電源ユニットの種類と選び方|絶対にやったらヤバい注意点も解説

電源ユニットは容量が少ないとPCの動作が不安定になり、多すぎてもPCの性能に影響しないパーツです。

価格は安いものから高いものまで … どれが良いのか迷いませんか?

安いのを買ってみたら …

容量が足りなくてPCが不安定!
大事なケーブルが1本足りなかった(泣)

なんてことになるので、以下のポイントは必ずチェックしましょう。

  • ちょうど良い容量の決め方
  • 買う前に必ずチェックすべきこと
  • 絶対にやっちゃダメなこと

上記の内容を解説しますので、電源選びの参考にしてください。

目次

電源ユニットのサイズと特徴、絶対に注意すること

電源のサイズは「ATX」と「SFX」があります。

ATXSFX
サイズ(mm)
幅 x 奥行 x 高さ
150 x 140 x 86125 x 100 x 63
特徴一般的小型PC用
価格ピンキリ高め

ほとんどのPCはATXサイズの電源を使用します。

「ATX」は奥行きが130mmとか200mmといった規格外の製品もあるので、PCケースに入るか確認が必要。

奥行きの長い電源はケース内を圧迫し、ケーブルの取り回しが難しくなるので注意してください。

「SFX」もSFX-Lといった少し大きめの製品があります。

また、製品数が少なくて価格も高めなのがデメリットですけど、小型PCを作るなら「買うしかない」電源となります。

SFX電源はATXサイズに変換するためのパーツが付属することが多く、一応、ATXケースでも使えるようになってます。

ただ、付属ケーブルの長さが短い製品もあるので、ATXケースで使用するなら事前にチェックした方が良いです。

ブラグイン式と直結式の違いは?

「プラグイン式」は使うケーブルだけ差し込むタイプです。

メリットはケース内の配線がスッキリすることと、静音性と耐久性に優れた高性能モデルが多いこと。

デメリットは価格が少し高めなことです。

予算が許せばプラグイン式をおすすめします。

「直結式」はすべてのケーブルが電源と接続されているタイプです。

メリットは価格が安いこと。

デメリットはケース内の配線がごちゃごちゃすることと、見た目が安っぽく見えること。

PCの内部を美しくしたい人には向いてませんが、普通に使う分には直結式でも問題ありません。

コスパ重視系のBTOパソコンで今でも使われています。

プラグイン式の注意点|ケーブルの流用は禁止!

プラグイン式電源に付属するケーブルは「専用品」であることに注意してください。

  • 同じメーカーの別の電源で使う
  • 余ったケーブルを他の電源で使う

他のプラグイン式電源に「使い回しできません」

そもそも電源側コネクターの形状が微妙に違ってて挿せなかったり、差し込めても内部の仕様が違うことが多いです。

ケーブルを流用するとPCが起動しない、動作が不安定、最悪のパターンは故障します。

この件は各メーカーも注意喚起しています。

こちらはパーツメーカー「玄人志向」の製品ページにある注意書きです↓

引用:玄人志向

こちらはPCパーツショップ「ツクモ」の記事で、「最悪パーツ燃えます」って書いてます↓

>>【ツクモ】電源ユニットのプラグインケーブルは流用しないで!

絶対にケーブルの流用はしないように!

容量はどうやって決めたら良いの?

電源の容量は余裕を持って選ぶのがポイントです。

とはいえ、容量が多すぎると価格がめっちゃ高くなりますし、少なすぎると動作が不安定になるので注意。

容量を決める方法はいくつかありますが、グラフィックボードから決めるのが簡単です。

GPUGPU
消費電力
推奨電源容量
RTX 4090450W850W
RTX 4080
SUPER
320W750W
RTX 4080320W750W
RTX 4070Ti
SUPER
285W700W
RTX 4070Ti285W700W
RTX 4070
SUPER
220W650W
RTX 4070200W650W
RTX 4060Ti160W550W
RTX 4060115W550W

容量に迷ったら850Wを選べばRTX 4090まで使えることになります。

850Wでも心配なら100~200Wプラスする程度で十分です

その他の容量算出方法は、関連記事を参考にしてください↓

トレンドをチェック

せっかく新しい電源を選ぶなら、流行もチェックしておきましょう。

今は「セミファンレス」「ATX3.0」「12VHPWR」が旬です。

セミファンレスって何?

