RTX5060とRTX5060Ti 8GBはどっちがいい?実機ベンチマーク比較レビュー

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GeForce RTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBの比較をしてみました。

結論から言うと、どちらもVRAM容量は8GBですが、価格の安いRTX 5060の方がおすすめです。

というのも、最近のグラフィックにこだわったゲームはVRAM 8GBだと高画質設定ではマトモに遊べません。ある程度画質を落とすことになります。

画質を落とすとフレームレートは上がるので、RTX 5060でも超快適にプレイできますし、わざわざ価格の高いRTX 5060 Ti 8GBを選ぶのはもったいないです。

2025年にVRAM 8GBなグラボを選ぶなら、なるべくお金を掛けない選択をするのがオススメ。

「どっちを買えばいいか迷っている…」という人は、参考にしてください。

ちなみに、RTX 5060 Tiを選ぶならVRAM 16GBモデルを選んだ方が幸せになれます。

比較した記事はこちら↓

目次

【重要】VRAM 8GBなグラボを買う前にチェック!

VRAMはグラフィックボード専用のメモリで、ゲームの画質を決める重要な役割を持っています。

容量が少ないとゲームがカクついて動作が不安定になるので、2025年に選ぶグラフィックボードとしてはVRAM 12GB以上がおすすめです。

VRAM 8GBでOKな人
  • Apex Legendsなど動作の軽いeSportsタイトルを遊ぶ人
  • 鳴潮、ゼンレスゾーンゼロなど基本プレイ無料ゲームを遊ぶ人
  • 古いゲームを楽しみたい人
VRAM 12GB以上が必要な人
  • グラフィックにこだわった最新ゲームを高画質で遊びたい人

画質を下げればVRAM 8GBでも一応プレイできますが、映像がショボくなりがち。

グラフィック重視のゲームを楽しみたいなら12GB以上のグラフィックボードを選ぶのが無難です。

幅広いジャンルで遊ぶならRTX 5060 Ti 16GB、またはRadeon RX 9060 XT 16GBをおすすめします!

>RTX 5060 Ti 16GBの実機ベンチマーク集

>RX 9060 XT 16GBの実機ベンチマーク集

自分のプレイスタイルに合わせて選ぼう!

RTX 5060/5060 Tiのスペック比較

スクロールできます
RTX 5060RTX 5060Ti
8GB
RTX 5060Ti
16GB
推奨解像度フルHDフルHD
WQHD
シェーダー数38404608
VRAM8GB16GB
ベースクロック2,280MHz2,407MHz
ブーストクロック2,497MHz2,572MHz
メモリタイプGDDR7
バス幅128bit
帯域幅448GB/s
消費電力145W180W
参考価格55,800円~69,800円~81,980円~

RTX 5060と5060 Ti 8GBの違いはシェーダー数と動作クロックだけ。ブーストクロックの差はたったの75MHzしかないので、実際の性能差はほぼシェーダー数の違いによるものと考えられます。

RTX 5060 Tiの8GBモデルと16GBモデルの違いはVRAM容量だけで、その他の仕様は完全に同じです。

検証用PCのスペック

ケース長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
マザーボードASUS TUF GAMING
B850M-WIFI
レビュー
CPURyzen 7 7700
CPUクーラー空冷
AINEX SE-224-XTS
メモリ32GB
DDR5-4800
ストレージ2TB
電源850W
RTX 5060GIGABYTE
GV-N5060WF2-8GD
RTX 5060Ti 8GBPalit RTX 5060Ti
Dual 8GB

テスト機のCPUはRyzen 7 7700にしました。

価格と性能のバランスが良く、RTX 5060、RTX 5060 Tiの性能をしっかり引き出せるのが特徴。

将来、より高性能なグラボに交換しても十分に活躍できるので、長く使いたい人にもおすすめです。

最強CPUランキング

BTOパソコン向けのランキングです。

CPUはGPUの性能を引き出す重要なパーツだよ!

予算にあわせてしっかり選ぼう!

