Ryzen 7 9700XとRTX 4070 SUPERのゲーム性能をベンチマークレビュー

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BTOゲーミングPCによくある以下の構成で、「ゲーム性能」「クリエイティブ性能」「ライブ配信性能」「消費電力」を検証しました。

  • Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPER
  • 【New】Ryzen 7 9800X3D+4070 SUPER
  • Ryzen 7 7800X3D+RTX 4070 SUPER
  • Core i7-14700F+RTX 4070 SUPER

CPUの違いによるパフォーマンスの差も分かるので、ゲーミングPCの購入や、自作PCの構成を検討している人は参考にしてください。

他のGPU組み合わせはこちら

すぐにゲームのベンチマークが見たい!って人は、このボタンをタップ↓

目次

CPU性能をざっくり比較

赤:優れている

スクロールできます
9700X9800X3D7800X3Di7-14700F
世代
(アーキテクチャ)
Zen 5Zen 5Zen 4第14
対応ソケットAM5AM5AM5LGA1700
Pコア数8888
Eコア数12
ベースクロック3.8GHz4.7GHz4.2GHz2.1GHz
ブーストクロック5.5GHz5.2GHz5.0GHz5.4GHz
L3キャッシュ32MB96MB96MB33MB
熱設計電力65W
(105W)
120W120W65W
限界温度95℃95℃89℃100℃
販売開始価格70,800円86,800円71,300円61,800円
実売価格
2024年12月調査
59,480円88,800円83,000円48,980円
CPU末尾の「F」って何?
ポイント

RyzenはEコア(高効率コア)が無いのが弱点に見えるけど、ゲームや配信、動画エンコードなどの処理はグラフィックボードがほとんど担当するので、Eコア無しでも性能が低いと感じることはありません。

最強CPUなRyzen 7 9800X3Dの人気が強烈に高いため、Ryzen 7 9700Xの価格はいい感じに下がってます。

インテルCPUの値下げ率は良いのですが、性能はイマイチなので注意。

ゲームにおいてはキャッシュメモリが多いほどパフォーマンスは上がりますが、4KだとGPUの負荷が高すぎてCPUのパワー差がほとんど出ないので注意。

フルHD/WQHDで画質を落としてフレームレートを稼ぐガチなFPSゲーマーならRyzen 7 9800X3Dか7800X3Dがおすすめ。

カジュアルにゲームを楽しむ人ならRyzen 7 9700Xが良いでしょう。

Core i7-14700Fは「CPUはインテルじゃないとダメ!」って人が選んでください。

CPUベンチマーク

CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。

グラフに記載してあるCPUはすべて当サイトで所有しているものを使い、電力設定をBTOパソコンと同じ「定格」にして計測しました。

グラフだけで判断すると、最新のCore Ultra 7 265KFと旧世代のCore i7-14700KF/13700KFが飛び抜けた性能に見えます。

CPUベンチマークというのはCPUリソースを100%使い切る「非現実的な意地悪いじわるテスト」で、基本的に最新世代でコア数が多いほど良いスコアになります。

ただ、ゲームや動画編集といった一般用途では、すべてのリソースを使い切ることはまずありません。

なので、CPUベンチマークスコアだけで性能を判断するのは、ヤメた方が良いでしょう。

ここでは限界性能の大雑把な順番として、ふ~んと眺める程度でOKです。

  • ゲームや動画編集などはCPUだけでなく、GPUのCUDAコア、Tensorコア、RTコア、NVEncなどとの複合処理がほとんど。CPUベンチマークのようなCPU単独で完結する処理は現実的にはありえないので、ベンチマークスコアと実パフォーマンスは一致しない。
  • Ryzen 7 9700Xと9600XはTDP 105Wモードが追加されました。上位GPUのRTX 4070Ti SUPERを使って検証したところ、デフォルトのTDP 65Wモードとほとんど性能差はありません。詳しくは関連記事をチェックしてください。

