Ryzen 7 9700XとRTX 5070Tiのゲーム性能をベンチマーク

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BTOパソコンによくある以下の構成で、「ゲーム性能」「クリエイティブ性能」「ライブ配信性能」「消費電力」を比較しました。

  • Ryzen 7 9700X + RTX 5070Ti
  • Ryzen 7 9800X3D + RTX 5070Ti
  • Core Ultra 7 265F + RTX 5070Ti
  • Core i7-14700F + RTX 5070Ti

CPUの違いによるパフォーマンスの差も分かるので、ゲーミングPCの購入や、自作PCの構成を検討している人は参考にしてください。

この記事ではRyzen 7 9700Xに注目して解説します!

最初に結論を言うと、Ryzen 7 9700Xの性能は「なかなか良い」です。

ゲームするためのCPU選びならRyzen 7 9800X3Dが良いのですが、特にBTOパソコンは人気があるだけに価格が異常に高いです。

さらに、在庫もほとんどないので、ついついRyzen 7 9700Xで妥協しようかなぁ … と悩んでいる人は多いと思います。

実際のところ、グラフィックボードにRTX 5070Tiを使うと、比較した4つのCPUのどれを使っても普通の人間には体感で性能の違いが分からないレベルで遊べます。

予算やタイミングなどの関係で、どうしても今買いたい!って時に「Ryzen 7 9700Xで問題ないか?」の判断材料にしてください。

すぐにゲームのベンチマークが見たい!って人は、このボタンをタップ↓

目次

CPU性能をざっくり比較

赤:優れている

スクロールできます
9700X9800X3DUltra 7 265Fi7-14700F
世代Zen 5Zen 5シリーズ2第14
対応ソケットAM5AM5LGA1851LGA1700
Pコア数8888
Eコア数1212
ベースクロック3.8GHz4.7GHz2.4GHz2.1GHz
ブーストクロック5.5GHz5.2GHz5.3GHz5.4GHz
L3キャッシュ32MB96MB30MB33MB
熱設計電力65W
(105W)
120W65W65W
限界温度95℃95℃100℃100℃
発売開始年月2024年8月2024年11月2025年3月2024年1月
販売開始価格70,800円86,800円71,800円61,800円
実売価格
2025年3月調査
65,800円93,800円71,800円55,500円

Ryzen 7 9700Xはゲームやクリエイティブ作業など、何でもそつなくこなせるバランス型のCPUです。

ゲームにおいてはキャッシュメモリが多いほどパフォーマンスが上がるので、ヘビーゲーマーならRyzen 7 9800X3Dがおすすめ。ただし、超人気なだけに価格が高いのがデメリット。

後述しますが、RTX 5070Tiが得意なWQHDや4K解像度のゲームだと、GPUの負荷が高くなってCPUに仕事が回らず性能差が少なくなるので、カジュアルにゲームを楽しむ人なら価格の安いRyzen 7 9700Xが良いです。

Core Ultra 7 265FやCore i7といったインテルCPUはイマイチな性能ですけど、BTOパソコンはRyzen 7 9700Xモデルよりも安いので、最安でRTX 5070Tiを使いたい人が選ぶと良いでしょう。

なお、最近のインテルCPUはEコア(高効率コア)を持ってますが、ぶっちゃけ何に役立ってるのかよく分からないコアです。影武者のようにせっせと働いてるのでしょうが、ゲーム中心で使う場合、Eコアが無いRyzenでも問題ないです。

また、Ryzen 7 9700Xにはよりパワーを引き出せるTDP 105Wモードがあります。実際に検証したところ、デフォルトのTDP 65Wモードとほとんど性能差はありません。詳しくは関連記事をチェックしてください。

