Ryzen 7 7800X3DとCore i7-14700Kの比較|RTX 4070 SUPERを使用

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この記事の各種ベンチマークはCore i7-14700Kが発売された当時(2023年10月)の検証結果です。

インテル第13/14世代の不具合対策前の結果のため、CPUベンチマークやゲームベンチマークのデータが古いです。

あくまでRyzen 7 7800X3DとCore i7-14700Kのパフォーマンス比較として参考にしてください。

Ryzen 7 7800X3Dを主役とした解説になっています

目次

CPU性能をざっくり比較

「Ryzen 7 7800X3D」「Core i7-14700K/KF」「Core i7-14700/F」「Core i5-14400/F」で比較します。

CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。

  • Intel第13、第14世代は不具合対策マイクロコード適用前の古い検証結果です

グラフに記載してあるCPUはすべて実機を使い、電力設定を「定格」にして計測しました。(※BTOパソコンと同じ設定)

7800X3Dは同クラスのCore i7-14700K/KFに完敗で、BTOパソコンによく採用されるCore i7-14700/Fに近いスコア。

グラフだけで判断すると「どこが最強CPUなの?」って思う人は多いかもしれません。

しかしRyzen 7 7800X3Dはベンチマークスコアに現れない部分が強く、実際に使ってみるとCore i7シリーズを圧倒します。

ここではCPU性能の大雑把な順番として、ふ~んと眺める程度でOKです。

赤:優れている/青:劣っている

スクロールできます
Ryzen 7 7800X3DCore i7-14700K/KFCore i7-14700/FCore i5-14400F
特徴ゲームに強い

省電力
ゲームに強い
クリエイティブ性能
発熱がすごい
最悪の消費電力
すべてが普通カジュアルゲーマー

省電力

安い
微妙にパワー不足
Pコア数8886
Eコア数なし12124
スレッド数16282816
定格クロック4.2GHz3.4GHz2.1GHz2.5GHz
ブーストクロック5.0GHz5.6GHz5.4GHz4.7GHz
L3キャッシュ96MB33MB33MB20MB
TDP/PBP120W125W65W65W
PPT/MTP162W253W219W148W
最大温度
TjMAX
89℃100℃100℃100℃
推奨CPUクーラー
(筆者基準)
空冷水冷空冷空冷
発売日2023年4月2023年10月2024年1月2024年1月
参考価格
2024年1月調査
50,000円62,000円
(14700KF)
61,000円
(14700F)
34,200円
(14400F)
CPU末尾の「F」とは?

Ryzen 7 7800X3Dはスペック表だけで判断すると飛び抜けて良くは見えません。

最大のポイントは96MBもの特盛りL3キャッシュ(3D V-Cache)を搭載していることで、キャッシュが効くゲームだと狂ったようなフレームレートになるのが特徴。

さらに、電力効率が良く、競合するCore i7-14700Kよりかなり省電力なのもポイント。

ちなみに、RyzenはEコア(高効率コア)を持っていないのがデメリットに見えますけど、普通に使っている分には気になったことは無いです。

検証用PCのスペック

スクロールできます
7800X3Di7-14700Ki7-14700F
i5-14400F
OSWindows 11 Home
ケースアユート/長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
長尾製作所
オープンフレーム
マザーボードASRock B650M
PG Riptide WiFi
ASRock B760
Pro RS
レビュー
ASRock H670
PG Riptide
CPUクーラー空冷
AINEX SE-224-XTS
水冷
NZXT KRAKEN 280
空冷
AINEX SE-224-XTS
GPURTX 4070 SUPER
MSI VENTUS 2X
メモリ32GB
DDR5-4800
32GB
DDR4-3200
ストレージ2TB Gen 4×4
HIKSEMI FUTURE
レビュー
2TB Gen 4×4
CFD PG3NF2
電源750W850W850W