本レビューのRyzen 7 9700XはTDP 65Wで検証しています

検証用PCのスペック

スクロールできます
Ryzen 7 9700X
Ryzen 7 9800X3D
Ryzen 7 7800X3D
Core i7-14700F
ケースアユート/長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
長尾製作所
オープンフレーム
マザーボードASRock B650M
PG Riptide WiFi
ASRock H670
PG Riptide
CPUクーラー空冷
AINEX SE-224-XTS
GPURTX 4070 SUPER
MSI VENTUS 2X
メモリ32GB
DDR5-4800
32GB
DDR4-3200
ストレージ2TB Gen 4×42TB Gen 4×4
電源850W

一般的なBTOパソコンと同じ仕様で、めっちゃ高性能なパーツは使っていません。

CPUクーラーは2,500円くらいで売ってた安物です。(販売終了)

電源容量はRTX 4070 SUPERの場合、650Wあれば問題ありません。

テストPCは見た目が違うだけで、BTOパソコンと同じです!

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】ストリートファイター6
  • 【中量級】FF14 黄金のレガシー
  • 【中量級】ゼンレスゾーンゼロ
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】崩壊スターレイル
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【中量級】アーマードコア6
  • 【重量級】ファークライ6
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめです。

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

グラフィックの重い「DX12設定」だと、CPUの違いによるフレームレートは誤差レベルです。

基本的に画質を上げるとGPUの負荷が高くなってCPUに仕事が回らず差が出にくくなります。(GPU側にボトルネック発生)

グラフィックの軽い「パフォーマンス設定」だと、GPUの負荷が下がってCPUパワーの差が出るようになり、巨大なキャッシュメモリを持つ9800X3Dと7800X3Dが狂ったようなフレームレートを叩き出します。

ただ、9700Xも悪くないスコアです。

Core i7は300fps台でCPU処理の限界に達し(CPU側にボトルネックが発生)、RTX 4070 SUPERの性能を限界まで引き出せていなく「もったいない」感じがします。

また、最低フレームレートもRyzenの方が安定して高いです。

実際のところ600fpsとか必要な人間って少ないと思いますけど、動きの激しいシーンでは大きくフレームレートが動くので、ヘビーシューターなら9800X3Dか7800X3Dがおすすめ。

カジュアルに楽しむ人なら、どのCPUでも問題ないです。

【中量級】オーバーウォッチ 2

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【高品質アップスケーリング】FSR1.0
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

デフォルト画質である「ウルトラ」でフルHD~4Kまで十分な速度です。

平均フレームレートはどのCPUを使っても似たような感じですけど、最低フレームレートは9800X3Dと7800X3Dが優れています。

ガチなFPSゲーマーなら迷わず9800X3Dか7800X3Dを選んだ方が良いでしょう。

カジュアルに楽しむ人なら、どのCPUでも問題ありません。

他の中量級FPSゲームとして「Apex Legends」もありますが、だいたい同じようなフレームレートで遊べます。(300fpsが上限)

※Apex Legendsは同じパターンの戦闘シーンを再現できないため未計測

【中量級】ストリートファイター6

設定
  • 【画質】HIGHEST

ベンチマークソフトで計測したBATTLE GROUNDの平均フレームレート

RTX 4070 SUPERのPCなら、どのCPUとの組み合わせでも4Kまで上限の60fpsに張り付きプレイができます。

余裕の性能です。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

ベンチマークの評価はフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

9800X3Dと7800X3Dのキャッシュメモリと相性が良いゲームで、同じRTX 4070 SUPERを使っているとは思えないほど差が出ます。

とはいえ、どのCPUを使っても十分なフレームレートです。

4KはGPUの負荷が高すぎてCPUに仕事が回らず差が出ません。

【中量級】ゼンレスゾーンゼロ

設定
  • 【画質】高

適合トレーニングで戦闘時の平均フレームレート

同じ戦闘パターンを再現するため、アンビーの打撃技のみで20秒間の平均フレームレートを計測しました。

  • 300fpsが上限と思われる

GPU負荷の少ないフルHDとWQHDでRyzenが良いスコア。

Core i7は250fpsくらいで処理の限界に達し、フルHDとWQHDのフレームレートがほぼ同じです。

UWQHD(ウルトラワイド)と4KはGPUの負荷が高くて誤差レベルになります。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート

フレームレート60fpsが上限のゲームです。

RTX 4070 SUPERだとオーバースペック。RTX 4060でも4Kまで60fpsに張り付きます。

【中量級】崩壊スターレイル

設定
  • 【画質】最高

移動・戦闘など全てのシーンのフレームレート

こちらも上限が60fpsのゲームで、RTX 4070 SUPERだとオーバースペック。

RTX 4060でも4K/60fpsに張り付きます。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

9800X3D/7800X3Dのキャッシュメモリ(3D V-Cache)と相性の良いゲームです。

9700Xは120fpsくらい、Core i7は110fpsくらいがボトルネック発生のしきい値となりますが、十分なフレームレートが出ています。

実際のプレイ感はどのCPUを使っても変わりません。

4KはGPUの負荷が高いので誤差レベルです。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

ウルトラワイド(UWQHD)に対応しているので、PS5みたいなゲーム機とは別次元のゲーム体験ができます。

CPU違いによるパフォーマンスは誤差レベルでした。

【中量級】アーマードコア 6

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: armored-core6-photo7_1024_20230831_054230.jpg
設定
  • 【画質】最高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート

フレームレートの上限が120fpsのゲームで、4Kでもストーリーを楽しむ分には十分な速度です。

特にウルトラワイド(UWQHD)がすごい迫力なのでおすすめ。

CPUの違いによるパフォーマンスは誤差レベルですけど、9800X3Dと7800X3Dは少し余裕があるように感じます。

【重量級】ファークライ6

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【FSR】OFF

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

少し古い重量級ゲームですが、CPUパワーが良く乗るので紹介します。

フルHDとWQHDで9800X3Dと7800X3Dが飛び抜けたスコア。

9700Xは115fpsくらい、Core i7は110fpsくらいでCPUボトルネックが発生しますが、どのCPUでも問題ない速度です。

DLSSに対応していないゲームですけど、AMDのアップスケール技術「FSR」には対応。

FSRをONにするとGPUの負荷が下がってCPUパワーが良く乗り、フレームレートが瀑上がり。4Kまで快適に遊べます。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

設定
  • 【画質】最高
  • 【解像度スケール】100%
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

GPU負荷の少ないフルHDでRyzenが飛び抜けたスコアですけど、RTX 4070 SUPERならWQHD以上で遊ぶのがおすすめ。

WQHD以上はGPU負荷が高くてCPUに仕事が回らず、誤差レベルになります。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、レイトレーシングOFFなら4Kまで60fpsに張り付けます。

レイトレーシングONで4K/60fpsに張り付きたければ、少し画質を調節すればOKです。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

RTX 4070 SUPERなら、どのCPUでも4Kまで快適に遊べます。

CPUの違いによるフレームレートは誤差レベルでした。

ゲーム性能まとめ

総合的にRyzen 7 9800X3Dと7800X3Dが最強 …って感じですけど、4KのパフォーマンスはGPUの負荷が高すぎて差は出ません。

GPU負荷の低いフルHD/WQHDだとCPUパワーの差が出ます。

ただ、執筆時点ではどんなゲームもRTX 4070 SUPERを使うなら、フルHD~4Kまで一般的なゲーミングモニターの性能を使い切れるので、どのCPUでも体感できる差は無いです。

CPUはGPUの性能を引き出す重要なパーツなのですが、インテル第12世代、AMD Zen 3世代ですでに十分な性能を持っているように感じます。

とはいえ、ゲームは年々より高いスペックを要求してきます。

長く現役で使いたいとか、PCの性能を限界まで引き出す快感を求めるなら、以下の順番でCPUを選ぶのが良いでしょう。

ゲーマー向けCPU

【1位】Ryzen 7 9800X3D

【2位】Ryzen 7 7800X3D(ほぼ1位と同じ)