本レビューのRyzen 7 9700XはTDP 65Wで検証しています

CPUベンチマーク

CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。

グラフに記載してあるCPUはすべて当サイトで所有しているものを使い、電力設定をBTOパソコンと同じ「定格」にして計測しました。

グラフだけで判断すると、最新のCore Ultra 7 265KF/265Fと旧世代のCore i7-14700KF/13700KFが飛び抜けた性能に見えます。

CPUベンチマークというのはCPUリソースを100%使い切る「非現実的な意地悪いじわるテスト」で、基本的に最新世代でコア数が多いほど良いスコアになります。

ただ、ゲームや動画編集といった一般用途では、すべてのリソースを使い切ることはまずありません。

なので、CPUベンチマークスコアだけで性能を判断するのは、ヤメた方が良いでしょう。

ここでは限界性能の大雑把な順番として、ふ~んと眺める程度でOKです。

  • ゲームや動画編集などはCPUだけでなく、GPUのCUDAコア、Tensorコア、RTコア、NVEncなどとの複合処理がほとんど。CPUベンチマークのようなCPU単独で完結する処理は現実的にはありえないので、ベンチマークスコアと実パフォーマンスは一致しない。

グラフィック性能|RTX 5070Ti

RTX 5070Tiの性能などは別記事にまとめたので、気になる人は参考にしてください。

検証用PCのスペック

スクロールできます
Ryzen 7
9700X/9800X3D
Core Ultra 7
265F
Core i7
14700F
ケース長尾製作所
オープンフレーム
レビュー
マザーボードASUS TUF GAMING
B850M-WIFI
レビュー
ASRock B860M
PRO RS WiFi
レビュー
ASRock H670
PG Riptide
CPUクーラー空冷
AINEX SE-224-XTS
GPURTX 5070Ti
ASUS TUF GAMING 5070Ti OC
メモリ32GB
DDR5-4800
32GB
DDR5-5600
32GB
DDR4-3200
ストレージ2TB Gen 4×4
電源850W

一般的なBTOパソコンと同じ仕様で、めっちゃ高性能なパーツは使っていません。

CPUクーラーは2,500円くらいで売ってた安物です。

電源容量はRTX 5070Tiの場合、750WあればOK。

なお、使用したRTX 5070Tiはオーバークロック版なので、デフォルトモードに出力を落としてテストしました。

テストPCは見た目が違うだけで、BTOパソコンと同じです!

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】ゼンレスゾーンゼロ
  • 【中量級】パルワールド
  • 【重量級】Call of Duty Black Ops 6
  • 【重量級】MS Flight Simulator 2024
  • 【重量級】STALKER 2
  • 【重量級】F1 24
  • 【重量級】モンスターハンター ワイルズ
  • 【重量級】黒神話 悟空
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのが良いです。

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】最高+レイトレON
  • 【画質2】パフォーマンス
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

「最高画質」だとGPU負荷の少ないフルHDでCPUパワーの差が出ますが、WQHD/4Kと解像度が上がるほど差が少なくなります。

基本的に画質を上げるとGPUの負荷が高くなってCPUに仕事が回らず大きな差は出ません。(GPU側にボトルネック発生)

グラフィックの軽い競技向けの「パフォーマンス画質」だと、GPUの負荷が下がってCPUパワーの差が出るようになり、Ryzen 7 9800X3Dが狂ったようなフレームレートを叩き出します。9700Xも悪くないです。

Core Ultra 7とCore i7は処理の限界に到達するのが早く、フルHD~4Kまでフレームレートが頭打ち状態(CPU側にボトルネックが発生)。RTX 5070Tiの性能を限界まで引き出せていなく「もったいない」感じがします。

また、最低フレームレートもRyzenの方が安定して高いです。

こういった競技性の高いFPSゲームは画質を落とす人が多いので、ヘビーシューターならRyzen 7 9800X3Dが良いでしょう。

カジュアルに楽しむ人なら、どのCPUを選んでも十分なスピードが出ているので問題ありません。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【画質】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

ベンチマークの評価はフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

Ryzen 7 9800X3Dのキャッシュメモリと相性が良いゲームで、同じRTX 5070Tiを使っているとは思えないほど差が出ます。

Ryzen 7 9700Xも良いスコア。

インテルCPU(Core Ultra 7、Core i7)とは相性の悪いゲームのようですが、普通に遊ぶ分にはどのCPUを使っても問題ない速度が出ています。

【中量級】ゼンレスゾーンゼロ

設定
  • 【画質】高

適合トレーニングで戦闘時の平均フレームレート

同じ戦闘パターンを再現するため、アンビーの打撃技のみで20秒間の平均フレームレートを計測しました。

Ryzen 7 9700Xは、ほぼ9800X3Dと同じスコア。

Core Ultra 7とCore i7は230fpsくらいででCPU処理の限界に達し、フルHDとWQHDのフレームレートが変わりません。

4KはGPUの負荷が高くてCPUに仕事が回らず誤差レベルになります。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

