HP OMEN 40Lの実機レビュー 美しすぎるゲーミングPC【RTX 4070Ti/Ti SUPERで比較】

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世界レベルでトップクラスのシェアを誇るHPのゲーミングPC「OMEN 40L 」をレビューします。

性能はぶっちぎりに良いのですが、それよりも …

こんな美しくてカッコいいPCがあっただろうか

というのが最初の印象です。

日本HP様より「Core i7-13700K+RTX 4070Tiモデル」をお借りしたので、がっつりチェックします!

Core i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER」を搭載した上位モデル相当のPCを使って比較もしました。

CPUとGPUの違いによるパフォーマンスの差も分かります。

ハイスペックなPCを探している人は、ぜひご覧ください!

【広告】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

目次

HP OMEN 40Lの特徴とスペック

発売時期によりCPUとGPUの組み合わせが違います。

スクロールできます
年式CPUGPU
2023年
レビュー機
Core i7-13700KRTX 4070Ti
2024年Core i7-14700KRTX 4070Ti
2024年Core i7-14700KRTX 4070Ti
SUPER

2024年モデルはCPUがCore i7-14700Kになっています。

Core i7-13700Kと14700Kに大きな性能差はありません。

以下は共通スペックです。

チップセットZ790
CPUクーラー水冷
120mm RGB
メモリ32GB
DDR 5 5200MHz
ストレージ2TB
Gen 4 x 4
ネットワーク有線 1Gbps
・無線 Wi-Fi 6E
Bluetooth5.3
電源800W
高さ x 幅 x 奥行467 x 204 x 470
標準価格473,000円(RTX 4070Ti)
495,000円(RTX 4070Ti SUPER)

セール価格で販売中!

RTX 4070Ti SUPERモデル:298,000円現在在庫切れ

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強力なCPUとGPUを組み合わた構成で、WQHD/ウルトラワイド/4Kといった高解像度のゲームに強いPCです。

もちろん、フルHDなら競技性の高いe-Sportsタイトルを240fps以上で遊べるスペック。

ゲームだけでなくクリエイティブ性能も高く、初心者〜ヘビーゲーマー、クリエイターまでおすすめの一台です。

実際に使って感じた「良い点」と「残念な点」がこちらになります。

ここが良い!
  • 余裕のスペック
  • かっこいい
  • LEDが美しい
  • メンテナンス性が高い
  • 安心のHPブランド
ここが残念!
  • 標準価格が高め
  • 注文時にカスタムできない
  • などなど(記事内で解説)

標準価格は高めですが、セール価格なら国内BTOメーカーよりもスペックが良くて安く、最高級ゲーミングPCブランドの製品を格安でゲット可能です。

ほかに気になった点としては、注文時にストレージの増設などカスタムができないこと。

ただ、初期構成が「2TBストレージ」「32GBメモリ」と十分な容量なので、不足を感じる人は少ないと思います。

これから詳しく解説するので、購入を検討している人は参考にしてください。

OMEN 40Lの外観と内部

2023年モデルと2024年モデルの違いはCPUだけで、その他のパーツ構成は同じです

本体は大きく見えますが一般的なミドルタワーサイズです。

重さは18.7kgと少し重め。

丸みのない角ばったデザインで、左側面が強化ガラスになっています。

派手さはあるものの、いかにも仕事用!という地味な感じのPCとは違って洗練された印象。

安っぽさは微塵みじんもなく、高級感があって所有感の高い「極上のボディー」です。

HP OMENシリーズは年齢や性別を問わず、幅広いユーザーに人気があるのも納得できます。

右側面はスチールパネルです。

天面は通気口になっていますが、ファンは内蔵されていません。

※120mmファンを2台追加できるスペースがあります

電源ボタンなどは天面にあります。

  • ヘッドホン
  • マイク
  • USB Type-A 5Gbps x 2
  • USB 2.0 Type-A x 2
  • 電源ボタン

③のUSBはチャージ機能に対応していて、電源OFF時でもゲームコントローラーなどを充電できます。

手の届く位置にUSB Type-Cポートが無いのは残念なポイントですが、Type-A→Type-C変換アダプターを使えば困ることはないでしょう。

↑背面はこのようになっています

背面インターフェイス
  • 音声入出力
  • USB 2.0 Type-A x 2
  • 有線LANポート(1Gbps)
  • USB Type-C(5Gbps)
  • USB Type-A(10Gbps)x 2
  • USB Type-A(5Gbps)x 2
  • USB Type-C(10Gbps)
映像出力ポート
  • HDMI 2.1 x 1
  • DisplayPort 1.4a x 3

