Lightning AV5実機レビュー Ryzen 5 4500+RTX 4060の超コスパマシン

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ドスパラで販売されている「Lightning AV5 Ryzen 5 4500+RTX 4060モデル」をレビューします。

気になっている人は次のように思っていませんか?

  • 安すぎるけど大丈夫?
  • ゲームはサクサク動く?
  • 品質やパーツ構成はどうなの?
  • メリット・デメリットは?

実機をお借りしたので詳しくチェックします。

10万円くらいのPCを探している人は、ぜひご覧ください!

機材貸出元:株式会社サードウェーブ

目次

【3分で分かる】動画でLightning AV5のゲーム性能をチェック

この動画を見れば、どのくらいのパフォーマンスで遊べるのか分かります。

2分50秒の映像の中に以下のゲームをサクッとまとめました。

  • オーバーウォッチ2
  • ゼンレスゾーンゼロ
  • エルデンリング
  • サミー777タウン
  • 龍が如く8
  • サイバーパンク2077

カジュアルにゲームを楽しむ人なら「まったく問題ない性能」です。

Lightning AV5の特徴とスペック

CPURyzen 5 4500
GPUGeForce RTX 4060
メモリ16GB
ストレージ500GB
ネットワーク1Gbps有線
(Wi-Fiはオプション)
電源650W
高さ x 幅 x 奥行350 x 160 x 324
価格119,980円
価格と構成は予告なく変わることがあります

コスパの良いCPUとフルHD解像度のゲームに強いRTX 4060を組み合わせたゲーミングPCの入門モデルです。

実際に使って感じた「良い点」と「残念な点」がこちらになります。

ここが良い!
  • 納期が早い
  • カジュアルゲーマー
  • USBポートが豊富
  • Core i5モデルより安い
  • 大きすぎないサイズ
  • キーボード・マウスが付属
  • サポート・延長保証が充実
ここが残念!
  • 見た目がビジネスPC
  • ストレージ容量が少なめ
  • ヘビーFPSゲーマー
  • などなど(記事内で解説)

CPUに定番のCore i5を採用したモデルよりも「かなり安い」のがポイントで、ドスパラPCの中では隠れた超コスパマシンです。

ただ、安いなりに気になる点もありました。

CPUの性能がそれなりなので、「価格の高いCore i5-14400F+RTX 4060」といった構成と比べると総合パフォーマンスで劣ります。

競技性の高いFPSゲームをガッツリやり込む人、プロゲーマーを目指している人には向いてません。

逆に、カジュアルにゲームを楽しむ人には十分な性能です。

「気になった点」「良い点」を詳しく解説するので、購入を検討している人は参考にしてください。

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Lightning AV5の外観

↑シンプルな見た目。好みが分かれそうです。

悪く言うと「ビジネスPCみたい」ですが、価格のわりに安っぽさはなく、スチール製のしっかりしたボディーです。

シンプルな見た目が好きな人にとってはきの来ない優れたデザインだと思います。

↑大きさはミニタワーサイズ。

ゲーム機よりは少し幅があるものの、コンパクトなので大きすぎるPCが苦手な人におすすめです。

↑正面のインターフェイスは以下

  • 電源ボタン
  • USB 2.0 Type-A x 2
  • USB 3.2 Type-A x 2(5Gbps)x 2
  • 音声入出力
  • USB 3.2 Type-C(5Gbps)x 1

USBポートが手の届く位置にたくさんあるので使いやすいです。特にType-Cポートが便利!

