ゲーム向けウルトラワイドモニターおすすめまとめ 選び方とデメリットを解説
ウルトラワイドゲーミングモニターに興味のある方。
欲しいけど購入をためらっている方へ。
このクラスのモニターは用途が合わないと、ただ場所を取るだけの「使えないモニター」になってしまいます。
この記事では巨大なウルトラワイドゲーミングモニターについて、次のことを解説しています。
- ウルトラワイドモニターの選び方の注意点
- パネルはIPSとVAのどっちが良い?
- どのくらいのグラフィックボードが必要?
- おすすめの解像度は?
- どのモニターがおすすめ?
上記の疑問を完全解決します!
ウルトラワイドゲーミングモニターの魅力とは?
ウルトラワイドモニターの最大の魅力は、視野が横に広がって高い臨場感を味わえることです。
PS5やXboxにはマネのできない21:9の広大な映像を体感すると、16:9な「せっまい世界」には戻れなくなります。
臨場感は圧倒的に21:9ウルトラワイドの方が高いです。
投入感と映像美にこだわりたい人に最適です。
ウルトラワイドモニター選びの注意点
ウルトラワイドモニターをゲーム用途で検討している場合、次の3つのポイントをチェックしましょう。
- 視線の移動量に注意
- 解像度選びに注意
- ゲーム機の接続に注意
① 視線の移動量に注意
ウルトラワイドモニターは横に広すぎて、視線の移動が激しくなります。
情報量が多くなるとメリットになるゲームもありますが、Apex Legendsやフォートナイトのような競技性の高いゲームは、画面内の情報を瞬時に認識できなくて不利になります。
逆に、ウォッチドッグスやアサシンクリードのような、競技性が低くてストーリーを楽しむゲームに最適です。
② 解像度選びに注意!作業スペースは4Kに負ける
現在出回っているウルトラワイドゲーミングモニターの解像度はUWQHD(3440 x 1440)が主流ですが、WFHD(2560 x 1080)の製品もあります。
それぞれの特徴をまとめると次のようになります。
WFHD | UWQHD | 4K | |
---|---|---|---|
解像度 | 2560 x 1080 | 3440 x 1440 | 3840 x 2160 |
アスペクト比 | 21:9 | 21:9 | 16:9 |
特徴 | ゲーム向け | ゲームと普段使い | 仕事向け |
必要PCスペック | ミドルスペック | ミドルハイスペック | ハイスペック |
ゲームがメインの使い方なら、解像度はWFHD(2560 x 1080)が適しています。
WFHDはフルHDを横に広げただけなので、PCスペックはそれほど良くなくても高いフレームレートを出しやすいのがメリット。
主流のUWQHDはPCスペックにそこそこのものが必要で、作業スペース(解像度)は4Kよりも狭い点に注意。
ハイスペックPCを持っているなら主流のUWQHDが良く、ミドルスペック以下ならWFHDが良いです。
作業や仕事にも使いたいなら4Kをおすすめします。
③ ゲーム機の接続に注意
PS5やXbox Series Xなどのゲーム機は21:9のウルトラワイド表示に対応していません。
デフォルトでは横に引き伸ばした映像になり、慣れるまですごく違和感があります。
モニター側の設定で16:9エリアの表示に変えられますが、画面の両端は黒くなる点は覚えておきましょう。
どのくらいのグラボが必要?