更新:2025年6月14日

【1位】Ryzen 7 7800X3D

ハイスペックゲーミングPC用のCPU。

新世代のRyzen 7 9800X3Dより総合性能は劣るものの、ゲーム時のパフォーマンスはトップクラス。

7800X3Dの方が消費電力が低くて価格が安いメリットあり。

もともとの性能が高いので、9800X3Dとの性能差を体感できる人は少ないと思われる。

特にフルHDとWQHDのパフォーマンスが飛び抜けて良い。

コスパ良く最強ゲームマシンが欲しい人におすすめ。

【相性が良いGPU】すべて

>Ryzen 7 7800X3Dの実機ベンチマーク

【2位】Ryzen 7 9800X3D

ハイスペックゲーミングPC用のCPU。

2024年11月15日に発売されたゲーミングCPUの新王者。

ゲーム時のパフォーマンスが究極に素晴らしいだけでなく、クリエイティブ系の処理も強い。

CPU選びに悩むことが無くなる「アガリ」の一品。

超人気CPUのため価格が高いのがデメリット。

【相性が良いGPU】すべて

>Ryzen 7 9800X3Dの実機ベンチマーク

【3位】Ryzen 7 7700

ミドル〜ハイスペックPC用のCPU。

ゲーム時のパフォーマンスはCore i7-14700Fと同等。

Core i7よりもクリエイティブパフォーマンスが高くて消費電力が低い。

体感上のパフォーマンスは世代の新しいRyzen 7 9700Xとほとんど変わらない。

BTOパソコンの価格もRyzen 7 9700Xモデルより安く、バランス良くまとまった高性能CPU。

取り扱っているショップが少ないのがデメリット。

【相性が良いGPU】RTX 5060~RTX 5070 Ti、Radeon RX 9060 XT~RX 9070 XT

>Ryzen 7 7700の実機ベンチマーク

【4位】Ryzen 5 7500F

ミドルスペックPC用でBTOパソコン専用のCPU。(自作PCならRyzen 5 7600が近い性能)

ライバルのCore i5-14400Fより高性能で処理内容によってはRyzen 7/Core i7に近いパフォーマンスを発揮する。

ミドルクラスBTOパソコン用CPUの王者。

取り扱っているショップが少ないのがデメリット。

【相性が良いGPU】RTX 5060、RTX 5060 Ti、Radeon RX 9060 XT

>Ryzen 5 7500Fの実機ベンチマーク

【5位】Core Ultra 5 225F

ミドルスペックPC用のCPU。

旧世代のCore i5-14400Fより消費電力が低くて基本性能が高く、ゲームによっては価格の高いCore i7に迫るパフォーマンス。

動画編集などのクリエイティブ性能はCore i7-14700Fを超えることもあって、なかなか良いCPU。

デメリットはPCの価格が少し高いことだけど、性能は良いので長く現役で使うつもりならミドルクラスNo.1

【相性が良いGPU】RTX 5060、RTX 5060 Ti、Radeon RX 9060 XT

>Core Ultra 5 225Fの実機ベンチマーク

【6位】Core i7-14700F

ミドル〜ハイスペックPC用のCPU。

第12世代のCore i7-12700のマイナーアップデート版で、高効率コアとキャッシュメモリなどが強化。

不具合発覚で圧倒的不人気なCPUになってしまったが、性能はそこそこ良い。(飛び抜けて良くはない)

人気が無くて売れないからと思われるが、BTOパソコンはショップによって投げ売り状態になっている。

新品BTOパソコンは修正パッチを適用して出荷しているので、これから不具合に遭遇する心配は無い。

がっつり対戦FPSゲームをやり込む人、趣味のクリエイティブ作業をしたい人におすすめ。

【相性が良いGPU】RTX 5060~RTX 5070、Radeon RX 9060 XT、RX 9070

>Core i7-14700Fの実機ベンチマーク

【7位】Ryzen 7 5700X

ミドルスペックPC用のCPU。

8コア16スレッドで動作するZen3世代のハイクラスCPU。総合パフォーマンスはライバルのCore i7-14700Fより少し劣るが、PCの価格は2〜3万円ほど安くてコスパが良い。