その他、スリム光学式ドライブと3.5インチのドライブベイがあります。

↑前面の全体が吸気口になっています。

ホコリの侵入を防ぐフィルターはありません。

↑サイドパネルの吸気口はグラフィックボードの真横になります。

通気性が高くてよく冷えるケースですが、ほこりフィルターは無いので定期的に内部を掃除したほうが良いでしょう。

インターフェイスの構成は予告なく変わることがあります
背面インターフェイス
  • PS/2ポート
  • USB 2.0 Type-A x 4
  • USB 3.2 Type-A(5Gbps)x 2
  • 有線LANポート(1Gbps)
  • 音声入出力
映像出力ポート
  • HDMI x 1
  • DisplayPort x 3

インターフェイスの数は、ほとんどの人にとって十分だと思われます。

無線LANは内蔵していませんが、注文時のカスタムで追加可能です。

↑底面にはしっかりしたゴム足が付いています。

内部に設置する2.5インチドライブを固定するためのネジ穴が4つあり。

↑キーボードとマウスが付属するのもポイント!

高性能な物ではありませんが、はじめてPCを買う人にとっては必須な周辺機器です。

Lightning AV5の内部

↑電源からの配線が目立ちますが、空間はしっかり確保されているのでメンテナンスしやすいです。

↑CPUクーラーはトップフロー式で、後方の排気ファンは9cmの小型タイプ。

Ryzen 5 4500+RTX 4060な構成のPCなら、発熱も少ないので十分な冷却能力です。

↑3.5インチとスリム光学式ドライブのドライブベイ。

↑前方の吸気ファンは12cmの標準サイズ。

↑底面に2.5インチドライブを1つ固定できます。

↑試用機のグラフィックボードはPalit製の「RTX 4060 StormX 8GB」でした。(予告なく変わることがあります)

ネット閲覧や動画視聴など、負荷の軽い処理ではファンが回転しなくて静かですが、シングルファン仕様なので冷却能力は低め。

ゲーム時はファンが高速回転するので、人によっては動作音が気になるかも。

音については「動作音と消費電力」の項目を参考にしてください。

マザーボードは予告なく変わることがあります

↑試用機のマザーボードはASRock製の「A520M TW」で、サードウェーブ(ドスパラ)専用のマザーボードでした。

チップセットはエントリークラスのA520ですけど、CPUやメモリの設定をいじり倒すマニアな人でなければ十分な性能です。

↑ストレージはGen 3×4接続のNVMe SSDが500GB。

必要なディスク容量の目安は「ストレージ性能と容量について」の項目を参考にしてください。

NVMe SSDを増設するための空きM.2スロットはありませんが、容量が少なくなったら大容量NVMe SSDへ引っ越しすれば問題ないです。

拡張スロットの内訳

  • グラフィックボード用(RTX 4060)
  • 空き(PCIe Gen 3.0 x 1)

②のスロットはGen 3.0×1な低速タイプなので、ほとんど使い道がないと思います。

配信などで使うキャプチャーユニットは外付けUSBタイプを使えば問題なし。現在のPCは使える拡張スロットが無くても問題ありません。

↑メモリスロットは2本で、DDR4-3200MHzが2枚装着済み。(計16GB)

