Ryzen 7 7800X3DとRTX 4070Tiのゲーム性能とベンチマーク Core i7/Core i5と比較レビュー
最強ゲーミングCPUと評判の高いRyzen 7 7800X3Dと、RTX 4070Tiを組み合わせた構成で「ゲーム性能」「クリエイティブ性能」「消費電力」を検証しました。
4Kゲームまでサクサクこなせる「Core i9+RTX 4090」 vs「7800X3D+RTX 4090」といった、これ以上ない「アガリ構成」のレビューはよく見かけますが …
RTX 4070Tiだとどうなの?
と、思っている人は参考にしてください。
以下の構成と比較をしたので、CPUの違いによるパフォーマンスの差もわかります。
- Core i7-14700K+RTX 4070Ti
- Core i7-14700F+RTX 4070Ti
- Core i5-14400F+RTX 4070Ti
すぐにゲームのベンチマークが見たい!って人は、このボタンをタップ↓
Ryzen 7 7800X3Dの特徴
7800X3Dを実際に使ってみて感じた特徴は、次の3つです。
- 一番おもしろいCPU
- ハマるとすごい
- ヤバいほど省電力
大手メディアなどによる7800X3Dの評価は、このようになってます↓
- ゲーム時のパフォーマンスが「究極に高い」
- クリエイティブ性能が「弱い??」
実際に使ってみたところ、クリエイティブ性能も十分なCPUでした。
単純に、ゲームがしたいならゲームに強いCPUが一番良いのでは?
というのが正直な感想です。
ほとんどのCPUは「マルチにこなせる優等生」ばかりです。
特に人気&定番のインテルCoreシリーズは、グレードが上がるほど消費電力が高くなるデメリットがあります。
7800X3Dは上記のような流れに逆らった強烈な個性を持つのが最大の特徴です。
CPU性能をざっくり比較
本レビューでは競合するCPU「Core i7-14700K/KF」「Core i7-14700/F」「Core i5-14400/F」と比較します。
CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。
グラフに記載してあるCPUはすべて実機を使い、電力設定を「定格」にして計測しました。(※BTOパソコンと同じ設定)
同クラスのCore i7-14700K/KFに完敗で、BTOパソコンによく採用されるCore i7-14700/Fに近いスコア。
グラフだけで判断すると「どこが最強CPUなの?」って思う人は多いかもしれません。
しかしRyzen 7 7800X3Dはベンチマークスコアに現れない部分が強く、実際に使ってみるとCore i7シリーズを圧倒します。
ここではCPU性能の大雑把な順番として、ふ~んと眺める程度でOKです。
赤:優れている/青:劣っている
Ryzen 7 7800X3D | Core i7-14700K/KF | Core i7-14700/F | Core i5-14400F | |
---|---|---|---|---|
特徴 | ゲームに強い 省電力 | ゲームに強い クリエイティブ性能 発熱がすごい 最悪の消費電力 | すべてが普通 | カジュアルゲーマー 省電力 安い 微妙にパワー不足 |
Pコア数 | 8 | 8 | 8 | 6 |
Eコア数 | なし | 12 | 12 | 4 |
スレッド数 | 16 | 28 | 28 | 16 |
定格クロック | 4.2GHz | 3.4GHz | 2.1GHz | 2.5GHz |
ブーストクロック | 5.0GHz | 5.6GHz | 5.4GHz | 4.7GHz |
L3キャッシュ | 96MB | 33MB | 33MB | 20MB |
TDP/PBP | 120W | 125W | 65W | 65W |
PPT/MTP | 162W | 253W | 219W | 148W |
最大温度 TjMAX | 89℃ | 100℃ | 100℃ | 100℃ |
推奨CPUクーラー (筆者基準) | 空冷 | 水冷 | 空冷 | 空冷 |
発売日 | 2023年4月 | 2023年10月 | 2024年1月 | 2024年1月 |
参考価格 2024年1月調査 | 50,000円 | 62,000円 (14700KF) | 61,000円 (14700F) | 34,200円 (14400F) |
7800X3Dはスペック表だけで判断すると飛び抜けて良くは見えません。
価格は発売時が72,000円くらいだったので、今はかなりコスパ良いと思います。
最大のポイントは96MBもの特盛りL3キャッシュ(3D V-Cache)を搭載していることで、キャッシュが効くゲームだと狂ったようなフレームレートになるのが特徴。
さらに、電力効率が良く、競合するCore i7-14700Kよりかなり省電力なのもポイント。
限界温度が89℃とCore i5/i7よりも低い点は注意すべきポイントですが、しっかりエアフローを意識すれば空冷でもOK。
たくさんあるCPUの中でも「使っていて面白い」と感じれる珍しさがあり、2024年で一番おすすめのCPUです。
ちなみに、RyzenはEコア(高効率コア)を持っていないのがデメリットに見えますけど、普通に使っている分には気になったことは無いです。
※Eコアはゲームでほとんど活用されない。