※Core i7の設定値は定格です。

  • i7-14700K PBP 125W/MTP 253W
  • i7-14700F PBP 65W/MTP 219W

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】崩壊スターレイル
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】アーマードコア6
  • 【中量級】Diablo 4
  • 【中量級】龍が如く7 外伝
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【重量級】ファークライ6
  • 【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】スターフィールド
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

グラフの便利な使い方

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】DX11パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

競技向けの「パフォーマンス設定」で7800X3Dがバグったようにフレームレートが上昇。ヘビーシューターなら7800X3Dがおすすめです。

Core i5は処理が追いつかなくなってフルHD/WQHDで変化なし(CPUボトルネックが発生)。

Core i5でも240fpsを超えるけど、4070 SUPERの性能を限界まで引き出せていなく「もったいない」感じがします。

グラフィックスの重いDX12モードだと、WQHDと4KはGPU負荷が高いのでCPU側に仕事が回らず差が出ません。

実際のところ600fpsとか必要な人は少ないと思いますけど、PCの性能を限界まで引き出せるのはキモチイイです。

【中量級】オーバーウォッチ 2

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【高品質アップスケーリング】デフォルト
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時/シーズン8)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

デフォルト画質である「ウルトラ」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。

ガチなプレイヤーなら画質を下げると400fpsとか出ます。

星の数ほどあるゲームの中には7800X3Dと「少し」相性の悪いものがあるようです。

何度計測してもWQHDと4Kのスコアがイマイチでしたが、プレイ感に差はありません。

※相性の悪いゲームは他に見たことありません。極めて少ないと思われます。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測

ベンチマークの評価はフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

CPUキャッシュが良く乗るゲームのようで、7800X3Dが飛び抜けたスコア。

Core i5は160fpsくらいでボトルネックが発生してフルHDとWQHDの差がありません。

4KだとGPU負荷が高くて差は出ませんが、WQHDまでで遊ぶなら7800X3Dがベストです。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート

フレームレート60fpsが上限のゲームです。

RTX 4070 SUPERだとオーバースペック。RTX 4060でも4Kまで60fpsに張り付きます。

【中量級】崩壊スターレイル

設定
  • 【画質】最高

移動・戦闘など全てのシーンのフレームレート

こちらも上限が60fpsのゲームで、RTX 4070 SUPERだとオーバースペック。

RTX 4060でも4K/60fpsに張り付きます。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

7800X3Dが飛び抜けて良いフレームレートで同じグラボを使用しているとは思えないほど差が出ますが、どのCPUでも十分な速度なので違いを体感できる人は少ないでしょう。

とはいえ、ゲームにめっぽう強いCPUであることは間違いありません。

Core i5は110fps、Core i7-14700Fが120fps、Core i7-14700Kは150fpsくらいがCPUの限界値となり、ボトルネックが発生。

4KはGPUの負荷が高すぎて誤差レベルになります。

【中量級】アーマードコア 6

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: armored-core6-photo7_1024_20230831_054230.jpg
設定
  • 【画質】最高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート

DLSSに対応していないゲームですが、フルHD/WQHDは上限の120fpsで動作。

4Kはボス戦だと65fpsまで瞬間的に落ちますが、まったく問題なし。

特にウルトラワイドがすごい迫力なのでおすすめ。

CPUの違いによるパフォーマンスの差は誤差レベルですけど、7800X3Dは少し余裕があるように感じます。

【中量級】Diablo 4

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】バランス
  • 【フレーム生成】ON

キヨヴァシャド内の固定ルートを移動中の平均フレームレート

DLSS 3フレーム生成に対応しているので動作が非常に軽いです。

微妙に7800X3Dのスコアが良いですけど、実際のプレイ感に差はありません。

【中量級】龍が如く7 外伝

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

地獄チームランブルGOLD1で仲間が戦闘時の平均フレームレート(8人vs10人/v.1.21)

どのCPUでも4Kまで十分なフレームレート。Core i5が一番コスパ良いです。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

