4Kの極み!PHILIPS 329P1H/11レビュー 無敵のUSBハブモニター
PHILIPSの31.5インチ4K USBハブモニター「329P1H/11」を購入したのでレビューします。
このページにたどりついた人は、こんな条件でモニターを探してませんか?
- 4K/32インチクラス
- USB Type-C入力
- USB Power Delivery 90W
- USBハブ内蔵
- 有線LAN内蔵
- HDMI入力が2つ
- 安い
そうです。
PHILIPS 329P1H/11は、上記の「わがまま」をすべて満たせる非常にレアなモニターなんです!
気になる人は、ぜひチェックしてください。
フィリップス 329P1H/11の特徴とスペック
PHILIPS 329P1H/11は、31.5インチ/4K/USB Type-Cハブモニターです。
まず、モニターを買う時にPHILIPSの製品を最初に候補に上げる人は、ほとんどいないと思います。
ただ、実際に使ってみるとすごく良い。
デザインは直線的で丸っこい部分が一切なく、シブくてカッコ良し。
画質もシャープで、一般的な事務作業なら何も文句なしなモニターです。
保証が5年としっかりしているのもポイント。
性能を考慮すると安すぎると言えるモニターで、もっと売れまくって良い … と言うのが正直な感想です。
画面サイズ | 31.5インチ |
解像度 | 4K (3840 x 2160) |
パネル | IPS |
表示色 | 10.7億色 |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI 2.1 x 2 USB Type-C |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 4ms |
輝度 | 350cd/m2 |
HDR | なし |
USB Power Delivery | 90W |
モニターアーム | VESA 100 x 100 |
USBハブ | 4ポート (5Gbps) |
有線LAN | 1Gbps |
スピーカー | 5W |
参考価格 | 70,000円前後 |
開封チェック
箱は大きいですが、スリムで場所を取りません。
余計なお世話かもしれませんが、箱は捨てないで保管することをおすすめします。
修理や売却する時に便利です。
安心の5年保証。
ネットからユーザー&製品登録すれば、納品書/領収書の管理や、電話/メールでのサポートも受けられます。
PHILIPSのサイトから日本語マニュアルや最新ドライバーのダウンロードが可能です。
- パネル本体
- DisplayPortケーブル x 1
- HDMI ケーブル x 1
- USB Type-Cケーブル x 1
- 電源ケーブル
- スタンド台座
- スタンド支柱
- キャリブレーションシート
- ドライバーCD
- 説明書類
付属品はすごく充実しています。
出荷時に職人さんが1台ずつキャリブレーションしているようです。
底面のインターフェイスはこちら↓
- 主電源スイッチ
- 電源入力
- HDMI x 2
- DisplayPort x 1
- USB Type-C x 1
- 有線LAN(1Gbps)
- ヘッドホン出力
- USBハブ(5Gbps)x 2
汎用的なVESA 100 x 100モニターアームの取り付けに対応。
パネル重量が8.19kgとヘビー級なので、しっかりしたアームが必要です。
有線LANはWindows PCやMacとType-C接続すれば使えます。
スタンドの組み立てに工具は必要ないです。
指でネジをクルクル回すだけ。
サイズは31.5インチとして標準的。
高さはなんと0〜18cmの間で調整可能。最高位置にすると、すさまじい迫力です。
最低位置は、ほぼスタンド台座にくっつく低さ。
より詳しい寸法は、正規代理店の菱洋エレクトロ(RYOYO)さんのページからダウンロードできます。
ボディーはプラスチックですけど、ヘアライン処理してあってすっごく高級感あり。
前後のチルトは-5°〜25°で調整可能。
奥行きは約28cm。
左右180度にぐるんぐるん回せます。
オフィスなんかでは、プレゼンなどで画面を見せる時に役立つかもしれません。
台座部分はメリーゴーランド!
ホッと一息、なごみます。働きすぎなビジネスマンに良いですね。
もちろんピボット(縦画面)も行けます。
超巨大な縦スペースをお楽しみ下さい。
スタンド支柱にはケーブルマネージメントあり。
これで汚い配線もキレイにできますネ!
背面上部に5Wのステレオスピーカーを内蔵。
音質は … まぁ、アレです。
M1 MacBook Airの内蔵スピーカーよりだいぶ劣るかな … って感じで、悪くは無いけど良くもない。
でも、スピーカーは無いよりあった方がマシです。
2.0メガピクセルのスーパーナイスなポップアップ式WEBカメラを内蔵!
WindowsならWindows Helloに対応。顔面だけでログインできます。
MacだとFaceTimeなんかで普通にWEBカメラとして使えますが、下向きに角度を調節できないので微妙です。
マイクも内蔵してるけど、なぜかWindowsでしか使えません。
WEBカメラの画質はちょっとアレです。なんかボヤっとしてます。
一応、BenQなどが販売しているスクリーンライトも設置できます。
WEBカメラをしまって上から被せばOK。モニターのUSBから給電可能です。
ただし、WEBカメラは使えなくなるので注意!