【3位】Ryzen 7 9700X

【4位】Core i7-14700F

クリエイティブ性能チェック

クリエイティブ性能チェックはBlenderなどのベンチマークアプリを使うのが定番です。

ただ、イマイチ何をしているのかイメージが沸かないと思うので、動画・写真編集といった一般的な作業ののパフォーマンスで比較しました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画をエンコードした時の処理時間です。

RTX 4070 SUPERを使ったエンコードはCPU 75~100%、GPU 90~100%くらいの配分で動作してました。

わりとがっつりパワーを使う処理です。

  • 組み合わせるGPUによってCPUとGPUの稼働配分が変わります
4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Media Encoder v.25.0
Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPER
4分24秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 4070 SUPER
4分22秒
Ryzen 7 7800X3D+RTX 4070 SUPER
4分25秒
Core i7-14700F+RTX 4070 SUPER
4分39秒

↑どのCPUを選んでも10分の実時間より早く処理できます。

Ryzen 7 9800X3Dが最速ですが、9700Xもなかなか良いです。

Core i7-14700Fはちょっと遅いな … と体感で分かるレベルでした。

フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Media Encoder v.25.0
Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPER
1分10秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 4070 SUPER
1分09秒
Ryzen 7 7800X3D+RTX 4070 SUPER
1分12秒
Core i7-14700F+RTX 4070 SUPER
1分23秒

↑フルHDエンコードは負荷が少ないので、速攻で処理が終わります。

Core i7-14700F以外なら、どのCPUでも体感差はありません。

AIノイズ除去(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ10枚を一括ノイズ除去した処理時間です。

AIノイズ除去
適用量:50
Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPER
57.23秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 4070 SUPER
56.42秒
Ryzen 7 7800X3D+RTX 4070 SUPER
59.67秒
Core i7-14700F+RTX 4070 SUPER
60.97秒

AIノイズ除去はCPU 25%、GPU 95%くらいのパワー配分で動作。GPUヘビーな処理です。

こちらもRyzen 7 9800X3Dがベストですけど、9700Xとほぼ同じ。

どのCPUを使ってもサクサクこなせます。

RAW現像(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ100枚をL判サイズに現像したときの処理時間です。

RAW現像 100枚
2400万画素→L判サイズ
Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPER
17.56秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 4070 SUPER
16.72秒
Ryzen 7 7800X3D+RTX 4070 SUPER
20.53秒
Core i7-14700F+RTX 4070 SUPER
22.96秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
カラースペースsRGB
画質100
サイズ調整1500 x 1050
解像度300px/インチ

