WQHD 144Hz以上のおすすめゲーミングモニターまとめ|選び方とデメリットも解説
- WQHDゲーミングモニターが気になる!
- もっと広い画面でゲームがしたい!
- WQHDのおすすめ画面サイズはどれ?
フルHDよりも解像度の高いWQHD(2560x1440)は、ゲームでは精細感が増し、普段使いでは広いデスクトップが使える絶妙な解像度です。
ただし、メリットだけでなく、ゲームではPCのスペックが高くないと期待通りの結果にならないこともあります。
この記事ではWQHDに対応した最新のゲーミングモニターと、選ぶ際の注意点をまとめました。
気になる方はぜひお読みください!
WQHDゲーミングモニターの選び方
現在販売されているWQHDモニターの基本スペックは非常に高いです。
以下のゲーミングモニターに欲しい機能は標準装備しています。
- 1ms前後の高速な応答速度
- ディスプレイ同期技術(Adaptive Sync)
∟ FreeSync
∟ G-Sync Compatible - 丈夫で多機能なスタンド
▼以下の付加機能で判断するのが良いです。
- 画面サイズ
- パネルの種類(IPSかVA)
- 見た目(デザイン)
- USB Type-C入力
- USBハブ
- スピーカー
画面サイズのみ解説します。
おすすめの画面サイズは?|迷ったら27インチ!
WQHD解像度で主流なサイズは27インチです。
好みの問題ですが、私の実体験から解説します。
32インチクラスのWQHD解像度は、ゲームだと超ド迫力。
普段使いでは文字が大きく表示されて最高に使いやすいです。
また、YouTube配信などで自分が使っている機材を見せたい人にも強烈なインパクトがあっておすすめ。
しかし、ゲームの場合は画面が広すぎて画面内の情報を瞬時に把握できないことが多々あります。
大画面にこだわりがない限り、27インチがおすすめです。
また、24.5インチ以下のWQHD解像度は、映像に精彩感はあるものの、文字の大きさと画面サイズのバランスが合いません。普段使いではかなり使いにくくなるので注意してください。
27インチのWQHD解像度は「文字が小さい」「中途半端」と評価されることもありますが、ほとんどの人が満足できる万能サイズです。
特におすすめなWQHD 240Hz/165Hz/144Hzゲーミングモニター
ここまでの説明を踏まえて、特におすすめのWQHDゲーミングモニターをご紹介します。
それぞれ良い点があるのでどれを買っても間違いありません。
製品独自の特徴を中心に解説していますので、「予算・機能・使用環境のバランス」を考えて、最適な製品を選んでください。
HP OMEN 27qs|240Hz最安モデル
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 240Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | 2W |
USBハブ | 2ポート |
スタンド | チルト:上10°/下15° スイベル:なし 高さ調節:10cm ピボット:可能 |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 54,780円 セール中! |
全世界レベルでトップクラスのシェアを誇るHPのWQHDモニターです。
リフレッシュレート240Hzに対応した無敵スペック。
通常価格は81,400円ですが、現在セール中で54,780円でゲットできます。
スピーカー、USBハブ内蔵、DisplayHDR 400、目に優しいアイケア機能などスペックはかなり充実。
価格と性能のバランスが最もすぐれていて、WQHD解像度ではこれ以上ない「アガリ」のモニターと言えます。
セールはいつまで続くか分からないので、気になる人はチェックしてください。
MSI OPTIX MAG274QRX|240Hzの最新モデル
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 240Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 Type-C |
スピーカー | なし |
USBハブ | 2ポート |
スタンド | チルト:上20°/5° スイベル:30° 高さ調節:13cm ピボット:可能 |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 59,800円 |
9月26日発売の最新モデルです。
こちらもリフレッシュレート240Hzに対応した無敵スペックで価格が安い!