フルHDでCPUパワーの差が出てますけど、実際のプレイ感はどのCPUでも変わらないです。

【重量級】ファークライ6

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【FSR】OFF

ゲーム内のベンチマークモードで計測

RTX 4070 SUPERならどのCPUでも4Kまで快適に遊べます。

CPUパワーがハッキリ出るゲームで、7800X3DだとフルHD/WQHDで体感できるほどの差です。

Core i7/i5はCPUボトルネックが発生してフルHD/WQHDのスコアがほぼ同じですが、7800X3Dだとまだまだ余裕がある感じ

Core i5でも快適に遊べるフレームレートですけど、RTX 4070 SUPERのパワーを活かせてないです。

DLSSに対応していないゲームですが、AMDのアップスケール技術「FSR」には対応。

FSRをONにするとGPUの負荷が下がってCPUパワーが良く乗り、フレームレートが瀑上がりします。

【重量級】アサシンクリードヴァルハラ

設定
  • 【画質】最高

ゲーム内のベンチマークモードで計測

このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。(FSRには対応)

レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、このくらいで遊べるという目安にしてください。

GPU負荷の軽いフルHDでCPUパワーの差が出ますが、WQHD以上は誤差レベル。

RTX 4070 SUPERならWQHD以上で遊ぶのがおすすめなので、Core i5がベストコスパになります。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

設定
  • 【画質】最高
  • 【解像度スケール】100%
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測

GPU負荷の少ないフルHDでCPUパワーの差が大きく出ます。

ウルトラワイド(UWQHD)と4KはGPU負荷が高くてCPUに仕事が回らず差が出ません。

【重量級】スターフィールド

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

視界の広い「広い場所」と、視界の狭い「狭い場所」を走った平均フレームレート

惑星・地上などの視界の開けた「広い場所」と、船内や洞窟みたいな「狭い場所」でフレームレートが大きく変わります。

計測時のバージョン(1.8.88)では、165fpsがフレームレートの上限になるようです。

CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、レイトレーシングOFFなら4Kまで60fpsに張り付けます。

レイトレーシングONで4K/60fpsに張り付きたければ、少しだけ画質を調節すればOKです。

CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルでした。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

DLSS 3フレーム生成に対応しているゲームで、RTX 4070 SUPERならどのCPUでも4Kまで快適に遊べます。

フルHDで7800X3Dとi7-14700Kが良いスコアですけど、体感できるほどの差はありません。

Core i5は4Kまでフレームレートの伸びがイマイチでした。

もちろん、追加コンテンツの「仮初めの自由」も快適に動作します。

7800X3Dのゲーム性能まとめ

フレームレート合計
RTX 4070 SUPERを使用
Ryzen 7 7800X3D
11144
Core i7-14700K
10524
Core i7-14700F
10165
Core i5-14400F
9431

同じグラフィックボードを使用しているにもかかわらず、CPUの違いでパフォーマンスは大きく変わります。

総合的にCPUにRyzen 7 7800X3Dを採用した構成がベスト。

共通点として、重量級ゲームの4KはGPUの負荷が高すぎてCPUパワーの差が出ません

4Kのフレームレートを上げたいなら、CPUではなくGPUのランクを上げた方が良いです。

一番の難点は、どのゲームで7800X3Dの3D V-Cacheがえるか分からないことでしょう。

グラフィックの軽いゲームだとCPUパワーは良く乗りますが、そういったゲームの場合、RTX 4070 SUPERのパワーだけで十分なフレームレートが出ていることが多いです。

逆に、ファークライ6のような重たいゲームでもバグったようにCPUパワーが乗ることもあります。

さらに、3D V-Cacheのドッカンターボが効かなくてもCore i7-14700Kより優秀。

ちょっとギャンブル的な要素はありますが、最も面白いCPUです。

最高のゲーム環境を求めるなら7800X3Dがこれ以上ない「アガリのCPU」と言うことになります。

クリエイティブ性能チェック

動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
4分26秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
4分20秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
4分45秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
4分59秒
フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
1分13秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
1分09秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
1分21秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
1分24秒