ゲームと普段使い、かんたんな映像編集くらいなら十分な容量です。

メモリの空きスロットが無いので拡張性が低く見えますけど、基本は2枚で目的の容量にするのがおすすめです。

空きスロットがあっても種類の違うメモリを追加すると思わぬトラブルに遭遇することがあるので、不安なら購入時に32GBへ増設してしまいましょう。

その他、2.5インチSSDやハードディスクをつなぐ「SATAポート」が4つ。

Wi-Fi/Bluetooth専用スロットもあるので拡張性は十分です。

↑電源ユニットのメーカー名は不明ですが、今は品質の悪い電源を見かけないので問題ないです。

カタログスペックは「650W 80PLUS BRONZE」となっています。

RTX 4070 SUPERクラスの上位GPU+ストレージを2〜3台くらい追加できる十分な容量です。

↑天面と反対側の側面パネルはビスで固定されているため、取り外すことはできません。

パーツ構成の評価

PC本体の価格からすると、期待以上のパーツ構成です。

安っぽさは感じず、大きすぎないサイズや前面にUSBポートがたくさんあるなど、使い勝手も良好。

末永く良き相棒として活躍してくれるでしょう。

見た目がビジネスPCっぽい点だけ好みが分かれそうですが、シンプルなデザインが好きな人にとってはドンピシャにハマる一台だと思います。

CPU性能|Ryzen 5 4500

本レビューでは競合するCPU「Core i5-14400F」と比較します。

赤:優れている/青:劣っている

Ryzen 5 4500Core i5-14400F
Pコア数66
Eコア数なし4
スレッド数1216
定格クロック3.6GHz2.5GHz
ブーストクロック4.1GHz4.7GHz
L3キャッシュ8MB20MB
熱設計電力65W65W

Ryzen 5 4500は、ゲーム機のPS5と同じAMD Zen 2世代の低価格ゲーミングPC向けCPUです。

コア/スレッド数と動作クロックは普通であるものの、特にキャッシュメモリが少ないのでゲームパ時のパフォーマンスが伸びません。

CPUはGPUの性能を引き出す重要なパーツなのですが、Ryzen 5 4500だとゲームによってはGPUの性能を100%引き出せない点がデメリットとなります。

とはいえGPUのパワーを多少ロスしてもカジュアルに遊ぶ分には問題なく、低予算でPCゲームを始めたい人にとって救世主といえるCPUです。

BTOパソコンならCore i5-14400Fモデルより平均して3万円ほど安いので、予算15万以下のPCを探している人におすすめします。

CPUの総合性能を評価する「Passmark」のスコアです。

グラフに記載してあるCPUは、すべて電力設定を「定格」にして計測しました。(※BTOパソコンと同じ設定)

Ryzen 5 4500はゲーミングPCに採用されるCPUとしては最下位の性能となります。

実際に使ってみると、ゲームによってはCPUとGPUの連携が処理待ちになって、フレームレートの伸びが悪くなります。(ボトルネックが発生しやすい)

特にフレームレートが重要な競技性の高いFPSゲームに弱いCPUです。

とはいえ、RTX 4060と組み合わせると快適指標の60fps以上は軽く出せるので、アクションアドベンチャーのような競技性の低いゲームが好きな人、FPSゲームでもカジュアルに楽しむ人なら問題ありません。

グラフィック性能|RTX 4060

主要GPUの性能グラフです。

グラフだけで判断すると、旧世代のRTX 3060Tiに負けてるの?って思う人が多いと思います。

3DMarkのスコアというのは、ラスタライズ性能(描画性能)を評価していて、後述するDLSS(Tensorコア)、レイトレーシング(RTコア)の性能を含めていません。

