Fractal Design Define 7 Miniレビュー デカくない「ちょうど良いサイズ」のmicroATXケース

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Fractal Design社のPCケース「Define 7 Mini」を購入したのでレビューします。

人気の高いDefine 7(ATX版)のmicroATXモデルで、デカすぎるゲーミングPCが苦手な人に最適

星の数ほどあるPCケースの中でも抜群にメンテナンス性とカスタム性が高く、マイクロATXケースの新定番となる製品です。

目次

Define 7 Mini Black TG Light Tintの特徴とスペック

型番:FD-C-DEF7M-02
ガラスパネルモデル

PS5と同じ高さながら、ハイスペックなパーツを余裕で格納できる広い内部構造が特徴。

デスクの上に設置しても圧迫感が無いです。

Define 7 Miniの特徴をサクッとまとめると、次のようになります。

  • ちょうど良いサイズ感
  • シブいおとこのデザイン
  • 狭すぎない内部構造
  • 丁寧な造り
  • 高い静音性
  • 高いカスタム性
  • 高いエアフロー性能
  • 高いメンテナンス性
  • 価格が少し高め
  • 色が黒しかない

致命的なデメリットが無い製品です。

あえて欠点をあげるなら、激安なATXケースよりも価格が少し高いということでしょうか。

とはいえ、安いケースは探せばいくらでもあるものの、造りがイマイチといった価格相応の部分が必ずあります。

「あ〜ケチって失敗した(泣)」なんてことには絶対にならない極上の逸品

あと、白いPCを作りたいって人には候補から外れてしまうかもしれません。

こらから詳しく解説しますので、気になる人はチェックしてください。

スペック

サイズ
高さ x 幅 x 奥行
406 x 205 x 399
重量6.84kg
対応マザーボードmicroATX
Mini ITX
Mini-DTX
前面ファン140mm x 1
背面ファン120mm x 1
拡張スロット4
前面インターフェイスUSB Type-C x 1
USB Type-A x 4
オーディオ
ドライブマウント2.5″専用 x 2(最大4)
3.5″/2.5″兼用 x 2
ほこりフィルター上面、背面、底面
前部の両側面
電源種類ATX

取り付け可能ラジエーターサイズ

前面〜280mm
上面〜240mm
背面120mm
底面120mm

価格

▼側面ガラスパネル 21,000円前後

▼側面ブラックパネル 18,000円前後

フラクタルデザイン 公式動画

>>メーカー製品紹介ページ

Define 7 Miniの開封チェック

箱のサイズは幅46cm x 高さ47cm x 奥行28cmでコンパクトです。

裏面には簡単な特徴の解説がプリントされています。

前面がヘアライン加工されたシンプルな見た目。

渋くてマッチョなおとこのデザインです。

拡張スロットは4段
マザーボード側が強化ガラス
高さ167mmまでのCPUクーラーを搭載可能
反対側はソリッドパネル

ケース内部はバリもなく、非常に丁寧な造り。

付属品。交換用のトップカバーが付属する
付属ネジ類はこちらを参照
標準のカバー
静音性を重視するならコレ
エアフロー重視のカバー
水冷クーラーをトップに付ける場合もコレ
標準カバーの裏側は吸音シート
USB Type-Cが1つ、Type-Aが4つもあるのが便利
電源ボタンは大きくて押しやすい
中央に電源ランプがある

左右のパネルは工具なしでパカっと外せます。

ソリッドパネルの裏側に吸音シート
強化ガラスパネルはライトスモーク色
トップパネル下にダストフィルター
フィルターを外すと上部ファンレールにアクセスできる

トップのファンレールは取り外せる。(ここだけプラスドライバーが必要)

組み立ての時は外した方が良いでしょう。(水冷クーラーを取り付ける時に便利)

このレールには240mmのラジエーターか、2 x 120/140mmのファンをマウント可能。

フロントパネルを外した姿
パネル両側面に取り外し可能なダストフィルター
パネル裏に吸音シート
底面の大型ダストフィルター
底面の吸気面積はかなり広い
フロント吸気用140mmファン x 1
上下位置を調整可能のほか、追加でもう一台設置できる
ファンを外して280mmラジエーターに換装可能
リア排気用120mmファン
120mmラジエーターに交換可能
サイドパネルを外した右側面
裏面配線に対応
こちら側にストレージベイがある
フロントインターフェイス用の配線
くぼみを通して綺麗に配線されている
フロントインターフェイスの配線(内部コネクタ)
下段に3.5″/2.5″共用ドライブベイ x 2
スライドして位置を調整可能
側面に2.5″専用の脱着可能なドライブマウントx 2
165mmまでのATX電源を搭載可能
ドライブベイはケージごと取り外せる