4K動画編集などヘビーなクリエイティブ処理が弱い。

世代が古いため、いつかCPUを交換してパワーアップしたい … といったマニアな人には向いていないが、普通に使う分には十分な性能。

【相性が良いGPU】RTX 5060~RTX 5070、Radeon RX 9060 XT

>Ryzen 7 5700Xの実機ベンチマーク

【8位】Ryzen 7 9700X

ハイスペックPC用でゲーム、クリエイティブ作業など何でもこなせるバランス型だが、ゲーム時のパフォーマンスはRyzen 7 7800X3Dに負ける。

すごく高性能なCPUだけど、なるべくRyzen 7 9800X3Dか7800X3Dを選んだ方が良い。

総合パフォーマンスはライバルのCore i7-14700F/Core Ultra 7 265Fを大きく超えるので、インテルCPUに不安がある人におすすめ。

【相性が良いGPU】すべて

>Ryzen 7 9700Xの実機ベンチマーク

【9位】Core Ultra 7 265F/KF

インテル最新世代のCPU。

265KFは出力が高くてオーバークロックに対応したフルスペック版でハイスペックPC用。

265Fは265KFの出力を落としてオーバークロック非対応にしたミドル~ハイスペックPC用。

Core i7-14700シリーズからクリエイティブ系の処理能力は大きく上がったが、ゲーム時のパフォーマンスはあまり変わらずRyzen 7 9700Xよりも低い性能。

人気が無いから価格が安いのが最大の特徴で、Ryzenより性能は低いけど普通に遊べる。

できるだけ安くハイスペックPCが欲しい人におすすめ。

【相性が良いGPU】すべて

>Core Ultra 7 265KFの実機ベンチマーク

>Core Ultra 7 265Fの実機ベンチマーク

【10位】Core i5-14400F

ミドルスペックPC用のインテル第14世代CPU。

ゲームもクリエイティブ処理もそつなくこなせるバランス型

総合パフォーマンスはRyzen 7 5700Xに劣るものの、多くのBTOパソコンに採用される定番CPUなので、製品数が多くてPCの見た目や細かいスペックにこだわって選べるのが特徴。

マザーボードがRyzen 7 5700Xよりも世代が新しいので、ストレージの拡張性が高いのもポイント。

性能よりも、PCの見た目などにこだわりがある人におすすめ。

【相性が良いGPU】RTX 5060、RTX 5060 Ti、Radeon RX 9060 XT

>Core i5-14400Fの実機ベンチマーク

  • CPU末尾のFとかKって何?
  • ゲーミングPCのCPUの役割って?

と思った人は、関連記事をチェック↓

3DMarkベンチマークで性能差をチェック

まずは定番の3DMarkを使った2つのベンチマークで性能を比較します。

  • Fire Strike(DirectX 11)
  • Time Spy(DirectX 12)

Fire Strike(DX11 描画性能)

DirectX 11を使ったラスタライズ性能(描画性能)の比較です。

今でもDirectX 11を使ったゲームは多く、VALORANTといった軽いFPSゲームのほか、ゼンレスゾーンゼロみたいなスマホゲームのPC版タイトルで見かけます。

RTX 5060 Ti 8GBが強いけど、軽いゲームが多いので気にしなくて良いレベルだと思います。

Time Spy(DX12 描画性能)

DirectX 12を使ったラスタライズ性能の比較です。

モンハンワイルズなど、最近のグラフィックにこだわったゲームに当てはまります。

また、鳴潮(めいちょう)などスマホゲームのPC版でも見かけるようになりました。

約15%もRTX 5060 Ti 8GBの方が強いです。

フレームレートで例えると、RTX 5060で100fpsなのがRTX 5060 Ti 8GBだと115fpsになるくらいのパワー差。

「スペック通りの差」といったところですが、ベンチマークアプリの結果と実際のゲームプレイは一致しないので参考程度にしてください。

ゲーム性能とボトルネック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽量級】勝利の女神 NIKKE
  • 【軽量級】フォートナイト
  • 【軽量級】Apex Legends
  • 【中量級】ゼンレスゾーンゼロ
  • 【中量級】鳴潮
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】ストリートファイター6
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】エルデンリング
  • 【重量級】Call of Duty Black Ops 6
  • 【重量級】モンスターハンター ワイルズ
  • 【重量級】黒神話 悟空
  • 【重量級】STALKER 2
  • 【重量級】サイバーパンク2077
  • 【重量級】アサシンクリード シャドウズ