検証用PCのスペック
7800X3D | i7-14700K | i7-14700F i5-14400F | |
---|---|---|---|
OS | Windows 11 Home | ← | ← |
ケース | アユート/長尾製作所 オープンフレーム レビュー | ← | 長尾製作所 オープンフレーム |
マザーボード | ASRock B650M PG Riptide WiFi | ASRock B760 Pro RS レビュー | ASRock H670 PG Riptide |
CPUクーラー | 空冷 AINEX SE-224-XTS | 水冷 NZXT KRAKEN 280 | 空冷 AINEX SE-224-XTS |
GPU | RTX 4070Ti MSI VENTUS 3X | ← | ← |
メモリ | 32GB DDR5-4800 | ← | 32GB DDR4-3200 |
ストレージ | 2TB Gen 4×4 HIKSEMI FUTURE レビュー | ← | 2TB Gen 4×4 CFD PG3NF2 |
電源 | 750W | 850W | 850W |
7800X3Dとi7-14700FのCPUクーラーは2,500円くらいで売ってた安物です。(販売終了)
※Core i7の設定値は定格です。
- i7-14700K PBP 125W/MTP 253W
- i7-14700F PBP 65W/MTP 219W
ゲーム性能チェック
グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。
- 【軽・重量級】フォートナイト
- 【中量級】オーバーウォッチ2
- 【中量級】原神
- 【中量級】パルワールド
- 【中量級】アーマードコア6
- 【中量級】Diablo 4
- 【中量級】龍が如く7 外伝
- 【重量級】ファークライ6
- 【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
- 【重量級】アサシンクリードミラージュ
- 【重量級】スターフィールド
- 【重量級】サイバーパンク2077
快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安
ゲームの重さ | タイトル例 | 快適に遊べる目安 |
---|---|---|
軽量級 | レインボーシックス・シージ フォートナイト(DX11) VALORANTなど | 120fps〜 |
中量級 | Apex Legends オーバーウォッチ2など 多くのFPSゲーム | 120fps〜 |
重量級 | フォートナイト(DX12) アサシンクリードシリーズ サイバーパンク 2077など 多くのオープンワールドゲーム | 60fps〜 |
フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)
書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。
最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめです。
グラフの便利な使い方
【軽・重量級】フォートナイト
- 【画質1】DX11パフォーマンス
- 【画質2】DX12最高+レイトレON
- 【DLSS】バランス
同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)
2024年1月計測(チャプター5)
※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります
競技向けの「パフォーマンス設定」で7800X3Dがバグったようにフレームレートが上昇。
Core i5は処理が追いつかなくなってフルHD/WQHDで変化なし(CPUボトルネックが発生)。
Core i5でも240fpsを超えますが、動きの激しいシーンではフレームレートが大きく変動するので、安定して高フレームレートを維持したい人は7800X3Dがベストです。
グラフィックスの重いDX12モードだと、Core i5は処理が追いつかずフレームレートの伸びが悪いです。
ただし、DX12モードは4KだとGPUの負荷が高すぎて差が出ません。
こういったゲームは画質を落として遊ぶ人がほとんどなので、ヘビーシューターなら7800X3Dがおすすめです。
【中量級】オーバーウォッチ 2
- 【画質】ウルトラ
- 【高品質アップスケーリング】デフォルト
- 【視野角】デフォルト(103)
- 【レンダースケール】自動
- 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト
同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時)
2024年1月計測
※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります
デフォルト画質である「ウルトラ」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。
ガチなプレイヤーなら画質を下げると400fpsとか出ます。
