PS5とXbox Series Xの実機で15項目を徹底比較|どっちのスペックが良い?
なかなか手に入らないPS5とXbox Series X。
どちらの方が性能が良いのか気になりますよね?
この記事では話題の2機種のスペックと使い勝手の比較をします。
本音を言うと、比較は意味がないかな … と思ってます。
というのもみんなPS5しか眼中にないと思うからです。
なので、少しでもXboxに興味が出るようなコメントを入れてます。
あらかじめご了承ください。
PS5とXbox Series Xのスペック
まずは両機種のスペックをおさらいします。
知ってるよ〜って人は、サーっと下へスクロールしてください。
赤字:優れている
PS5 | Xbox Series X | |
---|---|---|
予約開始日 | 2020年9月18日 | 2020年9月25日 |
発売日 | 2020年11月12日(初期型) 2023年11月10日(スリム型) | 2020年11月10日 |
新価格 2024/9/2 | スリム型 79,980円 72,980円(DE) | 66,978円 |
価格改定 2024/8/15 | スリム型 66,980円 59,980円(DE) | 66,978円 |
価格改定 2023/11/10 | スリム型 66,980円 59,980円(DE) | 59,978円 |
価格改定 2023/2/17 | 60,478円 49,478円(DE) | 59,978円 |
価格改定 2022/9/15 | 60,478円 49,478円(DE) | 54,978円 |
価格 2022/9/15まで | 54,978円 43,978円(DE) | 54,978円 |
CPU | AMD Zen2 8コア/16スレッド | ← |
CPU動作クロック | 3.5GHz | 3.8GHz |
GPU | AMD RDNA 2 | ← |
注1)GPU動作クロック | 最大2,230MHz (ブースト時) | 1,825MHz (通常時) |
GPU CU数 (Computing Unit) | 36 | 52 |
GPUシェーダー数 | 2,304 | 3,328 |
GPU演算性能 | 10.3 TFLOPS | 12.15 TFLOPS |
GPUレイトレーシング | 対応 | ← |
対応解像度 リフレッシュレート | 4K/120Hz 1440p/120Hz 1080p/120Hz | ← |
メモリ容量 | 16GB | ← |
メモリタイプ | GDDR6 | ← |
メモリ帯域幅 | 448GB/s | 10GB 560GB/s 6GB 336GB/s |
内蔵SSD | 825GB スリム型は1TB | 1TB |
SSD転送速度 | 5.5GB/s | 2.4GB/s 4.8GB/s(圧縮時) |
ストレージ拡張 | ・M.2 SSDスロット ・外付けUSBドライブ | ・1TB SSD拡張カード ・外付けUSBドライブ |
光学ドライブ | 4K UHD Blue-ray | ← |
Wi-Fi | IEEE 802.11 ac/ax | IEEE 802.11 ac |
有線LAN | 1000BASE-T | 1000BASE-T |
Bluetooth | 5.1 | なし (独自ワイヤレス) |
USB | ・TYPE-A(480Mbps) x 1 ・TYPE-A(10Gbps) x 2 ・TYPE-C (10Gbps) x 1 | TYPE-A(5Gbps)x 3 |
最大消費電力 | 350W 340W(DE) | 315W |
サイズ mm | 390 x 104 x 260 390 x 92 x 260(DE) | 150 x 150 x 300 |
重量 | 4.5kg 3.9kg(DE) | 4,45kg |
下位互換 | PS4 | Xbox Xbox360 Xbox One X |
注1)GPUに関して:PS5はクロック重視、Xboxはリソース重視
DE:Digital Editionの略
PS5 vs Xbox Sereis X徹底比較
次は、以下の項目で比較をしてみます。
- デザイン
- 大きさ
- 設置のしやすさ
- インターフェイス
- コントローラー
- 動作音と排熱処理
- グラフィック性能
- ストレージ性能
- ストレージ容量
- ストレージの拡張性
- 周辺機器の多さ
- ダッシュボードの操作性
- ゲームの数
- サブスクリプション
- 買える可能性
① デザイン
引き分け
これは好みがあると思いますけど、どちらも良いところがあるので「引き分け」としました。
PS5の発表当時は「空気清浄機」とか言われてましたが、今見るとこれはこれでアリかな、と思います。
今ではカラフルな交換カバーも販売されているし、個人の趣味性に合わせて遊べるのもポイント。
一方でXbox Series Xの方はというと、まさにbox(箱)ですね。シンプルでカッコいいですよ。
② 大きさ
Xbox Series Xの勝ち
パッと見で多くの人はXboxの方が小さいと感じると思います。
容積で比較すると以下のようになります。
PS5:10,545(39 x 10.4 x 26)
PS5 Digital Edition:9,328(39 x 9.2 x 26)
※スタンドは含まず
Xbox Series X:6,750(15 x 15 x 30)
PS5は極端にスリムになっている部分があるので、正確に計測すればあまり変わらないかもしれません。
③ 設置のしやすさ
Xbox Series Xの勝ち
箱型のXboxの方が設置しやすいです。
Xboxは底面にスタンド、側面にゴム足がついています。
PS5のような組み立て式のスタンドが不要で、縦置き・横置きともに自由自在。
さらに、横置きの場合は上に物が置けるのもポイント!