反応の早いRAPID IPS、USB Type-C入力、2台のPC間でキーボードマウスを切り替えるKVM内蔵と充実したスペック化特徴。
1位のHP OMEN 27qsとは少し味付けが違っていて、個性が良く出ています。
スピーカーなしであることしかデメリットのない優等生。
ハイスペックPCをお持ちの人におすすめです。
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BenQ MOBIUZ EX2710Q|高画質・高音質の万能タイプ
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | 2.1ch (2Wx2+5W) |
USBハブ | 2ポート |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:15° 高さ調節:10cm ピボット:なし |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 60,000円前後 |
BenQのリフレッシュレート165Hz/応答速度1msに対応したWQHDゲーミングモニター。
エッジの効いたスタイリッシュなデザインとサブウーファー内蔵の2.1chスピーカーが特徴です。
HDRはDisplayHDR 400のほか、BenQ独自のHDRiも搭載。
明るい部分と暗い部分のメリハリが絶妙で、より迫力のあるゲーム体験が可能。
HDRiは自動でONになるのでおまかせでOK。
基本スペックも高く、さらに美しい映像と高音質なスピーカーで、ライバル製品よりも完成度の高いWQHDゲーミングモニターです。
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IODATA EX-GDQ271JA |国産高コスパモデル
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS (AHVA) |
リフレッシュレート | 180Hz |
応答速度 | 0.2ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | 2W |
USBハブ | なし (マイク専用USB x 1) |
スタンド | チルト:上 25°/下5° スイベル:左右45° 高さ調節:13cm ピボット:可能 |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 44,000円前後 |
発色と応答速度に優れたAHVAパネル(IPSパネルの一種)を採用、0.2ms、180Hzと基本スペックが飛び抜けて良い一台。
可動域の広いスタンド、多機能リモコンが付属、高すぎない価格など目立った弱点のない優良機です。
さらに、安心の国産ブランドで3年間の手厚い保証もポイント。
迷ったらコレと言える極上の一台!
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LG UltraGear 27GR75Q-B |最新モデル
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | なし |
USBハブ | なし |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:なし 高さ調節:11cm ピボット:可能 |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 40,000円前後 |
2023年6月発売の新モデル。
3辺フレームレスを採用したスリムでスタイリッシュなデザインと、発色の良いIPSパネルを採用。
スペック的には27インチ/165Hz/1msとスタンダードなタイプで、大手メーカー品ながら4万円を切る価格が特徴です。
遅延を抑える「DASモード」、暗い部分を明るく映す「ブラックスタビライザー」など、基本的なゲーミングサポート機能もしっかり搭載。
スピーカーとUSBハブはありませんが、余計な機能を排除してライバル製品より価格を抑えたシンプルでコスパに優れた一台です。
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BenQ EX3210R |ダイナマイトボディーの大画面
画面サイズ | 31.5インチ |
パネル | VA(湾曲) |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort x 2 HDMI x 1 |
スピーカー | 2.1ch (2Wx2+5W) |
USBハブ | 2ポート |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:15° 高さ調節:10cm ピボット:なし |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 89,000円前後 |
32インチクラスでWQHDモニターを探しているならBenQのEX3210Rがおすすめです。
人間の視野角とほぼ同じ曲率1000RのVA湾曲液晶を搭載。
画面の隅が自然に視界に入るカーブで「圧倒的な投入感」を誇るモニターです。
VAパネルは黒の表現が得意で、明暗のはっきりした「引き締まった映像」が特徴。ゲームや映像鑑賞に強いパネルです。
平面タイプの32インチクラスより横幅が2cmも短く、設置面積と圧迫感が少ないのもポイント。
かなり迫力のあるボディーで、ものすごく存在感と所有感の高い製品です。
サブウーファー内蔵2.1chスピーカー、手元でかんたんに操作ができるリモコンも付属。
HDRはDisplayHDR 400、BenQ独自の「HDRi」に対応。
32インチクラスなら一番のおすすめです。
実際の使用感とデメリットは関連記事をチェック↓
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AOC AG273QXP/11|個性の強い全部入り
画面サイズ | 27インチ |
パネル | Nano IPS |
リフレッシュレート | 170Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort x 2 HDMI x 2 |
スピーカー | なし |
USBハブ | 2ポート |
スタンド | チルト:上 23°/下5° スイベル:30° 高さ調節:11cm ピボット:可能 |
VESAマウント | 対応(75mm x 75 mm) |
参考価格 | 50,000円前後 |