インターフェイスについてまとめると、一般的な用途なら不足しているものは無いと言えるほど充実しています。

サイドパネルは天面のリリースボタンを押すだけで開きます。

少し開いた角度で止まるので、ガラスを倒して傷がついた(泣)なんてことにならない親切設計。

↑内部はわりとスッキリしていて、ガラスパネル越しにLEDを楽しめるほどよいパーツ密度。

大きくて重たいグラフィックボードは、頑丈がんじょうなサポートバーでガッシリ鷲掴わしづかみされています。

↑空き拡張スロット/ポートはこのようになっています。

Gen 4×4に対応した超高速NVMe SSDを1台増設可能です。

自分で買ってきて取り付けることになりますが、難易度は低いです。

PS5用の増設SSD(ヒートシンク付き)を選ぶと良いでしょう。

増設SSDの取り付け例(タップして見る)

使用したSSD

HIKSEMI FUTURE 2TBレビュー

安くて性能が良いです。

↑RTX 4070Tiの下にPCIeスロットが一つと、空きSATAポートが3つあります。

キャプチャーボードなどの拡張カードや、2.5インチSSD/3.5インチハードディスクを増設する時に使用します。

↑前方にある3つのファンから新鮮な空気を取り込んでいます。

↑メモリは16GBのDDR 5タイプが2枚(計32GB)。もちろん光ります。

CPUクーラーは簡易水冷で、後方の120mmラジエーターファンからボディー内の熱気を強制排出します。

↑天面には120mmファンを2台取り付けるスペースがあります。

長時間のゲームプレイや3DCGレンダリングのような負荷のかかる作業をする人は、ファンを増設するとケース内の熱気を効率よく排出できます。

自分でカスタムできる余地があるのもポイントです。

↑右側面にストレージ拡張ベイなどがあります。

3.5インチハードディスクや、2.5インチSSDを増設可能。

ストレージの拡張性は必要十分と言えるでしょう。

電源ユニットは信頼性の高いCooler Master社製で、800Wと余裕のあるものが搭載されています。

フロントパネルは、写真の人差し指のところにあるレバーを押し込むと開きます。

↑フロントには大型の「ほこりフィルター」が装着されています。

簡単に脱着可能です。

↑底面にもマグネット式の「ほこりフィルター」があります。

めっちゃメンテナンス性が高いケースです。

付属品は「保証書」「電源ケーブル」「簡易マニュアル類」のみ。

電源ケーブルは3ピンプラグです。

キーボード、マウスは付属しないので注意してください。

設定機能

付属アプリの「OMEN Gaming Hub」を使うと本体の設定をかんたんに変えられます。

↑パワーモードは「最適」「パフォーマンス」「エクストリーム」の三種類。

画像のように電源モードを「最適」にして、温度コントロールを「」にすると快適です。

いろいろ試しましたが、「パフォーマンス」にすると冷却音がかなりうるさくなるわりに、体感できるほどの違いはありませんでした。詳しくは「パワーモードの違い」の項目を見てください。

「エクストリーム」は特殊な操作をしないと選択できないようになっています。

※「エクストリーム」はリスクがあるのでマニア向けです

↑LED発光パターンも自由自在!

↑CPUとメモリの「オーバークロック」も可能!