最近のゲームは「DLSS」と「レイトレーシング」も使って、ゲームの「パフォーマンス」と「表現力」を上げることが当たり前になってきています。

すべてのコアを合わせた総合性能を見ないと、新世代のゲームパフォーマンスを正しく評価できない点に注目してください。

グラフではRTX 3060Tiより低性能に見えますが、強化されたコア性能によりゲームによってはフルHDで「RTX 3080」を超えるパフォーマンスで遊べます。

レイトレーシングについて

光と影の表現力を上げてリアルな描写を可能にする機能です。

対応したゲームなら表現力が格段に上がって美しい映像になりますが、フレームレートが落ちるのがデメリット。

RTX 4000シリーズならパワーアップしたレイトレーシング性能により、フレームレートの落ちは少なめ。

RTX 3000シリーズだと、レイトレーシングをONにしたらフレームレートが半分くらいになってしまいます。

競技性の高いFPSゲームよりもアクションアドベンチャーのような美麗な映像をまったり楽しむゲームに向いた機能です。

DLSSについて

DLSSはAI技術を使ってフレームレートをブーストする機能です。

低解像度の映像を高解像度にアップスケールする仕組みで、理論上は画質を少し犠牲にしますが、ほとんどの人は気にならないと思います。

さらに、レイトレーシングと組み合わせれば、弱点であるフレームレートの低下を抑えられるのもポイント。

DLSSに対応したゲームなら、基本的に有効にすることをおすすめします。

DLSS 3 フレーム生成について

RTX 4000シリーズから使えるDLSS3のフレーム生成機能は、AIが推測して中間フレームを自動生成します。

対応したゲームだと、非力なCPUと組み合わせても旧世代のハイスペックモデルRTX 3080と同じスコア。

DLSS3対応ゲームは増加中で、旧世代のRTX 3000シリーズと比較するのが可哀想かわいそうになるくらい強烈なパフォーマンスで遊べます。

ストレージ性能と容量について

↑標準搭載のSSDはGen 3×4接続の高速タイプ。

読み込み性能は約3,500MB/sで、Gen 3×4の性能を限界まで使った素晴らしい性能です。

Gen 3×4は最新規格ではないものの、ゲームやWindowsの立ち上がりは爆速でストレスはありません。

ストレージ速度の参考値はこちらを参考にしてください↓

ストレージ速度の目安
単位:MB/s
NVMe Gen 5×4 SSD(M.2)
〜14,000
NVMe Gen 4×4 SSD(M.2)
〜7,000
NVMe Gen 3×4/4×2 SSD(M.2)
〜3,500
NVMe Gen 3×2 SSD(M.2)
〜1,700
SATA SSD(M.2/2.5インチ)
〜550
HDD(3.5/2.5インチ)
〜200

※最速のGen 5×4はPCマニアとクリエイター向けです。

Gen 3×2以上であればゲームのインストール先として十分な性能です。

容量は500GBと少なめで、初期状態の空き容量は442GBでした。

5本のゲームと調査用の小粒なアプリをインストールしたところ、空き容量はわずか22.4GB。

インストールしたゲーム

  • サイバーパンク2077:108GB
  • ゼンレスゾーンゼロ:57GB
  • オーバーウォッチ:53GB
  • 龍が如く8:78GB
  • エルデンリング:66GB

個人的には500GBでも特定のゲームだけをやり込むタイプの人なら問題ないと思いました。

動画編集など多目的に使う人は1TB以上にカスタムすることをおすすめします。

注文時に1TB、2TBの大容量タイプに交換可能です。

Lightning AV5のテスト環境

Lightning AV5のパフォーマンスを以下の構成でチェックします。

  • Ryzen 5 4500F+RTX 4060(Lightning AV5)
  • Core i5-14400F+RTX 4060

CPUの違いによるフレームレートの差に注目してください。

最初に結論を言ってしまうと、Core i5-14400Fの方が圧倒的に性能が良いです。

とはいえ、PCの価格は3万円ほど高くなります。

予算があればCore i5モデルがおすすめですけど、遊ぶゲームによっては「価格差に見合った違いは無い」と感じるでしょう。

ゲーム性能

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽・重量級】フォートナイト
  • 【軽量級】サミー777タウン
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】ストリートファイター6
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】ゼンレスゾーンゼロ
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】崩壊スターレイル
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】アーマードコア6
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【重量級】ファークライ6
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめです。

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】DX11パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

CPUパワーの差がハッキリ出るゲームですが、競技向けの「パフォーマンスモード」なら十分なフレームレートで遊べます。

フルHD/165Hzなゲーミングモニターの性能を使い切れるので、Ryzen 5 4500+RTX 4060でも問題ありません。

ただし、Ryzen 5 4500だと高画質なDX12モードはフルHDでもカクついてゲームになりませんでした。

かなり画質を調節しないと快適に遊べませんが、競技性の高いFPSゲームは画質を落とす人がほとんどなので、影響を受ける人は少ないでしょう。

【軽量級】サミー777タウン(サミタ)

2024年8月時点での公式推奨スペックは第8世代Core i9以上、RTX 3060以上となっており、CPUの要求スペックはかなり高いのですが、Lightning AV5で2台同時に起動してもサクサク動きます。