まぁ、一度決まった場所に設置してしまえば、あまり意味のない比較かもしれません。
④ インターフェイス
PS5の勝ち
USBポートの数で比較してます。
PS5はフロントにType-Cがあるのがポイント。ポート数もType-Cの分だけPS5の方が1つ多いです。
ただし、Type-Cを有効に使っている周辺機器はPSVR2くらいなので、実用上はそれほど差はないと思います。
⑤ コントローラー
PS5の勝ち(引き分けに近い)
単純に使いやすさだけで比較すれば、左右のスティック位置が上下にズレているXboxの方が操作しやすいです。
好みの問題もあると思いますが、Xboxの方がよく考えられていると思います。
バッテリー面でいうと、標準状態でType-C充電ができるPS5の方が便利!
Xboxは単3電池2本ですが、オプションのバッテリーパックを買えばType-C充電ができます。電池交換ができるので、人によってはXboxの方が良いと思うでしょう。
さて、ここからが大事なことで、PS5のコントローラーには大きな問題があると思ってます。
PS5のコントローラーは「Dual Sense」と呼ばれていて、Xboxよりも多機能です。
- ハプティックフィードバック
- アダプティブトリガー
- マイクとスピーカーを搭載
- タッチパッドを搭載
機能の解説は省略しますが、実際のところDual Senseの機能を使っているゲームは少ないです。
また、タッチパッドについては、PS4時代から「ただのデカいボタン」として使われることの方が多いと思います。
理由としては、最近のゲームはマルチプラットフォームが基本であること。
同一タイトルをPS5/Xbox/PCなどで販売する場合、PS5の特別な機能に対応させるのが面倒くさいのでしょう。
つまり、今後もPS5の特別な機能に対応したゲームは(あまり)出てこないし、使い勝手はXboxと同じ … というのが私の見解です。
まぁ、単純に機能で比較したらPS5の圧勝ですね!
⑥ 動作音と排熱処理
Xbox Series Xの勝ち
動作音についてですが、PS5は常時「ウーーー」っとファンの回転音が鳴っています。
ただし、うるさいというほどでもなく、許容できる音量です。
Xboxはファンの回転音が耳を3cmくらいまで近づけないと聞こえなく、「無音」と呼べる完成度。
排熱処理については、Xboxは真上に排気するエントツ型で、すごくシンプルな構造。
PS5はサイドカバーのスリットから吸気して、後方から排熱する手の込んだ仕組みです。
両機種ともに、長時間のゲームプレイでも排気音が高くなることはありません。
⑦ グラフィック性能
引き分け(ホントはXboxの圧勝!)
厳密に言えば、Xbox Series Xの方が高性能です。
ただし、ゲーム中は差を感じないので「引き分け」としました。
細かいスペックで比較するなら、PS5はわりと平凡で、Xbox Series Xは思っていた以上に高性能です。
はたしてPS5とXboxのグラフィック性能は、ゲーミングPCのGPUと比較してどのくらいなのか??