どのCPUとの組み合わせでも、10分の実時間より早くエンコードできます。

総合すると、さすがにCore i7-14700Kが最速。

Ryzen 7 7800X3DはCore i7-14700/Fより速いので、十分な処理能力だと思います。

RAW現像(Lightroom Classic)

Lightroom Classicを使って有効画素数2010万(SONY RX10M4)のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
20.78秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
17.95秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
21.62秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
25.65秒

こちらもCore i7-14700Kが最速。

ただ、Ryzen 7 7800X3Dも十分な速度だと思います。

書き出し条件はこちらです↓

画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ

AI画像生成(Stable Diffusion)

Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。

設定・環境はこちら
  • Stable Diffusion Web UI v1.7.0
  • Python 3.10.9
  • xformers 0.0.20
  • 【Check Point】 YesMix v1.5
  • 【Lora】 Mikasa Ackerman
  • 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
  • 【Prompt】
    • masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
  • 【Negative prompt】
    • EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
  • 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
  • 【Sampling steps】20
  • 【Width】512
  • 【Height】768
  • 【Batch count】6
  • 【CFG Scale】7
  • 【Seed】 1954368363

設定を合わせると同じ画像が生成されます。

Stable Diffusion
(512 x 768)x 6枚
7800X3D+ RTX 4070 SUPER
11.0秒
i7-14700K + RTX 4070 SUPER
10.7秒
i7-14700 + RTX 4070 SUPER
10.8秒
i5-14400 + RTX 4070 SUPER
11.4秒
i7-13700+RTX 3060 12GB
28.1秒

CPUの違いは少し影響あるようですが、ほぼ同じと思ってよいでしょう。

AI画像生成は、ほとんどGPUパワーだけで動作するようです。

RTX 4070 SUPERのビデオメモリは12GBなので、AI画像生成の「中級者向け」といった位置付けです。

今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。

かなりのヘビークリエターでない限り、ビデオメモリは12GBもあれば十分です。

※AI画像生成は発展途上中です。今後も高速化する技術がたくさん生まれてくると思われます。

7800X3Dのクリエイティブ性能まとめ

思っていた以上に良いスコアで、めちゃくちゃクリエイティブ性能が弱いという感じはないです。

ただ、がっつりクリエイティブな作業をする人はCore i7-14700Kがおすすめ。

クリエイティブ作業よりもゲームプレイの比率が多い人は7800X3Dがおすすめです。

動作温度チェック

7800X3D(空冷)のCPU温度は以下のようになりました。

  • 【ゲーム】60〜75℃
  • 【4Kエンコード】約60~77.8℃

ゲームプレイ時はCPUの稼働率が少ないので60℃くらいで動作しますが、ロード中など未操作の時に75℃くらいまで上昇しました。

比較的CPUパワーを使う動画エンコード時でも80℃以下です。

上位GPUの「RTX 4070Ti SUPER」を使ってテストしたとき、瞬間的にTjMAX値の89℃近くになることがありました。

TDP 105W以上のRyzen 7000シリーズは、どんなに冷却性能が高くてもTjMAX温度までブーストするので問題ありません。

基本的に空冷で問題ないのですが、ケース内のエアーフローはしっかり考えたほうが良いです。(BTOパソコンならしっかり対策されているので気にしなくてOK)

また、CPUパワーを100%使うCPUベンチマークが趣味な人は水冷にした良いでしょう。

※この結果はシステム構成によって変わります。

消費電力チェック

各CPU+RTX 4070 SUPERを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲーム動画視聴アイドリング
7800X3D275~305W70~75W67〜70W
i7-14700K370~400W70~75W60~65W
i7-14700300~340W70~75W65〜70W
i5-14400275~310W70〜80W60〜65W

7800X3Dの消費電力はかなり優れていて、Core i5とほぼ同じです。

Core i7-14700Kは泣けてくるほど高い消費電力で、電力制限を解放してフルパワー状態にしたら280mm以上の水冷クーラーが必須&気絶するほど高い消費電力になります。