パチンコ玉はなめらかに跳ね回り、カクついた動きはありません。

フレームレートの計測ができないゲームなので、実際の動きは動画を参考にしてください。

【中量級】オーバーウォッチ 2

設定
  • 【画質1】ウルトラ
  • 【画質2】NORMAL
  • 【高品質アップスケーリング】デフォルト
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

CPUパワーの差がハッキリ出てますけど、「ウルトラ画質」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。

大会を目指してトレーニングするガチなプレイヤーには向いていませんが、カジュアルに楽しむ分には十分なパフォーマンスでしょう。

他の中量級FPSゲームとして「Apex Legends」もありますが、だいたい同じようなフレームレートです。(300fpsが上限)

※Apex Legendsは同じパターンの戦闘シーンを再現できないため未計測

【中量級】ストリートファイター6

設定
  • 【画質】HIGHEST

ベンチマークソフトで計測

Lightning AV5ならフルHD/WQHDで上限の60fpsに張り付きプレイができます。

価格の高い「Core i5-14400F+RTX 4060」なPCと同じスコア。

余裕の性能です。

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測

ベンチマークの評価は以下のようになりました。

Ryzen 5 4500Core i5-14400F
フルHDとても快適非常に快適
WQHDとても快適非常に快適
4K快適とても快適

CPUパワーに依存するゲームで、Ryen 5 4500だと100fpsくらいがCPU処理能力の限界となり、フレームレートが頭打ちになります。

とはいえ、ベンチマークの評価は4Kまで快適なのと、画面を見る限りカクついた動きもありません。

Core i5なPCと価格差に見合うほどの違いはなく、Lightning AV5の方がコスパ良いです。

【中量級】ゼンレスゾーンゼロ

設定
  • 【画質】高

お試しステージで戦闘時の平均フレームレート

同じ戦闘パターンを再現するため、アンビーの打撃技のみで20秒間の平均フレームレートを計測しました。

60fpsあれば快適に遊べるゲームなので、100fpsとか出ても体感で違いが分かる人は少ないと思います。

敵味方が入り混じった高負荷時は60fpsくらいまで落ちるものの、4Kまでカクつくことなく普通に遊べます。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート

すっごくきれいなグラフィックスですけど、4Kまで上限の60fpsに張り付きプレイが可能です。

【中量級】崩壊スターレイル

設定
  • 【画質】最高

移動・戦闘など全てのシーンのフレームレート

こちらも上限が60fpsのゲームです。

4Kまで文句なしの性能!

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート

もっとも負荷のかかるシーンは「戦闘中」や「フィールド内を探索中」ではなく、ある程度成長した「拠点内」だと思われます。

拠点で活動中に60~80fpsくらい出ていれば「戦闘」「移動」も快適に動作します。

Ryzen 5 4500は75fpsくらいでCPUの限界に達しますが、普通に遊べます。

画質を「最高」→「中」に落としてもフレームレートは変わらず。75fpsくらいで頭打ちでした。

【中量級】アーマードコア 6

設定
  • 【画質1】最高
  • 【画質2】高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート

フレームレートの上限が120fpsで、DLSSに対応してないゲームです。

Ryzen 5 4500だと100fps前後で処理が追いつかず、ボトルネックが発生します。

画質を「最高」→「高」に落としてGPUの負荷を減らしても、フルHDのフレームレートは伸びません。

とはいえ普通にストーリーを楽しむ分には問題ない性能と感じました。

さらに、WQHD〜4KになるとCPU違いによるフレームレートの差は無くなります。

特にウルトラワイド(UWQHD)の映像がド迫力でおすすめ。

PS5だと不可能な画角なのでめっちゃ感動します。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

ウルトラワイド(UWQHD)に対応しているので、PS5みたいなゲーム機とは別次元のゲーム体験ができます。

【重量級】ファークライ6

設定
  • 【画質1】最高
  • 【画質2】最高+FSR ON(バランス)
  • 【レイトレーシング】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