星の数ほどあるゲームの中には7800X3Dと「少し」相性の悪いものがあるようです。
何度計測してもWQHDと4Kのスコアがイマイチでしたが、プレイ感に差はありません。
※相性の悪いゲームは他に見たことありません。極めて少ないと思われます。
【中量級】原神
- 【画質】高
- 【アンチエイリアス】FSR2
戦闘中の平均フレームレート
2024年5月計測
フレームレート60fpsが上限のゲームです。
RTX 4070Tiだとオーバースペック。RTX 4060でも4Kまで60fpsに張り付きます。
【中量級】パルワールド
- 【画質】最高
- 【DLSS】バランス
- 【その他】デフォルト
レベル50拠点内を走った平均フレームレート
2024年2月測定(v.0.1.4.1)
このゲームの高負荷なシーンは「戦闘中」や「フィールド内を探索中」ではなく、ある程度成長した「拠点内」だと思われます。
拠点で活動中に80fpsくらい出ていれば「戦闘」「移動」も快適に動作します。
検証時のバージョン(v.0.1.4.1)では、組み合わせるCPUによってフレームレートの伸びが大きく変わる珍しいゲームです。
7800X3Dが飛び抜けて良いフレームレートで同じグラボを使用しているとは思えないほど差が出ますが、どのCPUでも十分な速度なので違いを体感できる人は少ないでしょう。
とはいえ、ゲームにめっぽう強いCPUであることは間違いありません。
Core i5は110fps、Core i7-14700Fが120fps、Core i7-14700Kは150fpsくらいがCPUの限界値となり、ボトルネックが発生。
4KはGPUの負荷が高すぎて誤差レベルになります。
【中量級】アーマードコア 6
- 【画質】最高
- 【自動描画調整】ON
ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート
2024年1月計測(v.50)
DLSSに対応していないゲームですが、フルHD~UWQHD(ウルトラワイド)まで上限の120fpsで動作。
4Kはボス戦だと70fpsまで瞬間的に落ちますが、まったく問題なし。
特にウルトラワイドがすごい迫力なのでおすすめ。
CPUの違いによるパフォーマンスの差は誤差レベルですけど、7800X3Dは少し余裕があるように感じます。
【中量級】Diablo 4
- 【画質】ウルトラ
- 【DLSS】バランス
- 【フレーム生成】ON
キヨヴァシャド内の固定ルートを移動中の平均フレームレート
2024年1月計測(v.1.2.3.47954)
DLSS 3対応ゲームです。
ザコ敵が大量に沸く戦闘シーンでも4K/140fps前後で動作しました。
余裕の性能と言えるでしょう。
CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。
【中量級】龍が如く7 外伝
- 【画質】最高
- 【DLSS】AUTO
- 【フレーム生成】ON
地獄チームランブルGOLD1で仲間が戦闘時の平均フレームレート(8人vs10人)
2024年1月計測(v.1.21)
「龍が如く7外伝 名を消した男」はDLSS2+無制限フレームレート+ウルトラワイドに対応。
激しい動きでもヌルヌル動作します。
どのCPUでも4Kまで十分なフレームレート。
WQHD以上で遊ぶ人ならCore i5が一番コスパ良いです。
「龍が如く8」もPCの要求スペックは同じなので、安心して遊べます。
【重量級】ファークライ6
- 【画質】最高
- 【レイトレーシング】ON
- 【FSR】OFF
ゲーム内のベンチマークモードで計測
2024年1月計測(v.1.7.0)
RTX 4070TiならどのCPUでも4Kまで快適に遊べます。
こちらもCPUパワーがハッキリ出るゲームで、7800X3Dとi7-14700KだとフルHD/WQHDで体感できるほどの差です。
Core i7/i5はCPUボトルネックが発生してフルHD/WQHDのスコアがほぼ同じですが、7800X3Dだとまだまだ余裕がある感じ。
Core i5でも快適に遊べるフレームレートですけど、RTX 4070Tiのパワーを活かせてないです。
DLSSに対応していないゲームですが、AMDのアップスケール技術「FSR」には対応。
FSRをONにするとGPUの負荷が下がってCPUが働きだします。
4K/FSR ONだと7800X3Dが135fps、i7-14700Kが116fps、i7-14700が115fps、i5-14400が91fpsでした。
【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
- 【画質】最高
ゲーム内のベンチマークモードで計測
2024年1月計測(v.1.7.0)
このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。(FSRには対応)
レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、このくらいで遊べるという目安にしてください。
CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。
【重量級】アサシンクリードミラージュ
- 【画質】最高
- 【解像度スケール】100%
- 【アップサンプル】TAA
ゲーム内のベンチマークモードで計測
