【主要CPUスペック比較表】ゲーミングPCのCPUの役割、CoreシリーズのF/K/KFの解説

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ゲーミングPCや自作PCのCPU選びの参考にしてください。

目次

主要CPU性能比較表

当サイトで実機を使って検証した性能比較表です。

主にBTOパソコンで採用されるCPUに厳選しています。(過去に採用されたCPUも含む)

CPUの電力設定はBTOパソコンと同じ「定格」で計測しました。

CPU名をタップするとベンチマーク記事にジャンプします。

スマホはスクロールできます→

CPUPassmark v11世代PコアEコアスレッド熱設計電力最大電力L3
キャッシュ
定格
クロック
最大
クロック
Core Ultra 7 265K/KFシリーズ281220125W250W30MB3.9GHz5.5GHz
Core i7-14700K/KF第1481228125W253W33MB3.4GHz5.6GHz
Core Ultra 7 265/Fシリーズ28122065W182W30MB2.4GHz5.3GHz
Core i7-13700K/KF第138824125W253W30MB3.4GHz5.4GHz
Ryzen 7 9800X3DZen58016120W162W96MB4.7GHz5.2GHz
Ryzen 7 9700X(105W)Zen58016105W142W32MB3.8GHz5.5GHz
Ryzen 7 9700X(65W)Zen5801665W88W32MB3.8GHz5.5GHz
Core i7-14700/F第148122865W219W33MB2.1GHz5.4GHz
Ryzen 7 7700Zen4801665W88W32MB3.8GHz5.3GHz
Ryzen 7 7800X3DZen48016120W162W96MB4.2GHz5.0GHz
Core i7-13700/F第13882465W219W30MB2.1GHz5.2GHz
Ryzen 7 8700GZen4801665W88W16MB4.2GHz5.1GHz
Core Ultra 5 225/Fシリーズ2641065W121W20MB3.3GHz4.9GHz
Ryzen 5 9600X(105W)Zen56012105W142W32MB3.9GHz5.4GHz
Ryzen 5 9600X(65W)Zen5601265W88W32MB3.9GHz5.4GHz
Core i7-12700/F第12842065W180W25MB2.1GHz4.9GHz
Ryzen 7 5700XZen3801665W88W32MB3.4GHz4.6GHz
Ryzen 5 7500FZen4601265W88W32MB3.7GHz5GHz
Core i5-14400/F第14641665W148W20MB2.5GHz4.7GHz
Core i5-13400/F第13641665W148W20MB2.5GHz4.6GHz
Ryzen 5 5600XZen3601265W88W32MB3.7GHz4.6GHz
Core i5-12400/F第12601265W117W18MB2.5GHz4.4GHz
Ryzen 5 4500Zen2601265W88W8MB3.6GHz4.1GHz
  • Intel第13、第14世代は不具合対策のマイクロコード適用済みのスコア
項目説明
  • 【Passmark】CPUの総合性能
  • 【Pコア】パフォーマンスコア
  • 【Eコア】高効率コア
  • 【熱設計電力】CPUを冷やす冷却性能の指標値→消費電力ではない
    • 現在のIntel CPUだとPBP または PL1だが、AMD CPUはTDPと呼ぶ
    • インテルのPBPとAMDのTDPは算出方式が異なり、同じ65Wでも実際の消費電力は異なる
CPUベンチマークの注意点

CPUベンチマークはCPUリソースを100%使い切る「非現実的な意地悪いじわるテスト」です。

基本的に最新世代でコア数が多いほど良いスコアになります。(Intel CPUが良い例です)

ただ、ゲームや動画編集といった一般用途では、すべてのリソースを使い切ることはまずありません。

なので、CPUベンチマークスコアだけで性能を判断するのはヤメた方が良いです。

  • ゲームや動画編集などはCPUだけでなく、GPUのCUDAコア、Tensorコア、RTコア、NVEncなどとの複合処理がほとんど。CPUベンチマークのようなCPU単独で完結する処理は現実的にはありえないので、ベンチマークスコアと実パフォーマンスは一致しない。
電力設定の定格とは?