このゲームもCPUパワーに依存するタイプで、Ryzen 5 4500だとRTX 4060の性能をうまく引き出せていません。

フルHD/WQHDのフレームレートがほぼ同じで、CPUの処理が追いつかない状態。

AMDのアップスケール技術である「FSR」をONにすると4Kまで快適に動作しますが、Ryzen 5 4500だとフルHD~4Kまでフレームレートが頭打ちになります。

ただ、競技性の低いソロで楽しむアクションゲームなら60fps以上あれば問題ないです。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

設定
  • 【画質1】最高/解像度スケール100%
  • 【画質2】最高/解像度スケール50%
  • 【適応品質】60FPS
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測

フルHDでCPUパワーの差が出ますが、あくまで最高画質にこだわった場合です。

UWQHD/4Kは「適応品質を60FPS」に設定すると、画質が動的に調節されて60fpsを下回らなくなります。

さらに、「解像度スケールを50%」に落とすとパワーのあるCore i5が飛び抜けて良いのですが、Ryzen 5 4500でも80fps出るので十分です。

画質の調節次第でLightning AV5でも4Kまで遊べます。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」のですが、このゲームは良くできていて40fps以上あれば普通に遊べます。

レイトレーシングを使うなら、画質を調節すればOKです。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

関連記事よりCore i7-13700+RTX 3080の計測データを引用

超重たいゲームですが、DLSS 3 フレーム生成に対応しているので動作が軽くて快適に遊べます。

前世代のハイスペックモデルだったRTX 3080と比較すると、フルHDでRTX 4060が素晴らしいフレームレートです。

しかし、WQHD/4Kと解像度が上がるほどパフォーマンスの伸びが悪くなります。

とはいえ、4KだとRTX 3080でさえマトモに遊べる速度ではないので、総合的にRTX 4060がベストコスパだと思います。

もちろん、追加コンテンツの「仮初めの自由」も快適に動作します。

ゲーム性能の評価

高いフレームレートが重要な対戦FPSゲームが苦手です。

多くのゲームでCPU性能の低さが足を引っ張りますが、PCにつなぐモニターの性能を考えると十分な人は多いはず。

さらに、DLSS 3 フレーム生成に対応したゲームだと最高画質でも超快適なので、多くの人は満足できるでしょう。

クリエイティブ性能チェック

動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した60fps/10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Ryzen 5 4500 + RTX 4060(Lightning AV5
1分50秒
Core i5-14400F + RTX 4060
1分25秒

↑さすがに価格の高いCore i5は速いです。

比較をしてしまうと差が出るものの、実際の使用感はRyzen 5 4500でも遅いと感じることはありません。

4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Ryzen 5 4500 + RTX 4060(Lightning AV5
8分03秒
Core i5-14400F + RTX 4060
6分57秒

↑そもそもRTX 4060だと4Kのエンコードは苦手で、Core i5でも結構な時間がかかります。

とはいえ、4K映像を扱う予定が無ければ関係ないでしょう。

RAW現像(Lightroom Classic)

有効画素数2010万のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
Ryzen 5 4500 + RTX 4060(Lightning AV5
51.65秒
Core i5-14400F + RTX 4060
41.13秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ

写真現像についてもCore i5の方が速いです。

もっと複雑な処理をさせたら、さらに差が出るでしょう。

AI画像生成(Stable Diffusion)

Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。

設定・環境はこちら
  • Stable Diffusion Web UI v1.7.0
  • Python 3.10.9
  • xformers 0.0.20
  • 【Check Point】 YesMix v1.5
  • 【Lora】 Mikasa Ackerman
  • 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
  • 【Prompt】
    • masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
  • 【Negative prompt】
    • EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
  • 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
  • 【Sampling steps】20
  • 【Width】512
  • 【Height】768
  • 【Batch count】6
  • 【CFG Scale】7
  • 【Seed】 1954368363