RAW現像はCPU 85%、GPU 30%くらいの配分で動作。CPUヘビーな処理です。

こちらもRyzen 7 9800X3Dが最速ですが、9700Xも良いと思います。

もっと複雑な処理をさせたら、さらに大きな差が出るでしょう。

クリエイティブ性能まとめ

Ryzen 7 9700XのTDP 65Wと105Wの違いは、微妙に105Wが良いものの誤差レベルだと思います。

総合的にRyzen 7 9800X3Dがベスト。とてもゲーム特化CPUとは呼べない速さ。9700Xの上位版みたいな性能です。

ただ、他のCPUと比べて飛び抜けて性能が良いわけでもないです。

ゲーム中心でたまに動画編集もするって人なら、どのCPUでも問題ないと思います。

たぶん、めっちゃヘビーなクリエイティブ作業をすると差が出ると思うけど、趣味レベルのクリエイティブ作業なら、どれでもいいかな…って感じ。

ゴリゴリのクリエイターなら、Ryzen 9などの最上位CPUの方が時間効率が良いでしょう。

あえて順位を決めるとしたら、以下のようになります。

クリエイティブ作業向けCPU

【1位】Ryzen 7 9800X3D

【2位】Ryzen 7 9700X

【3位】Ryzen 7 7800X3D

【4位】Core i7-14700F

ゲーム実況配信チェック

オーバーウォッチ2をOBS StudioとVTube Studio使ってTwitchにライブ配信・録画・アバター合成テストをしました。

OBS/VTube Studioの設定はこちら
映像エンコーダーNVIDIA NVENC H.264
レート制御CBR
ビットレート6000 Kbps

その他の設定はデフォルトです。

同一リプレイファイルの同じシーンで計測した平均フレームレートです。

  • 配信アプリの設定やバージョン、ゲームによって変動します。参考値として見てください。
状態ドロップフレーム率
配信のみ0%
配信+録画0%
アバター+配信0%
アバター+配信+録画0%
全てのCPU組み合わせで同じ結果

今どきのゲーミングPCはGPUのハードウェアエンコーダーを使って配信できるので、消費するリソースはすごく少なく、どのCPUを使っても問題ないです。

フレームレートは少し落ちますが、ゲームプレイに支障が出るほどではありません。

主流のフルHD配信だとRTX 3050でもドロッププレーム0%で処理できます。

どうしても超高フレームレートを維持しながら配信したい!

負荷を下げるために画質や解像度を落とすのは絶対にダメ!

というこだわりの強い人は、ゲーム用と配信用でPCを分けて負荷を分散させる「2PC配信」にすれば問題ないです。

こだわりたい人はキャプチャーユニットなどを使って2PC配信にしよう!
ライブ配信向けCPU

【1位】どれでもOK

消費電力チェック

各CPU+RTX 4070 SUPERを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲーム
サイバーパンク2077
WQHD
エンコード
4K
動画視聴
Hulu
9700X315~335W275~285W65~70W
9800X3D320~345W275~285W65~70W
7800X3D275~305W235~245W65~70W
14700F305~340W265~275W70~75W

Ryzen 7 7800X3Dがベスト。めっちゃ省電力。

Ryzen 7 9700XはCore i7-14700Fに近いですけど、パフォーマンス差を考慮すると省電力だと思います。

7800X3Dの消費電力が低いのが謎だったのですが、「大容量キャッシュメモリのおかげで消費電力の高いメインメモリへのアクセスが減るため」だそうです。

新型のRyzen 7 9800X3Dはパワーがある分、7800X3Dよりも40Wくらい高い消費電力。ゲーム時のパフォーマンスは体感できるほどの差は無いので、ちょっと残念。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

省電力CPU

【1位】Ryzen 7 7800X3D

【2位】Ryzen 7 9700X/Core i7-14700F

【3位】Ryzen 7 9800X3D

CPU温度チェック|水冷と空冷どっち?

各CPUの動作温度をチェックしました。

以下はすべて「サイドフロー空冷」を使った計測値です。

瞬間最大温度

スクロールできます
CPUベンチマーク
Passmark
ゲーム
サイバーパンク2077
WQHD
エンコード
4K
9700X74.9℃76.9℃74.9℃
9800X3D85.1℃83.2℃72.9℃
7800X3D87℃78.1℃81.1℃
14700F75℃57℃71℃

9700Xと9800X3Dの限界温度は95℃、7800X3Dは89℃、Core i7/Ultra 7は100℃です。

限界温度に達すると出力が自動的に下がるので、瞬間最大温度はマニアな人以外は気にしなくてOK。

Core i7-14700Fは不具合対策のマイクロコードを適用したらかなり低発熱になったような気がします。

以前のCore i7-14700FはCPUベンチマークすると速攻で限界温度に到達したような …

平均温度

スクロールできます
CPUベンチマーク
Passmark
ゲーム
サイバーパンク2077
WQHD
エンコード
4K
9700X65.2℃70.4℃69.8℃
7800X3D74.4℃68.3℃79.1℃
9800X3D65.2℃64.2℃69.3℃
14700F53℃54℃56℃