比較表の「熱設計電力」と「最大電力」の値をマザーボードのPBP、MTPにセットした状態のことで、CPUメーカーが推奨する設定値です。

※マザーボードやIntel/AMDによってはPL1、PL2、PPTなど別の呼び方になっていることがある

BTOパソコンのほとんどは定格になっています。

Google検索などで「CPU 性能比較」といったキーワードで表示されるサイトは、海外のサイトなどから情報を引用しているだけで、CPUの設定値が謎のスコアです。

CPUの電力制限を解除したフルパワー状態(かなりマニア向けな設定)と思われるスコアを多く見かけます。

BTOパソコンを買おうとしている人にとっては、電力制限解除したスコアを信用してしまうと実際に使うときの性能とは「かなり違う」ので注意してください。

  • ほとんどの人は定格で使っているはず
  • 電力制限解除した比較表はインテルCPUが高性能に見えるので注意
  • 電力制限を解除するとベンチマークスコアが上がるのがメリット
  • デメリットは大掛かりな冷却装置を推奨(280mm以上の水冷)、消費電力が異常に上がる

>>Amazon CPU売れ筋ランキング

Intel Coreシリーズの無印/F/K/KF/KSの違いとは?

Core iシリーズ型番の末尾にあるF、K、KFなどの意味を整理します。

スクロールできます
内蔵GPUオーバー
クロック
TDP最大電力定格
クロック
最大
クロック
参考価格
2023年1月調査
無印12700X65W180W2.1GHz4.9GHz48,000円
F12700FXX65W180W2.1GHz4.9GHz45,000円
K12700K125W190W3.6GHz5.0GHz53,000円
KF12700KFX125W190W3.6GHz5.0GHz51,000円
例:Core i7-12700シリーズ

CPU末尾の「F」は、CPUに内蔵グラフィック機能が有るか無いかの違いで、その他の機能は同じです。

ゲーミングPCの場合、GeForceなどの拡張グラフィックボードを使うので、CPUに内蔵グラフィック機能が無くてもOK→「F」が付くモデルの方がコスパ良い。

CPU名の「K」は、動作クロックが高くてオーバークロックに対応したフルスペック版です。

K/KFモデルの方が性能は高いが、消費電力と発熱も高いので、基本的に水冷クーラーを推奨

12900KSのSはSpecial Editionの略→Kよりも少し動作クロックが高い。

CPUを選ぶポイント

スクロールできます
CPU用途特徴
Core i3低価格PC向け動画視聴、テレワーク
ネットショッピング
Ryzen 5
Core i5
ゲーミングPC向け多くのゲーマーにおすすめ
普段使い、実況配信、動画編集も十分な性能
Ryzen 7
Core i7
高性能ゲーミングPC向けヘビーFPSゲーマーにおすすめ
より多目的に使える
Ryzen 9
Core i9
クリエイター向け仕事に使う人におすすめ

基本はRyzen 5/Core i5で十分なのですが、予算があればRyzen 7/Core i7を選んでおくと長く現役で使えます。

15万円前後でPCを探している人はRyzen 5/Core i5。

20万円以上のPCならRyzen 7/Core i7が良いでしょう。

最上位のRyzen 9/Core i9/Core Ultra 9にすれば少しパフォーマンスは上昇しますが、ゲーム目的だとコストに見合った効果が少なくて微妙です。

16コアのRyzen 9がイマイチだったという記事はこちら

CPUよりもGPUとストレージ容量に予算を振った方が良いです

Intel CoreとAMD Ryzenのどっちが良いの?