集中力を高めるスクリーンシールド、リフレッシュレート170Hz、発色の良いNano IPSパネルが特徴。
さらに、両サイドに収納可能なヘッドホンフックを搭載するなど、ゲーマーに嬉しい機能を多数実装。
基本性能はトップクラスで、手元で設定を切り替える有線キーパッドが多くのユーザーから高評価を得ています。
AOCというメーカーは台湾発のモニターメーカーで「AGON」というゲーミングブランドを世界中に展開しています。
日本でも「AOC OPEN」というe-Sportsトーナメントを開催するなど、ゲーマーの中でも評価の高いブランドです。
▼WQHDでもっとも多機能。コスパが圧倒的に優れたゲーミングモニターです。
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MSI Optix MAG273QPF|高画質スタンダード
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | なし |
USBハブ | なし |
スタンド | チルト:上 20°/下5° スイベル:45° 高さ調節:13cm ピボット:対応 |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 50,000円前後 |
反応の早いRAPID IPSパネル/リフレッシュレート165Hz/応答速度1msと、基本性能がパーフェクト。
可動域の広い多機能スタンドが付属。
このクラスのモニターとしては価格も安く、IPSパネルでスタンダードな製品を探している人におすすめです。
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KOORUI 27E1QA|格安モデル
画面サイズ | 27インチ |
パネル | VA(湾曲) |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | なし |
USBハブ | なし |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:なし 高さ調節:なし ピボット:なし |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 30,000円前後 |
KOORUIは2023年から日本国内で力を付けてきた中国のモニターメーカーです。
反則レベルに安い価格が最大のポイントで、口コミをチェックする限り普通に使える超コスパブランド。
機能としては、色あざやかな発色が特徴のVAパネルを採用し、特にゲームと映像鑑賞の比率が多い人に最適。
知名度が低くて保証などの対応が気になりますが、初期不良の対応だけ販売店に対応してくれればOK!という人にとってベストな選択になるでしょう。
とにかく安くWQHDゲーミングモニターをゲットしたい人におすすめです。
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Pixio PXC277 Advanced |超高画質で安い湾曲モデル
画面サイズ | 27インチ |
パネル | VA(湾曲) |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
入力端子 | DisplayPort x 2 HDMI x 1 |
スピーカー | なし |
USBハブ | なし |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:なし 高さ調節:なし ピボット:なし |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 38,000円前後 |
格安で高品質なゲーミングモニターを販売するPixioの最新モデルです。
黒の表現が得意で「引き締まった映像」が特徴なVAパネルを採用。
さらに、パネルが湾曲しているので、包まれたような臨場感を味わえます。
実際に使ってみたところ、めちゃくちゃキレイな画質です。
特に光が差し込むようなシーンは、IPSパネルには真似のできない現実世界を超えた美しい映像。
スタンドの簡易化、スピーカー非搭載など、あまり使われない機能をバッサリ切り捨てて、実売価格を3万円台にした圧倒的コスパが魅力。
「高画質+低価格」を実現したコスパ最強のWQHDゲーミングモニターです。
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BenQ EX2780Q|Type-C入力を持つスタンダード144Hz
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 5ms |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 Type-C(PD10W) |
スピーカー | 2.1ch (2Wx2+5W) |
USBハブ | なし |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:なし 高さ調節:なし ピボット:なし |
VESAマウント | 対応 |
参考価格 | 49,000円前後 |
27インチWQHD解像度でUSB Type-C入力を持ち、サブウーファー内蔵2.1chの高音質スピーカーを持つ「エンタメに強い」ゲーミングモニターです。
1位で解説した新型のEX2710Qとは性格の異なるモニターで、価格を抑えて現在も販売されています。
リフレッシュレート144Hz/応答速度5msと、現在のハイスペック機と比較すると劣る点はありますが、実用上は全く問題ありません。
2.1chのスピーカー、Type-C入力、多機能リモコン付属など、ライバル機種にはない機能を持つのが最大の魅力で、まだまだ現役で使えるエンタメモニターです。
▼実際の使用感やスペックの解説は関連記事をご覧ください。
▼ゲーミングPC、MacBook、Xbox Series Xと抜群の相性!貴重なモニターです!
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WQHD/144Hz以上に必要なグラボは?
WQHDモニターの性能を使うなら、GeForce RTX 3060以上のグラフィックボードがあると安心です。
ただし、ベテランゲーマーの全てがハイスペックなPCを使っているわけではありません。
多くのプレイヤーは世代の古いPCでも画質を調整しながら戦っています。
動きの激しいFPSゲームは、画質を少し落としてもゲームプレイには全く影響がないので試してみてください。
当サイトで計測したGPU別フレームレートはこちら↓
WQHDモニターにフルHDゲームを映すとぼやける?
