【レビュー】Logicoolの高級キーボード4種類を使ってみた G PRO/G913/KX1000S CRAFT
ゲーミングPC用のキーボード選びに苦慮した記録です。
今回使ってみたキーボードは、Logicoolが販売している4製品です。
- G PRO G-PKB-001
- G913タクタイル
- G913クリッキー
- KX1000S CRAFT
一つずつ解説します!
【Logicool G PRO G-PKB-001 タクタイル】
※このキーボードは2019年12月現在、すでに型落ちになっています。
プロ仕様の有線メカニカルゲーミングキーボードです。
- テンキーレスでコンパクト
- 安心・安定の有線接続
- 余計な機能が無いシンプル設計
- 薄型キーボードに慣れた人だと手首が疲れる
- 打鍵音はそれなりに大きい
G PROはメカニカルキーボードの一種で、打鍵音を抑えたタクタイルキースイッチを採用していますが、音はそこそこ大きいです。
本体の厚みがあるのでストロークが深く、入力はガコンガコンと打ち込む感じです。
ボイスチャットをしながらタイプをする人は、タイプ音の混入に気をつけた方がいいでしょう。
用途がゲームとちょっとした文章入力程度であれば、なんの問題もないキーボードです。
剛性は高く、どれだけ激しくタイプしまくっても絶対に壊れそうにありません。
テンキーレスタイプは、場所を取らないのでマウスをキーボード横に置いて操作するのに一番向いています。
プロ仕様のゲーミングキーボードとうたわれているので、用途が合えばベストバイでしょう。
▼キータイプ時の音はコチラです
すでに新型のG PRO Xが発売されており、メカニカル機構はクリッキー軸(青軸)がデフォルトになっています。
また軸自体もRomer-GタクタイルからKaihua
安かったのであえて旧型のG PROを買いましたが、新型はオプションで軸を変えられるので、タイプ感を好みに合わせられるのがメリットです。
デメリットとしては、軸の交換にコストがかかることでしょうか…。
旧型のG-PKB-001は価格が高騰しています。(2022/5月時点)
今買うなら新型のG-PKB-002が良いでしょう。
\最新価格をチェック/
Logicool G913シリーズ
フレームがアルミ製で、薄型の高級メカニカル式ゲーミングキーボード。
実売価格は3万円ほどで、かなり高価です。
軸タイプがリニア・タクタイル・クリッキーと3種類あり、G913はワイヤレス接続でG813が有線接続になります。
マクロボタンやメディアコントロールボタン等の拡張ボタンが多数ありますが、キー配列にゴチャゴチャした感じは一切なく綺麗にまとまっています。
今回は「タクタイル」と「クリッキー」を使ってみました。
ちなみに両者の見た目は、全く同じで判別できません。
まず、共通するメリット・デメリットを紹介します。
G913の共通メリット
- 薄型なので長文入力時に疲れない
- 高品質で所有感が高い
- メディアコントロールボタンとボリュームダイヤルが使いやすい
- カラーLEDの設定がG PROより多い
G913の共通デメリット
- 価格が高すぎる
- ゲーミング用途ならテンキーは不要
追記)テンキーレスモデルも発売されました。
では、「タクタイル」と「クリッキー」をチェックしてみましょう。
【G913 タクタイル】
キースイッチにタクタイルを採用したG913の感想です。
- 軽いキータッチ
- タイプ音が小さい
- 安っぽいタイプ感
開封して初めてタイピングした時に、安っぽさを感じました。
あれ?この価格でこんなもん?って感じ^^;
初見ではとても「価格に見合ったタイピング品質」とは思えなかったです。
それほど最初の印象が悪くて、3万円のドブ捨て案件確定と落ち込んでしまいました。
タクタイルと言っても、先に紹介したG-PROのタクタイルとは全くの別物です。
薄型キーボードなのでキーストロークも当然浅くなり、すごくスカスカした感じ。
しばらく使っているうちに、このタイプ感はアリだなと思うようになりましたが、もっと低価格のキーボードで同じタイプ感を持つモノはあると思います。
打鍵音は静かなので、ボイスチャットに影響することは無いでしょう。
また、耳が疲れないタイピング音なので、長時間文章を打つのに適しています。
個人的にG913タクタイルは、大人しすぎて物足りなくなる事がありました。
コレを長く使っていると、もっとタイプ感のはっきりしたキーボードが使いたくなります。
【G913クリッキー】
キースイッチにクリッキーを採用したG913の感想です。
- 確かなタイプ感
- 心地よいタイプ音
- タイプ音がうるさく感じる時がある
コレは気持ちいいタイピング感で、価格相応の満足感があります。