実際に両方を使っている私の感想としては2025年4月時点ではRyzenの方が高性能だと思います。

それぞれのメリット・デメリットを解説します。

Intel 第13、14世代CPUの不具合について

不具合の経緯や対策方法は最新情報をチェックしてください。

私が使用している第13世代、第14世代に不具合は発生していません。

電力設定をいじるような「変な使い方」をしなければ問題ないと思います。(定格で使えばOK)

Intel CPUの特徴

2024年10月25日より新時代CPUである「Core Ultraシリーズ」が順次発売。

旧世代となる現行のCore i 14000シリーズ(第14世代)も並行してしばらく販売されます。

Intel CPUの特徴をざっくりまとめると、こうなります。

  • 知名度が高い
  • コア数が多くて高性能に見える
  • ベンチ番長
  • 毎年世代が変わる
  • ソケットの世代が2~3年で変わる

多くの人は知名度の高いIntel CPUを選ぶと思いますが、最近はAMD Ryzenに押され気味なのでよ~く検討してください。

Intel CPUはPコア(パフォーマンスコア)と大量のEコア(高効率コア)を持つのが特徴。

集中処理はPコア、割り込み処理はEコアといった感じにタスクを振り分けることで、Pコアでゲームのメイン処理中に全く関係ない処理が回ってきても、中断せずに集中作業を続けるという仕組みです。

その結果、早く終えるべきタスクを早く終わらせることができるので、性能は素直に良いと思います。

気になる点として、Intel CPUはEコアを持っているため、見かけ上はRyzenよりもコア数が多くて高性能に見えるので注意。

ハイエンドモデルになるとPコア/Eコア合わせて24コアも持ってますが、すべてのコアをフルに使う処理を日常としている人って、すごく少ないと思います。

私はゲーム、ネット閲覧などの普段使い、動画/写真編集が主な使い方ですけど、IntelとAMDのCPUを使い比べてみても「Eコアってスゲー!」って思うことはありません。

デメリットとしては、型番に「K」が付くハイスペックモデル(例:Core Ultra 7 265K/KF、Core i7-14700K/KF)のCPUベンチマークスコアが異常に高いこと。

コアが20個もあるので、CPUベンチマークは必ずRyzenの8コアCPUより良くなります。

しかし、ゲームや動画編集といった実運用のパフォーマンスは普通で、CPUベンチマークのような飛び抜けた性能は無いので注意。ただの「ベンチ番長」と思った方が良いです。

なので、CPUベンチマークスコアだけで性能を判断するのはヤメた方が良いでしょう。

また、インテルは毎年10月頃に意地でも最新世代のCPUをリリースします。

「意地」というのがくせ者で、前世代から劇的に進化するわけでなく、ちょろっと機能を修正しただけのパターンが多いです。

※大規模な仕様変更は2~3年周期

実際にCore iシリーズの第12世代と第13世代の処理能力は大きく変わっておらず、2023年10月に発売された第14世代もほとんど進化はありません。

タイミングによっては「せっかく買ったのに新しいCPUがすぐ出た(泣)」というパターンになるのがデメリット。

逆に言うと、新世代CPUが出ても体感できる差はないので、安い旧世代を選ぶのもアリです。

LGA1851ソケット
Core Ultra シリーズ2用
LGA1700ソケット
第12、第13、第14世代用

もっとも痛いデメリットは、マザーボードのCPUソケット世代が2~3年で変わることです。

特に自作PCユーザーにとっては、CPUを最新モデルに交換する時にマザーボードまで買い直さないとダメなことが多いので注意。

LGA1700ソケットは第12,第13,第14の3世代に対応していますが、Core Ultraシリーズでは使えません。

あくまでウワサですけど、最新のLGA1851ソケットはわずか1年で終わるかも … なんていう悲惨な話も出ています。

ただし、PCを丸ごと買い換える人にとってデメリットは無いです。

次はCore UltraシリーズとCore iシリーズをざっくり解説します。

Core Ultra 200S(シリーズ2/第2世代)

2024年10月25日から発売された最新CPUです。

特徴としてはCore i 14000シリーズ(第14世代)から電力効率を改善して消費電力と発熱を大きく下げたことで、ライバルのRyzen 7000シリーズから9000シリーズへの変更点と同じ傾向です。

実際に使ってみるとCore Ultra 5 225Fは良い性能Core Ultra 7 265KFと265Fはクリエイティブ性能がパワーアップしたけど、ゲーム時のパフォーマンスはCore i7-14700Fとあまり変わらない性能

発売開始からBIOSやWindowsのアップデートを繰り返して性能の改善が実施されたけど、これ以上のパフォーマンス向上は期待できない思います。

Core Ultra 7は人気が無いので値下げ率が良く、安いのがポイント。ただし、大人気のRyzenが売り切れで買えない!でも今すぐPCが欲しい!って時に妥協して買うCPUです。

あれ?Core Ultra 第1世代はどこ行った?