PS4やニンテンドースイッチなどのフルHDゲーム機を繋いだ場合、フルHD解像度の全画面表示になります。
しかし、引き伸ばし表示されているように見えません。普通に綺麗な映像です。
▼PS4を接続した場合
▼フルHD画質をWQHDに表示させても文字はハッキリ映っています。
▼PS5とXboxは1440p(WQHD)の120Hzに対応しているので、相性が良いです。
ゲーミングPCでもスペックが低いと狙ったフレームレートを出せないことがあります。
ゲームの設定でフルHD解像度にすれば20%程度フレームレートが上がるので、ゲームによってWQHDとフルHDを使い分けるのが良いでしょう。
WQHDとQHDの違いとは?
現状では「WQHD」と「QHD」は同じ解像度を表す言葉です。
ただし、個人的には2560 x 1440解像度は「QHD」が正しいかな…と思います。
QHDはHDの4倍(Quad)を表す言葉で、表にすると以下のようになります。
略称 | 解像度 | コメント | |
---|---|---|---|
HD | HD | 1280 x 720 | |
フルHD | FHD | 1920 x 1080 | |
ワイドフルHD | WFHD | 2560 x 1080 | |
QHD | QHD | 2560 x 1440 | HDの4倍 |
ワイドQHD | WQHD | 2560 x 1440 3440×1440? | おかしい |
ウルトラワイド QHD | UWQHD WQHD? | 3440 x 1440 3440×1440以上? | おかしい |
4K | 4K | 3840 x 2160 | FHDの4倍 |
後から出てきたウルトラワイドQHDのおかげで、略称がごちゃごちゃになってます。
かつて主流だった4:3のアスペクト比(1024 x 768など)を16:9のワイドにしたから「W」が付いてしまったようで、WQHDという呼び名が先に広まってしまったようです。
メーカーによっては2560 x 1440をQHD、ウルトラワイドの3440 x 1440をWQHDと呼ぶことがありますが、今さら呼称を統一するのは難しいと思われます。
とりあえず、今のところは「WQHD」と「QHD」は同じ解像度と思って良いでしょう。
なんだかややこしいですね。
【まとめ】迷ったらこのWQHDゲーミングモニターがおすすめ
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
HDR | DisplayHDR 400 HDRi |
入力端子 | DisplayPort HDMI x 2 |
スピーカー | 2.1ch(2Wx2+5W) |
USBハブ | 2ポート |
スタンド | チルト:上 15°/下5° スイベル:15° 高さ調節:10cm ピボット:なし |
VESAマウント | 対応 |
ここまで読んで、どのWQHDゲーミングモニターが良いか迷ったら、現状ではBenQの「EX2710Q」がもっともバランスに優れています。
165Hz/1ms/高音質スピーカー内蔵と、長く現役で使い続けられる高いスペックが魅力のモニターです。
ゲーミングモニターは一度買えば数年は使い続けるものです。
「価格」「機能」のバランスを考えて、最適な製品を選んでください。
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最高のゲーミング環境が手に入りますように!
失敗しないゲーミングモニターの選び方
まずは6つの基本的なことを整理しましょう。
- 液晶パネルの種類
- 画面サイズと解像度
- リフレッシュレート
- 応答速度
- 残像低減機能
- HDR機能
▼それぞれの優先度はこのようになります。
項目 | 優先度 |
---|---|
液晶パネル | 高 |
画面サイズと解像度 | 高 |
リフレッシュレート | 高 |
応答速度 | 中 |
残像低減 | 低 |
HDR | 低 |
意外に思われるかもしれませんが、ゲームで生計を立てているプロゲーマーでなければ「応答速度」はあまり重要ではありません。
理由をこれから1つずつ解説します。
① 液晶パネルの種類について
IPS、VA、有機ELパネルがおすすめ!