2024年1月計測(v.1.06)
競技性の低いゲームなので、4Kまで快適に遊べます。
GPU負荷の少ないフルHDでCPUパワーの差が大きく出ます。
4KはGPU負荷が高くてCPUに仕事が回らず差が出ません。
【重量級】スターフィールド
- 【画質】ウルトラ
- 【DLSS】自動
- 【フレーム生成】ON
視界の広い「広い場所」と、視界の狭い「狭い場所」を走った平均フレームレート
2024年1月計測(v.1.8.88)
めっちゃくちゃ重たいゲームでしたが、DLSS3 フレーム生成対応にアップデートされて4Kまで快適に遊べるゲームに生まれ変わりました。
惑星・地上などの視界の開けた「広い場所」と、船内や洞窟みたいな「狭い場所」でフレームレートが大きく変わります。
計測時のバージョン(1.8.88)では、165fpsがフレームレートの上限になるようです。
CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。
【重量級】サイバーパンク 2077
- 【画質】レイトレーシングウルトラ
- 【DLSS】自動
- 【フレーム生成】ON
ゲーム内のベンチマークモードで計測
2021年1月計測(v.2.1)
RTX 40XXシリーズのDLSS 3(フレーム生成)に対応しているゲームで、RTX 4070Tiだと、どのCPUでも4Kまで快適に遊べます。
フルHDで7800X3Dとi7-14700Kが良いスコアですけど、体感できるほどの差はありません。
もちろん、追加コンテンツの「仮初めの自由も」快適に動作します。
7800X3Dのゲーム性能まとめ
同じグラフィックボードを使用しているにもかかわらず、CPUの違いでパフォーマンスは大きく変わります。
総合的にCPUにRyzen 7 7800X3Dを採用した構成がベスト。
共通点として、重量級ゲームの4KはGPUの負荷が高すぎてCPUパワーの差が出ません。
4Kのフレームレートを上げたいなら、CPUではなくGPUのランクを上げた方が良いです。
一番の難点は、どのゲームで7800X3Dの3D V-Cacheが吠えるか分からないことでしょう。
グラフィックの軽いゲームだとCPUパワーは良く乗りますが、そういったゲームの場合、RTX 4070Tiのパワーだけで十分なフレームレートが出ていることが多いです。
逆に、ファークライ6のような重たいゲームでもバグったようにCPUパワーが乗ることもあります。
さらに、3D V-Cacheのドッカンターボが効かなくてもCore i7より優秀。
ちょっとギャンブル的な要素はありますが、最も面白いCPUです。
最高のゲーム環境を求めるなら7800X3Dがこれ以上ない「アガリのCPU」と言うことになります。
クリエイティブ性能チェック
動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。
動画編集(Premiere Pro)
4KとフルHDで撮影した10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。
どのCPUとの組み合わせでも、10分の実時間より早くエンコードできます。
総合すると、さすがにCore i7-14700Kが最速。
7800X3Dもかなり良く、BTOパソコンに採用されるCore i7-14700Fよりもかなり早いです。
RAW現像(Lightroom Classic)
Lightroom Classicを使って有効画素数2010万(SONY RX10M4)のRAWデータ100枚を現像しました。
こちらもCore i7-14700Kが最速。もっと複雑な処理をさせたら、さらに差が出ると思われます。
ただ、Ryzen 7 7800X3Dも十分な速度です。
書き出し条件はこちらです↓
画像形式 | JPEG |
画質 | 100% |
解像度 | 350px/インチ |
AI画像生成(Stable Diffusion)
Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。
設定・環境はこちら
- Stable Diffusion Web UI v1.7.0
- Python 3.10.9
- xformers 0.0.20
- 【Check Point】 YesMix v1.5
- 【Lora】 Mikasa Ackerman
- 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
- 【Prompt】
- masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
- 【Negative prompt】
- EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
- 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
- 【Sampling steps】20
- 【Width】512
- 【Height】768
- 【Batch count】6
- 【CFG Scale】7
- 【Seed】 1954368363
設定を合わせると同じ画像が生成されます。
CPUの違いは少し影響あるようですが、ほぼ同じと思ってよいでしょう。