Ryzen 7 9800X3Dのキャッシュメモリ(3D V-Cache)と相性の良いゲームで、4Kまでパワーの差がハッキリ出ます。

9700Xは125fpsくらい、Core Ultra 7 265Fは108fps、Core i7-14700Fは117fpsでCPU処理の限界に達し、フレームレートが頭打ちになります。

ただ、このゲームは60fps以上出ていれば快適に遊べるので、どのCPUを選んでも体感で違いが分かる人は少ないでしょう。

【重量級】Call of Duty Black Ops 6

設定
  • 【画質】極限
  • 【アップスケーリング】DLSS
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

微妙にCore Ultra 7 265Fが低いスコアですけど、誤差レベルだと思います。

どのCPUでも4Kまで快適です。

【重量級】MS Flight Simulator 2024

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON
  • 【マルチフレーム】x 4
  • 【時刻】昼12時
  • 【天気】快晴

本栖湖から富士山方面へ巡行したときの平均フレームレート

RTX 5000シリーズのマルチフレームに対応したゲームです。

フルHDでRyzen 7 9800X3Dが飛び抜けたスコアですけど、RTX 5070Tiが得意なWQHD以上は差が少なくなります。

4KはGPUの負荷が高すぎてCPUに仕事が回らず誤差レベルです。

【重量級】STALKER 2

設定
  • 【画質】最高
  • 【アップスケール品質】Performance
  • 【DLSSフレーム生成】ON
  • 【マルチフレーム】x 4

町内の固定ルートをダッシュしたときの平均フレームレート

こちらもRTX 5000シリーズのマルチフレームに対応したゲームです。

フルHDとWQHDでRyzen 7 9800X3Dが飛び抜けてますけど、どのCPUを使っても快適に遊べます。

【重量級】F1 24

設定
  • 【画質】超高
  • 【アンチエイリアスモード】クオリティ
  • 【DLSSフレーム生成】ON

ベンチマークモードで計測した平均フレームレート

どのCPUを使っても4Kまで快適です。

【重量級】モンスターハンター ワイルズ

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSSフレーム生成】ON
  • 【アップスケーリングモード】クオリティ
  • 【レイトレーシング】高

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

ベンチマークの評価はフルHD/WQHDが「非常に快適」、4Kは「快適」です。

どのCPUを使っても差はありません。

たぶん、星の数ほどあるゲームの中で、ハッキリRyzen 7 9800X3Dと差が出るタイトルは「非常に少ない」と思われます。

【重量級】黒神話 悟空

設定
  • 【画質1】最高/サンプリング解像度50
  • 【画質2】最高/サンプリング解像度35
  • 【DLSSフレーム生成】ON
  • 【レイトレーシング】最高

ベンチマークソフトで計測した平均フレームレート

このゲームは解像度によってサンプリング値が自動的に変わってしまうので、すべての解像度で4K最高設定である「50」と、少し画質を落とした「35」の2パターンに固定して計測しました。

最高設定だとRTX 5070Tiでも4K/80fpsに届かないスーパー激重ゲームです。

サンプリング値を少し落とせば4K/100fps以上で遊べます。画質を少し下げてもめっちゃ美しい映像です。

CPU違いによるフレームレートは誤差レベルでした。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、RTX 5070TiならレイトレーシングONでも4Kまで「ほぼ60fps」に張り付き状態で遊べます。

続編のナイトレイン(NIGHTREIGN)も余裕で遊べるはず。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシング オーバードライブ
  • 【DLSS】自動
  • 【DLSSモデル】トランスフォーマー
  • 【マルチフレーム】x 4