OMEN 40Lの秘めたパワーを引き出せるので、マニアな人も納得できるでしょう。

CPU性能

主要CPUの性能グラフです。

※オーバークロックや電力設定などでスコアは変動します。CPU性能の順番として参考にしてください。

Core i7-14700Kは姉妹モデルのCore i7-14700Fより高いクロックで動作するほか、オーバークロックにも対応したフルスペック版です。

一般的なBTOパソコンで採用されるCore i7-14700Fより飛び抜けたパフォーマンスが特徴。

Core i7/Ryzen 7といった「7グレード最高峰」のCPUです。

上位のCore i9/Ryzen 9は時間効率が重要な「仕事」をする人におすすめ。個人の趣味で使用するならCore i7/Ryzen 7までで十分です。

旧世代のCore i7-13700Kと比較すると、CPUベンチマークではしっかり差は出るものの、ゲームやクリエイティブ処理といった実用的なパフォーマンスはCore i7-14700Kとほとんど差はありません。

グラフィック性能

RTX 4080/4070Ti SUPER/4070Ti/4070 SUPER/4070の実機写真

RTX 4070TiとRTX 4070Ti SUPERは解像度「WQHD」で最高画質&高フレームレートで快適に遊べるように設計されたGPUです。

実際に使ってみると4Kでも80fpsを大きく超えるゲームが多く、あらゆる解像度で快適に遊べます。

スクロールできます
GPUコアメモリ
VRAM
メモリ
バス幅
消費電力
RTX 4080 SPAD10316GB256bit320W
RTX 4080
製造終了
RTX 4070Ti SPAD10316GB256bit285W
RTX 4070Ti
製造終了
AD10412GB192bit285W
RTX 4070 SPAD10412GB192bit220W
RTX 4070AD10412GB192bit200W

RTX 4070Ti SUPERはコアチップがRTX 4080と同じ「AD103」になっており、メモリ容量とバス幅が大幅にパワーアップされています。

特に負荷のかかる4Kゲームと、大量のVRAM(ビデオメモリ)を使用するAI画像生成など、クリエイティブ処理に強いのがポイント。

基本的にRTX 4070Ti SUPER搭載モデルがおすすめです。

RTX 4070Tiはすでに製造終了となっており、現在は在庫処分状態。

セールで投げ売りされる可能性もあるので、価格次第ではRTX 4070Tiモデルを選ぶのもアリでしょう。

ストレージ性能

標準搭載のSSDはGen 4×4対応の爆速タイプで容量は2TBです。かなり余裕のある容量となっています。

読み込み性能は約7,000MB/sで、PCIe Gen 4×4の帯域をほぼ使い切った素晴らしいスコア。

OSやゲームの立ち上がりは爆速。あらゆる動作がサックサクで非常に快適です。

各ストレージ規格の論理性能はこちら↓

ストレージ速度の目安
単位:MB/s
NVMe Gen 5×4 SSD(M.2)
〜14,000
NVMe Gen 4×4 SSD(M.2)
〜7,000
NVMe Gen 3×4/4×2 SSD(M.2)
〜3,500
NVMe Gen 3×2 SSD(M.2)
〜1,700
SATA SSD(M.2/2.5インチ)
〜550
HDD(3.5/2.5インチ)
〜200

※最速のGen 5×4は価格がすごいので普及してません。マニアとクリエイター向けです。

Gen 3×2以上であればゲームのインストール先として十分な性能です。

OMEN 40Lのテスト環境

OMEN 40Lのパフォーマンスを他のPCと比較しながらチェックします。

Core i7-14700K+RTX 4070Ti SUPEROMEN 40L 2024年モデル相当
Core i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER国産BTOパソコン
Core i7-14700K+RTX 4070TiOMEN 40L 2024年モデル相当
Core i7-13700K+RTX 4070TiOMEN 40L 2023年モデル(レビュー機)

筆者が所有しているパーツを使用して、OMEN 40L 2024年モデルや国産BTOパソコンのスペックを再現して比較します。

CPUとGPUの違いによるパフォーマンスの差に注目してください。

OMEN 40Lが1ランク上のCPUを搭載しています!