長い解説になるので、気になる人は関連記事をご覧ください↓
⑧ ストレージ性能
Xbox Series Xの勝ち
SSDの転送速度はPS5が5.5GB/sでXboxが2.4GB/sなので、ぱっと見はPS5の方が良いと思われがちです。
ただし、Xboxは圧縮技術を使っているので、4.8GB/sで動作しているようです。
どちらもゲームの読み込みは爆速で、体感できるほどの差はありません。
本当にXboxが優れている点は「クイックレジューム」でしょう。
「ゲームをプレイ中に別のゲームに切り替えて、また元のゲームに戻って続きからプレイ」
わざわざセーブしてからゲームを切り替える必要がありません。
流れるようにゲームを渡れます。
これはホントに圧巻で、PS5を使っていると不自由に感じるほどです。
⑨ ストレージ容量
Xbox Series Xの勝ち
標準の内蔵ストレージですが、PS5が825GB、Xbox Series Xは1TBのSSDを搭載しています。
もちろん上記の容量をすべてゲームに使えるわけではありません。
初期状態の空き容量はPS5が667GB、Xbox Series Xが802GBです。
PS5はマジで容量が少ないです。
最近のゲームは1本で100GBを超える大型タイトルもあります。
PS5は使い出してからわりと早いタイミングで増設が必須になるでしょう。
⑩ ストレージの拡張性
PS5の勝ち
単純にPS5の方が選び放題のNVMe SSDを使えるので良いと思います。
ただし、SSDは規格がややこしいのと、放熱用のヒートシンクがないとダメだったり、カバーを外して増設しないといけないなど、詳しくない人にとっては難易度が高いと思います。
今ではPS5対応と書かれた製品も多いので、間違ったものを買ってしまうことは少ないでしょう。
Xboxの方は難しい知識は不要で、専用品のSSDカートリッジを買って背面のスロットに挿すだけです。
増設は簡単なのですが、マイクロソフトの純正パーツは一度売り切れると再入荷される見込みがない点は注意した方が良いです。(すでに売り切れですね^^)
また、市販のNVMe SSDをXboxに挿すためのアダプターもぼちぼち出てきています。
気になる人はAmazonなどで「xbox nvme アダプター」と検索してみてください。
ただし、相性問題があるようなので、無難なのはやはり純正SSDカードでしょう。
⑪ 周辺機器の多さ
PS5の勝ち
これはPS5の圧勝と言えます。
歴代のXboxを使ってきて特に困ったことは、ワイヤレスヘッドセットがXboxにはほとんど無いことです。
特に純正のワイヤレスヘッドセットは「転売屋のえじき」となり、もはや入手不可能な状態。(2022年12月に在庫復活!)
1TBのストレージカードと同じく、マイクロソフト純正品は一度在庫切れになったら再入荷の期待はできません。
今ならVictrix製とRazerのKairaシリーズなら手に入るので、欲しいと思ったらキープしておくことをおすすめします。
もし、Xboxのヘッドセットが手に入らなければ、ホリが販売しているネックスピーカーも良い選択です。
使用感についてはレビュー記事を参考にしてください↓
PS5はと言うと、選び放題の充実さ。
ヘッドセットに限らず、PS5はハンドルコントローラーや、VRヘッドマウント、サードパーティー製の便利な小物が多くてホントうらやましいです。
⑫ ダッシュボードの操作性
引き分け
設定機能のわかりやすさや、ゲーム管理の使いやすさを比較しました。
これは慣れの問題です。
これまでずっとPlayStationを使ってきた人ならPS5の方が使いやすいと思うでしょう。
個人的にはXboxの方がシンプルで使いやすいです。
まぁ、ゲームプレイにはほとんど影響がないので、この評価は参考程度にしてください。
⑬ ゲームの数
PS5の勝ち
発売予定のタイトルを見てもPS5の方が多いですね。
特に日本のゲームメーカーのタイトル(おっぱいとお尻のでかいアニメキャラゲーム)は圧倒的にPS5の方が多いでしょう。
セクシー系のゲームが好きな人やヘンタイな人はPS5の方が良いと思います。
ただし、有名どころの大型タイトルはPS5/Xboxの両方で発売されるので、実用上はそれほど差はないです。
また、マイクロソフトの力は強大です。
最近ではBlizzardの買収など、圧倒的な資金力を使ってようやく本気を出してきた感じなので、今後に期待をしたいところ。
ゲーム機を選ぶ基準として、「遊びたいゲームがある方を買う」だと思っています。
ただし、PS5とXboxは上記の法則よりも、「みんな持っているから」「ゲームだったらPS5」の2つの要因の方が勝っているように思えます。
Xboxなんて最初から眼中にない人の方がほとんどでしょう。
もし、PS5かXboxで悩んでいる人がいたら、Xboxも良いですよ!と背中を押しておきます。
⑭ サブスクリプション
Xbox Series Xの勝ち
これはXboxの勝ちというより、圧勝というべきでしょう。
プラン名 | 料金 | フリープレイ | 遊び放題 | クラウドゲーム | ファーストパーティー タイトルのプレイ可能日 |
---|---|---|---|---|---|
PSエッセンシャル | 850円/月 | 最低2本/月 | X | X | X |
PSエクストラ | 1300円/月 | ↑ | 100本以上 (PS4、PS5タイトル) | X | 発売日ではない |
PSプレミアム | 1550円/月 | ↑ | 200本以上 (PS1〜PS5タイトル) | ◯ | 発売日ではない |
Xbox Game Pass コンソール | 935円/月 | ↑ | 100本以上 (初代Xbox〜) | X | 発売日より |
Xbox Game Pass ULTIMATE | 1210円/月 | ↑ | 100本以上 (初代Xbox〜) | ◯ | 発売日より |
最上位のPS PlusプレミアムはPS1〜PS3のタイトルをクラウド上で遊べるので価格がUP!