デスクトップ版はいきなり第2世代からとなり、第1世代は2023年10月にノートPCだけにリリースされました。

(私の記憶では)デスクトップ版のCore Ultra 第1世代も2023年10月リリースを予定していましたが、開発が間に合わなくてキャンセル。

インテルは毎年10月に意地でも新CPUをリリースするので、キャンセルした穴埋めとして、第14世代 Core i 14000シリーズを販売。

しかし、第13世代のCore i 13000シリーズからほとんど進化はなく、やっつけで開発&販売したと記憶しています。

そして第13世代/第14世代に不具合が発覚し、インテルの信頼が地に落ちたという黒歴史につながります。

Core i 14000シリーズ(第14世代)

Intel 第14世代(Core i7/i5-14000シリーズ)の特徴です。

  • 性能は良い
  • リセール価値が無い
  • モデル末期である

性能は良いのですが、不具合問題で圧倒的に不人気になってしまったため、自作PCだったら買わないほうが良いです。

BTOパソコンなら各メーカーが延長サポートをしているので問題ないと思います。(メーカーのホームページで確認してください)

不具合の影響を受けて劣化しているかどうかの証明ができないので、ヤフオク・メルカリなどでのリセール価値はありません。

古いCPUを売って新CPUの購入資金にするタイプの人は資産価値がゼロと思ったほうが良いです。

最後まで使いつぶすタイプの人なら問題ありません。

また、2024年10月25日より次世代CPU(Core Ultraシリーズ)が発売されたので、第14世代はすでに末期モデルです。

今さら信頼性の低いCPUを買うのはヤメた方が良いでしょう。

AMD Ryzenシリーズ|Zen 5/Zen 4/Zen 3世代の特徴

AMDのRyzenシリーズはZen 5/4/3の三世代が主流です。

Ryzenの特徴をざっくりまとめると、こうなります。

  • 長く現役で使える
  • パワーモリモリで省電力
  • 型番と世代が分かりにくい
  • 人気が無い?
  • 旧世代が強すぎ

AMD RyzenシリーズはIntel Coreシリーズみたいに毎年世代が変わる事はありません。(だいたい2年周期で世代が変わります)

電力効率に優れていて、十分なパワーでありながら省電力なのも特徴です。

ソケットAM5

もっとも優れた点としては、CPUソケットが数年先まで見越した設計になっていて、寿命がインテルより2倍以上もあることです。

現行世代のソケットAM5は2022年に発売されましたが、Ryzen 7000/8000/9000シリーズで使えます。

※次世代のZen 6(Ryzen 10000シリーズ?)でもAM5が使えることが「ほぼ確定」しています

旧世代のソケットAM4にいたっては2016年に発売されたけど、執筆時点で8年経っても新CPUがリリースされていて、まだまだ現役です。

インテルだと2年、長くて3年程度でソケット規格が変わるので、自作PCユーザーにとってはRyzenの方がコスパ良く新環境に移行しやすいです。

気になる点としては、Ryzenは非常に良いCPUなのですが、BTOパソコンだと最初から眼中にない人が多いように感じます。

ゲーム機のPS5/XboxにもRyzenをカスタムしたCPUが採用されているので、かなり多くの人がAMD CPUを無意識に使っていて、性能の良さは多くの人が体験しているはず。

PlayStation 6もAMD CPUが採用されるようです

単純にインテルCPUの知名度に流されて「食わず嫌い」な人が多いだけだと思われます。

Ryzenのデメリットとしては、旧世代のZen 3のコスパが非常に良く、完全に世代交代できていないことです。

2024年8月にRyzen 7 5800XTなど、同11月にRyzen 5 5600T/5600XTなどの新Zen 3 CPUが発売されたので、あと数年は現役で使えるでしょう。