OMEN 40Lの設定は「電源モード:最適」「温度コントロール:」です。

CPUとメモリのオーバークロックはしていません。

上記の設定で十分なパワーが出ます。

ゲーム性能チェック

グラフィックスの重さが「軽い」「中程度」「重い」の3パターンで検証しました。

  • 【軽/重量級】フォートナイト
  • 【中量級】オーバーウォッチ2
  • 【中量級】FF14黄金のレガシー
  • 【中量級】原神
  • 【中量級】パルワールド
  • 【中量級】アーマードコア6
  • 【中量級】龍が如く7 外伝
  • 【中量級】龍が如く8
  • 【重量級】ファークライ 6
  • 【重量級】アサシンクリードミラージュ
  • 【重量級】スターフィールド
  • 【重量級】エルデンリング
  • 【重量級】サイバーパンク2077

ゲームのバージョンやシステム構成によってフレームレートは変わります

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
フォートナイト(DX11)
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリードシリーズ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

フレームレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のこと。(単位fps)

書き換え回数が多いほど「なめらか」な映像になります。

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめです。

グラフの便利な使い方

【軽・重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】DX11パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】ON(バランス)

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む/チャプター5)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

競技向けの「パフォーマンス設定」でOMEN 40Lが飛び抜けて良いフレームレート。

グラフィックスが軽いとCPUとGPUの連携速度が上がってフレームレートが良く伸びます。RTX 4070Tiモデルでも「Core i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER」の組み合わせより良いスコアです。

OMEN 40LのCore i7-14700K/13700KがGPUのパワーを上手に引き出せています。

グラフィックスの重い「最高画質+レイトレON」だと、GPUの負荷が大きくなってCPUに仕事が回らなくなるので、CPU性能の差は重要ではなくなります。

総合的にOMEN 40L 2024(Core i7-14700K+RTX 4070Ti SUPER)がベストです。

【中量級】オーバーウォッチ2

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【高品質アップスケーリング】デフォルト
  • 【視野角】デフォルト(103)
  • 【レンダースケール】自動
  • 【NVIDIA REFLEX】有効+ブースト

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(5vs5の乱戦時/シーズン8)

※戦闘パターンや場所(オブジェクトの数)によってフレームレートは大きく変わります

デフォルト画質である「ウルトラ」でもフルHD~4Kまで十分な速度です。

ガチなプレイヤーなら画質を下げると400fpsとか出ます。

GPU負荷の軽いフルHDでCPUパワーの差が出ますが、OMEN 40LならWQHD以上で遊ぶのがおすすめ。

WQHD以上だとGPUパワーの差がハッキリ出ますけど、どのモデルでも問題ない性能です。

他の中量級FPSゲームとして「Apex Legends」もありますが、だいたい同じようなフレームレートで遊べます。(300fpsが上限)

※Apex Legendsは同じパターンの戦闘シーンを再現できないため未計測

【中量級】FF14 黄金のレガシー

設定
  • 【プリセット】最高品質
  • 【アップスケール】DLSS
  • 【フレームレートしきい値】常に適用

ベンチマークソフトで計測

ベンチマークの評価はフルHD~4Kまで「非常に快適」です。

どのモデルでも快適に遊べる性能です。

【中量級】原神

設定
  • 【画質】高
  • 【アンチエイリアス】FSR2

戦闘中の平均フレームレート(v.4.6)

フレームレート60fpsが上限のゲームです。

RTX 4070Ti 以上だとオーバースペック。RTX 4060でも4Kまで60fpsに張り付きます。

【中量級】パルワールド

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】バランス
  • 【その他】デフォルト

レベル50拠点内を走った平均フレームレート(v.0.1.4.1)

このゲームのもっとも負荷のかかるシーンは「戦闘中」や「フィールド内を探索中」ではなく、ある程度成長した「拠点内」と感じました。

拠点で活動中に80fpsくらい出ていれば「戦闘」「移動」も快適に動作します。

BTOパソコンに採用されるCPU「Core i7-14700F」だと、120fpsくらいでCPU処理が限界になってフレームレートが頭打ちになります。(ボトルネックが発生)

OMEN 40Lが採用しているCore i7-14700K/13700Kだと飛び抜けて良いフレームレートです。

4KはGPUの負荷が高すぎてCPUに仕事が回らなくなり、誤差レベルになります。

【中量級】アーマードコア 6

設定
  • 【画質】最高
  • 【自動描画調整】ON

ARENA 28/Fで戦闘中の平均フレームレート(v.50)