【重量級】はVRAM 8GBだと画質を落とさないと厳しいです。

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやCPUの違いなどでフレームレートは変わります。

【軽量級】勝利の女神 ニケ

RTX 5060/4K/戦闘時/60fps
設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアシング】x 4

戦闘中のフレームレート

フレームレート上限が60fpsなゲームです。

グラフには載せてませんが、RTX 5060でも4Kまで60fps張り付き状態で遊べます。

RTX 5060の方がコスパ良いです。

【軽量級】フォートナイト

設定
  • 【画質】パフォーマンス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

画質は競技向けの「パフォーマンス設定」です。

CPU側の処理能力が限界に達してしまい、グラフィックボードに仕事が回らず差が出ません。(ボトルネックが発生する)

こういったゲームは画質を落として遊ぶ人が多いので、RTX 5060の方がコスパ良いです。

とはいえ、一般人にはオーバースペックすぎるフレームレートが出るので、実際のところ旧世代のRTX 4060で十分だと思います。

【軽量級】Apex Legends

RTX 5060/フルHD/高負荷時/173fps
RTX 5060 Ti/フルHD/高負荷時/188fps
設定
  • 【画質】ほぼ「高」設定
 設定の詳細はこちら

射撃場で固定ルートをダッシュした時の平均フレームレート

このゲームは同じ戦闘パターンを再現できないので、射撃場内をダッシュした時のフレームレートを計測しました。

フルHDは上限の300fpsに届きます。

WQHDで差は出るけど、RTX 5060で十分なのでは?

参考までに、「スモーク+ウルト+射撃」のフレームレートはRTX 5060 Tiの方が15fpsほど高いフレームレートでした。

【中量級】ゼンレスゾーンゼロ

RTX 5060/フルHD/戦闘時/150fps
RTX 5060 Ti/フルHD/戦闘時/140fps
設定
  • 【画質】高

適合トレーニングで戦闘時の平均フレームレート

同じ戦闘パターンを再現するため、アンビーの通常攻撃のみで20秒間の平均フレームレートを計測しました。

フルHDはCPU側にボトルネックが発生して差は出ませんが、WQHDだとRTX 5060 Tiの方が強いです。

フルHDだと動きの激しいシーンでも誤差レベルのフレームレートでした。RTX 5060で十分快適に遊べます。

【中量級】鳴潮(めいちょう)

RTX 5060/フルHD/戦闘時/129fps
RTX 5060 Ti/フルHD/戦闘時/136fps
設定
  • 【画質】グラフィック優先
  • 【レイトレーシング】高
  • 【フレーム生成】オン
  • 【アップスケーラー】デフォルト

ソアーで固定ルートを飛行中の平均フレームレート

同じ行動パターンを再現するため、ソアーで高速飛行中のフレームレートを計測しました。

フレームレートの差は少なく、動きの激しい戦闘中でもプレイ感に違いはありません。

RTX 5060の方がコスパ良いです。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【画質】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

ベンチマークの評価はフルHD/WQHDともに「非常に快適」です。

GPUの価格差に見合った違いはありません。RTX 5060の方がコスパ良いです。

【中量級】ストリートファイター6

設定
  • 【画質】HIGHEST

ベンチマークソフトで計測したFIGHTING GROUNDの平均フレームレート

RTX 5060で十分!