その他、分かりにくい点としては、型番が9000/8000/7000/5000と4つのシリーズに分かれてるけど、世代はZen 5/4/3の3つなこと。

世代と性能に対する命名規則がメチャクチャで、型番だけでは性能を判断しにくいので注意。たくさん製品があるけど、ホントに良いCPUは少ないです。

それぞれのシリーズをざっくり解説します。

Ryzen 9000シリーズ(Zen 5世代)

2024年8月10日から発売された最新世代で、Zen 4世代から内部設計を見直したCPUです。

同クラスのインテルCPUを駆逐する素晴らしい性能ですが、Zen 4のRyzen 7000シリーズから技術的に進化した点は多くあるものの、体感できるほどの性能差はありません。

インテルCPUとZen 3 Ryzenからの乗り換えにおすすめです。

Ryzen 8000シリーズ(Zen 4世代)

Zen 4世代のRyzen 8000シリーズは評価の難しいCPU(APU)です。

  • セカンドゲーミングPC向け
  • GモデルをCPU単独で使うのがおすすめ
  • Fモデルはおすすめしない
  • グラボと組み合わせるとコスパが悪い

シリーズには8700G、8600Gなどの末尾に「G」が付くモデルと、8700F、8400Fといった末尾に「F」が付くモデルがあります。

「G」はCPU内蔵グラフィックス機能があり、「F」は内蔵グラフィックスを無効化したものです。

内蔵グラフィックス以外は7000シリーズの同一グレードよりも性能が低いので注意。

特に「F」モデルは7000シリーズと価格が変わらないのでおすすめしません。

「G」モデルの最上位である「Ryzen 7 8700G」はグラフィックチップとなる「Radeon 780M」を内蔵しているのですが、3DMarkなどのスコアを見てGeForce GTX 1650相当の性能などと言われています。

しかし、FSR 3やAFMFといったフレームレートをブーストする最新技術に対応しているので、GTX 1650と同列で比較できないほど高性能です。

実際に使ってみると画質の調整は必要ですが、フルHDならほとんどのゲームを快適に動かせます。(ゲームによっては4KもOK)

最大のデメリットは価格がそこそこ高いので、GeForceなどのグラフィックボードと組み合わせて使うと非常にコスパが悪くなること。

グラボと組み合わせる予定なら7000か9000シリーズを選んだほうが良いです。

個人的に8000GシリーズはCPU単体で使うのが正しい使い方だと思います。

一般的にCPUとGPUを合わせると軽く10万円を超えますが、8000GシリーズならCPUの価格だけでゲームができるのが最大のメリット。グラボがいらないのでトータル消費電力も低いです。

ライトゲーマーやハイスペックゲーミングPCを所有している人が、軽いゲーム専用のセカンドマシンが欲しいって時に選ぶのが良いでしょう。

Radeon 780MはASUSが販売しているポータブルゲーミングPC「ROG ALLY X」がほぼ同じものを搭載しています。

ゲーム時のパフォーマンスは関連記事を参考にしてください。

↓グラフィックボードと組み合わせたベンチマークはこちら

Ryzen 7000シリーズ(Zen 4世代)

Zen 4世代のRyzen 7000シリーズは2022年9月に発売されました。

旧世代のZen 3から完全新設計されたCPUで、シングルスレッド性能が29%、マルチスレッド性能が48%も向上。

2024年8月にZen 5が発売されたけど、Zen 5はZen 4と基本設計があまり変わっておらず、処理能力が「少し」上がって発熱が「大きく」下がっただけで、パフォーマンスに極端な差はありません。

実際のところ、Zen 4のRyzen 7 7700とZen 5のRyzen 7 9700Xに体感できるほどの差はありませんでした。

さらに、ゲームに強いRyzen 7 7800X3Dはいまだに大人気で、Zen 5のRyzen 7 9700Xよりもパフォーマンスが良いです。

Zen 4はかなり完成度が高いCPUなのとZen 5の性能の上がり幅がイマイチだったので、しばらく現役で売れ続けると思います。

Ryzen 5000シリーズ(Zen 3世代)

Ryzen 5600X/5700XがZen 3
Ryzen 5 4500はZen 2

Zen 3世代のRyzen 5000シリーズは2020年11に発売されました。

世代の古いCPUですが、2024年11月にZen 3の新CPUが発売されるなど、まだまだ元気!