液晶パネルの特徴をまとめると次のようになります。
TN | VA | IPS | 有機EL | |
---|---|---|---|---|
画質 | X | ◯ | ◯ | ◎ |
リフレッシュレート | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ |
応答速度 | ◎ | ◯ | ◎ | ◎◎ |
視野角 | X | ◯ | ◎ | ◎ |
コントラスト | ◯ | ◎ | ◯ | ◎◎ |
価格 | ◯ | ◎ | ◯ | △ |
おすすめ度 | X | ◯ | ◯ | ◯ |
こちらは目的別です↓
TN | VA | IPS | 有機EL | |
---|---|---|---|---|
ゲーム | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
映像鑑賞 | X | ◎ | ◯ | ◎◎ |
普段使い | X | ◯ | ◎ | ◯ |
写真・映像編集 | X | △ | ◎ | ◯ |
価格 | ○ | ◎ | ○ | △ |
おすすめ度 | X | ◯ | ◯ | ◯ |
ゲーミングモニターで採用されるパネルは主にTN/VA/IPSの3種類ですが、2022年後半から有機ELパネル(OLED)を搭載したゲーミングモニターも価格が下がってきました。
各パネルの最高リフレッシュレートと応答速度は次のようになります。
TN | VA | IPS | 有機EL | |
---|---|---|---|---|
リフレッシュレート | 540Hz | 260Hz | 500Hz | 360Hz |
応答速度 | 0.4ms | 1ms | 0.3ms | 0.1ms以下 |
それぞれのメリット・デメリットを簡単に解説しましょう。
TNパネルのメリットとデメリット|プロゲーマー向けでクセが強い
TNパネルは安価で高いリフレッシュレートと高速な応答速度で普及してきましたが、2020年頃からIPSパネルの方が性能面で優位な状況です。
視野角が狭いデメリットがあり、画面をななめ方向から見たり、少し姿勢を崩したりすると「色合い」がおかしくなります。
ただし、画面の正面に座って常に「正しい姿勢でゲームだけをする人」なら問題ありません。
▼TNパネルを採用したゲーミングモニターで代表的な製品は「BenQのZOWIEシリーズ」です。
ZOWIEシリーズは強力な残像低減機能(DyAc)の「キレの良い動き」の評価が高く、プロゲーマーやヘビーゲーマーに人気のあるモニターです。
しかし、かなりクセが強いので、FPSゲーム専用モニターとしてなら良いのですが、日常使いも考えている人は避けた方がよいです。
以前はゲームをするならTNパネルが最強と言われていました。
現在は360Hz以上に対応したe-Sports向けハイエンドモニターのほとんどがIPSパネルで、TNパネルの優位性はかなり下がっています。
IPSやVAパネルと見比べればハッキリ分かります。TNパネルの画質は「最高に汚い」です。
TNパネルの時代は終わってます
VAパネルのメリットとデメリット|色鮮やかな映像
VAパネルは明るい部分と暗い部分のコントラスト比がIPSパネルより3倍以上も高く、明暗のはっきりしたメリハリのある映像が特徴です。
高いコントラスト比のおかげで黒の表現に優れており、キリッと引き締まった絵がポイント。
光が差し込むシーンなどは「IPSパネルには真似のできない」美しい表現が可能。
深みのある豊かな色彩で、思わず息をのむような美しさです。
映像鑑賞に強いパネルで、大型液晶テレビにも採用されています。(最近の高性能テレビは有機ELが多い)
VAパネルは「かなり」ななめか見ると白っぽくなるのがデメリットです。
ただし、上の写真のような角度でゲームをする人はいないと思うので、あまり気にしなくて良いでしょう。
椅子の背もたれに寄りかかって、リラックスしながらゲームするくらいなら、まったく問題ありません。
色合いがダイナミックで美しい反面、原色とのギャップがあって色の再現性はIPSパネルより劣ります。写真や映像編集もしたい人はIPSパネルの方が良いです。
応答速度は高性能モデルだと1msが当たり前で、IPSやTNパネルの0.5ms以下には劣りますが、ほとんどのゲーマーには問題ない性能です。
価格はIPSモニターよりも安いので、予算と自分の利用スタイルが合えばVAも良い選択と言えます。
特にゲームや映像コンテンツを楽しむ比率が多い人におすすめです。
安くて高画質!
IPSパネルのメリットとデメリット|万能タイプ
IPSパネルは自然な色合いと広い視野角が特徴の万能型です。
ななめから見ても色合いの変化が少なく、機種によって差はあるものの原色に最も近い色合いなのがメリット。
ゲーム以外に写真や映像編集などの「仕事/作業」に使う人もIPSが向いています。
最近はより高速なリフレッシュレート360Hz以上に対応したハイエンドモニターも続々と発売されています。
デメリットはVAパネルよりも価格が高いことです。
仕事、ゲーム、なんでもOK!