目安として、UWQHD(3440 x 1440)ならRTX 3060Ti以上で、RTX 4070クラスだと安心です。
WFHD(2560 x 1080)ならRTX 3060以上がおすすめ。
旧世代のGPU(GTX 1660以下)だと、最近のゲームはかなり厳しいです。
21:9のウルトラワイドは16:9よりも解像度が高いので、フレームレートは5〜10%ほど落ちます。
各GPUを使った実機ベンチマークは関連記事を参考にしてください。
ウルトラワイドのパネルは?|用途と予算で選ぼう
ゲーミングモニターの液晶パネルにはTN、VA、IPS、有機ELの4種類が存在ます。
▼特徴をざっくりまとめました。
TN | VA | IPS | 有機EL | |
---|---|---|---|---|
画質 | X | ◯ | ◯ | ◎ |
リフレッシュレート | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ |
応答速度 | ◎ | ◯ | ◎ | ◎◎ |
視野角 | X | ◯ | ◎ | ◎ |
コントラスト | ◯ | ◎ | ◯ | ◎◎ |
価格 | ◯ | ◎ | ◯ | △ |
おすすめ度 | X | ◯ | ◯ | ◯ |
ウルトラワイドモニターでTNパネルを採用している製品は存在しないので、VA/IPS/有機ELのどれかになります。
▼ゲーミングモニターの選び方の基本は関連記事を参考にしてください。
VAパネルのメリットとデメリット
VAパネルは明るい部分と暗い部分のコントラスト比がIPSパネルより3倍以上も高く、明暗のはっきりしたメリハリのある映像が特徴です。
高いコントラスト比のおかげで黒の表現に優れており、キリッと引き締まった絵がポイント。
光が差し込むシーンなどは「IPSパネルには真似のできない」美しい表現が可能。
深みのある豊かな色彩で、思わず息をのむような美しさです。
映像鑑賞に向いたパネルで、大型液晶テレビにも採用されています。
応答速度は高性能モデルだと1msが当たり前で、IPSパネルと変わりません。
安いモデルは4ms前後の平凡な製品もありますが、プロゲーマーでなければ問題ないです。
BenQ EX240N/VA/165Hz/1ms
VAパネルは、かなりななめから覗き込むと白っぽく見えるのがデメリットです。
しかし、上の写真のような角度でゲームをする人はいないと思うので、あまり気にしなくて良いでしょう。
また、色合いがダイナミックで美しい反面、原色とのギャップがあって色の再現性はIPSパネルより劣ります。写真や映像編集もしたい人はIPSパネルの方が良いです。
価格はIPSモニターより5万円くらい安いので、予算と自分のゲームスタイルが合えばVAも良い選択です。
特にゲームや映像コンテンツを楽しむ比率が多い人におすすめです。
安くて高画質!
IPSパネルのメリットとデメリット
IPSパネルは自然な色合いと広い視野角が特徴の万能型です。
ななめから見ても色合いの変化が少なく、機種によって差はあるものの原色に最も近い色合いなのがメリット。
ゲーム以外に写真や映像編集などの「仕事/作業」に使う人もIPSが向いています。
デメリットはVAパネルよりも価格が高いことです。
仕事、ゲーム、なんでもOK!
有機ELパネル(OLED)のメリットとデメリット|次世代の本命
有機ELパネルをざっくり解説すると、バックライトを持たずにカラー素子1つ1つを発光させるモニターです。
IPS/VA/TNパネルはバックライトを使用するので、黒色を表現する時も光が漏れて完全な黒にはなりません。
有機ELが黒色を表現する時は、そもそも素子が光らないので「完全な黒」を表現でき、映像全体が引き締まって美しく見えます。
色合いとしてはVAパネルに似たダイナミックな感じで、ゲームと映像鑑賞向き。とにかくぶっちぎりに美しいです。
(写真・映像編集のような原色に近い発色が重要な作業はIPSパネルの方が向いています)
また、応答速度が0.1ms以下であることもメリットで、実用上は遅延が発生しません。
(「発色の良いVAパネル」+「反応の速いTNパネル」)x 10 +「視野角の広いIPSパネル」って感じで、無敵です。
デメリットとしては焼き付きリスクがあるため、1日中つけっぱなしで使う人には向いていません。
また、コストが高いことも弱点でしたが、2022年後半から高いリフレッシュレートを出せるゲーミングモデルも価格が下がりつつあります。
2023年は多くのメーカーが新モデルを投入するでしょう。
クレイジーな美しさ!