価格が安くてパフォーマンスも十分なためZen 4/Zen 5への世代交代が進まず、大手メディアからは「Zen 3は不滅」と呼ばれるほど良いCPUです。

ただ、Zen 3はパフォーマンス的には現役で使えるものの、安いZen 3マザーボードはストレージの規格が時代遅れな部分があります。

特に「Zen 3 CPU+ハイスペックGPU」なBTOパソコンは安いからといって飛びつくと、1〜2年後に人によっては「あ〜失敗した(泣)」なんてことになるので、よ〜く検討してください。

逆に、「Zen 3 CPU+ミドルスペックGPU」なBTOパソコンなら、価格と性能のバランスが良くて狙い目です。

ゲーミングPCにおけるCPUの役割とは?

CPUはパソコンの司令塔で、グラフィックス以外の処理を担当しています。

  • GPUへの指示
  • サウンド
  • ネットワーク
  • キーボード・マウス入力
  • メモリ管理
  • ストレージ管理
  • などなど …

ざっくりとした解説ですが、シングルコアを使う処理であればクロックが高い方が良く、マルチコアを使う処理ならコア数が多い方が良いです。

具体的にどの処理でシングルコア、マルチコアを使うのかを解説した公開資料はなく、実際のところアプリ(ゲームを含む)によって違います。

結局は最新世代でクロックが高く、コア数が多いCPUが良いということになります。

ゲームではPコア(パフォーマンスコア)の性能が特に重要。

ゲームで必要なコア数は8コア以下であり、9コア以上はあまり有効に活用されていないとも言われています。

※最強のゲーミングCPUと言われるRyzen 9 9950X3Dの3D V-Cacheは、16コアのうち8コアのみに有効

ゲームのパフォーマンスを上げる方法は?

ゲームのパフォーマンスは、ほぼGPU(グラフィックボード)で決まります。

例外として、フルHD解像度やグラフィックスの軽いゲームは、CPUとGPUの連携が速まってフレームレートが大きく上昇する傾向があります。(※すべてのゲームとは限りません)

ただし、最近はグラフィックスに凝ったゲームが多いので、基本的により高いパフォーマンスを求めるならGPUを1ランク上にした方が手っ取り早いです。

注意点として、世代の古すぎるCPUはメモリやストレージなども速度が遅いものしか使えません。

そのため、最新グラフィックボードに交換しても期待してたほどパフォーマンスが伸びないことがあります。

今CPUを選ぶならAMD Ryzen Zen4/Zen5世代が良いです。(インテルCPUはイマイチです)

高性能なCPUを選べば劇的にパフォーマンスが上がる時代は終わってます。

CPUパワーの差が出る例

当サイトで検証したCPUの違いによるフレームレートの差について解説します。

グラフィックスが「軽い」「重い」の2パターンで検証しました。

検証環境
  • 【CPU】Ryzen 7 7800X3D、Core i7-13700K/13700、Core i5-13400F
  • 【GPU】RTX 4070
  • 【メモリ】32GB

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】レイトレーシングウルトラ
  • 【DLSS】自動
  • 【フレーム生成】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

GPUの負荷が低いフルHDでRyzen 7 7800X3DとCore i7-13700Kが良いパフォーマンスですが、体感できるほどの差はありません。

多くのゲームがこのパターンになります。

【軽量級/重量級】フォートナイト

設定
  • 【画質1】パフォーマンス
  • 【画質2】DX12最高+レイトレON
  • 【DLSS】バランス

同一リプレイファイルの同じシーンの平均フレームレート(移動・建築・戦闘を含む)