フルHD〜ウルトラワイド(UWQHD)まで、ほぼ上限の120fpsで動作。

ゲーム機のPS5は画質を落として60fpsが上限なので、圧倒的にパワーの差を感じます。

RTX 4070Ti SUPERモデルの場合、4Kはボス戦だと80fpsまで瞬間的に落ちますけど、まったく問題ないです。

特にウルトラワイドがすごい迫力なのでおすすめ。

CPUの違いによるフレームレートの差はほとんどありません。

【中量級】龍が如く7 外伝

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

地獄チームランブルGOLD1で仲間が戦闘時の平均フレームレート(8人vs10人/v.1.21)

「龍が如く7外伝 名を消した男」はDLSS3+ウルトラワイドに対応。

激しい動きでもヌルヌル動作します。

GPUの違いは少し出ますが、どのPCでも問題ない性能です。

【中量級】龍が如く8

設定
  • 【画質】最高
  • 【DLSS】AUTO
  • 【フレーム生成】ON

アナコンダショッピングセンター内をOKAサーファーで走行中の平均フレームレート(v.1.20)

コマンド選択型RPGなので、60fps以上出ていれば快適に遊べるゲームです。

ウルトラワイド(UWQHD)に対応しているので、PS5みたいなゲーム機とは別次元のゲーム体験ができます。

【重量級】ファークライ 6

設定
  • 【画質】最高
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【FSR】OFF

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.7.0)

OMEN 40Lなら4Kまで快適に遊べます。

このゲームはちょっと変わってて、どんな高性能なGPUでも100fps前後がフレームレートの上限となるようです。

そして、CPUパワーの違いでフレームレートが変わります。

ただし、4KだとGPUの負荷が高すぎて、CPUの違いによるフレームレートの差はありません。

総合的にOMEN 40Lが飛び抜けたスコアで、RTX 4070TiモデルでもフルHD~ウルトラワイド(UWQHD)までBTOパソコンの「Core i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER」より良いスコアになります。

OMEN 40LのCore i7-14700K/13700Kがグラフィックボードのパワーを引き出せている感じです。

4Kでも快適指標の60fpsを大きく超えますが、AMDのアップスケール技術「FSR」をONにするとGPUの負荷が減ってCPUパワーがよく乗り、RTX 4070Ti SUPERだと120fpsを超えます。すごいパワーです。

【重量級】アサシンクリードミラージュ

設定
  • 【画質】最高
  • 【視野】100%
  • 【解像度スケール】100%
  • 【アップサンプル】TAA

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.1.06)

競技性の低いゲームなので、4Kまで快適に遊べます。

Core i7-14700Fを採用したBTOパソコンと比較すると、GPU負荷の少ないフルHD/WQHDでCPUパワーの差が大きく出ます。

4KはGPUの負荷が高くてCPUに仕事が回らず差が出ません。

総合的にOMEN 40L RTX 4070Ti SUPERモデルがベストです。

【重量級】スターフィールド

設定
  • 【画質】ウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

視界の広い「広い場所」と、視界の狭い「狭い場所」を走った平均フレームレート(v.1.8.88)

このゲームは惑星・地上などの視界の開けた「広い場所」と、船内や洞窟みたいな「狭い場所」でフレームレートが大きく変わります。

計測時のバージョン(1.8.88)では、165fpsがフレームレートの上限になるようです。

CPUの違いによるフレームレートの差は誤差レベルで、「広い場所」だとWQHD以上でGPUパワーの差はハッキリ出ますが、どのPCでも4Kまで快適に遊べます。

【重量級】エルデンリング

設定
  • 【プリセット】最高画質
  • 【画質1】レイトレーシングOFF
  • 【画質2】レイトレーシング最高
  • 【自動描画調整】ON

霊馬に乗って固定ルートを走った平均フレームレート(v.1.10.1)

フレームレートの上限が60fpsなゲームです。

DLSSやFSRといったアップスケール技術に未対応な為「かなり重たい」ゲームですが、4Kでも40fpsくらい出ていれば普通に遊べます。

4K/60fpsに張り付きたければ、少しだけ画質を調節すればOKです。

【重量級】サイバーパンク2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測(v.2.1)

4Kまで快適に遊べます。

GPU負荷の少ないフルHDで、Core i7-14700K/13700Kを採用したOMEN 40Lが良いスコア。

ただ、OMEN 40LならWQHD以上で遊ぶのがおすすめなので、フルHDのパフォーマンスはどうでも良いかな…と思います。

とはいえ、総合的にOMEN 40L RTX 4070Ti SUPERモデルがベストです。

クリエイティブ性能チェック

動画編集、写真編集、AI画像生成の能力をチェックしました。

動画編集(Premiere Pro)