不具合修正パッチを当てたCore i7-14700Fがベストでした。

9700Xは「普通」って感じ。PC Watchさんの記事によると、前モデルの7700Xよりかなり低発熱になったようです。

9800X3Dと7800X3Dの温度が高めですが、巨大なキャッシュメモリを内蔵しているため、冷えにくいCPUなんだと思います。

いずれのCPUも平均温度は限界値まで余裕があるので、基本的に水冷クーラーは必要ないです。

  • CPUベンチマークは日常的にする人はいないので無視してOK
低発熱CPU

【1位】Core i7-14700F

【2位】Ryzen 7 9700X/9800X3D/7800X3D

ただし、すべて空冷で運用可能です。

総合評価

各テスト項目に以下の基準で点数を与えます。

  • 【1位】4
  • 【2位】3
  • 【3位】2
  • 【4位】1

まとめると、こんな感じです。

スクロールできます
9700X9800X3D7800X3D14700F
ゲーム2431
クリエイティブ3421
配信4444
消費電力3243
発熱の低さ3334
小計15171613

総合性能では、やっぱりRyzen 7 9800X3Dが最強です。

しかし、CPUの価格と入手しやすさの要素を加えると、総合評価としては以下のようになります。

特にRyzen 7 9800X3Dと7800X3Dは価格が高く、時期によっては在庫が無いので評価は低いです。

スクロールできます
9700X9800X3D7800X3D14700F
CPU価格2113
入手性3113
合計20191819

高額でもOK!入荷するまでいつまでも待てる!って人ならRyzen 7 9800X3Dの一択です。

しかし、コスパ重視ですぐに使いたい!って人は9700Xにした方が良いでしょう。

実際に使い比べてみても、スーパーヘビー級のFPSゲーマーでなければ9800X3Dと9700Xの性能差は体感で分からないと思います。

Core i7-14700Fもなかなか良いのですが、ゲームとクリエイティブパフォーマンスはRyzen以下なのでよ~く検討してください。

RTX 4070 SUPERにおすすめなCPU

【バランス重視なら】Ryzen 7 9700X

【ゲームするなら】Ryzen 7 9800X3D/7800X3D

【インテル好きなら】Core i7-14700F

【まとめ】Ryzen 7 9700XとRTX 4070 SUPERの構成について

RTX 4070 SUPERまとめ

  • フルHD/WQHDゲームを最高画質/高フレームレートで楽しめる
  • 4K+レイトレONでも最高画質で70fps以上
  • DLSS 3対応ゲームなら無敵

Ryzen 7 9700Xまとめ

  • 価格と性能のバランスが良い
  • 気になる弱点が無い
  • 4Kゲームは9800X3Dと変わらない
  • 画質を落としてフレームレートを稼ぎたい人

RTX 4070 SUPERについては、RTX 3000シリーズを過去の遺産にしてしまう強烈なパワーです。

競技性の高いFPSゲームをやり込みたい人に最適で、オープンワールド系のアクションゲームなら4Kまで快適に遊べる性能。

「価格」「性能」「消費電力」のバランスに優れていて、美味しいところだけをつまみ上げた「RTX 4000シリーズの決定版」だと思います。

Ryzen 7 9700Xについてはコスパが良くて目立った弱点も無く、バランス良くまとまった優等生といった感じです。

画質を落として超高フレームレートで遊びたい人には9800X3D/7800X3Dがおすすめですけど、RTX 4070 SUPERの性能で低画質にして遊ぶってちょっと想像できないです。