ゲーム内のベンチマークモードで計測した平均フレームレート

マルチフレーム対応ゲームです。

CPU違いによるフレームレートは誤差レベルでした。

ゲーム性能のまとめ

CPUはGPUの性能を引き出す重要なパーツです。

同じグラフィックボードを使用しているにもかかわらず、CPUの違いでパフォーマンスは大きく変わります。

総合的にRyzen 7 9800X3Dが最強です。

その他のCPUとRyzen 7 9800X3Dのパフォーマンス差はこうなります↓

CPU9800X3Dとの
性能差
9700X-13%
265F-24%
14700F-25%

Ryzen 7 9700Xは「なかなか良い」と思います。

  • テストしたゲームの中にはフレームレートに60fpsとか300fpsまでの上限があったので、MODを使って上限解除したりするなど、マニアックなことをすればもっと差が出るはず。ただし、現実的な体感差は少ない。

注意点として、上記の性能差はフルHD/WQHDといった低解像度や、画質を落としてCPUパワーを絞り出した結果を含みます。

最高画質のみの平均値を出すとこうなります↓

平均フレームレートの補足(タップして読む)

平均フレームレートは最高画質設定のみ、フレームレート上限の無いゲームのみで算出しています。

以下のゲームを除く

  • ゼンレスゾーンゼロ(300fpsが上限のため)
  • エルデンリング(60fpsが上限のため)
  • フォートナイト(低画質を除く)
  • 黒神話 悟空(サンプリング値35を除く)

マルチフレームが使えるゲームだと、平均fpsを大きく超えるフレームレートが出ます。

RTX 5070Tiはもっと高いフレームレートを出せるポテンシャルがあるので、平均fpsは参考程度にしてください。

4K/最高画質だけの結果だと、Ryzen 7 9700Xでも9800X3Dとほぼ同じパフォーマンスで遊べることに注目!

傾向としては、4K解像度だとGPUの負荷が高すぎて大きな差は出ません。

ただし、パルワールドやFF14のように4Kでも大きな差が出るゲームがまれに存在することと、今後マルチフレーム対応のゲームが増えたときに、ひょっとしたらもっと差が広がるかも。

とはいえ、現状でも4K/130fpsくらいのスピードで遊べるので、ほとんどの人にとって十分なパフォーマンスと思われます。

カジュアルなゲーマーだと120fps以上のフレームレートは体感で違いが分からない人が多いです!

ここは人によって評価の分かれるポイントかな … と思います。

4K/最高画質でまったり楽しみたい人だと、どのCPUを選んでも体感できる差は少ないでしょう。

RTX 5070Tiクラスのグラボを使う人が、低画質で遊ぶってちょっと想像できないです。

もちろん、最強CPUのRyzen 7 9800X3Dを手にすれば何も不自由しませんが、価格はめっちゃ高いのでよ~く検討してください。

クリエイティブ性能チェック

クリエイティブ性能チェックはBlender、V-Ray、UL Procyonなどのベンチマークアプリを使うのが定番です。

ただ、イマイチ何をしているのかイメージが沸かないと思うので、動画・写真編集といった一般的な作業のパフォーマンスで比較しました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画をエンコードした時の処理時間です。

RTX 5070Tiを使ったエンコードはCPU 65~80%、GPU 95%くらいの配分で動作してました。

わりとがっつりパワーを使う処理です。

  • 組み合わせるGPUによってCPUとGPUの稼働配分が変わります
4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Media Encoder v.25.1
Ryzen 7 9700X+RTX 5070Ti
4分00秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070Ti
3分52秒
Core Ultra 7 265F+RTX 5070Ti
4分00秒
Core i7-14700F+RTX 5070Ti
4分39秒

↑どのCPUを選んでも10分の実時間より早く処理できます。

ただ、Core i7-14700Fは体感でも遅いと感じました。

フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Media Encoder v.25.1
Ryzen 7 9700X+RTX 5070Ti
1分07秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070Ti
1分05秒
Core Ultra 7 265F+RTX 5070Ti
1分09秒
Core i7-14700F+RTX 5070Ti
1分09秒

↑フルHDエンコードは負荷が少ないので、速攻で処理が終わります。

Ryzen 7 9800X3Dが最速ですけど、どのCPUでも体感差はありません。

AIノイズ除去(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ10枚を一括ノイズ除去した処理時間です。