4KとフルHDで撮影した10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

4K→4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
14700K+4070Ti SUPER(OMEN 40L 2024相当)
4分15秒
14700F+4070Ti SUPER(BTOパソコン)
4分26秒
14700K+4070Ti(OMEN 40L 2024相当)
4分28秒
13700K+4070Ti(OMEN 40L 2023 レビュー機
4分28秒

エンコード処理はゲームよりもCPUパワーを使うので、ハッキリ差が出ます。

Core i7-14700K/13700Kを採用したPCだと、RTX 4070TiモデルでもBTOパソコンの「Core i7-14700F+RTX 4070Ti SUPER」に近い処理速度になります。

フルHD→フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
14700K+4070Ti SUPER(OMEN 40L 2024相当)
1分13秒
14700F+4070Ti SUPER(BTOパソコン)
1分24秒
14700K+4070Ti(OMEN 40L 2024相当)
1分12秒
13700K+4070Ti(OMEN 40L 2023 レビュー機
1分13秒

フルHDエンコードでもCore i7-14700K/13700Kを採用したPCが飛び抜けて速いです。

ただし、フルHDだと処理が軽すぎてRTX 4070Ti SUPERとRTX 4070Tiの差はありません。

RAW現像(Lightroom Classic)

Lightroom Classicを使って有効画素数2010万(SONY RX10M4)のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
14700K+4070Ti SUPER(OMEN 40L 2024相当)
13.30秒
14700F+4070Ti SUPER(BTOパソコン)
17.98秒
14700K+4070Ti(OMEN 40L 2024相当)
17.58秒
13700K+4070Ti(OMEN 40L 2023 レビュー機
17.68秒
書き出し条件はこちら
画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ

こちらもCore i7-14700K/13700Kを採用したOMEN 40Lが飛び抜けて良いですね。

もっと複雑な処理をさせたら、さらに大きな差が出るでしょう。

クリエイティブな作業をしたい人にもおすすめのマシンです。

AI画像生成(Stable Diffusion)

Stable Diffusionを使用して6枚の画像を生成しました。

設定・環境はこちら
  • Stable Diffusion Web UI v1.7.0
  • Python 3.10.9
  • xformers 0.0.20
  • 【Check Point】 YesMix v1.5
  • 【Lora】 Mikasa Ackerman
  • 【VAE】vae-ft-mse-840000-ema-pruned
  • 【Prompt】
    • masterpiece, best quality, highres, hmmikasa, short hair, black eyes, scarf, emblem, belt, thigh strap, red scarf, white pants, brown jacket, long sleeves, <lora:mikasa_ackerman_v1:0.7>, holding weapon, sword, dual wielding, three-dimensional maneuver gear, fighting stance, sky,
  • 【Negative prompt】
    • EasyNegative, lowres, bad anatomy, bad hands, text, error, missing fingers, extra digit, fewer digits, cropped, (worst quality:1.2), low quality, normal quality, jpeg artifacts, signature, watermark, username, blurry, lowres graffiti, (low quality lowres simple background:1.1),
  • 【Sampling method】DPM++ 2M Karras
  • 【Sampling steps】20
  • 【Width】512
  • 【Height】768
  • 【Batch count】6
  • 【CFG Scale】7
  • 【Seed】 1954368363

設定を合わせると同じ画像が生成されます。

Stable Diffusion
(512 x 768)x 6枚
14700K+4070Ti SUPER(OMEN 40L 2024相当)
9.8秒
14700F+4070Ti SUPER(BTOパソコン)
9.8秒
14700K+4070Ti(OMEN 40L 2024相当)
10.7秒
13700K+4070Ti(OMEN 40L 2023 レビュー機
10.7秒
Core i7-13700+RTX 3060 12GB
28.1秒

6枚程度だと、あっという間に処理が終わります。

次は49枚のテストです。(設定のBatch countを49に変更)

