JAPANNEXT JN-VG233WFHD200実機レビュー!小型のウルトラワイドゲーミングモニター
JAPANNEXTから販売されている23.3インチの小型ウルトラワイドゲーミングモニター「JN-VG233WFHD200」を買ってみました。
実際に使ってみた使用感やデメリットなどをレビューします。
ジャパンネクスト JN-VG233WFHD200の特徴とスペック
「JN-VG233WFHD200」は23.3インチ/ワイドフルHD(2560 x 1080)/VA液晶/200Hz/1msのモニターです。
アスペクト比21:9のウルトラワイドに対応したモニターながら、価格は29,980円前後とぶっちぎりの安さが特徴。
今まで複数台の34インチウルトラワイドを使ってきて、便利だけど「横幅がデカすぎて微妙」と感じていました。
ようやく理想的な大きさのウルトラワイドに出会えた感じです。
- 安い
- 小さい
- 発色の良い液晶
- PCの性能は低めで良い
- 設定機能が使いにくい
- などなど
細かく言えば気になる点はたくさんあるものの、「小さい」「安い」のメリットの方が強く、デメリットが気にならなくなるモニターです。
ウルトラワイドの欠点である「横に広すぎて視線の移動が激しい」と感じることは少なく、使用感は極めて良好。
また、個人的にジャパンネクストの製品を買ったのは初めてで、今まで「安かろう悪かろう」なメーカーという印象が強かったのですが、実際に使ってみると「普通」に使える良品でした。
これから詳しく解説しますので、購入を検討している人は参考にしてください。
JN-VG233WFHD200のスペック
画面サイズ | 23.3インチ |
解像度 | WFHD (2560 x 1080) |
アスペクト比率 | 21:9 |
パネル | VA |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI 2.0 x 1 HDMI 1.4 x 1 |
リフレッシュレート | DisplayPort:200Hz HDMI 2.0:180Hz HDMI 1.4:75Hz |
応答速度 | 1ms |
HDR | なし |
最大輝度 | 300 cd/㎡ |
コントラスト | 4000:1 |
前後角度調整 | 前:-5°、後:15° |
左右角度調整 | なし |
高さ調整 | なし |
モニターアーム | VESA 75 x 75 |
USBハブ | なし |
スピーカー | なし |
参考価格 | 29,980円前後 |
\最新価格をチェック/
JN-VG233WFHD200の開封チェック
箱はマジで小さいです。片手で軽々と持ち運べる大きさ。
箱を保管するタイプの人にとって非常にうれしいサイズですね。
- パネル本体
- DisplayPortケーブル
- スタンド支柱
- スタンド台座
- VESAアダプター
- 電源アダプター
- 組み立てネジ
- 説明書類
スタンド込みの重量は2.9kg。
パネル重量は2.3kgで、めちゃくちゃ軽いです。
スタンドの台座はわりとズッシリしています。
本体の幅は24.5インチクラスよりも広いですが、ウルトラワイドとして究極に小さいです。
23.3インチのウルトラワイドパネルを採用しているゲーミングモニターは、2022年10月の時点でコレしかないと思います。
一般的な27インチワイドモニターよりも横幅は5cmほど小さい。
横に長すぎる34インチウルトラワイドとは違って省スペースで最高です。
前後のチルトは5°〜15°で調節可能。
奥行きは約16cmです。
左右の首振り、高さ調整、縦画面(ピボット)はできません。
スタンドの機能は簡易的ですが、安いから許せます。
背面のインターフェイスは以下のようになってます。
- 設定用スティック
- HDMI 1.4(75Hz)
- HDMI 2.0(180Hz)
- DisplayPort(200Hz)
- 音声出力
- アダプター入力
スピーカーは内蔵していません。
↑インターフェイス周りと、スタンド支柱を取り付ける出っ張り。
ケーブルの配線は後ろから水平に差し込むタイプで、あまり美しくないです。
評価が分かれそうなポイントですが、個人的にはケーブルの抜き差しがしやすくて良いと思いました。
↑スタンドの支柱と台座は付属のネジで取り付けます。
プラスドライバーが必要です。
安っぽい仕組みですが、安いから許せます。
↑汎用のモニターアームを使う場合はVESAマウントアダプターを取り付けます。
浮き上がってなんかダサいですが、安いから許せます。
ちなみにサイズは75mm x 75mmなので注意。
↑モニターアームを使う場合、パネル重量が2.3kgとめちゃくちゃ軽いので、リフト強度を調整できるアームを推奨します。
エルゴトロン系のモニターアームだと製品によっては3.2kg〜11.3kgが推奨重量のようです。
強度を調整しないと、びよ〜んと跳ね上がってアッパーカットを喰らうので注意。
私はエルゴトロンLX系のHP BT861AAを使ってますが、リフト強度を弱くしたらOKでした。
アダプターは12V/3Aでサイズは小さめ。
価格相応なものだと思います。
左右のベゼル幅は約8mmで標準的です。
前面の左右に光るLEDライトあり。色は赤のみ。
設定で「点灯」「点滅」「消灯」ができます。
JN-VG233WFHD200の画質と機能をチェック!