タイプ時の音はマウスボタンを押したときの、カチッという音に似ています。
しかし気分によってはカチカチうるさく感じて、耳が疲れる時もありました。
ボイスチャット時のタイピングは、音が混入するほどうるさくありません。
個人的には良い印象のキーボードですが、好き嫌いのあるタイプ感だと思います。
Logicool G913シリーズまとめ
軽快にタイピングができることからゲーミングキーボードというより、事務的な用途の方が向いていると感じました。
右上に配置されているボリュームダイヤルが、思っていた以上に使いやすくて重宝します。
これが事務用とかクリエイター向けのキーボードならテンキーは必須ですが、ゲーミングキーボードにテンキーは不要って人は多いでしょう。
追記)G913シリーズにテンキーレスタイプが発売されました。
マクロキーが無くなっている事に注意してください。
ゲームで熱くなって激しくキー入力をするなら、最初に紹介したコンパクトで丈夫なG PROの方が向いています。
タイプ感については好みの問題ですが、私の場合、タクタイルのキータッチは安っぽくて受け入れられませんでした。
G913シリーズは薄型なので反発力も弱く、確かなキータッチを求めるならクリッキーが良いです。
静かなタイプ音が好みなら、G913ではなく「G PROのリニアかタクタイル」をおすすめします。
▼G913シリーズはゲームだけではなくマルチに使える
▼待望のG913テンキーレスモデルはコチラ
【Logicool KX1000S CRAFT】
これはゲーミングキーボードではなく、クリエイター向けの無線キーボードです。
スイッチ機構はパンタグラフになります。
- ダイヤル(CROWN)に未来を感じる
- タイピングしやすいキータッチ
- USB Type-C採用
- ダイヤル(CROWN)の使いどころが難しい
- キーボードの重量が重すぎる
- わかりづらいキープリント
まず目につくのは左上に存在するダイヤル(CROWN)でしょう。
コレは使っているソフトウェアによって、自動的に設定が切り替わります。
しばらく使ってみましたが正直なところ、現在このCROWNはボリューム調整くらいにしか使いどころがありません。
動画編集のPremiere Proではシーケンスの細かい送り・戻しができるので良いモノだと思いました。
しかしPremiere Proがアクティブになっている時はボリューム調整ができず、いったん別のアプリかデスクトップにタスクを切り替える必要があって使いづらいです。
またソフトウェアによってCROWNの機能が切り替わるので、動作を覚えるのが大変です。
さらにキートップの印字がWindows、Mac、日本語・英語配列を無理やり表記させているので、分かりずらくて目的のキーを目視で確認しないとダメな時も…(><)
マルチデバイス対応を売りにしている製品ですが、Windowsでしか使わない人にとっては致命的な設計です。
いや~個性が強すぎのキーボードです。
タイピングは先に紹介したG913タクタイルよりも、滑らかでしっかりとした打鍵感覚があります。
そして打鍵音は4つのキーボードの中で最も小さいので、長文入力には一番適しているでしょう。
あと、無駄に本体の重量を重くしすぎです。
ちょっと位置を変えるのも億劫になるほどな重さです。
【まとめ】結局どのキーボードがおすすめ?
まず、最後に紹介したKX1000S CRAFTは、「全然ダメ」キーボードです。
特にCROWN部分のソフトウェアの作りこみが中途半端で、本来のポテンシャルを出し切れていません。
今後ソフトウェアのアップデートで化ける可能性は秘めていますが、買うなら慎重になるべきでしょう(2019年12月検証)。
ゲームがメインなら「G PRO」をおすすめします。
いろいろな用途でPCを使いたいのなら「G913クリッキー」が良いでしょう。
▼新型はメカニカル軸を変更してカスタム可能
▼静かなタイプ音ならリニアがおすすめ
▼G913シリーズはゲームだけではなくマルチに使える
▼待望のG913テンキーレスモデルはコチラ
本音を言うと…
この4種類の高価なキーボードは、こだわる人向けのキーボードなので、どれか1枚だけで全ての作業をカバーするのは難しいでしょう。
私の場合はこの記事の4種類を購入し、G PROとG913クリッキーをキープして残りは売却しました。
そして、G913のテンキーレスタイプが発売されたと同時に、すべて売却して「G913 TKLクリッキー」を購入し愛用しています。
4枚売却した時の損失は1.5万円程でしたが、好みのキーボードを得る為にレンタルしたようなものです。
高級キーボードでさえ万人受けする物はないので、実際に試してみることを強くおすすめします。
お気に入りの1枚に出会えますように!
以上、参考になれば幸いです!