有機ELパネル(OLED)のメリットとデメリット|次世代の本命
有機ELパネルをざっくり解説すると、バックライトを持たずにカラー素子1つ1つを発光させる仕組みです。
IPS/VA/TNパネルはバックライトを使用するので、黒色を表現する時も光が漏れて完全な黒にはなりません。
有機ELが黒色を表現する時は、そもそも素子が光らないので「完全な黒」を表現でき、映像全体が引き締まって美しく見えます。
色合いとしてはVAパネルに似たダイナミックな感じで、ゲームと映像鑑賞向き。とにかくぶっちぎりに美しいです。
(写真・映像編集のような原色に近い発色が重要な作業はIPSパネルの方が向いています)
また、応答速度が0.1ms以下であることもメリットで、実用上は遅延が発生しません。
(「発色の良いVAパネル」+「反応の速いTNパネル」)x 10 +「視野角の広いIPSパネル」って感じで、ゲームだと無敵です。
デメリットとしては焼き付きリスクがあるため、数時間おきにパネルメンテナンスが必要なこと。ただ、よっぽど神経質な人でなければ問題はありません。
現状では40インチ越えの大型モデルが多く、24.5〜32インチクラスの使いやすいサイズが極めて少ないのもデメリットです。
また、コストが高いことも弱点でしたが、2022年後半から高いリフレッシュレートを出せるゲーミングモデルも価格が下がりつつあります。
2024年には多くのメーカーが新モデルを販売するでしょう。
クレイジーな美しさ!
② 画面サイズと解像度について
目的別のおすすめの画面サイズと解像度は次のとおりです。
目的 | 推奨解像度 | 推奨画面サイズ |
---|---|---|
ゲーム専用 | フルHD | 15.6〜24.5インチ |
色々なジャンルのゲーム 普段使い | WQHD | 27インチ |
画質を優先 仕事にも使う | 4K | 27〜32インチ |
臨場感を優先 | UWQHD (ウルトラワイド) | 34インチ |
各解像度のドット数はこちらです。
- フルHD:1920 x 1080
- WFHD:2560 x 1080
- WQHD:2560 x 1440(フルHDの1.8倍)
- UWQHD:3440 x 1440
- 4K:3840 x 2160(フルHDの4倍)
大きな画面になると、FPSゲームでは敵の位置や画面内の情報(HUD)が瞬時に把握できなく勝敗に影響します。
フォートナイトやApex Legendsなどの競技性の高いFPSゲームなら24.5インチ以下のフルHDがベストサイズで、多くのプロゲーマーに好まれています。
ソロプレイや競技性の低いFPSゲーム、雰囲気を楽しむRPGなどは27インチ以上の大画面が使いやすいです。
横長のウルトラワイドはPS5などのゲーム機では不可能な高い臨場感を味わえるのがポイント。
注意点として、解像度が高くなるとPCにも負荷が掛かること。
特に4K解像度は、PCスペックが低いとフレームレートが落ちて「カクついた」動きになることは覚えておきましょう。
※ WQHD/4KモニターもフルHD解像度で使うことが可能です。
- FPSゲームが好き
∟ 24.5インチ以下/フルHD - 色々なジャンルのゲームをしたい
∟ 27インチ/WQHD
∟ 34インチ/UWQHD - 超高精細な映像が好き
∟ 32・27インチ/4K
③リフレッシュレートについて
165Hz以上のモニターがおすすめです!
リフレッシュレートとは、1秒間に画面を書き換えられる回数のことです。
パラパラ漫画と同じ原理で、画面の書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。
単位はHzで表記され、ゲーミングモニターとして一般的なものは144Hzです。
しかし、最近は165Hzに対応した製品が多く販売され、144Hzを置き換える新基準になっています。
165Hzの製品は価格も144Hzとほとんど変わりません。
せっかく新しくゲーミングモニターを買うのなら165Hzを候補に入れましょう。
また、240Hzのモニターであれば、どんなゲームも快適に楽しめます。
ただし、27インチやWQHD解像度の240Hzモニターは非常に高価なので、欲しい画面サイズと解像度に合わせてリフレッシュレートを選んでください。
④ 応答速度について
プロゲーマー以外は、あまり気にしなくてOK!
