RTX 3060とRyzen 7 5700Xのベンチマークレビュー

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CPUにRyzen 7 5700Xと、GPUにRTX 3060を組み合わせた構成で「ゲーム性能」と「クリエイティブ性能」を検証しました。

CPUにCore i7-12700を使用した環境と比較もしていますので、CPUの違いによるパフォーマンスの差も分かります。

ゲーミングPCの購入や、自作PCの構成を検討している人は参考にしてください。

※Core iシリーズ+RTX 3060の検証環境と結果については関連記事をチェック↓

目次

検証用PCのスペック

OSWindows 11 Home
CPURyzen 7 5700X
CPUファン空冷式
Scythe 虎徹 MarkⅡ
GPURTX 3060 12GB
ASUS PH-RTX3060-12G-V2
メモリ32GB
DDR4-3200 16GB x 2
マザーボードX570チップセット
MPG X570 GAMING PLUS
電源750W
80PLUS GOLD

一般的なBTOゲーミングPCと同じ構成で、特別すごいパーツは使っていません。

マザーボードのチップセットはB550がおすすめ。(X570はちょっとオーバースペック)

クリエイティブ性能チェックのため、メモリを32GBの大盛りにしています。

電源容量はRTX 3060の場合、550WあればOKです。

テストPCは見た目が違うだけで、BTOパソコンと同じ仕様です!

CPU性能チェック

赤:優れている

Ryzen 7 5700XCore i7-12700
発売日2022年4月2022年1月
世代Zen 3第12
Pコア数88
Eコア数4
スレッド数1620
定格クロック3.4GHz2.1GHz
ブーストクロック4.6GHz4.9GHz
L3キャッシュ32MB25MB
熱設計電力65W65W
参考価格
2024年3月調査
25,000円50,000円
(12700F)

Ryzen 7 5700XはAMD Zen3世代のCPUで、ライバルはIntel 第12世代のCore i7-12700になります。

Core i7-12700は、Pコア(パフォーマンスコア)とEコア(高効率コア)のハイブリッド式になっていて、かなり完成度の高いCPUです。

一方で、RyzenシリーズはPコアだけで構成されているのが弱みですが、実際のところゲームだとPコアが中心に働くので、コア数はあまり問題ではありません。

また、キャッシュメモリ容量がRyzenの方が多く、処理内容によってはCore i7と同等のパフォーマンスで動作するのもメリットです。

Ryzen 7 5700Xはすでに世代の古いCPUですが、価格の安さが最大のポイント

マザーボードとメモリもコスパの良い製品が使えるので、PCを構成するパーツコストをかなり抑えられます。

デメリットとしてはZen3世代のプラットフォームはモデル末期なため、Zen4世代のCPUに乗り換えるにはマザーボードとメモリを丸っと交換しなくてはいけません。

自作PCのようにパーツを入れ替えながら使う人でなければ非常にコスパが良く、2023年11月時点でもBCNランキングの「今売れてるCPU TOP 10」に入るほど人気のあるCPUで、コスパ重視の人におすすめです。

※Zen3はモデル末期とはいえ、あまりのコスパの良さでZen4への完全移行が進まない状態。

2024年2月には5700X3Dなどの新CPUが発売されるなど、大手メディアにZen3は「超・長寿命」「不滅」と言われています。

主要CPU性能の比較グラフです。(2024年1月時点)

ここでは各CPUが全体でどのくらいの順位なのかを、ふ〜んと眺めるだけでOKです。

グラフだけで判断するとRyzen 7 5700XはCore i5-14400Fよりも高性能で、Core i7-12700とほぼ同じ性能です。

Core i7は第12、第13、第14の3世代にかけて「ちょろっと機能を修正しただけ」です。CPUベンチマークでは差が出るけど、実用的なパフォーマンスはほとんど進化してません。