設定ボタンは前面の右下にあり。
他のほとんどのモニターって、背面や底面に手を突っ込んでスリスリするタイプですが、本機は非常に使いやすいです。
入力の切り替えもスムーズ。
操作感に多少のクセはあるけど、慣れればなかなか良い感じ。
向かって左の側面にUSB x 2(5Gbps)。
黄色いポートは最大7.5W(5V/1.5A)の急速充電に対応。
より詳しい給電仕様はフィリップスのサポートページからマニュアルをチェックしてください。
画質のチェック
液晶は斜めから見ても色合いの崩れないIPSパネルを採用。
写真だとわかりにくいですが、素人目に見ても映像にシャープ感があってすっごくよろしい。
メーカーの資料をみると、色域はこうなってます↓
- NTSC 117%
- sRGB 128%
- Adobe RGB 89%
私は上の数字を見ても、なんのこっちゃ良くわかりません。
しっかり理解している人も少ないと思いますが、かなり良いのではないでしょうか …
ちなみに、キャリブレーションシートの値はこうなってました↓
職人さんが画面の25箇所を2つのパターンで計測したようです。
左のsRGBのΔE値(デルタイー値)は2未満、右の輝度ムラは93%〜105%になるよう調整されてます。
数字だけ見ると、すべて規定内に収まってるっていうか、かなり精度高いですよ。
20万円とか超えるデザイナー向けのモニターには負けるけど、7万円で買えるモニターとしては十分すぎる性能です。
使い勝手のチェック
PHILIPS 329P1Hの使い勝手について、次の5つを解説します。
- 超広大なデスクトップ
- かしこいPowerSensor
- パワーモリモリUSB PD 90W
- 安定の有線LANと便利なUSB HUB
- ゲーム機もOK!
① 超広大なデスクトップ
これはPHILIPS 329P1Hの特徴ではなく、4K/32インチクラス共通の特徴です。
デスクトップの広さは作業効率に比例します。
文字スケールを100%(Windowsの場合)にすると、もれなく超広大&快適な作業スペースをゲットできます。
文字が小さいのでは?と思いの方、50代の老眼バリッバリな私でも全然余裕なので安心してください。
私はブラウザーを3つ並べて仕事してます。
一度この快適デスクトップを体感すると、もう27インチとか「せっまい世界」に戻れません。
4Kで事務作業をするなら、迷わず32インチクラスを推奨します。
② かしこいPowerSensor
本機はたくさんの機能を持っていますが、特に便利だなって思ったのは「PowerSensor」です。
指定した距離から人がいなくなると、輝度が自動的に下がって最大80%の消費電力をセーブしてくれます。
実際には画面が「真っ暗」になって、電源が落ちたのか?と思えるほど。
PCやMacとの接続が切れるわけでもなく、ただ画面が暗くなるだけで、音楽を流しているならスピーカーの音は鳴り続けます。
そして、席に戻ると自動的に明るさが復活。
ちょっとトイレなんかで離席した時、勝手に電力をセーブしてくれるので非常にかしこい。
③ パワーモリモリUSB PD 90W!
忘れては行けないのがUSB Power Deliveryが90Wもあることでしょう。
私のようにMacBook Airなんかだと90Wはオーバースペックですが、M1 Pro/M1 Maxチップを搭載したMacBook Proユーザーならニヤリとしてしまうスペックだと思います。
④ 安定の有線LANと便利なUSB HUB
有線LANはMac/Windows共にドライバーをインストールすることなく、Type-Cで繋げばすぐに認識します。
我が家のネット環境の問題ですが、Wi-Fiだと速度が安定しなく、動画のアップロードなど「ここぞと言う時」だけ有線LANアダプターを使ってました。
これで安心!やっぱり有線LANは安定してます。
4ポートのUSBハブは、底面と側面にあるので頻繁な抜き差しに向いてないです。
なんで、私はANKERの4ポートハブを繋いで、残りの3ポートはUSB充電器として使ってます。
USBアダプターだらけだったコンセントも、だいぶスッキリしました。
⑤ ゲーム機もOK!
本機はゲーミングモニターではありませんが、PS5やXbox Series Xのような4Kゲーム機とも相性は良いです。
応答速度4ms/Adaptive Sync対応なので、フツーになめらかで「ぶっちぎり」に美しい映像。
HDRには対応してませんけど、最近のゲームはHDRなしでも十分に美しいです。
っていうか、HDRって当たりハズレの多い機能なんで、最初から無い方が良いですよ。
ゲームだと暗い部分が暗くなりすぎて遊びにくいです。
あと、本機のリフレッシュレートは60Hzなので、フレームレートも60fpsが上限になります。
実際のところ、PS5/Xbox共に4Kだと60fps止まりのゲームがほとんどなので問題ないでしょう。
その他の機能
その他、すっごいたくさんの機能を持ってますが、正直なところ、私はほぼデフォルト状態で使ってます。
本機の機能については、このスライドショーから妄想してください↓
気になった点
致命的なデメリットではないと思いますが …
どうもこのモニターはType-Cの接続と切断をした時にUSB給電が瞬断するようです。
瞬断したらヤバい機器をつなぎたい人は、注意してください。
【まとめ】PHILIPS 329P1Hはこんな人におすすめ
329P1H/11は、以下のような条件でモニターを探している人におすすめです。
- 4K/32インチクラス
- USB Type-C入力
- USB Power Delivery 90W
- USBハブ内蔵
- 有線LAN内蔵
- HDMI入力が2つ
- 安い
最初にも言いましたが、もっと売れまくって良いというのが正直な感想です。
ぜひ、4K/USBハブモニターで極上のPCライフを送ってください。
以上、参考になれば幸いです!