個人的にはPS1〜PS3時代の古いゲームを遊びたい人がどれだけいるのか疑問です。
話題のゲームや最新ハードの機能をフルに使ったゲームを遊びたい人の方が多いのでは?
Xboxはフリープレイのゲーム数よりも遊び放題のゲームの内容が非常に濃いです。
とりあえず気になるタイトルを片っ端からインストールして、自分に合わなければアンインストール。
ハマりそうなタイトルだけをじっくりやり込むつまみ遊びが可能。
Xbox本体+サブスク代935円/月(または1210円/月)の費用で、無限に遊べる感じです。
決定的なのはファーストパーティーのゲームがいつ遊べるかでしょう。
価格・サービス内容ともにXboxの方が良いです。
なお、Xbox Game PassはPC用もあり。ULTIMATEプランはPCとXbox両方を含むのでお得です。
しかも!ULTIMATEプランならクラウドゲーミングにも対応!
スマホやMac、普通のノートPCでもXboxのゲームを楽しめるのがポイントです。
初月はたったの100円でお試しできるので、まだXboxのゲームを体験していない人は、サクッと試してみましょう!
⑮ 買える可能性
PS5の大勝利
2022年末よりPS5の在庫が潤沢になってきました。すでに定価でゲットしている人は多いのではないでしょうか。
Xboxの場合、スペックの低いSeries Sは定価で在庫を見かけることはありますが、Series Xはほとんど転売屋に買い占められてます。
さらに、2023年2月17日よりXboxも値上げされることもあって、転売屋の買い込みが凄まじいことになるでしょう。
ファミ通が発表している週間ハード販売数を見ると …(2023年1月12日の記事…削除済)
- PS5:75,296台(累計515万2682台)
- Xbox Series X:たったの200台(累計17万2611台)
マジで、Xbox Series Xは永久に定価で買えない幻のマシンだと思います。
追記)2024年3月の調査記事
- PS5 34,799台(累計 464万7822台)
- Xbox Series X:2,290台(累計(25万9961台)
【まとめ】どっちが買いか?
ここまでの評価をまとめると、こうなります↓
PS5 | Xbox | |
---|---|---|
デザイン | ◯ | ◯ |
設置のしやすさ | X | ◯ |
大きさ | X | ◯ |
インターフェイス | ◯ | X |
コントローラー | ◯ | X |
動作音と排熱効率 | X | ◯ |
グラフィック性能 | ◯ | ◯ |
ストレージ性能 | X | ◯ |
ストレージ容量 | X | ◯ |
ストレージの拡張性 | ◯ | X |
周辺機器の多さ | ◯ | X |
ダッシュボードの操作性 | ◯ | ◯ |
ゲーム数 | ◯ | X |
サブスクリプションの内容 | X | ◯ |
買える可能性 | ◯ | X |
◯の数でいうと …
PS5:9個
Xbox Series X:9個
・グラフィック機能を「あえて引き分け」
・クイックレジュームとサブスクリプションは◎にしたい
ハード/サービス共にXboxの方が優れていると思うのですが、売ってない時点で終わってます。
迷わずPS5を買っ た方が幸せになるでしょう。
人気の無い機種が好きな人は、ぜひXboxをゲットしてください。
個人的には、Xboxを探し回るくらいなら入手性の高いゲーミングPCの方がおすすめ。
PS5とゲーミングPCの二刀流がベストだと思います。
以上、参考になれば幸いです!