AI画像生成は、ほとんどGPUパワーだけで動作するようです。
クラウドサービスを使った画像生成よりも圧倒的に速く自分好みの絵を描けます。
RTX 4070Tiのビデオメモリは12GBなので、AI画像生成の「中級者向け」といった位置付けです。
今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。
かなりのヘビークリエターでない限り、ビデオメモリは12GBもあれば十分です。
※AI画像生成は発展途上中です。今後も高速化する技術がたくさん生まれてくると思われます。
7800X3Dのクリエイティブ性能まとめ
思っていた以上に良いスコアで、めちゃくちゃクリエイティブ性能が弱いという感じはないです。
ただ、がっつりクリエイティブな作業をする人はCore i7-14700Kがおすすめ。
クリエイティブ作業よりもゲームプレイの比率が多い人は7800X3Dがおすすめです。
動作温度チェック
7800X3D(空冷)のCPU温度は以下のようになりました。
- 【ゲーム】60〜65℃
- 【4Kエンコード】約60~77.3℃
ゲームプレイ時はCPUの稼働率が少ないので60℃くらいで動作。ゲームのメニュー画面などGPU負荷の低いシーンで瞬間的に65℃まで上昇しました。
比較的CPUパワーを使う動画エンコード時でも80℃以下です。
RTX 4070Ti SUPERでテストしたとき、瞬間的にTjMAX値の89℃近くになることがありました。
TDP 105W以上のRyzen 7000シリーズは、どんなに冷却性能が高くてもTjMAX温度までブーストするので問題ありません。
基本的に空冷で問題ないのですが、ケース内のエアーフローはしっかり考えたほうが良いです。(BTOパソコンならしっかり対策されているので気にしなくてOK)
また、CPUパワーを100%使うCPUベンチマークが趣味な人は水冷にした良いでしょう。
※この結果はシステム構成によって変わります。
消費電力チェック
各CPU+RTX 4070Tiを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。
RTX 4070Ti | ゲーム | 動画視聴 | アイドリング |
---|---|---|---|
7800X3D | 305〜350W | 70〜75W | 67〜70W |
i7-14700K | 410〜465W | 60~75W | 55〜60W |
i7-14700F | 320~390W | 70〜75W | 65〜70W |
i5-14400F | 290~360W | 65~70W | 60〜65W |
7800X3Dの消費電力はかなり優れていてCore i5に近いです。
Core i7-14700Kは泣けてくるほど高い消費電力で、電力制限を解放してフルパワー状態にしたら280mm以上の水冷クーラーが必須&気絶するほど高い消費電力になります。
っていうか、今までCore i7を使ってて「これが当たり前」と思ってましたけど、Ryzenを使ってからCore i7-14700Kの消費電力はヤバイと思うようになりました。
計測方法はこちら
消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。
リアルタイム計測データをcsv出力し、最小値と最大値を採用。
【ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD〜4Kまでの最小値と最大値
【動画視聴】Hulu
システム環境やゲームによって消費電力は変動します。
【まとめ】ゲーマーにとってアガリのCPU
まとめると、こんな感じです。
RTX 4070Tiまとめ
- フルHD/WQHDゲームを高画質/高フレームレートで楽しめる
- 4K+レイトレONでも最高画質で80fps以上
- DLSS 3対応ゲームなら無敵
7800X3Dまとめ
- RTX 4070Tiと組み合わせても効果あり
- もっとも面白いCPU
- ツボにハマるとクレイジーパフォーマンス
- GPUの性能を100%出し切れる
- 圧倒的に低い消費電力
- クリエイティブ性能も悪くない
- 4Kのフレームレートは上がらない
- 導入コストが高い
7800X3Dの一番の魅力はRTX 4070Tiのパワーを100%使いきれて、350Wを下回る消費電力です。
クリエイティブ系の処理はCore i7-14700Kに負けるけど、ゲームなら無敵。
RTX 4070Tiと組み合わせても十分に効果があります。
もっとも痛いのは導入コストですね。
新規でソケットAM5環境を構築する人にとって、DDR5メモリとマザーボードの入れ替えは痛い出費です。
とはいえ、7800X3Dを使うと爆熱&狂った消費電力のCore i7-14700Kにまったく魅力を感じなくなります。
初期投資さえ乗り越えれば期待以上のパフォーマンスをゲットできるので、思い切ってAM5環境を構築するのがおすすめ。
その点、新規でBTOパソコンを買う人だったら、丸っと環境が手に入るので関係ないかな … と思います。
まとめると、7800X3Dはこんな人におすすめです。
- ゲームの比率が多い人
- 最強のCPUが欲しい人
- 7800X3Dを使ってみたい人
冒頭にも書きましたが、ゲームがしたいならゲームに強いCPUが一番良いのでは?