JN-VG233WFHD200の画質・使用感について次の8つを詳しく解説します。
- 色鮮やかな画質とVAパネルの特徴
- 小さいは正義!視線の移動量が少ない!
- PCゲームならWFHDがベストだった!
- 普段使いはやっぱり狭い
- 慣れが必要な設定機能
- 21:9表示に対応してないゲームもある
- 画面分割機能(PBP/PIP)はおまけレベル
- PS5/Xboxでの使用感
① 色鮮やかな画質とVAパネルの特徴
画質はVAパネルらしくダイナミックな色合いで、すごく鮮やかです。
光の反射部分などは現実世界のように「まぶしい」と感じるほど。
「ぶっちぎりに鮮やか」という印象で、ゲームや映像鑑賞に向いてます。
↑VAパネルは色合いが濃く、黒い部分が「真っ黒」に表示されて、キリッと引き締まった映りが特徴。
本機のコントラスト比は4000:1で、IPSパネルは1000:1くらいが平均値です。
IPSより3〜4倍ほど明暗のハッキリした映像になり、見比べるとハッキリ違いが分かります。
ただし、色合いがダイナミックすぎるので、写真や映像編集などクリエイティブな作業・仕事をする人は、原色に近い表現ができるIPSパネルの方が良いと思います。
ゲーム 、映像鑑賞、普段使いが中心ならVAパネルはおすすめです。
↑VAパネル共通のデメリットになりますが、かなり「ななめ」から見ると白っぽく見えます。
ただし、上の写真のような角度でゲームすることはないので、大きな問題ではなかったです。
椅子にふんぞり返ってリラックスしながらゲームするくらいなら、まったく問題ありません。
② 小さいは正義!視線の移動量が少ない!
ウルトラワイドモニターを何台か使ってきた経験から書いてますが、主流の34インチクラスは横にデカすぎです。
特にFPSゲームをする時は、視線の移動量が大きくて敵を見逃したり、HUD情報を瞬時に把握できなかったりすることがあります。
その点、本機なら27インチクラスよりも幅は狭く、視線の移動量が少なくてちょうどいいです。
個人的にはApex Legendsのような競技性の高いゲームでもギリギリOKなサイズと思いました。
ウルトラワイド液晶は、ウォッチドッグスやアサシンクリードなど、基本的にソロで楽しむ3Dアクションゲームとか、ドライブゲームなどと最高に相性が良いです。
③ PCゲームならWFHDがベストだった!
主流の34インチクラスUWQHD(3440 x 1440)と比較すると、解像度が低いので高いフレームレートを維持しやすいです。
また、PCのスペックが高くなくて良いのもメリット。
解像感については、そもそも画面サイズが小さいのでWFHD(ワイドフルHD/2560 x 1080)で十分すぎるほど鮮明です。
私のPC環境はGPUがRadeon RX 5700XTで少し古い世代ですが、「激重ゲーム」で有名なウォッチドッグスレギオンを100fps前後で遊べてます。
Radeon RX 5700XTは2022年の世代で言うとRX 6600XTくらいで、GeForceならRTX 3060と同じくらいの性能です。
臨場感は圧倒的に21:9のWFHDの方が高くて、最近はずっと16:9ならPCじゃなくてPS5かXboxで良いのでは?って思ってました。
しかし、21:9の画角はゲーム機にはできない芸当なので、ゲーミングPCのメリットを強く感じることができます。
この快適さを体感すると、もう16:9の「せっまい世界」へ戻る気になれません。
リフレッシュレート200Hz、応答速度1ms(MPRT)なのでヌルヌル動き、完璧なPCゲーム環境です。
ちなみに、FHD→WFHDにすると、平均5フレームくらい落ちる感じでした。
思っていた以上に良いパフォーマンスなので、重たいゲームでもミドルクラスのPCなら余裕のはずです。
他のGPUならどれくらいのフレームレートが出るかは、関連記事に3DMarkスコアをまとめているので、おおよその目安にしてください。
これが主流のUWQHD(3440 x 1440)だと結構なスペックのPCが必要になります。
3万円でこの臨場感とヌルヌル感。めちゃくちゃコスパ良いですよ。
④ 普段使いはやっぱり狭い
WFHD(2560 x 1080/フルHDの1.3倍の広さ)は、ゲームや動画視聴などコンテンツを楽しむ使い方なら十分な解像度です。
しかし、基本的にフルHDを横に引き伸ばした感じなので、縦のスペースが狭く、作業にはあまり向いていません。
WQHD(2560 x 1440)やUWQHD(3440 x 1440)と比べると、作業効率は悪いです。
⑤ 慣れが必要な設定機能
↑背面にある設定用スティックはお世辞にも使いやすいとは言えません。