AIノイズ除去
適用量:50
Ryzen 7 9700X+RTX 5070Ti
43.23秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070Ti
42.82秒
Core Ultra 7 265F+RTX 5070Ti
45.68秒
Core i7-14700F+RTX 5070Ti
45.78秒

AIノイズ除去はCPU 30~50%、GPU 60~80%くらいのパワー配分で動作。GPUヘビーな処理です。

Ryzen 7 9800X3Dと9700Xが速いのですが、他のCPUを使っても遅くは感じません。普通にサクサクこなせます。

RAW現像(Lightroom Classic)

約2400万画素(6000 x 4000)のRAWデータ100枚をL判サイズに現像したときの処理時間です。

RAW現像 100枚
2400万画素→L判サイズ
Ryzen 7 9700X+RTX 5070Ti
16.06秒
Ryzen 7 9800X3D+RTX 5070Ti
14.86秒
Core Ultra 7 265F+RTX 5070Ti
15.47秒
Core i7-14700F+RTX 5070Ti
20.84秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
カラースペースsRGB
画質100
サイズ調整1500 x 1050
解像度300px/インチ

RAW現像はCPU 100%、GPU 20~30%くらいの配分で動作。CPUヘビーな処理です。

こちらもRyzen 7 9800X3Dが最速ですけど、Ryzen 7 9700Xも悪くないです。

ただ、もっと複雑な処理をさせたら、さらに大きな差が出ると思われます。

クリエイティブ性能のまとめ

総合的にRyzen 7 9800X3Dがベストです。

ただ、クリエイティブ系のアプリは色々あるので、アプリによっては結果が変わるはずです。

ゲーム中心でたまに動画編集もするって人なら、どのCPUでも問題ないと思います。

ゴリゴリのクリエイターなら、Ryzen 9/Core Ultra 9などの最上位CPUを選んだ方が時間効率が良いでしょう。

ゲーム実況配信チェック

サイバーパンク2077をOBS StudioとVTube Studioを使ってアバター合成しながらTwitchにライブ配信テストをしました。

なお、すべての環境で同一の負荷を掛けるため、ベンチマークモードで計測しています。

4K/最高画質でゲームしつつ、フルHDにダウンスケールして60fpsで配信というイメージです。

配信アプリの設定やバージョン、ゲームによって変動します。参考値として見てください。

OBS/VTube Studioの設定はこちら
映像エンコーダーNVIDIA NVENC H.264
レート制御CBR
ビットレート6000 Kbps

その他の設定はデフォルトです。

Core Ultra 7 265Fのフレームレートの落ち幅が大きいのが気になりましたが、他のCPUはほとんど差が出ませんでした。

ゲームによって多少の違いが出ると思われることと、キーボード・マウス・コントローラーなどの操作を加えると、もう少しフレームレートが落ちると思われます。

ざっくりですが、CPUの使用率がこちらです↓

配信無し
CPU使用率
配信あり
CPU使用率
9700X40~55%60~75%
9800X3D25~45%40~55%
265F40~65%75~90%
14700F30~55%55~75%

Core Ultra 7 265FのCPU使用率が高いのが気になったけど、Windowsは常に色々なタスクが裏で動いているので参考程度にしてください。

どのCPUもヒーヒー言ってる感じは無く、どれが配信に弱いって印象はありません。

4K/最高画質→フルHD配信だとさすがに負荷が高いので、ゲームによっては画質を落としたり、解像度を下げたりする必要があると思われます。

どうしても高解像度・高フレームレートにこだわるなら、キャプチャーユニット+配信専用PCを使った「2PC配信」にして負荷を分散させた方が良いでしょう。

2PC配信だとCPUパワー不足のジレンマから解放されるほか、フレームレートの低下も無し。配信も安定するので無理に1PCの配信にこだわらなくてもOKです。

こだわりたい人はキャプチャーユニットなどを使って2PC配信にしよう!

消費電力チェック

各CPU+RTX 5070Tiを使ったシステム全体の消費電力を計測しました。

スクロールできます
ゲーム
サイバーパンク2077
フルHD~4K
エンコード
4K
動画視聴
Hulu
9700X350-385W260-280W70-75W
9800X3D355-390W295-300W70-75W
265F330-390W250-260W65-70W
14700F345-410W260-270W75-80W

Core Ultra 7 265Fがベスト。新設計のCPUなだけに、電力効率は大きく改善されたようです。

Ryzen 7 9700Xは普通って感じですけど、微妙な差だと思います。

計測方法はこちら

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

CPU温度チェック|水冷と空冷どっち?

