BenQ EX2780Qレビュー！PC、Mac、PS5、Xbox対応無敵の27インチゲーミングモニター

2023年8月4日

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BenQから販売されているゲーミングモニター「EX2780Q」をレビューします。

EX2780Qのレビューが見たい
PCとMacとゲーム機を繋げるモニターが欲しい
EX2780QとEX2710Qはどちらが良いの？
メリット・デメリットは？

EX2780Qは上記のような疑問を持つ人にとってベストなモニターです。

写真多めで解説しますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

BenQ EX2780Qの特徴とスペック

EX2780Qは、27インチ/IPS液晶/WQHD解像度（2,560 x 1,440）/リフレッシュレート144Hzのゲーミングモニターです。

このクラスのゲーミングモニターは豊富でどれも似たり寄ったりなのですが、EX2780Qは個性の強いモニターとなっています。

ここが良い！

USB Type-C入力
多機能リモコン付属
2.1chスピーカー内蔵
ゲーム機との相性が最高！
MacとゲーミングPCで使える！

ここが残念！

応答速度が〇〇！
HDR機能が〇〇！
スタンドの機能が〇〇！
USB PDの出力が〇〇！

あらゆる用途に対応した万能型のモニターですがデメリットもあります。

これから詳しく解説しますので、購入を検討している人は参考にしてください。

EX2780Qのスペック

赤：競合製品より優れている

青：競合製品より劣っている

画面サイズ	27インチ
解像度	WQHD 2560 x 1440（1440p）
パネル	IPS ノングレア
入力端子	DisplayPort x 1 HDMI x 2 USB Type-C x 1
リフレッシュレート	144Hz
応答速度	5ms
HDR	DisplayHDR 400 HDRi
最大輝度	400 cd/㎡
前後角度調整	前：-5°、後：15°
左右角度調整	不可
高さ調整	不可
モニターアーム	VESA 100 x 100
リモコン	あり
USBハブ機能	なし
スピーカー	2.1ch （2W＋5Wウーファー）
参考価格	43,000円前後

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EX2780Qの開封チェック

製品箱は非常にスリム。

付属品

パネル本体
HDMIケーブル x 1
USB Type-Cケーブル x 1
電源ケーブル
リモコン
リコモン置き
スタンド台座
スタンド支柱
説明書類

DisplayPortケーブルは付属しません

本体はブラウン色で事務機器のような地味な感じはありません。

部屋のインテリア感にこだわる人には、すごく良いデザインだと思います。

前後のチルト角は-5°〜15°で可能。

奥行きの実測値は約19cmでした。

スタンドの機能はすごく簡易的で、前後の角度調整しかできません。

首振り、上下の高さ調整、縦画面（ピボット）には非対応。

背面のインターフェイスは写真を参考にしてください。

4つの映像入力ポートは全てリフレッシュレート144Hzに対応しています。

底面はフラットではなく、リモコン受光や明るさの自動調整などを制御するセンサーが少し飛び出たデザインになっています。

背面の上部に5Wのサブウーファーを内蔵。

背面のカバーを取り外せば汎用的なモニターアームの取り付けもできます。

モニタースタンドはすごくシンプルな構成です。

ケーブルを通す穴がありますけど、穴が狭いので2本程度が限界でしょう。

EX2780Qの画質と使用感をチェック！

EX2780Qの画質・使用感について次の5つを詳しく解説します。

最高にキレイな画質と広いデスクトップ
リモコンが最高に便利！
内蔵スピーカー最高！音がいい！
USB Type-C搭載でMacBookに最適！
ゲーム機をつないだ時の使用感