Stable Diffusion
(512 x 768)x 49枚
14700K+4070Ti SUPER(OMEN 40L 2024相当)
1分19秒
14700F+4070Ti SUPER(BTOパソコン)
1分20秒
14700K+4070Ti(OMEN 40L 2024相当)
1分25秒
13700K+4070Ti(OMEN 40L 2023 レビュー機
1分25秒

CPUの違いによるパフォーマンスの差はありませんでした。

AI画像生成はほとんどGPUパワーだけで処理するようです。

さすがにRTX 4070Ti SUPERは速いです。がっつり生成AIをしたい人におすすめ。

今回のテストだとビデオメモリの使用量は4.9~6.4GBでした。

生成解像度を2048 x 2048に上げれば15GBほど使用しますが、1枚生成するのにRTX 4070Ti SUPERで55秒もかかるので時間効率が悪いです。(設定によるかも)

中解像度で大量に生成ガチャして、お気に入りの1枚をアップスケールした方が良いでしょう。

AI画像生成は発展途上中なので、今後も高速化する技術がたくさん生まれてくると思われます。

上位にはRTX 4080/4090といったウルトラスペックGPUがありますけど、価格が高すぎるのでおすすめしません。

かなりのプロフェッショナルな人でない限り、RTX 4070Ti SUPERの性能で十分なはずです。

動作音と消費電力

実際の動作音を録画してみました。30秒ほどの映像なのでサクッと見切れます。

動作モードパフォーマンス最適+静
ゲーム57〜58db
不快な音
43〜45db
扇風機の「弱」
エンコード約42db
扇風機の「弱」
約39db
日常生活の音
動画視聴約38db
日常生活の音
約37db
日常生活の音
※レビュー機(Core i7-13700K+RTX 4070Ti)の計測値
騒音値の目安(タップして見る)
21〜35dbささやき声
36〜40db日常生活の音
41〜45db扇風機の「弱」
46〜50db扇風機の「中」
51〜55db扇風機の「強」
うるさく感じる
56db以上かなりうるさい
不快な音

動作モードを「パフォーマンス」にするとかなりうるさいです。

この音に耐えられるかは個人差があると思いますし、ヘッドホンをすれば気にならない人は多いでしょう。

当サイトのおすすめ設定「最適+静」なら、しっかりパワーを出しつつ動作音もかなり静かでした。

音については人によって感じ方が違うので、購入を検討している人は動画をチェックしてください。

騒音源はCPUクーラーのファンです。

Core i7-14700K+RTX 4070Ti SUPERモデルも、ほぼ同じ騒音値になるはずです。

次はシステム全体の消費電力です。

スクロールできます
CPUGPUゲームエンコード動画視聴
i7-14700KRTX 4070Ti
SUPER
410~480W325~380W65~70W
i7-14700KRTX 4070Ti410~465W300~340W65~70W
i7-14700FRTX 4070Ti
SUPER
320~405W205~215W65~70W
i7-13700K
OMEN 40L
レビュー機
パワーモード:最適
RTX 4070Ti435〜465W315~370W65~70W

※レビュー機以外の消費電力は、自作PCでの計測値です。エアフロー構成などがOMEN 40Lと異なるため、参考値として捉えてください。

OMEN 40Lは他の機種と比較してすべてにおいてパワフルですが、消費電力の高さがデメリットとなります。

特にCore i7-14700K/13700Kは燃費が悪いです。

強烈なパワーを得る代わりに消費電力は高くなりますが、常時400W以上の電力を使うわけではありません。

人によって評価は分かれそうですが、得られるメリットの方が大きいので個人的には仕方ないかな・・・と思います。

計測方法(タップして見る)

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

リアルタイム計測データの最小値と最大値を採用。

ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD〜4Kまでの最小値と最大値

【動画視聴】Hulu

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。

パワーモードの違い

OMEN 40Lで設定できる2つのパワーモードをざっくり比較します。

2023年モデル(Core i7-13700K+RTX 4070Ti)での計測値ですが、2024年モデルも考え方は変わりません

電源モード「パフォーマンス
温度コントロール「パフォーマンス
電源モード「最適
温度コントロール「
当サイト推奨設定
CPUベンチマーク
Cinebench R23マルチコア
パフォーマンス
25128
最適/静
23772