144Hz、165Hz以上のウルトラワイドモニターおすすめランキング
ここまでの解説を踏まえて、厳選した機種をランキング形式で紹介します。
【第1位】 Alienware AW3423DWF|究極ウルトラワイド
サイズ | 34インチ |
パネル | 有機EL 湾曲 |
解像度 | UWQHD 3440 x 1440 |
最大リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 0.1ms |
横幅 | 81.5cm |
高さ | 41.5cm〜52.5cm |
前後角度調整 | 前:-5°、後:21° |
左右角度調整 | 左右20° |
モニターアーム | 対応 |
入力端子 | DisplayPort x 2 HDMI x 1 |
USBハブ | 4ポート |
電源 | 内蔵 |
スピーカー | なし |
参考価格 | 120,000円前後 |
DELLのゲーミングブランドAlienware(エイリアンウェア)の有機ELモデル。
ぶっっっちぎりに美しい映像です。
0.1msの超高速な応答速度で、遅延はまったく感じません。
「レジェンドデザイン」と呼ばれる近未来的なかっこいいスタイルも特徴。
価格もIPSパネルを採用した高級モデルと変わらず、迷ったらコレと言える究極の一品!
実際の使用感とデメリットは関連記事をチェック↓
無敵のエイリアン!
\最新価格をチェック/
【第2位】 JAPANNEXT JN-VG233WFHD200|小型のウルトラワイド
サイズ | 23.3インチ |
パネル | VA 平面 |
解像度 | WFHD 2560 x 1080 |
リフレッシュレート | 200Hz |
応答速度 | 1ms |
横幅 | 56.3cm |
高さ | 36.7cm |
前後角度調整 | 前:-5°、後:10° |
左右角度調整 | なし |
モニターアーム | 対応 |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
USBハブ | なし |
電源 | アダプター |
スピーカー | なし |
参考価格 | 29,980円前後 |
23.3インチの小型ウルトラワイドゲーミングモニターです。
ありそうでなかったサイズで、横幅は一般的な27インチ16:9ワイドよりも小さいのがポイント。
ウルトラワイドのデメリットである視線の移動量もほとんど感じず、解像度も2560 x 1080なので高いフレームレートを出しやすいモニターです。
リフレッシュレート200Hz、応答速度1msに対応し、色鮮やかな発色が特徴のVAパネルを採用。
スピーカーなし、スタンドは前後角度調整のみの簡易タイプと割り切ったスペックですが、価格は3万円を切るのが魅力。
ハマる人にはハマる絶妙な製品で、個人的にNo.1のウルトラワイドモニターです。
実際の使用感とデメリットは関連記事をチェック↓
\最新価格をチェック/
【第3位】 BenQ MOBIUZ EX3415R|万能モデル
サイズ | 34インチ |
パネル | IPS 湾曲 |
解像度 | UWQHD 3440 x 1440 |
最大リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
横幅 | 81.5cm |
高さ | 42.5cm〜52.5cm |
前後角度調整 | 前:-5°、後:15° |
左右角度調整 | 左右15° |
モニターアーム | 対応 |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
USBハブ | 2ポート |
電源 | アダプター |
スピーカー | 2W x 2 + 5Wウーファー |
参考価格 | 140,000円前後 |
UWQHD/144Hz/1ms/IPSと基本スペックに抜かりがなく、さらに2.1chのスピーカーシステムも搭載。
サブウーファー内蔵のtreVoloサウンドシステムは、外付けスピーカーが不要なレベルの高い音質です。
発色の良いIPSパネルで、豊富な入力端子と使い勝手の良いリモコンが付属。
PCとゲーム機など2台以上の機器を繋ぐ場合、圧倒的にリモコン付きの製品が便利!
また、画面分割機能(PBP/PIP)が優秀。
21:9のエリアを半分に分けたり、2560×1440(WQHD)と880×1440に分けて表示してもリフレッシュレート144Hzを維持できるなど、他の製品よりもズバ抜けて基本性能が高いのもポイント。
ゲームだけでなく仕事にも最適で、抜群の使いやすさが特徴!
実際の使用感とデメリットは関連記事をチェック↓
\最新価格をチェック/
【第4位】 Pixio PXC348C|安くても高性能!