各CPUの動作温度をチェックしました。

すべて「サイドフロー空冷」とオープンフレームケースを使った計測値です。

瞬間最大温度

スクロールできます
CPUベンチマーク
Passmark
ゲーム
サイバーパンク2077
4K
エンコード
4K
9700X70.5℃72℃71.9℃
9800X3D94.5℃73.9℃79.1℃
265F70℃66℃64℃
14700F58℃59℃66℃

※ゲームはサイバーパンク2077で危険度MAX乱戦時のCPU温度

瞬間最大温度はマニアな人以外は気にしなくてOKです。

  • CPUベンチマークは日常的にする人はいないので無視してOK

Ryzen 7 9800X3DはCPUベンチマークだと瞬間的に限界温度付近まで上昇しますが、サーマルスロットリングが働いて出力が自動的に下がります。

平均温度

スクロールできます
CPUベンチマーク
Passmark
ゲーム
サイバーパンク2077
4K
エンコード
4K
9700X66.4℃66.5℃70.3℃
9800X3D71.8℃63.3℃75.7℃
265F52℃53℃56℃
14700F44℃48℃48℃

※ゲームはサイバーパンク2077で危険度MAX乱戦時のCPU温度

平均温度はCore Ultra 7 265FとCore i7-14700Fがぶっちぎりに良いと思います。

ただ、どのCPUも限界値まで余裕があるので気にする必要はありません。

  • 各CPUの限界温度はインテルCPUが100℃、Ryzenが95℃

CPU自体はサイドフロー空冷で問題なく冷やせるのですが、オープンフレームケースを使った計測値なので参考程度にしてください。

以下の理由で、自作でRTX 5070Tiクラスの大型グラボを使うなら水冷の方が良いと思います。

BTOパソコンのRyzen 7 9700Xモデルは空冷が多いですけど、メーカーがしっかり検証した結果なので基本的にそのままで問題ありません。

空冷はグラフィックボードがまき散らした熱をCPUファンが吸い込んでしまう欠点があります。

熱風でCPUを冷やそうとするので、ヒートシンクがチンチンに熱くなり、CPUファンが全開で回って動作音が気になる人がいるかも。

また、排気ファンが後方に1つだけだと、排熱が追いつかなくてPCケース全体が熱くなりやすいです。

使ってみて冷えにくいと思ったら、上の写真のように天面にも排気ファンを付ければ熱気が抜けやすくなります。

水冷はCPU熱をホースを通してラジエーターに送れるため、CPU熱をほぼ単独で外へ排出できます。

グラフィックボードがまき散らした熱風に影響されにくいので、RTX 5070Ti以上のグラボなら水冷が良いです。

  • Ryzenは限界温度までブーストしまくる特性があるので、水冷にしても瞬間最大温度は変わらないことが多い

【まとめ】Ryzen 7 9700XとRTX 5070Tiの構成について

まとめると、こんな感じです。

RTX 5070Tiまとめ

  • 4K/最高画質で100fps以上
  • マルチフレーム対応ゲームなら無敵

Ryzen 7 9700Xまとめ

  • 価格と性能のバランスが良い
  • 4Kゲームは9800X3Dと差が少ない
  • クリエイティブ性能も良い
  • 画質を落としてフレームレートを稼ぎたい人

RTX 5070Tiについては、準ハイエンドとしてあらゆるゲームを快適に遊べる性能。

多くの人が満足できるグラフィックボードです。

価格は高いですけど、数年間を現役で使う予定なら良いグラボだと思います。

Ryzen 7 9700Xについては、バランス良くまとまった優等生といった感じです。

悪く言うと「普通」なのですが、目立った弱点も無く、多くの人が満足できるでしょう。

画質を落として超高フレームレートで遊びたい人にはRyzen 7 9800X3Dがおすすめですけど、RTX 5070Tiクラスを使う人が低画質で遊ぶってちょっと想像できないです。

ゲーミングPCは「高性能を求めるとキリがない」ので、限られた予算・タイミングなどの中で妥協点を見極めるのも大事です。

Ryzen 7 9700X+RTX 5070Tiな構成は、最高画質で遊びたい人にとって「まったく問題なし」と感じました。

BTOパソコンもRyzen 7 9800X3Dモデルより安いので、コスパ重視の人におすすめです。

以上、参考になれば幸いです!