↑「パフォーマンス」にすると、CPUパワーが少し上がります

その結果、CPUの性能を100%使う「CPUベンチマークアプリ」で差が出ます。

詳しい解説(タップして見る)

各モードのCPU電力設定値は以下のようになります。

  • 最適」= PBP 125W MTP 253W(Core i7-14700K/13700Kの定格値)
  • パフォーマンス」PBP 160W MTP 253W
  • エクストリーム」PBP/MTP 4096W(制限解除/BIOSでロックされている)

「パフォーマンス」は少しだけ「最適」よりもCPUパワーが上がります。

「エクストリーム」は本機の120mm水冷クーラーだと冷却が追いつかなくてPCの挙動がおかしくなるはずです。大掛かりな冷却システムに改造する必要があるでしょう(マニアな人向け)。

ゲーム中の瞬間最大消費電力
サイパーパンク2077
パフォーマンス
590W
最適/静
465W

↑CPUパワーが上がると、消費電力も上がります。

ゲーム中の最大動作音
サイパーパンク2077
パフォーマンス
58db
最適/静
45db

↑「パフォーマンス」はCPUの温度が上がるので、冷却ファンが最大回転して非常にうるさくなります。

サイバーパンク2077
フルHD/RTウルトラ画質
パフォーマンス
182fps
最適/静
181fps

↑ゲームではCPUパワーを100%使うことはなく、結果はほとんど変わりません。

詳しい解説(タップして見る)

ゲーム中のCPUとGPUの使用率はこのようになります↓

タップして拡大
4K
タップして拡大

基本的にゲームだとほとんどGPUばかり働いてCPUはひましていることが多く、CPUパワーが少し上がっても大きな差は出ません。

ただし、GPU負荷の低いゲーム(フルHDやグラフィックの軽いゲーム)だと、CPUとGPUの連携が早まってフレームレートが伸びることがあります。

そういったゲームでもOMEN 40Lの「最適」モード状態で十分な速度が出ているので、ほとんど意味はありません。(例:240fpsと260fpsの違いを体感できる人間は少ない)

4K→4Kエンコード
10分間の動画をエンコード
パフォーマンス
4分28秒
最適/静
4分28秒

↑動画編集でもCPUパワーが少し上がっただけでは効果はありません。

パワーモードについてまとめると、こうなります↓

  • CPUベンチマークに効果あり
  • 実用的な処理能力は誤差レベル
  • 消費電力と動作音が大きく違う

OMEN 40Lのパワーモード設定は、ゲーム、普段使い、クリエイティブ作業といった一般的な目的でPCを使う人にとってメリットは特にありません。

デメリットに見えるかもしれませんが、一般的にCPUの設定を100%の状態にしたPCを販売することは無く、OMEN 40Lの「最適」モードの設定値は国産BTOパソコンと同じ標準的なものです。

逆に、ユーザーが簡単に設定を変えられる機能を持っていることの方が珍しく、マニアな人にとっては嬉しい機能と言えるでしょう。

上記のような理由とテスト結果から、「最適」+「静」での運用をおすすめします。

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メリットとデメリット

ここまでのメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。

ここが残念!
  • 標準価格が高め
  • 注文時にカスタムできない
  • 手の届く位置にUSB Type-Cが無い
  • パフォーマンスモードの性能向上が微妙
  • パフォーマンスモードの冷却音がうるさい
ここが良い!
  • 余裕のスペック
  • かっこいい
  • LEDが美しい
  • 飽きのこないデザイン
  • メンテナンス性が高い
  • 安心のHPブランド
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あえてデメリットとして書きましたが、パフォーマンスモードを使わなくても十分な処理能力です。

ここぞという時にピンポイントで使うのが良いでしょう。

非常にパワフルで、あらゆるゲーム/クリエイティブ作業をサクサクこなせる一台です。

あくまで私が使ってみた感想ですが、致命的と感じたデメリットはなく、多くの人が満足できるPCだと思います。

【まとめ】最新ゲームを遊び尽くせるPC

評価
CPU性能
GPU性能
デザイン
拡張性
静音性
サポート
コスパ
静音性は「最適+静」での評価

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更新:2024年10月9日

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