① 最高にキレイな画質と広いデスクトップ

視野角が広くて自然な発色が特徴のIPSパネルを採用。

ななめ方向からのぞき込んでも色合いの崩れがなくて、非常に良い画質です。

27インチのWQHD解像度はブラウザーを2つ並べてもデスクトップにアクセスできる余裕のある広さ。

ゲームだけでなくネット閲覧や文章入力、動画編集などの普段使いに最適な大きさです。

入力切替
画像
カラー設定
オーディオ
アイケア
カスタムキー
システム情報

設定メニュー。機能はご想像ください。すべてリモコン操作が可能です。

作業シーンごとに画質を変えるなど、かなりこだわった設定もできます。

実際に使った感想ですけど、箱から出したデフォルト状態で十分にキレイです。

また、眼精疲労を抑える「アイケア機能」が充実していますが、勝手に働いてくれているようで、ユーザーが意識することはありません。単純に良い機能だと思います。

② リモコンが最高に便利！

背面には各種設定用のボタンやスティックがありますが、使うことはありません。

付属のリモコンですべての操作が可能で、すごく便利！

背面のスイッチ類は、リモコンが壊れた時や紛失した時に役に立つでしょう^^;

入力切替やボリューム操作で、わざわざモニターの背面に手を伸ばすことはありません！

接続機器が2台までなら1アクションで切り替え可能！

3台以上なら入力ソースに合わせたらOKボタンを押すか、そのまま2〜3秒放置すると切り替わります。

他のモニターだと背面のスイッチを連打する必要がありますが、EX2780Qなら一発操作でOK！

③ 内蔵スピーカー最高！音がいい！

フロントスピーカーはモニターの前面に内蔵されていて音の抜けが良く、聞きやすいです。

サブウーファーは低音が壁に反響して非常に良い感じ。

パネルの左下にアナログ式のボリュームダイヤルがあるのもポイント！

リモコンを使わずダイレクトに狙った音量へ合わせられるのが便利です。

ほとんどのモニター内蔵スピーカーは「おまけレベル」の品質ですが、EX2780Qは群を抜いて優れています。

もちろん、高性能な外部スピーカーやヘッドホンには負けますが、内蔵スピーカーとしてはかなり良いレベル。

銃声や足音の方向など、サラウンドにこだわる人はヘッドホンがあると良いでしょう。

④ USB Type-C搭載でMacBookに最適！

EX2780QにはDisplayPort x 1、HDMIポート x 2のほかに、MacBookなどで利用できるUSB Type-Cが1つあります。

27インチ/WQHD解像度の「ゲーミングモニター」という条件だと、Type-C入力を持つ製品はほとんどありません。

MacBookと付属のUSB Type-Cケーブル1本だけで外部モニターとして使えます。

もちろん、WindowsゲーミングノートPCとも相性の良いモニターです。

⑤ ゲーム機をつないだ時の使用感

HDMI入力にPS4/PS5/Xbox Series Xを繋いだ時の使用感を解説します。

PS4の場合

EX2780QはPS4やニンテンドースイッチのようなフルHD（1,920 x 1,080）向けのゲーム機を繋ぐと、WQHDに引き伸ばして表示します。

しかし、引き伸ばし表示されているように見えません。普通にキレイな映像です。

PS5の場合

PS5は2022年のアップデートでWQHD解像度に対応しました。

最高に美しい映像です。

Xbox Series X/Sの場合

Xbox Series X/Sとの組み合わせも最＆高と言っておきましょう！

フルHDよりも鮮明なグラフィックスで圧倒的な投入感を楽しめます。

WQHD（1440p）の120fpsに対応しているので抜群に相性が良いです。

4KモニターよりもWQHDの方がヌルヌル動く感覚を楽しめます。

Xboxユーザーなら文句なしにイチオシのモニターです！

BenQ EX2780Qの気になったところ4選

実際に使ってみて感じたEX2780Qのデメリットは4つあります。

応答速度が5msで平凡
付属のスタンドがしょぼい
HDR機能は「おまけ」レベル
USB Type-C PDの出力が弱い

ただし、いずれも致命的な欠点ではありません。

1つずつ解説します。

① 応答速度が5msで平凡

応答速度とは、画面の色が切り替わる時にかかる時間のことで、数字が大きいと動きの早いゲームでブレが目立つようになります。

EX2780Qの応答速度は5msと平凡な速度なのが残念。