サイズ | 34インチ |
パネル | VA 湾曲 |
解像度 | UWQHD 3440 x 1440 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
横幅 | 81.8cm |
高さ | 43.2cm〜52.4cm |
前後角度調整 | 前:-5°、後:20° |
左右角度調整 | 左右20° |
モニターアーム | 対応 |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI x 2 USB Type-C |
USBハブ | なし |
電源 | アダプター |
スピーカー | 2W |
参考価格 | 65,000円前後 |
手頃な価格でハイスペックモニターを提供するPixioの最新モデル。
VAパネルながら応答速度1msとIPSパネルの高速タイプと同等のスピードを実現し、リフレッシュレートも144Hzまで対応。ゲーミングモニターの基本をしっかり押さえています。
コントラスト比は4000:1でIPS製品より4倍以上もメリハリのある映像で、ゲームだけでなく動画鑑賞も得意な製品です。
USB Type-C入力を持ち、65Wの電源供給(PD)にも対応。
スピーカー内蔵、バックパネルにLEDライトを搭載、可動域の広い多機能スタンドが付属。
あまり使われない機能をバッサリ切り捨てて、実売価格を6万円台にした圧倒的コスパが魅力。
ゲームだけでなく映像鑑賞も楽しみたい人にうってつけのウルトラワイドモニターです。
\最新価格をチェック/
【第5位】 LG 34WP65C-B|圧倒的コスパ!
サイズ | 34インチ |
パネル | VA 湾曲 |
解像度 | UWQHD 3440 x 1440 |
リフレッシュレート | 160Hz(DisplayPort) 85Hz(HDMI) |
応答速度 | 5ms |
横幅 | 80.9cm |
高さ | 45.8〜56.8cm |
モニターアーム | 対応 |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
USBハブ | なし |
電源 | アダプター |
スピーカー | 7W |
参考価格 | 59,000円前後 |
無駄な機能をバッサリ切り捨てて実売価格を5万円台にした圧倒的コスパが魅力。
リフレッシュレートは160Hzに対応し、安くてもゲームに必要な機能はしっかり備えた高性能モニターです。
ライバル機種とは違ってTYPE-C入力が無い、HDMIは85Hzまでと制限はありますが、DisplayPortでは160Hzまで出せるので実用上に大きな問題はありません。
7Wの高品質なスピーカーも内蔵。
とにかく安く最高の環境が欲しい人におすすめです。
\最新価格をチェック/
【第6位】 BenQ EX3410R|人間の視野角を再現
サイズ | 34インチ |
パネル | VA 湾曲 |
解像度 | UWQHD 3440 x 1440 |
リフレッシュレート | 144Hz(DisplayPort) 120Hz(HDMI) |
応答速度 | 1ms |
横幅 | 79.5cm |
高さ | 43.8〜53.8cm |
モニターアーム | 対応 |
入力端子 | DisplayPort x 1 HDMI x 2 |
USBハブ | 2ポート |
電源 | アダプター |
スピーカー | 2W x 2 + 5Wウーファー |
参考価格 | 85,000円前後 |
人間の視野角とほぼ同じ曲率1000Rの湾曲VA液晶を搭載し、画面の隅が自然に視界に入るカーブで圧倒的な投入感を誇るモニターです。
VAパネルながら応答速度1msとIPSパネルの高速タイプと同等のスピードを実現し、動きの早いFPS/TPSゲームでも遅延のない「なめらか」な映像で楽しめます。
横幅は80cmを下回るコンパクトさで、1cmでも設置場所を確保したい人にとって嬉しいサイズ。
暗いシーンでも敵を見つけやすくするBlack eQualizerや、激しく動き回ってもブレを抑える機能など、ゲーマーにとって嬉しいサポート機能を多数搭載。
サブウーファー内蔵2.1ch高音質サウンドシステムや、手元でかんたんに操作ができる多機能リモコンが付属。
究極のウルトラワイド環境が欲しい人におすすめです。
\最新価格をチェック/
【まとめ】こんな人はウルトラワイドモニターがおすすめ!
次のようなタイプの人がウルトラワイドモニターに適しています。
- ソロプレイが中心の人
- レースゲームが好きな人
- PCをゲーム以外の作業にも使う人
- 競技性の低いFPS/TPSゲームが好きな人
- 対戦よりもストーリーや臨場感を楽しむタイプの人
設置場所さえ確保できればコレほど素晴らしい環境はありません。
ゲームの臨場感が上がることだけでなく、動画編集やブラウジング等の作業効率も劇的に上がります。
是非みなさんもこの素晴らしい環境を体験してください!