BenQなどメジャーなメーカーの操作に慣れてる人は、あまりの使いにくさに絶句するでしょう。
機能は豊富ですが、スティック操作にクセがあって慣れが必要です。
でも、安いから許せます。
機能についてはこちらのスライドショーから想像してください↓
スティックを連打して深い階層に潜るタイプで、細かい設定にこだわりたい人には向いていないと思います。
逆に、ほとんど設定をいじらない人にとってはデメリットにはなりません。
私の場合、輝度を100%に調整しただけで他はデフォルト状態で使ってますが、まったく問題ないです。
3つのカスタム可能なショートカット機能(ホットキー)があって、入力切り替えなど簡単に呼び出せます。
ホットキーの操作感はすごく良いです。
⑥ 21:9に対応していないゲームもある
ほとんどのゲームがアスペクト比21:9のウルトラワイドに対応していますが、たま〜にダメなゲームもあるようです。
例えば、ガンダムエボリューションはフルHDまでしか選択できませんでした。
国産ゲームでコンソール機とクロスプレイできるものは怪しい感じですね。
ペルソナ5ロイヤルなんかも、2560 x 1080設定はできるものの、表示がおかしかったりします。
大型タイトル(AAAタイトル)ならほぼ間違いなく21:9表示できます。
対応しているゲームでも、途中に挿入されるムービーは16:9になるものが多いです。
⑦ 画面分割機能(PBP/PIP)はおまけレベル
異なる入力ソースを同時に表示するPBP/PIP機能は「おまけレベル」と思った方が良いです。
HDMI側のアスペクト比がおかしくなって実用的とは思えませんでした。
位置やサイズの変更、オーディオソースの切り替えなど、一通りの機能は持っています。
ただし、左右半分ずつに表示するPBP機能をONにすると、リフレッシュレートが60Hz固定になってしまうので、良い使い道が浮かびません。
※10万円クラスの製品には、高リフレッシュレートを維持しながら画面分割できるモニターがあります。(例えばBenQ EX3415R)
とりあえず機能を載せました!って感じです。
⑧ PS5/Xbox Series Xでの使用感
PS5やXbox Series Xなどのゲーム機は21:9のウルトラワイド表示に対応していません。
デフォルトでは横に引き伸ばした映像になり、慣れるまですごく違和感があります。
モニター側の設定で16:9エリアの表示に変えられますが、画面の両端は黒くなる点は注意。
もちろんPS5/Xboxの120Hzモードに対応しています。
現状の設置方法
実際の使用時は、しょぼいスタンドを外し、180°逆さまにして机の上にポン置きしています。
逆さまにしないと、ケーブルのコネクター部分がテーブルに干渉して角度を付けにくくなります。
背面の設定ボタンは上から手を突っ込むとちょうど良い位置にあります。
モニターは小型の三脚に立てかけてるだけです。
三脚のマウントネジ部分をグルーガンを使って保護すれば、すべり止めと設置面のキズ対策になります。
グルーガンは100円ショップで売ってます。
横から見るとこんな感じです。
もっと寝かせたり、立たせたり、ノートPCのディスプレイのように角度調節もOK。
こんな横長でコンパクトなモニターは他にありません。
予備機を買っておいた方が良いかも … と思ってます。
最高です!
メリットとデメリット
ここまででメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。
- かなりななめから見ると「白っぽい」
- 設定機能が使いにくい
- スピーカーが無い
- スタンドの機能がしょぼい
- 普段使いは画面が狭い
- VESAアダプターがダサい
- 配線が後ろにハミ出る
- 画面分割機能がおまけレベル
- 安い
- 小さい
- 発色の良い液晶
- PCの性能は低めで良い
一見すると残念な点の方が多いですが、「画質良し、小さい、安い」の良い点が強烈すぎて、弱点が気にならないレベル。
デメリットはいずれも本体の価格を考慮すると安いから許せる範囲です。
【まとめ】 JN-VG233WFHD200はこんな人におすすめ
まとめるとJN-VG233WFHD200は次のような人におすすめです。
- ゲームと映像鑑賞が好きな人
- 小型のウルトラワイドが欲しい人
- 34インチウルトラワイドに不満がある人
- ゲーミングPCのメリットを100%活かしたい人
ありそうでなかった小型サイズで、しょぼいスタンドやスピーカー無しなど、割り切ったスペックが魅力のモニターです。
ハマる人にはハマる絶妙な製品。
価格が3万円を切るのもポイント。
個人的には超お気に入りで、壊れるまで使う予定です。
気になる人はぜひチェックしてください。
\最新価格をチェック/