設定を合わせると同じ画像が生成されます。

Stable Diffusion
(512 x 768)x 6枚
Ryzen 5 4500 + RTX 4060(Lightning AV5
22.8秒
Core i5-14400F+RTX 4060
22.5秒
Core i7-14700F+RTX 4060Ti 8GB
17.4秒
Core i7-13700+RTX 3060 12GB
28.1秒

微妙にCPUパワーの差は出てますが、ほぼ同じと思って良いでしょう。

AI画像生成は、ほとんどGPUパワーだけで動作するようです。

RTX 4060のビデオメモリは8GBなので、AI画像生成の「入門向け」といった位置付けとなります。

今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。

ちょっとやってみたい!って人なら、ビデオメモリは8GBもあれば十分です。

※AI画像生成は発展途上中です。今後も高速化する技術がたくさん生まれてくると思われます。

クリエイティブ性能の評価

Ryzen 5 4500が足を引っ張って、クリエイティブ性能はあまり高くありません。

がっつりクリエイティブな作業をする人は、よ~く検討してください。

趣味レベルの動画・写真編集なら問題ない性能だと思います。

ゲーム実況配信

オーバーウォッチ2をOBS Studioを使ってTwitchに録画しながらライブ配信テストをしました。

OBSの設定はこちら
映像エンコーダーNVIDIA NVENC H.264
レート制御CBR
ビットレート6000 Kbps

その他の設定はデフォルトです。

Overwatch 2ライブ配信
フルHD/ウルトラ画質
普通にプレイ
182fps
配信のみ
177fps
配信と録画
170fps
配信とアバター合成
148fps

↑同一リプレイファイルの同じシーンで計測した平均フレームレートです。

状態ドロップフレーム率
配信のみ0%
配信と録画0%
配信とアバター合成0%

定番のOBS Studioを使った配信だと、グラフィックボードの機能(NVENC)を使って処理をするので、CPUパワーはほとんど使いません。

この記事の最初にある動画は「配信と録画」の映像ですけど、十分なパフォーマンスだと思います。

配信と録画のような基本的な処理はRyzen 5 4500+RTX 4060なPCでも余裕です。

ちょっとやってみたい!って人ならLightning AV5の性能で十分ですが、本格的なストリーマーを目指すなら配信専用PCを使った「2PC配信」をおすすめします。

動作音と消費電力

↑動作音と消費電力を計測した動画です。

80秒ほどの映像なので、サクッと確認できます。

動作音

状態騒音値
ゲーム
サイバーパンク2077
フルHD
49db
扇風機の「中」
エンコード
フルHD
37db
日常生活の音
動画視聴
YouTube
32db
ささやき声
アイドリング32db
ささやき声
騒音値の目安(タップして見る)
21〜35dbささやき声
36〜40db日常生活の音
41〜45db扇風機の「弱」
46〜50db扇風機の「中」
51〜55db扇風機の「強」
うるさく感じる
56db以上かなりうるさい
不快な音

アイドリングや動画視聴のような軽い処理だと「無音」で動作。素晴らしいです。

ゲームだとグラフィックボードのファン音が大きくなりますが、PCの価格からすると「妥当」だと思います。

机の上に設置すると気になる人は多いかも。足元に設置すれば気にならない音量でした。

※CPUファンと吸気・排気ファンは静かです

音については人によって感じ方が違うので、購入を検討している人は動画をチェックしてください。

消費電力

状態Lightning AV5
Ryzen 5 4500
Core i5-14400F
ゲーム
サイバーパンク2077
フルHD
190~195W240~260W
エンコード
フルHD
120~130W185~195W
動画視聴
YouTube
約60W60~65W
アイドリング約55W60~65W
消費電力の計測環境(タップして見る)