グラフィック性能チェック

タップして拡大

RTX 3060はミドルクラスのGPUで、特にフルHD解像度のゲームに強いです。

画質を調整すればWQHD/4Kでもプレイできるので、コスパ良くPCゲームを始めたい人におすすめ。

特に「レイトレーシング」と「DLSS」の機能が優秀。リアルな映像でヌルヌル動くゲーム体験ができます。

レイトレーシングについて

光と影の表現力を上げてリアルな描写を可能にする機能です。

対応したゲームなら表現力が格段に上がって美しい映像になりますが、フレームレートがかなり落ちるのがデメリット。

競技性の高いFPSゲームよりもアクションアドベンチャーのような美麗な映像をまったり楽しむゲームに向いた機能です。

DLSSについて

DLSSはAI技術を使ってフレームレートをブーストする機能です。

低解像度の映像を高解像度にアップスケールする仕組みで、理論上は画質を少し犠牲にしますが、ほとんどの人は気にならないと思います。

DLSSはNVIDIAのスーパーコンピューターを利用して、常にAIモデルのチューニングがされています。

最新のAIモデルはGeForce Game Readyドライバーを通して配信され、時間が経つごとにパフォーマンスが向上していく優れた機能です。

レイトレーシングと組み合わせれば、弱点であるフレームレートの減少も抑えることが可能。

DLSSに対応したゲームなら、基本的に有効にすることをおすすめします。

※ゲームによってはデフォルトでDLSS ONになっていることもあり

ゲーム性能チェック

以下のゲームをテストしました。

  • 【軽量級】VALORANT
  • 【軽量級】レインボーシックス シージ
  • 【中量級】Apex Legends
  • 【重量級】Forza Horizon 5
  • 【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
  • 【重量級】サイバーパンク2077
  • 【重量級】Marvel’s Spider-Man Remastered

人気のe-Sportsタイトルである「レインボーシックス シージ」や「VALORANT」などの軽量級ゲームは、RTX 3070だとフルHDで350〜400fps以上、4Kでも200fpsオーバーなので調査から外しました。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安は、こちらの表を参考にしてください↓

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめ。

【軽量級】VALORANT

設定
  • 【画質】デフォルト

屋外射撃場の固定ルートを銃を撃ちながら移動した平均フレームレート

タップして拡大

十分すぎる性能です。

このゲームだけを楽しむなら、もっと低いスペックのPCで十分だと思います。

CPU対決!

軽いゲームはGPUの処理も軽く、CPUパワーの差が出ます。

ただし、2023年2月時点では、フルHD/400fpsや4K/200fpsとか表示できるモニターが存在しないので、実用上の差はありません。

【軽量級】レインボーシックス シージ

設定
  • 【画質】最高

ゲーム内のベンチマークモードで計測

タップして拡大

十分すぎる性能!ヌルヌル動きます。

プロゲーマーも納得の性能です。

CPU対決!

ほぼ同じパフォーマンスです

【中量級】Apex Legends

設定
  • 【画質】デフォルト(テクスチャ極など、ほぼ最高設定)

射撃場の固定ルートを30秒間走りまくった平均フレームレートを計測

タップして拡大

※実際のマッチでは少しフレームレートが落ちます。

中量級ゲームの代表であるApex Legendsは、フルHDだと120fps以上を余裕で維持できる性能です。

その他の中量級ゲームとしては、次のようなものがあります。

  • オーバーウォッチ2
  • PUBG
  • フォートナイト(DX11モード)
    ∟ DX12モードは重量級

競技性の高いFPSゲームをガッツリやり込みたい人に最適です。

CPU対決!

ほぼ同じ。

ほぼGPUのRTX 3060が仕事をするのでCPU性能の差は出にくいですね。

【重量級】Forza Horizon 5

設定
  • 【画質】高/エクストリーム
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【DLSS】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

レイトレーシングとDLSSに対応したオープンワールドレースゲームです。

画質【エクストリーム】と【高】でチェックしました。

↓タブを切り替えて結果を見てください↓

タップして拡大

フルHD/WQHDで快適に遊べるパフォーマンスです。

CPU対決!

星の数ほどあるゲームの中には、CPUパワーに依存するものもあります。

このようなゲームでは、Core i7の5%ほど低いスコアです。

価格差を考慮すると、十分なパフォーマンスだと思います。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】ウルトラ/RTウルトラ
  • 【DLSS】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

こちらもレイトレーシングとDLSSに対応した有名な激重ゲームです。

レイトレーシングOFFの「ウルトラ画質」と、ONの「RTウルトラ画質」をチェックしました。

タップして拡大

フルHDなら十分なフレームレートです。

WQHDでも少し画質を調節すればOKです。

個人的にこのゲームはレイトレーシングの効果がイマイチ分かりにくいと思います。

レイトレーシングを使わなくても十分キレイなので、RTX 3060ならこの設定がおすすめ。

CPU対決!

ほぼ同じです。

【重量級】アサシンクリード・ヴァルハラ

設定
  • 【画質】高/最高

ゲーム内のベンチマークモードで計測

このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。

レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、大体このくらいで遊べるという目安にしてください。

画質プリセット【最高】と【高】で計測しました。

タップして拡大

最高設定でもフルHDなら快適に遊べます。

CPU対決!

ほぼ同じです。

【重量級】Marvel’s Spider-Man Remastered

設定
  • 【画質】非常に高い
  • 【DLSS】ON

固定ルートを30秒間飛び回った平均フレームレートを計測

このゲームもレイトレーシングとDLSSに対応した重めのタイトルです。

画質「非常に高い」で、レイトレーシングON/OFFを計測しました。

タップして拡大

フルHD/WQHDまで快適に遊べるフレームレートです。

画質を少し落とせば4Kでも問題なし。

このゲームはレイトレーシングの効果が良くわかるので、なるべくレイトレONがおすすめ。

CPU対決!