っていうか、今までCore i7を使ってて「これが当たり前」と思ってましたけど、Ryzenを使ってからCore i7-14700Kの消費電力はヤバイと思うようになりました。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

リアルタイム計測データをcsv出力し、最小値と最大値を採用。

ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD〜4Kまでの最小値と最大値

【動画視聴】Hulu

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

【まとめ】ゲーマーにとってアガリのCPU

まとめると、こんな感じです。

RTX 4070 SUPERまとめ

  • フルHD〜4Kまで問題なし
  • DLSS 3対応ゲームだと無敵
  • 4Kは競技性の低いアクションゲームと相性が良い

7800X3Dまとめ

  • もっとも面白いCPU
  • ツボにハマるとクレイジーパフォーマンス
  • GPUの性能を100%出し切れる
  • 圧倒的に低い消費電力
  • クリエイティブ性能も悪くない
  • 4Kのフレームレートは上がらない
  • 導入コストが高い

7800X3Dの一番の魅力はRTX 4070 SUPERのパワーを100%使いきれて、約300Wを下回る消費電力です。

クリエイティブ系の処理はCore i7-14700Kに負けるけど、ゲームなら無敵。

もっとも痛いのは導入コストですね。

新規でソケットAM5環境を構築する人にとって、DDR5メモリとマザーボードの入れ替えは痛い出費です。

とはいえ、7800X3Dを使うと爆熱&狂った消費電力のCore i7-14700Kにまったく魅力を感じなくなります。

初期投資さえ乗り越えれば期待以上のパフォーマンスをゲットできるので、思い切ってAM5環境を構築するのがおすすめ。

その点、新規でBTOパソコンを買う人だったら、丸っと環境が手に入るので関係ないかな … と思います。

まとめると、7800X3Dはこんな人におすすめです。

  • ゲームの比率が多い人
  • 最強のCPUが欲しい人
  • 7800X3Dを使ってみたい人

冒頭にも書きましたが、ゲームとクリエイティブ作業の「両方を究極に」やり込める人間は存在しないです。

ゲームプレイの比率が多い人なら文句なしにおすすめ。

これ以上ないアガリのCPUです。

使用したグラフィックボードはこちら↓

高負荷時も動作音はすごく静か。LEDライティング機能のないシンプルなグラボです。

PCパーツ・自作PCの基礎知識

パーツ別の基礎知識
工具メモリ
グラフィックボードストレージ
CPUケース
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マザーボード電源

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更新:2024年10月9日

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133980円RTX 4060Core i5 14400F16GB500GBドスパラ11111
134800円RTX 4060Ryzen 5 450016GB1TBマウス11111
139800円Ryzen Z1
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Ryzen Z1
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24GB1TBASUS111111
154800円RTX 4060Core i7 14700F16GB1TB日本HP11111
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169800円RTX 4060TiCore i7 14700F16GB1TB日本HP111111
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269800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 5700X16GB1TBマウス1111111
269980円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ11111111
269980円RTX 4070SPCore i7 14700F32GB1TBドスパラ11111
269980円RTX 4070Ti SPRyzen 7 5700X16GB1TBドスパラ1111111
269980円RTX 4070SPCore i7 14700F32GB1TBフロンティア11111
274800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB2TBフロンティア111111
274800円RTX 4070Ti SPCore i7 14700F32GB1TB日本HP11111111
275800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア1111111
275980円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ111111
279800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ11111111
279800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBマウス111111
279980円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ11111
294980円RTX 4070SPRyzen 7 9700X32GB1TBドスパラ111111
299800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 8700G32GB1TB日本HP1111111
302800円RTX 4070Ti SPCore i7 14700F32GB2TBフロンティア11111
304800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア11111
309800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB2TBフロンティア111111
309800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ11111111
312800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBフロンティア1111111
324800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBPC工房11111
329980円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ111111
359980円RTX 4080 SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ11111
412950円RTX 4080 SPRyzen 7 7800X3D32GB2TBサイコム1111
427800円RTX 4080 SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ111111

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