ゲーミングPCは「高性能を求めるとキリがない」ので、限られた予算の中で妥協点を見極めるのも大事です。

ゲームもクリエイティブ作業もしっかりこなせる高性能CPUを探しているなら、Ryzen 7 9700Xがベストでしょう。

使用したグラフィックボードはこちら↓

高負荷時も動作音はすごく静か。LEDライティング機能のないシンプルなグラボです。

他のGPU組み合わせはこちら

Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPERのBTOゲーミングPC

セール品を狙うとお得です。

マウス NEXTGEAR JG-A7G7S

【黒】標準モデル
【白】LEDファン標準搭載
CPURyzen 7 9700X
GPURTX 4070 SUPER
CPUクーラー
解説
水冷
240mm
メモリ
解説
16GB
DDR5-5600
ストレージ
解説
1TB
Gen 4 NVMe
M.2スロット数
解説
1個(空き0)
Gen 4×4 – 1(0)
マザーボード
解説
A620チップセット
microATX
ASRock A620M
高さ x 幅 x 奥行
解説
410 x 220 x 424
ミニタワー
電源
解説
750W
80PLUS BRONZE
ネットワーク有線:1Gbps
無線:なし
サポート
価格294,800円(黒)
304,700円(白)
ポイント
  • 究極CPU搭載
  • 1ランク上の性能
  • サポートが強力
  • 3年保証
  • ヘビーゲーマー
  • 空きM.2スロットが無い

マウスコンピューターのRyzen 7 9700Xモデルです。

高さ41cmのコンパクトなボディーにRGB LEDファンを多数内蔵可能なケースを採用し、ゲーミングPCらしいカッコいい見た目がポイント。

ストレージはGen4対応の爆速タイプを標準装備し、CPUも水冷化されていて長時間のゲームプレイに強いです。

弱点としてはNVMe SSDを増設する空きM.2スロットが無いので、たくさんのゲームをインストールしたい人は注文時に2TBにカスタムしておくと安心です。

予算が厳しい人は、容量が少なくなったら大容量NVMe SSDへ引っ越しすれば問題ないです。

マウスコンピューターのPCのは標準で3年保証が付くほか、24時間365日の電話/LINEサポートが強力!

はじめてゲーミングPCを買う人からヘビーゲーマーまでおすすめです。

使い勝手についてはCPU以外のパーツ構成が同じRyzen 7 7700モデルを参考にしてください。

\シンプルな黒ボディー

\白・LEDファン標準装備

安心・安全ブランド!

ドスパラ ガレリア XA7R-R47S

CPURyzen 7 9700X
GPURTX 4070 SUPER
CPUクーラー
解説
空冷
サイドフロー式
メモリ
解説
32GB
DDR5-4800
ストレージ
解説
1TB
Gen 4 NVMe
M.2スロット数
解説
3個(空き2)
Gen 5×4 – 1(0)
Gen 4×4 – 1(1)
Gen 4×2 – 1(1)
マザーボード
解説
B650チップセット
ATX
ASRock B650TW
高さ x 幅 x 奥行
解説
480 x 220 x 440
ミドルタワー
電源
解説
750W
80PLUS GOLD
ネットワーク有線:2.5Gbps
無線:なし
サポート
価格325,980円
クーポン適用後
ポイント
  • 拡張性が高い
  • 大容量メモリ
  • 安心ブランド

ドスパラの拡張性が高いミドルタワー型Ryzen 7 9700X+RTX 4070 SUPERモデルです。

NVMe SSDは3台まで取り付け可能(1つはGen5な最新規格に対応)、使い勝手にこだわった上質なケースが特徴。

基本パーツ構成が同じRTX 4070Ti SUPERモデルをレビューしたので、使い勝手が気になる人はチェック↓

36回払いまで分割手数料0円キャンペーン中!

2,000円引きクーポン配布中/

クーポンコード

twgad2024

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期間・注意点はこちら
  • 1月31日(金) 23:59まで有効
  • 税込99,980円以上の新品PCが対象
  • お一人様1回まで
  • ご利用にはドスパラ会員登録・ログインが必要です

翌日出荷!すぐに遊べる!

はじめてのPCはドスパラ!