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

CPU処理が先に限界に達するので、GPUの性能差が出ません。(ボトルネックが発生する)

RTX 5060で十分です。

【中量級】エルデンリング

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

どっちのグラボを使ってもWQHDまで「ほぼ60fps」に張り付き状態で遊べます。

RTX 5060で十分でしょう。

スピンオフ作品のナイトレイン(NIGHTREIGN)もPCの要求スペックは同じなので、余裕で遊べると思います。

【重量級】Call of Duty Black Ops 6

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】バランス
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

最高画質である「極限」だとVRAM不足の警告が出るので、画質を一段下げた「ウルトラ」で計測。

RTX 5060で十分!

【重量級】モンスターハンター ワイルズ

設定
  • 【画質】中
  • 【レイトレーシング】OFF
  • 【フレーム生成】ON

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

このゲームはビデオメモリを大量に使います。VRAM 8GBだと画質をかなり落とさないとマトモに遊べないので注意!

スペック通りの差ですが、画質を落として遊ぶならRTX 5060で十分だと思います。

【重量級】STALKER 2

設定
  • 【画質】高
  • 【アップスケール品質】パフォーマンス
  • 【マルチフレーム】x 4

町内の固定ルートをダッシュしたときの平均フレームレート

RTX 5000シリーズのマルチフレーム対応ゲームで、最高画質だとVRAM 8GBではカクついてマトモに遊べません。

画質を落とせばRTX 5060でも十分すぎるフレームレートが出ます。

【重量級】黒神話 悟空

設定
  • 【画質】高
  • 【レイトレーシング】中
  • 【サンプリング解像度】50
  • 【フレーム生成】ON

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

このゲームは解像度によってサンプリング値が自動的に変わってしまうので、「50」に固定して計測しました。(アップスケール品質:パフォーマンスに相当)

最高画質「超高」だとVRAM不足でフリーズします。グラフィック重視で遊びたい人はRTX 5060 Ti 16GBかRTX 5070を選んでください。

このゲームは2025年4月にマルチフレーム対応にアップデートされたので、実際にはグラフの数字から最大2倍のフレームレートが出るはず。

RTX 5060でもフルHD/200fpsくらい出るので、RTX 5060 Ti 8GBとの体感差はありません。

  • 専用ベンチマークアプリはマルチフレーム非対応なため、マルチフレームOFFの計測結果です

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシング 低
  • 【マルチフレーム】x 3

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

こちらもGeForce RTX 5000シリーズのマルチフレーム対応ゲームです。

本来なら最高画質から1つ下の「レイトレーシングウルトラ+マルチフレーム x 4」にしたかったのですが、VRAMが足りなくて安定せず。

画質をかなり落としてマルチフレーム x 3で計測。x 4にするとRTX 5060でも300fpsとか出るので、こういったゲームには意味の無いフレームレートになります。

重たいゲームは画質を落とせばフレームレートが上がるので、せっかくの新機能「マルチフレーム」を使わなくても十分。すごくもったいない感じがします。

こちらもRTX 5060で十分でしょう。

【重量級】アサシンクリード シャドウズ

設定
  • 【画質】高
  • 【レイトレーシング】隠れ家のみ拡散
  • 【アップスケール品質】パフォーマンス
  • 【マルチフレーム】x 4 と OFF

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

こちらもマルチフレーム対応ゲームです。画質は「最高」から2つ落として計測。

もう少しVRAMがあれば最高画質で遊べるのに非常にもったいないです。

グラフィック重視なゲームを遊びたいなら、VRAM 12GB以上なグラボを推奨。

マルチフレーム x 4にするとフレームレートが強制的に2倍になるので、RTX 5060とRTX 5060 Tiの差が「見かけ上は」大きく見えてしまいます。

ただ、普通に遊ぶ分にはRTX 5060でも十分なフレームレートです。

ゲーム性能のまとめ

RTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBの性能差は6.9%でした。

もっと多くのゲームで比べれば差は広がると思われますが、おおよそこんな感じです。

一応、平均フレームレートの目安がこちら↓

平均フレームレートの補足(タップして読む)

だいたいの目安を出すために、以下のゲームを除いて算出しています。

  • フォートナイト(最低画質で計測したため)
  • 勝利の女神 ニケ(60fpsが上限のため)
  • ストリートファイター6(60fpsが上限のため)
  • エルデンリング(60fpsが上限のため)

グラフィック重視のゲームは画質の調整が必要なので、設定次第で平均フレームレートは大きく変わります。参考程度にしてください。

まぁ、それなりに差は出るけど、価格に見合った違いはありません。

RTX 5060で十分だと思います。

カジュアルなゲーマーだと120fps以上のフレームレートは体感で違いが分からない人が多いです!