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ツクモ G-GEAR GE7A-M251

CPURyzen 7 9700X
GPURTX 5070Ti
CPUクーラー
解説
空冷
サイドフロー式
メモリ
解説
32GB
DDR5-5600
ストレージ
解説
1TB
Gen 4 NVMe
M.2スロット数
解説
3個(空き2)
Gen 5×4 – 1(0)
Gen 4×4 – 2(2)
マザーボード
解説
B650チップセット
ATX
ASUS TUF GAMING B650-PLUS WIFI
高さ x 幅 x 奥行
解説
460 x 230 x 445
ミドルタワー
電源
解説
850W
80PLUS GOLD
ネットワーク有線:2.5Gbps
無線:Wi-Fi 6
サポート
価格365,800
ポイント
  • 高性能CPU
  • 高品質
  • 最上級のケース
  • 高級マザーボード
  • Wi-Fi搭載
  • カスタム性が高い
  • 光るPCが欲しい人

ツクモのRyzen 7 9700X+RTX 5070Tiモデルです。

落ち着いた見た目で、エアフロー、拡張性、メンテナンス性を究極に高めたケースが特徴の一台。

高品質マザーボード、3つのNVMe SSD用M.2スロット、Wi-Fi標準搭載など、基本パーツ構成の良さもポイント。

ツクモのPCは使用されるパーツ名がある程度公開されているので、購入前後にカスタム計画を立てやすいのがポイント!

光らないハイスペックPCが欲しい人におすすめです。

\究極の光らないPC/

かなりコスパ良し!

マウス G TUNE FG-A7G7T 9700X

CPURyzen 7 9700X
GPURTX 5070Ti
CPUクーラー
解説
水冷
360mm RGB
メモリ
解説
32GB
DDR5-5600
ストレージ
解説
2TB
Gen 4 NVMe
M.2スロット数
解説
2個(空き1)
マザーボード
解説
B650チップセット
高さ x 幅 x 奥行
解説
500 x 240 x 479
フルタワー
電源
解説
850W
80PLUS GOLD
ネットワーク有線:2.5Gbps
無線:Wi-Fi 6E
サポート
価格469,800
ポイント
  • 高性能CPU
  • 特盛りスペック
  • 最上級のケース
  • Wi-Fi搭載
  • などなど

マウスコンピューターのRyzen 7 9700X+RTX 5070Tiな最新モデルです。

シンプルかつ所有感が高くてカッコいい見た目で、引き出しタイプのヘッドフォンホルダーや使い勝手にこだわった超高級ケースが特徴。

360mmの大型水冷クーラー、32GBメモリ、2TBストレージ、Wi-Fi/Bluetooth標準搭載など、てんこ盛りの欲張りスペック!

さらに、注文時のカスタム性も高く、価格は他メーカーより少し高いけど文句なしの構成。

マウスコンピューターのPCは標準で3年保証が付くほか、24時間のLINE/電話による強力なサポート体制も魅力!

\3年保証・超強力サポート/

かなりコスパ良し!

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更新:2025年3月14日

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369800円RX 9070Ryzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア11111111
369800円RX 9070XTRyzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ111111111
386800円RX 9070XTRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア11111111
399800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア111111111
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469800円RTX 5070TiRyzen 7 9700X32GB2TBマウス111111111
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479800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房1111111
479800円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D32GB1TBPC工房111111
479800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBツクモ11111111
479800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TB x 2フロンティア1111111
479980円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ111111111
499800円RTX 5070TiRyzen 7 9800X3D32GB2TBマウス111111111
499800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBフロンティア11111111
549800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房111111
549980円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB1TBドスパラ11111111
569800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB2TBマウス111111111

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10〜15万円RTX 4060
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