中間階調における応答速度を表す。黒→白の変化時間ではなく、灰色→別の灰色への変化時間のこと。液晶分子自体の反応速度を示す指標のため、コンテンツ内容や個人差によって体感速度が異なる。

MPRT(Moving Picture Response Time)

動画応答速度に特化した指標。再生中の画面を超高速カメラで撮影し、実際の画像変化の時間を測定する。MPRT値が速くなることで、色の変化だけでなく動きのあるシーンにおけるノイズやブレといった残像の影響が減る。

解説を読むと… っていうか読み飛ばしましたよね ^^;

  • 分かったようで分からない
  • 結局どっちが良いの?

という感じではないですか?

GtGとMPRTは、メーカーがスペック表に記載すべき必須項目ではありません。

高性能をアピールするためのものです。

まったく意味がないとは言いませんが、ほとんどの人は違いを体感できないので、GtGやMPRTには「こだわらない」ことをおすすめします。

⑤ 残像低減機能について|オーバードライブ・黒挿入

必須機能ではありません!

BenQ 「DyAc+」

高性能なゲーミングモニターには高いリフレッシュレート、応答速度のほかに「残像低減機能」をもつ製品があります。

液晶パネル/リフレッシュレート/応答速度だけの比較だと、どの製品も基本性能にそれほど差がありません。

そこで各メーカーが「残像低減機能」をプラスして製品価値を高めています。

代表的な技術は「オーバードライブ」か「黒挿入」の2つです。

いずれも効果はありますが、本来の「色あい」を犠牲にするので万能ではありません。

対戦ゲームでどうしても勝ちたいときに有効ですが、人によっては「目が異常に疲れる」というレビューもあります。

「オーバードライブ」の特徴とデメリット

色が変わるときに液晶素子へ高い電圧をかけて、色の切り替えを速くする仕組み。

電圧のサジ加減が難しく、目標にしている色を飛び越えてしまうオーバーシュート/アンダーシュート現象がある。

採用メーカー

  • Acer
  • ASUS
  • BenQ
  • IO DATA
  • DELL Alienware
  • など

「黒挿入」の特徴とデメリット

フレームとフレームの間に「黒フレーム」を挿入して残像感を減らす仕組み。

画面が暗くなり、チラつきが発生するデメリットがある。

採用メーカーと「機能名」

  • BenQ 「DyAc」
  • ASUS 「ELMB」
  • LG「1ms Motion Blur Reduction」
  • など

⑥ HDR機能について

必須機能ではありません!

タップして拡大できます↓

BenQ EX2780Q
BenQ EX2780Q
BenQ EX2710U
innocn M27U

HDRは明るい部分と暗い部分どちらの階調も犠牲にすることなく、よりリアルな映像を楽しめる技術です。

HDRもこだわりがない限り必須機能ではありません。

よく「DisplayHDR 600なら良い」と聞きますが、微妙です。

普及価格帯のモニターはDisplayHDR 400以下の場合が多く、実際に使ってみても「違いがよく分からん」という感じで、DisplayHDR 600でも普通レベルなので注意してください。

HDRコンテンツの例

DisplayHDR 1000でも再生するコンテンツによっては「効果がよくわからない」ものが多いです。

しっかりHDRを意識したコンテンツでないと効果を体感できない点は注意。

普通にキレイ
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暗い部分が暗すぎる
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ゲームでは暗い部分が暗くなりすぎて遊びにくくなるなど、当たり外れが多い機能です。

個人差はあると思いますが、HDR機能がなくても最近のゲームの映像は普通にキレイなので、あまりこだわらないことをおすすめします。

HDR10とは?

AV機器メーカーが策定した規格。

HDR10を拡張したHDR10+もあり。

PC用モニターではそれほど意識する必要はありません。

DisplayHDRとは?

VESAが策定した規格で、DisplayHDR 400、600、1000などがあります。

数字が最大輝度を示します(単位cd/平方m)。

DisplayHDRクラスコメント
400エントリーおまけレベル
600ミドル普通
1000ハイスペック良い
1400ハイエンド最高!

メーカー独自のHDR規格

その他、モニターメーカーのBenQの製品は、「HDRi」という独自のHDR規格を搭載しています。

HDRiも特別に優れている機能ではないです。

あらゆるジャンルのゲームを快適に遊べるモニターは?

ここまでで整理すると、FPSゲームなら小さい画面で、それ以外なら大きい画面がおすすめとなります。

つまり、モニターは1台だけだと、どうしても得意・不得意があって完璧なゲーム環境にはなりません。

ゲーミングPCをゲームだけに使う人は少なく、ほとんどの人がネットショッピングや動画編集など、色々な用途で使います。

このような場合、作業用に27〜32インチクラスを使って、ゲーム専用に15.6〜24.5インチクラスの小型モニターを併用するのもありです。

私の場合は事務作業とゲームで完全にモニターを分けています。

【中央】PHILIPS 329P1H(31.5インチ)
【左】BenQ EX2710U(27インチ)
【右上】JAPANNEXT JN-VG233WFHD200(23.3インチ)
【右下】ASUS XG17AHP(17.3インチ)
  • 31.5インチ/4K/IPS/60Hz(事務作業)
  • 27インチ/4K/IPS/144Hz(4Kゲーム/Xbox)
  • 23.3インチ/WFHD/VA/200Hz(PCゲーム)
  • 17.3インチ/FHD/IPS/240Hz(FPSゲーム/サブモニター)
【奥】Alienware AW3423DWF(34インチ)
【左】BenQ EX2780Q(27インチ)
【右】BenQ ZOWIE XL2566K(24.5インチ)
  • 34インチ/UWQHD/有機EL/165Hz(PCゲーム)
  • 27インチ/WQHD/IPS/144Hz(PS5)
  • 24.5インチ/FHD/TN/360Hz(コレクション)

その他、たくさんのモニター … 普通はこんなに必要ないです。

ただ、いろいろ使ってきた中で「これは良い!」と思ったのがこちら↓

一番のお気に入りはジャパンネクストのJN-VG233WFHD200です。

23.3インチの小型ウルトラワイドで、ゲーム機では不可能な21:9の画角で遊べます。

3万円以下で買える安さも良い↓

また、15.6〜17.3インチのモバイルモニターは、必要な時だけ設置したり、普段はサブモニターとして使えるのでおすすめです。

リフレッシュレート144Hz以上に対応したモバイルゲーミングモニターは、関連記事をご覧ください。

ゲームのプレイスタイルをしっかり把握しよう!

ここまでの内容をまとめると、次のようになります。

TNVAIPS有機EL
ゲーム
映像鑑賞X◎◎
普段使いX
写真・映像編集X
価格
おすすめ度X
  • 液晶パネルは「IPS」「VA」「有機EL」が良い
  • 画面サイズは自分のゲームスタイルに合わせて選ぼう
  • リフレッシュレートは144Hz以上
  • 応答速度は4ms以下であればOK

自分が普段どんなゲームを好んでプレイしているかによって、選ぶモニターのスペックが決まります。

「あらゆるジャンルのゲームを楽しみたい!」という人は、異なるスペックの2台体制がベストです。

関連記事に目的別のおすすめゲーミングモニターを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

最高のゲーミング環境を構築できますように!

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