負荷や温度が低いときは冷却する必要がないため、ファンの回転を止める電源ユニットのこと。

10,000円以上のプラグイン式電源だと、標準装備されていることが多いです。

電源によっては上の写真のように「セミファンレス機能をON/OFF」するスイッチがあったりします。

ネット閲覧、動画視聴といった軽い処理ならファンが回らないのですごく静か。

価格は少し高くなりますが、静音性を重視するならおすすめです。

「ATX3.0」「ATX 3.1」って何?

PCIe Gen 5.0に対応するハードウエアのためにIntelが中心に策定した規格です。

代表的なものとして、12VHPWRコネクタがあります。

その他、耐久性の向上など。

現状では必須の規格ではありませんが、ATX 2.0が2003年に策定されたものなので、新しくパーツを買うなら最新のATX 3.0にした方が良い … という感じです。

↑ATX 3.1は12VHPWR規格を少し改良したバージョンです。

12VHPWRケーブルの差し込みが甘いと発火するトラブルが多かったので、ケーブルを抜けにくくしたもの。

性能や耐久性についてはATX 3.0と変わりません。

たぶん、ATX 3.1より上のバージョンは、しばらく出てこないと思います。

「12VHPWR」「12V-2×6」って何?必要?

12VHPWRに対応した電源だと、ケーブル1本でRTX 4000シリーズのハイスペックモデルを繋げられるので便利。

これもATX 3.0規格の一つです。

悪く言うと「配線がかさばらない」だけで、現状は必須の機能ではありません。

12VHPWRコネクタのある電源は価格が高めなので、「コスパ重視の人」「配線にこだわりがない人」は見送っても問題ないです。

ATX 3.1規格より12VHPWRは「12V-2×6」と改名されました。

とはいえ、一般的には「12VHPWR」と呼ばれることの方が多いです。ややこしいですね。

絶対にチェックすべきポイントは?

電源を買うときに必ずチェックして欲しいポイントは、以下の2つです。

  • ケーブルの種類と数は足りてる?
  • 80 PLUSのグレードを決める

ケーブルの種類と数は足りてる?

以下の2つは必ずチェックしてください。

  • PCIeコネクターの数とケーブルの本数
  • CPU補助電源コネクターの数とケーブルの本数

プラグイン式の場合、コネクター名に統一性が無いので注意!

また、「プラグイン式」「直結式」ともにケーブルの本数も違うので必ずチェック!

↑「EPS8PIN/ATX4PIN」はCPU補助電源コネクターのこと

全体的に数が少ないタイプで、ハイスペックPCには向いていない。

↑「VGA1」はPCIe(グラボ用)のこと

ちょっと分かりにくいタイプの電源ですが、コネクター数は十分です。

↑すべてグラボとCPU補助の共用コネクター

配線を間違えることが無いので便利。

PCIeコネクタの数とケーブルの本数

6ピン+2ピンに分割できる

グラフィックボード用の補助電源コネクター(PCIe)の数をチェックしましょう。

ミドルクラスまでで1〜2つ。ハイエンドグラボになると3つ必要です。

また、ケーブルも必要な数が付属しているかチェックしてください。

CPU補助電源コネクタの数とケーブルの本数

4ピン+4ピンに分割できる

CPU補助電源コネクターも8ピンで、ケーブルは4ピン+4ピンに分割できるようになっています。

電源によってはPCIeコネクターと兼用可能です。

マザーボード側のコネクターをチェックして、必要な数が電源側にあるか確認してください。

ハイスペックなCPUを使う人は8ピンが2つ、ミドルクラスなら8ピンが1つ、または8ピン+4ピンが必要です。

もちろん、ケーブルも必要な数が付属するかチェックしてください。

80PLUSのグレードを決める

電源には80PLUS BRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUMなどの電力変換効率を表すグレードがあります。

スクロールできます
80PLUS
グレード
出力20%出力50%出力100%
BRONZE82%85%82%
SILVER85%88%85%
GOLD87%90%87%
PLATINUM90%92%89%
TITANIUM92%94%90%

上位グレードであるほど変換効率が良いのですが、価格が高くなるデメリットがあります。

変換効率を見ても、極端に差があるわけではありません。

迷ったら80PLUS GOLDがコスパ良くておすすめです。

【まとめ】妥協せず、ちょうど良い電源を見つけよう

電源ユニット選びでケチると、PCが安定して動かないといったトラブルが発生します。

以下の重要ポイントをチェックして、妥協せずに選んでください。

買う前にチェック!
  • 容量は足りてる?
  • 付属ケーブルは足りてる?
  • 迷ったら80PLUS GOLDがおすすめ

以上、参考になれば幸いです。

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更新:2025年1月21日

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