ドライブベイを取り外すと、長さ200mmまでのATX電源をマウント可能な他、120mmのラジエーターを装着可能。

後述しますが、たぶんこのドライブベイは電源の配線をキツキツに寄せないと使えないと思います。

とはいえ、すでにハードディスクの需要は少なく、オールSSDで運用する人にとってはデメリットとは言えないでしょう。

内側に2.5″ドライブマウントを取り付け可能
右側面のマウントを外してこちらに装着した図
マウンターはオプションで単品販売もあり
この場合、拡張スロットの最下段は使用不可になる
3.5″ドライブベイの上にあるパネルは取り外し可能
フロントファンを追加する時や、底面にファン/ラジエーターを設置する時に外します

ラジエーター設置のレイアウトパターン。

他にも多彩なアレンジが可能です。

詳しくはマニュアルも参考にしてください。

ここまでのまとめ

基本的に工具なしで素っ裸にできます。

トップのファンレールを取り外す時と、前後のファンを外すときだけプラスドライバーが必要。

剛性が高くてガタつく箇所は無く、安っぽさは微塵みじんも感じません

バリ処理も丁寧で、組み立て/分解時に指をケガしたりすることは無いと思います。

あらゆる箇所に「ダストフィルター」と「吸音シート」があり、ホコリ侵入の防止と高い静音性がポイントです。

組み立てテスト

750W GOLD
240mm水冷クーラー
RTX 4070Ti/RTX 4070

CPUクーラーを空冷/水冷、GPUは中型/大型のパターンで仮組みしてみました。

マザーボードASRock B650M PG
Riptide WiFi
CPURyzen 7 7800X3D
レビュー
CPUクーラー1DeepCool AK400
CPUクーラー2Lumen S24 V2
GPU1RTX 4070
MSI VENTUS 2X
GPU2RTX 4070Ti
MSI VENTUS 3X
メモリ32GB
DDR5-5200
電源750W
NZXT PA-7G1BB

グラフィックボードの取り付け

RTX 4070

RTX 4070のツインファン仕様だと余裕。何も問題ないです。

前面に水冷ラジエーターを付けても余裕の広さ。

RTX 4070Ti
RTX 4070Ti

トリプルファン仕様のRTX 4070Tiの多くはギリギリマウントできるはずです。

ただし、フロント140mmファンを上段に移動する必要あり。

グラボのサイズは長さ33.1cmまでOKですが、34cmを超えるRTX 4080/4090などの超大型は無理です。

厚みは3スロットまでが無難と思いました。

大型グラボの場合、理想的なエアフローを構築するために120mmファンを1つ追加するのもありでしょう。

フロント下段にファンを追加する場合、ドライブベイ上のパネルを1つ外す必要あり。

フロント140mm、120mmの2ファン構成にすればグラボにもフレッシュなエアーを送れます。

グラフィックボード補助電源のでっぱりについても、十分なクリアランスがあるので心配する必要はないです。

使用したRTX 4070Tiの幅は10.5cmです。大体の目安にしてください。

もっと幅の広いグラボの場合、L字型コネクターを使えば問題ないでしょう。

12VHPWR用

空冷CPUクーラーの取り付け

空冷CPUクーラーは高さ167mmまでOKです。

メジャーなサイドフロー式クーラーのDeepCool AK400は155mmなので、側面のガラスまで12mmのクリアランスがあります。

多くのサイドフロー式クーラーは、問題なくマウントできるでしょう。

簡易水冷CPUクーラーの取り付け

天面へのマウントは、まったく問題ないです。

前面へマウントするパターンは少ないと思いますが、トリプルファンな大型グラボとの組み合わせは難しいでしょう。

3.5インチドライブケージの問題点

3.5インチのドライブケージは、かなりの配線テクニシャンじゃないと使えないかな … という印象です。

ハードディスクはUSB外付けにして、使いたい時だけ繋ぐ運用の方が良いでしょう。

まとめ

冒頭に紹介した特徴と、実際に組み上げて感じたポイントを追記(太字)すると、こうなります。

  • ちょうど良いサイズ感
  • シブいおとこのデザイン
  • 狭すぎない内部構造
  • 丁寧な造り
  • 高い静音性
  • 高いカスタム性
  • 高いエアフロー性能
  • 高いメンテナンス性
  • 組み立てしやすい
  • ちょうど良いパーツ密度
  • 価格が少し高め
  • 色が黒しかない
  • 超巨大グラボは入らない
  • 3.5インチHDDは使わない方が良いかも

実際に組み上げてみても、やはり大きなデメリットはないと感じました。

ATXケースだとスキマが多くてスカスカになりがちですが、microATXだと組み上げた時のパーツ密度が程よく「ちょうど良い」です。

気になる点はあるものの、ケースは一度買うとかなり長く使えるパーツなので「せっかく買うなら良いものを」と思っている人におすすめします。

ぜひ、極上のケースをゲットして大きすぎないPCを作ってください。

▼側面ガラスパネル 21,000円前後

▼側面ブラックパネル 18,000円前後

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更新:2025年2月5日

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444800円RTX 5080Ryzen 7 7800X3D32GB2TBフロンティア1111111
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474800円RTX 5080Ryzen 7 9800X3D32GB2TBフロンティア1111111
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