動きの激しいFPSゲームを「ガッツリやり込みたい人」にはスペック不足かと思います。

ただし、144Hzのモニターに最低限必要な応答速度は6.94ms（1000÷144）なので、実用上はまったく問題ありません。

かなりのヘビーゲーマーでないと、違いは分からないです。

② 付属のモニタースタンドがしょぼい

付属のスタンドはデザインが良くて軽量という特徴がありますが、欠点もあります。

上下の高さ調整ができない
左右の首振りができない

前後の角度調整（前：-5°、後：15°）のみに対応しています。

しかし、モニターは一度決まったポジションに設置してしまうと、スタンドの機能は意外と使わないものです。

前後の角度調整だけできれば、なんとかなります。

どうしても自由な角度で設置したい場合は、汎用のモニタースタンドを使うのもありでしょう。

安価なモニタースタンドは、安定度や自由度に問題があるものが多いので注意してください。

▼私はこのモニタースタンドを愛用しています。

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③ HDR機能は「おまけ」レベル

HDRは明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗く表示してメリハリのある映像を楽しめる機能です。

EX2780QのHDR機能は「DisplayHDR 400」とBenQ独自のHDR技術「HDRi」に対応しています。

3つのHDRモードがありますが、比較しても「なんかちょっとだけ違うかも…」といった感じで微妙でした。

これはEX2780Qに限ったことではなく、そもそもDisplayHDR 400自体がHDR機能として「おまけ」レベルの性能です。

EX2780QはHDR時の最大輝度が400cd/㎡なので、通常時の最大輝度350cd/㎡とあまり変わりません。

つなぐ機器側にとってはしっかりHDRモニターと認識されますが、おまけ機能と思っていた方が良いです。

上位のDisplayHDR 600でも普通レベルなので、HDRを重視する人はDisplayHDR 1000以上のモニターをおすすめします。（かなり高額です）

HDRを使わなくても普通にキレイな映像ですよ！

④ USB Type-C PDの電源供給が10Wしかない

EX2780QのTYPE-Cコネクタは10WのPD（Power Delivery）という電源供給にも対応しています。

実際のところ10Wは少なすぎです。

MacBook Pro 15インチを繋げてみましたが、10Wの電力供給だとMacの充電はされなくて徐々にバッテリー残量が減っていきます。

ケーブル一本で映像・音声入力と給電までしてくれるのは大変便利なのですが、パソコンを繋ぐ場合は少なくとも30Wくらいの電力供給がないと充電が追いつきません。

結局、充電ケーブルもMacに繋ぐ必要があります。なんかもったいないですね。

10Wというのは、スマホなら問題なく使用しながら充電ができるレベルです。

コレだけは残念ですが、致命的な欠点ではないでしょう。

省電力なM1 MacBook Airなら10Wでも問題ありませんでした。

少しずつバッテリーが減っていきますが、20時間くらいは余裕で使えます。

寝てる間に充電が復活するので、実質的には無限に使えることになります。

※BenQの製品紹介ページにはPD対応という記述がありませんが、サポートデスクに問い合わせしてPD 10Wであることを確認済みです。

どっちがいい？上位モデルEX2710Qとの比較

BenQはEX2780Qのほかに、上位モデルとしてMOBIUZ EX2710シリーズを販売しています。

EX2710Q：IPSパネル（最新モデル）
EX2710R：曲面VAパネル（最新モデル）

EX2710QがIPSパネルを採用した最新機種となります。

「せっかく買うなら最新モデルがいい！」と思うのは普通のことです。

しかし、使い勝手ではEX2780Qの方が優れている点もあるので、よく吟味することをおすすめします。

赤：優れている

	EX2780Q	EX2710Q
解像度	WQHD	←
リフレッシュレート	144Hz	165Hz
応答速度	5ms	1ms
Type-C入力	あり	なし
リモコン	あり	なし
USBハブ	なし	2ポート
スピーカー	2.1ch	←
ボリュームダイヤル	あり	なし
電源	内蔵	アダプター
高さ調節	不可能	可能
左右の首振り	不可能	可能