ゲーマーにとって、これ以上ないアガリのCPUです。
使用したグラフィックボードはこちら↓
PCパーツ・自作PCの基礎知識
おすすめゲーミングPC検索
価格 | GPU | CPU | メモリ | ストレージ | メーカー | おすすめ | フルHD | WQHD | 4K | 光る | 光らない | 標準 | 中型 | 小型 | Wi-Fi | M.2 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
109980円 | RTX 4060 | Ryzen 5 4500 | 16GB | 500GB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | ||||||||
133980円 | RTX 4060 | Core i5 14400F | 16GB | 500GB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
134800円 | RTX 4060 | Ryzen 5 4500 | 16GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
139800円 | Ryzen Z1 Extreme | Ryzen Z1 Extreme | 24GB | 1TB | ASUS | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
149980円 | RTX 4060 | Ryzen 7 5700X | 32GB | 1TB | ツクモ | 1 | 1 | 1 | ||||||||
161800円 | RTX 4060Ti | Ryzen 7 5700X | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
164800円 | RTX 4060 | Ryzen 7 7500F | 16GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
169000円 | RTX 4060Ti | Core i7 14700F | 16GB | 1TB | 日本HP | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
169800円 | RTX 4060Ti | Ryzen 7 5700X | 32GB | 1TB | PC工房 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
179800円 | RTX 4060Ti | Ryzen 7 5700X | 16GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
179980円 | RTX 4060Ti | Ryzen 7 5700X | 16GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
189800円 | RTX 4060Ti | Core i5 14400F | 32GB | 1TB | ストーム | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
209800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 5700X | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||||
224800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 5700X | 16GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
234800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 5700X | 32GB | 1TB | PC工房 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
243880円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 5700X | 32GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
245980円 | RTX 4070 | Ryzen 7 7800X3D | 16GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
248683円 | RTX 4070SP | Core i7 14700F | 32GB | 1TB | 日本HP | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
249980円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7700 | 16GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
254800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
268800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
269800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7700 | 32GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
269800円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 5700X | 16GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
269980円 | RTX 4070SP | Core i7 14700F | 32GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
269980円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 5700X | 16GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
269980円 | RTX 4070SP | Core i7 14700F | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
274800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 2TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
275800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
275980円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 16GB | 500GB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
278000円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 8700G | 32GB | 1TB | 日本HP | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
279800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | ツクモ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
279800円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 16GB | 1TB | マウス | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
279980円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 7800X3D | 16GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
294980円 | RTX 4070SP | Ryzen 7 9700X | 32GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
304800円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
309800円 | RTX 4070Ti SP | Core i7 14700F | 32GB | 2TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
309800円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | ツクモ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
309980円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 2TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |||||
312800円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | フロンティア | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||
324800円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 7800X3D | 32GB | 1TB | PC工房 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||
329980円 | RTX 4070Ti SP | Ryzen 7 7800X3D | 16GB | 1TB | ドスパラ | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
条件を変えてください