クリエイティブ性能チェック

クリエイティブ性能チェックはBlender、V-Ray、UL Procyonなどのベンチマークアプリを使うのが定番です。

当サイトでは上記のようなヘビークリエイター向けのベンチマークは行わず、動画・写真編集といった一般的な作業のパフォーマンスで比較しました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画をエンコードした時の処理時間です。

エンコードはCPU 30~35%、GPU 90%くらいの配分で動作してました。

わりとGPUメインの処理です。

  • CPUとGPUの組み合わせパターンによって稼働配分が変わります
フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Media Encoder v.25.2
Ryzen 7 7700+RTX 5060
1分04秒
Ryzen 7 7700+RTX 5060 Ti 8GB
1分03秒

↑フルHDは負荷が少ないので、10分の実時間よりかなり速く処理が終わります。

誤差レベルと言える結果。RTX 5060の方がコスパ良いです。

4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Media Encoder v.25.2
Ryzen 7 7700+RTX 5060
4分33秒
Ryzen 7 7700+RTX 5060 Ti 8GB
4分30秒

↑4Kは負荷の高い処理だけど、こちらも大きな差は出ませんでした。

ただ、そもそもRTX 5060やRTX 5060 TiといったミドルクラスGPUだと、4Kの処理はあまり得意ではありません。

ヘビーなクリエイティブ作業をする人なら、価格の高いRTX 5070 Ti以上のグラボを選ぶと良いでしょう。

AIノイズ除去(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ10枚を一括ノイズ除去した処理時間です。

AIノイズ除去
適用量:50
Ryzen 7 7700+RTX 5060
1分18秒
Ryzen 7 7700+RTX 5060 Ti 8GB
1分11秒

AIノイズ除去はCPU 10~50%、GPU 95%くらいのパワー配分で動作。

RTX 5060 Ti 8GBの方が速いけど、微妙な差だと思います。

1枚単位の処理だったら違いは分からないでしょう。

RAW現像(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ100枚をL判サイズに現像したときの処理時間です。

RAW現像 100枚
2400万画素→L判サイズ
Ryzen 7 7700+RTX 5060
27.74秒
Ryzen 7 7700+RTX 5060 Ti 8GB
27.64秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
カラースペースsRGB
画質100
サイズ調整1500 x 1050
解像度300px/インチ

RAW現像はCPU 60%、GPU 25%くらいの配分で動作。

CPUメインで処理するため、ほとんど同じ結果でした。

RTX 5060の方がコスパ良いです。

クリエイティブ性能のまとめ

あくまで私が想定した使い方での評価です。クリエイティブ系のアプリはたくさんあるので参考程度にしてください。

総合的にRTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBに「ほとんど」差は無いです。

ゲーム中心でたまにフルHDの動画編集してYouTubeにアップするって使い方なら、RTX 5060で十分でしょう。

消費電力チェック

Ryzen 7 7700+RX 5060/RTX 5060 Ti 8GBを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲーム
モンハンワイルズ
フルHD/WQHD
エンコード
フルHD
動画視聴
Hulu
RTX 5060215-225W155-165W55-60W
RTX 5060 Ti
8GB
220-235W150-160W55-60W
  • ゲームはモンハンワイルズ・トレーニングエリア内をぐるぐる走っている時の消費電力

誤差レベルです。

ワットパフォーマンスはRTX 5060 Ti 8GBの方が良いかも … って感じ。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