応答速度は、画面の色が切り替わる時にかかる時間のことです。
単位はms(ミリ秒=1/1000秒)で表記され、値が小さいほど高性能です。
色が早く切り替われば残像が少なくなり、ブレのない「なめらか」な表示になって対戦ゲームで有利とされています。
リフレッシュレート別に最低限必要な応答速度は、「1000÷リフレッシュレート」で計算できます。
1フレーム切り替えに必要な時間 |
---|
60Hz | 16.67ms |
144Hz | 6.94ms |
165Hz | 6.06ms |
240Hz | 4.17ms |
360Hz | 2.78ms |
この表から分かる通り、現在販売されているモニターは、すべて最低限必要な応答速度を満たしています。
高いリフレッシュレートを出せるモニターは基本性能が高くて応答速度も速いので、あまり細かくチェックする必要はありません。
あえて付け加えるなら、応答速度1msをうたう製品は常時1msの速度ではなく、もっとも条件の良い速度が1msということです。
実際は速度にばらつきがあって、遅い時は8ms以上になることもあります。
こういった点を考慮すると、なるべく速い応答速度のモニターを選ぶのは間違いではありませんが、一般的には240Hzに対応できる「4ms」もあれば問題ないです。
人間の動体視力は0.2秒 = 200msと言われています。
計測器を使えば1msと4msの違いはハッキリ出るものの、人間の目では判別できない領域です。
プロゲーマーに見られる1フレームを競う戦い方でない限り、ゲームプレイに影響はまったくありません。
GtGとかMPRTって何?
GtGとMPRTは無視してOK!
ゲーミングモニターのスペックを見ていると、「応答速度1ms(GtG)」とか「2ms(MPRT)」という表記を見かけることがありませんか?
「GtG」と「MPRT」の解説は次のようになります。
色の中間階調における応答速度を表す。黒→白の変化時間ではなく、灰色→別の灰色への変化時間のこと。液晶分子自体の反応速度を示す指標のため、コンテンツ内容や個人差によって体感速度が異なる。
動画応答速度に特化した指標。再生中の画面を超高速カメラで撮影し、実際の画像変化の時間を測定する。MPRT値が速くなることで、色の変化だけでなく動きのあるシーンにおけるノイズやブレといった残像の影響が減る。
解説を読むと… っていうか読み飛ばしましたよね ^^;
- 分かったようで分からない
- 結局どっちが良いの?
という感じではないですか?
GtGとMPRTは、メーカーがスペック表に記載すべき必須項目ではありません。
高性能をアピールするためのものです。
まったく意味がないとは言いませんが、ほとんどの人は違いを体感できないので、GtGやMPRTには「こだわらない」ことをおすすめします。
⑤ 残像低減機能について|オーバードライブ・黒挿入
必須機能ではありません!
高性能なゲーミングモニターには高いリフレッシュレート、応答速度のほかに「残像低減機能」をもつ製品があります。
液晶パネル/リフレッシュレート/応答速度だけの比較だと、どの製品も基本性能にそれほど差がありません。
そこで各メーカーが「残像低減機能」をプラスして製品価値を高めています。
代表的な技術は「オーバードライブ」か「黒挿入」の2つです。
いずれも効果はありますが、本来の「色あい」を犠牲にするので万能ではありません。
対戦ゲームでどうしても勝ちたいときに有効ですが、人によっては「目が異常に疲れる」というレビューもあります。
「オーバードライブ」の特徴とデメリット
色が変わるときに液晶素子へ高い電圧をかけて、色の切り替えを速くする仕組み。
電圧のサジ加減が難しく、目標にしている色を飛び越えてしまうオーバーシュート/アンダーシュート現象がある。
採用メーカー
- Acer
- ASUS
- BenQ
- IO DATA
- DELL Alienware
- など
「黒挿入」の特徴とデメリット
フレームとフレームの間に「黒フレーム」を挿入して残像感を減らす仕組み。
画面が暗くなり、チラつきが発生するデメリットがある。
採用メーカーと「機能名」
- BenQ 「DyAc」
- ASUS 「ELMB」
- LG「1ms Motion Blur Reduction」
- など
⑥ HDR機能について
必須機能ではありません!