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

【ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD/RTウルトラ画質/ベンチマークモードの最小値と最大値

【エンコード】Premiere Pro 2024でフルHD/10分/60fpsのソースをYoutubeプロファイルで書き出し

動画視聴】YouTube

ゲームの高負荷なシーンなどで少し変わります。

圧倒的にLightning AV5の方が省電力です。

比較対象のCore i5-14400Fを搭載したPCは「オープンフレームケース・ファン無し」といった最小限の構成なので、参考値として見てください。実際のBTOパソコンだと、もう少し消費電力は高くなるはずです。

悪く言うとRyzen 5 4500のパワーが無いから省電力とも言えますが、エコを気にする人にとってはLightning AV5がベストでしょう。

おすすめカスタマイズ

予算に余裕がある人や自分でカスタムするのが不安な人は、以下のオプションがおすすめです。

  • 1TBストレージに変更

最新ゲームをたくさんインストールしたい人は、1TB以上の容量にするのがおすすめです。

メモリの容量はこのクラスのPCだと16GBもあれば十分です。必要性を感じたら32GBに交換するのが良いでしょう。

その他、使用する環境に合わせて柔軟にカスタム可能です。

逆に、必要ないオプションは以下です。(好みの問題なので、迷ったときの判断材料にしてください)

  • Windows 11 Proに変更
  • セキュリティソフトの追加
  • CPUグリスの変更
  • 電源容量の変更

個人で使う分には標準のWindows 11 Homeで十分です。

セキュリティ機能はWindows 11に標準装備されています。「ウィルスバスター」「ノートン360」といった有名どころのソフトよりも機能は少ないのですが、個人で使う分には追加しなくても問題ありません。

CPUグリスや電源容量については標準のままで十分です。

メリットとデメリット

ここまでのメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。

ここが残念!
  • 見た目がビジネスPC
  • ストレージ容量が少なめ
  • クリエイティブ性能が低い
  • ゲーム時の動作音が少し気になる
  • ヘビーFPSゲーマー
ここが良い!
  • 納期が早い
  • カジュアルゲーマー
  • USBポートが豊富
  • Core i5モデルより安い
  • 大きすぎないサイズ
  • キーボード・マウスが付属
  • サポート・延長保証が充実

CPU性能が低いため「対戦FPSゲームが苦手」「クリエイティブ性能が低い」といった弱点があります。

ただ、カジュアルにゲームを楽しみたい人にとっては、Core i5を採用したPCよりも圧倒的に安くてお買い得です。

ストレージ容量が少なめですけど、遊び終わったらアンインストール!という使い方なら標準のままで十分だと思います。

ゲーミングPCは「高性能を求めるとキリがない」ので、限られた予算の中では妥協点を見極めるのも大事です。

デメリットよりもメリットの方が強く、多くの人が満足できるPCだと感じました。

【まとめ】カジュアルゲーマーに最適!超コスパPC!!

キーボード・マウス付属
モニターは別売
総合評価
(基準:15万円以下のPC)
CPU性能
GPU性能
デザイン
拡張性
静音性
コスパ

Lightning AV5は「安くて高性能」「コンパクトなサイズ」「シンプルな見た目」が魅力のゲーミングPCです。

本製品は以下のような人におすすめです。

  • はじめてゲーミングPCを買う人
  • 大きすぎないPCが欲しい人
  • 最新ゲームを快適に遊びたい人
  • 15万円以下でPCを探している人

ぜひ、Lightning AV5をゲットして極上のゲーム体験を楽しんでください。

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更新:2024年12月4日

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254980円RTX 4070Ryzen 7 7800X3D16GB500GBドスパラ1111111111
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329800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 7800X3D32GB1TBツクモ111111111
360980円RTX 4070 SPRyzen 7 9800X3D16GB1TBドスパラ111111111
374800円RTX 4070Ti SPRyzen 7 9800X3D32GB1TBPC工房1111111
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