ほぼ同じです。

クリエイティブ性能チェック

動画編集と写真編集の能力をチェックしました。

Premiere Pro

4Kで撮影した10分間の動画を編集して、フルHDと4Kにエンコードした時の処理時間です。

レンダラーは「GPUアクセラレーション(CUDA)」を使用。

※ソフトウェアレンダリング(CPUエンコード)にすると、Ryzen 7 5700Xで34分、Core i7-12700だと25分もかかります

4K→4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Ryzen 7 5700X
5分35秒
Core i7-12700
5分55秒
4K→フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Ryzen 7 5700X
4分20秒
Core i7-12700
4分22秒

どのCPUとの組み合わせでも、10分の実時間より早くエンコードができるので快適です。

CPU対決!

動画編集はRyzen 7の方が相性が良いようです。

処理の重たい4KエンコードでもCore i7より20秒も早いパフォーマンス。

RAW現像

Lightroom Classicを使って有効画素数2010万(SONY RX10M4)のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
Ryzen 7 5700X
24.41秒
Core i7-12700
23.14秒

サクサク処理できます。

書き出し条件はこちらです↓

画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ
CPU対決!

わずかにCore i7の方が早いですが、Ryzen 7でも十分なパフォーマンス。

Ryzen 7 5700X+RTX 3060の構成まとめ

まとめると、こんな感じです↓

RTX 3070まとめ

  • フルHD>FPSゲームが快適
  • WQHD>競技性の低いゲームならOK
  • 4K>画質を調節すればOK
  • レイトレーシング>ゲームによって画質の調整が必要

Ryzen 7 5700Xまとめ

  • ゲームパフォーマンスはCore i7とほとんど変わらない

GPUのRTX 3060については、フルHDでゲームをする人ならほとんどのタイトルを快適に遊べます。

これからPCゲームを始めたい人に最適。

CPUのRyzen 7 5700Xについては、ほとんどCore i7-12700と同じパフォーマンスでした。

BTOパソコンだと「Ryzen 7 5700X + RTX 3060モデル」の価格が安く、たまに大幅値引きのセール品も見かけます。

コスパ優先ならRyzen 7 5700Xモデルで十分すぎる性能です。

以上、参考になれば幸いです。

PCパーツ・自作PCの基礎知識

パーツ別の基礎知識
工具メモリ
グラフィックボードストレージ
CPUケース
CPUクーラーケースファン
マザーボード電源

おすすめゲーミングPC 早見表

更新:2024年4月12日

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価格GPUCPUメモリストレージメーカー
109800円Ryzen Z1
Extreme
16GB512GBASUS
129800円RTX 4060Ryzen 5 450016GB1TBマウス
149800円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB1TBPC工房
155800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア
162800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB1TBPC工房
165800円RTX 4060TiCore i5-14400F32GB1TBフロンティア
169800円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB1TBマウス
179980円RTX 4060TiRyzen 7 5700X16GB1TBドスパラ
199800円RTX 4070SPRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア
229700円RTX 4070TiRyzen 7 5700X16GB1TBPC工房
229900円RTX 4070SPRyzen 7 5700X16GB1TBマウス
239980円RTX 4070SPRyzen 7 5700X16GB1TBドスパラ
244800円RTX 4070SPCore i7-14700F32GB1TBフロンティア
249800円RTX 4070SPCore i7-14700F32GB1TBフロンティア
259740円RTX 4070SPCore i5-14400F32GB2TBサイコム
259842円RTX 4070Ti SPCore i7-14700F16GB1TB日本HP
268980円RTX 4070Ryzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ
269800円RTX 4070SPCore i7-14700F32GB1TBフロンティア
269800円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBマウス
279800円RTX 4070Ti SPCore i7-14700F32GB1TBフロンティア
283980円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D16GB1TBドスパラ
296980円RTX 4070TiCore i7-14700F32GB1TBドスパラ
299800円RTX 4070Ti SPCore i7-14700F16GB1TBツクモ
299800円RTX 4070Ti SPCore i7-14700F32GB1TBフロンティア
307420円RTX 4070SPRyzen 7 7800X3D32GB2TBサイコム
価格から選ぶグラボから選ぶ
10〜15万円RTX 4060
15〜20万円RTX 4060Ti
20〜25万円RTX 4070
RTX 4070 SUPER
25万円〜RTX 4070Ti
RTX 4070Ti SUPER
RTX 4080 / SUPER
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