タップして拡大できます↓
HDRは明るい部分と暗い部分どちらの階調も犠牲にすることなく、よりリアルな映像を楽しめる技術です。
HDRもこだわりがない限り必須機能ではありません。
よく「DisplayHDR 600なら良い」と聞きますが、微妙です。
普及価格帯のモニターはDisplayHDR 400以下の場合が多く、実際に使ってみても「違いがよく分からん」という感じで、DisplayHDR 600でも普通レベルなので注意してください。
DisplayHDR 1000でも再生するコンテンツによっては「効果がよくわからない」ものが多いです。
しっかりHDRを意識したコンテンツでないと効果を体感できない点は注意。
ゲームでは暗い部分が暗くなりすぎて遊びにくくなるなど、当たり外れが多い機能です。
個人差はあると思いますが、HDR機能がなくても最近のゲームの映像は普通にキレイなので、あまりこだわらないことをおすすめします。
HDR10とは?
AV機器メーカーが策定した規格。
HDR10を拡張したHDR10+もあり。
PC用モニターではそれほど意識する必要はありません。
DisplayHDRとは?
VESAが策定した規格で、DisplayHDR 400、600、1000などがあります。
数字が最大輝度を示します(単位cd/平方m)。
DisplayHDR | クラス | コメント |
---|---|---|
400 | エントリー | おまけレベル |
600 | ミドル | 普通 |
1000 | ハイスペック | 良い |
1400 | ハイエンド | 最高! |
メーカー独自のHDR規格
その他、モニターメーカーのBenQの製品は、「HDRi」という独自のHDR規格を搭載しています。
HDRiも特別に優れている機能ではないです。
あらゆるジャンルのゲームを快適に遊べるモニターは?
ここまでで整理すると、FPSゲームなら小さい画面で、それ以外なら大きい画面がおすすめとなります。
つまり、モニターは1台だけだと、どうしても得意・不得意があって完璧なゲーム環境にはなりません。
ゲーミングPCをゲームだけに使う人は少なく、ほとんどの人がネットショッピングや動画編集など、色々な用途で使います。
このような場合、作業用に27〜32インチクラスを使って、ゲーム専用に15.6〜24.5インチクラスの小型モニターを併用するのもありです。
私の場合は事務作業とゲームで完全にモニターを分けています。
- 31.5インチ/4K/IPS/60Hz(事務作業)
- 27インチ/4K/IPS/144Hz(4Kゲーム/Xbox)
- 23.3インチ/WFHD/VA/200Hz(PCゲーム)
- 17.3インチ/FHD/IPS/240Hz(FPSゲーム/サブモニター)
- 34インチ/UWQHD/有機EL/165Hz(PCゲーム)
- 27インチ/WQHD/IPS/144Hz(PS5)
- 24.5インチ/FHD/TN/360Hz(コレクション)
その他、たくさんのモニター … 普通はこんなに必要ないです。
ただ、いろいろ使ってきた中で「これは良い!」と思ったのがこちら↓
一番のお気に入りはジャパンネクストのJN-VG233WFHD200です。
23.3インチの小型ウルトラワイドで、ゲーム機では不可能な21:9の画角で遊べます。
3万円以下で買える安さも良い↓
また、15.6〜17.3インチのモバイルモニターは、必要な時だけ設置したり、普段はサブモニターとして使えるのでおすすめです。
リフレッシュレート144Hz以上に対応したモバイルゲーミングモニターは、関連記事をご覧ください。
ゲームのプレイスタイルをしっかり把握しよう!
ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
TN | VA | IPS | 有機EL | |
---|---|---|---|---|
ゲーム | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
映像鑑賞 | X | ◎ | ◯ | ◎◎ |
普段使い | X | ◯ | ◎ | ◯ |
写真・映像編集 | X | △ | ◎ | ◯ |
価格 | ○ | ◎ | ○ | △ |
おすすめ度 | X | ◯ | ◯ | ◯ |
- 液晶パネルは「IPS」「VA」「有機EL」が良い
- 画面サイズは自分のゲームスタイルに合わせて選ぼう
- リフレッシュレートは144Hz以上
- 応答速度は4ms以下であればOK
自分が普段どんなゲームを好んでプレイしているかによって、選ぶモニターのスペックが決まります。
「あらゆるジャンルのゲームを楽しみたい!」という人は、異なるスペックの2台体制がベストです。
関連記事に目的別のおすすめゲーミングモニターを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
最高のゲーミング環境を構築できますように!