四捨五入した大雑把な消費電力を掲載しています。

システム環境やゲームによって消費電力は変動するので、目安として参考にしてください。

【まとめ】RTX 5060とTiの差、体感でゼロでした

使い比べてみたところ、体感できる性能差はありませんでした。RTX 5060 Ti 8GBの存在意義とは何なのか …

特にVRAMが8GBという点で、どちらも性能が頭打ちの印象が強く、フレームレートや快適さに大きな差は出ません。

また、RTX 5000シリーズの新機能「マルチフレーム」も、画質を落とすと自然とフレームレートが上がるので活用シーンは限られそう。

VRAM 8GBのグラボを選ぶのであれば、在庫があるうちはRTX 4060でも十分実用的です。

とはいえ、あえて旧世代のグラボを選ぶ人も少ないと思うし、総合的にRTX 5060が最適解となるでしょう。

以上、参考になれば幸いです!

ryzen7 なるちょう

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更新:2025年7月8日

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189980円RTX 5070Ryzen 7 770016GB500GBドスパラ111111111
194800円RTX 5060 TiRyzen 7 770016GB1TBマウス11111111111
199800円RX 9060 XTRyzen 7 770032GB1TBマウス1111111111
199800円RTX 5070Ryzen 7 5700X16GB1TBマウス11111111111
204980円RX 9060 XTRyzen 7 770032GB1TBドスパラ1111111111
209980円RTX 5060 TiRyzen 7 770032GB1TBツクモ1111111111
219800円RTX 5070Ryzen 7 770016GB1TBマウス11111111111
219980円RTX 5070Ryzen 7 770032GB1TBドスパラ1111111111
229900円RX 9060 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBマウス1111111111
234980円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ1111111111
239800円RTX 5060 TiRyzen 7 7800X3D16GB1TBマウス1111111111
244800円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア11111111
247800円RTX 5070Ryzen 7 770032GB1TBツクモ11111111
249800円RTX 5070Ryzen 7 8700F32GB2TB日本HP1111111111
249800円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D16GB1TBマウス11111111111
249980円RTX 5060 TiRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ111111111
264800円RX 9070 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア111111111
264980円RX 9070 XTRyzen 7 770032GB1TBドスパラ1111111111
264980円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
269800円RTX 5070Core Ultra 7 265F32GB2TB日本HP1111111111
269800円RTX 5070Ryzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア11111111
269800円RX 9070 XTRyzen 7 770032GB1TBツクモ111111111
274800円RX 9070 XTRyzen 7 770016GB1TBマウス111111111
286980円RTX 5070 TiRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア111111111
288800円RX 9070 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア11111111
289800円RX 9070 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBマウス11111111111
294800円RTX 5070 TiRyzen 7 770032GB1TBツクモ11111111
294800円RTX 5070 TiCore Ultra 7 265F32GB2TBフロンティア11111111
299800円RTX 5070 TiRyzen 7 8700F32GB2TB日本HP111111111
299800円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ11111111
299800円RX 9070 XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア11111111
299880円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB2TBツクモ11111111111
299980円RX 9070 XTRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア111111111
304800円RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア11111111
304980円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ111111111
304980円RX 9070 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
309800円RX 9070 XTRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア111111111
317800円RX 9070 XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ111111111
319800円RTX 5070 TiCore Ultra 7 265K32GB2TB日本HP11111111111
319800円RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア111111111
319980円RTX 5070 TiRyzen 7 7800X3D32GB2TBツクモ1111111111
324800円RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア111111111
324980円RX 9070 XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ11111111
328000円RX 9070 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBストーム11111111
334980円RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ1111111111
339980円RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBツクモ111111111
341790円RTX 5070Ryzen 7 9800X3D32GB2TBサイコム1111111111
349980円RTX 5070 TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBツクモ111111111
379800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB2TBツクモ11111111
379800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア1111111
389800円RTX 5070 TiRyzen 7 7800X3D32GB1TBストーム11111111
409980円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D32GB1TBドスパラ11111111
429800円RTX 5080Core Ultra 7 265K64GB2TB日本HP111111111
429800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房111111
459980円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ1111111
479800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBストーム1111111

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25万円〜RX 9070 XT
RTX 5070 Ti
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