その他のRTX 4070 SUPER搭載PCはこちら↓

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おすすめゲーミングPC検索

更新:2025年1月21日

のお宝PCがあります

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価格GPUCPUメモリストレージメーカーおすすめフルHDWQHD4K光る光らない標準中型小型空冷水冷Wi-FiM.23年保証サポート納期レビュー
101980円RTX 3050Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ11111111
122980円RTX 4060Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ1111111
129800円RTX 4060Ryzen 5 450016GB1TBマウス111111111
129800円RTX 4060Core i5 12400F16GB500GBPC工房1111111
130980円RTX 4060Core i5 1240016GB500GBドスパラ1111111
135800円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB500GBMDL.make111111
139800円Ryzen Z1 ExRyzen Z1 Ex24GB1TBASUS11111111
139800円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB500GBPC工房11111111
142980円RTX 4060Core i5 12400F16GB500GBドスパラ11111111
149800円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB1TBフロンティア11111
153800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB500GBMDL.make1111111
159800円RTX 4060Core i5 14400F32GB1TBフロンティア111111
164800円RTX 4060Ryzen 5 7500F16GB1TBマウス111111111
169800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア111111
177980円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB500GBドスパラ111111111
179800円RTX 4060TiCore i5 14400F32GB1TBフロンティア1111111
179800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB1TBマウス111111111111
179800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB1TBPC工房11111111
184800円RTX 4060TiCore i5 14400F32GB1TBフロンティア1111111
184800円RTX 4060TiCore i7 14700F16GB1TB日本HP1111111
189800円RTX 4060TiCore i5 14400F32GB1TBストーム1111111
199800円RTX 4060TiCore i7 14700F32GB1TBフロンティア1111111
204800円RTX 4060TiCore i5 14400F32GB1TBフロンティア1111111
204800円RTX 4070 SPRyzen 7 5700X16GB500GBPC工房11111111
234800円RTX 4070 SPRyzen 7 5700X16GB1TBマウス111111111111
245010円RTX 4070 SPCore i5 14400F32GB2TBサイコム1111111111
247980円RTX 4070 SPRyzen 7 5700X16GB500GBドスパラ111111111
269800円RTX 4070 SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBPC工房1111111
269980円RTX 4070 SPCore i7 14700F32GB1TBツクモ111111111
271980円RTX 4070 SPRyzen 7 770016GB500GBドスパラ1111111111
284900円RTX 4070 SPRyzen 7 770032GB1TBマウス1111111111
289801円RTX 4070 SPRyzen 7 8700G32GB1TB日本HP1111111111
289980円RTX 4070 SPCore i7 14700F32GB1TBツクモ11111111111
294800円RTX 4070 SPRyzen 7 9700X16GB1TBマウス1111111111
303980円RTX 4070 SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ11111111111
304800円RTX 4070Ti SPCore i7 14700F32GB1TBフロンティア1111111
307980円RTX 4070 SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ1111111111
309800円RTX 4070 SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBMDL.make111111
309800円RTX 4070 SPRyzen 7 9800X3D16GB1TBマウス11111111111
314800円RTX 4070Ti SPCore i7 14700F32GB2TBフロンティア11111111
324800円RTX 4070 SPRyzen 7 9800X3D16GB500GBMDL.make1111111
324800円RTX 4070 SPRyzen 7 7800X3D32GB2TBフロンティア111111
329800円RTX 4070 SPRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア1111111
339980円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9700X32GB2TBツクモ1111111111
349800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB2TBフロンティア111111111
350800円RTX 4080 SPRyzen 5 9600X16GB500GBMDL.make111111
364800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房11111111
370980円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ111111111
374800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房11111111
374800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房1111111
375980円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9700X32GB1TBドスパラ111111111
379800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア111111111
402800円RTX 4080 SPRyzen 7 7800X3D16GB500GBMDL.make111111
412980円RTX 4080 SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ111111111

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10〜15万円RTX 4060
15〜20万円RTX 4060Ti
20〜25万円RTX 4070 SUPER
25万円〜RTX 4070Ti SUPER
RTX 4080 SUPER
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