グラフィックスの軽い競技向けの「パフォーマンス設定」で、Ryzen 7 7800X3Dが狂ったようなフレームレートを出します。

Core i5は処理が追いつかなくなってフルHD/WQHDで変化なし(CPUボトルネックが発生)。

動きの激しいシーンではフレームレートが大きく変動するので、安定して高フレームレートを維持したい人はCore i7とRyzen 7が良いです。

一方で、グラフィックスの重い「DX12モード」だとCPUの差は出ません。カジュアルに楽しむ分にはどのCPUでもフルHD/WQHDで十分に遊べる性能です。

こういったゲームの場合、3つの選択があります。

  • 高くて高性能なCPUを選び、そこそこのGPUと組み合わせる
  • コスパの良いCPUにして、差額で1ランク上のGPUを選ぶ
  • 高性能なCPU+高性能なGPUにする

ここは人によって選択が分かれるポイントでしょう。

おすすめは②で、③を選ぶとお財布が空っぽになりますが、楽しいです。

おすすめCPUランキング

【1位】Ryzen 7 7800X3D

ハイスペックゲーミングPC用のCPU。

新世代のRyzen 7 9800X3Dより総合性能は劣るものの、ゲーム時のパフォーマンスはトップクラス。

7800X3Dの方が消費電力が低くて価格が安く、納期が早いメリットあり。

もともとの性能が高いので、9800X3Dとの性能差を体感できる人は少ないと思われる。

特にフルHDとWQHDのパフォーマンスが飛び抜けて良い。

コスパ良く最強ゲームマシンが欲しい人におすすめ。

>Ryzen 7 7800X3Dの実機ベンチマーク

【2位】Ryzen 7 9800X3D

ハイスペックゲーミングPC用のCPU。

2024年11月15日に発売されたゲーミングCPUの新王者。

ゲーム時のパフォーマンスが究極に素晴らしいだけでなく、クリエイティブ系の処理も強い。

CPU選びに悩むことが無くなる「アガリ」の一品。

超人気CPUのため価格が高く、納期が遅いのがデメリット。

>Ryzen 7 9800X3Dの実機ベンチマーク

【3位】Core i7-14700F

ミドル〜ハイスペックPC用のCPU。

第12世代のCore i7-12700のマイナーアップデート版で、高効率コアとキャッシュメモリなどが強化。

不具合発覚で圧倒的不人気なCPUになってしまったが、性能は良い。

人気が無くて売れないからと思われるが、BTOパソコンはショップによって投げ売り状態になっている。

新品BTOパソコンは修正パッチを適用して出荷しているので、これから不具合に遭遇する心配は無い。

がっつり対戦FPSゲームをやり込む人、趣味のクリエイティブ作業をしたい人におすすめ。

>Core i7-14700Fの実機ベンチマーク

【4位】Ryzen 7 5700X

ミドルスペックPC用のCPU。

8コア16スレッドで動作するZen3世代のハイクラスCPU。総合パフォーマンスはライバルのCore i7より少し劣るものの、PCの価格は2〜3万円ほど安くてコスパが素晴らしく良い。

世代の古いCPUのためマザーボードの規格も少し古く、ストレージ(NVMe SSD)の拡張性が弱いのがデメリット。

>Ryzen 7 5700Xの実機ベンチマーク

【5位】Core i5-14400F

ミドルスペックPC用のインテル第14世代CPU。

ゲームもクリエイティブ処理もそつなくこなせるバランス型

総合パフォーマンスはRyzen 7 5700Xに劣るものの、多くのBTOパソコンに採用される定番CPUなので、製品数が多くてPCの見た目や細かいスペックにこだわって選べるのが特徴。

マザーボードがRyzen 7 5700Xよりも世代が新しいので、ストレージの拡張性が高いのもポイント。

性能よりも、PCの見た目などにこだわりがある人におすすめ。

>Core i5-14400Fの実機ベンチマーク

【6位】Core Ultra 5 225F

ミドルスペックPC用のCPU。

旧世代のCore i5-14400Fより消費電力が低くて基本性能が高く、ゲームによっては価格の高いCore i7に迫るパフォーマンスが出るのでヘビーFPSゲーマーにおすすめ。

動画編集などのクリエイティブ性能はCore i7-14700Fを超えることもあって、なかなか良いCPU。

デメリットとしては、発売直後なのでPCの価格が少し高いこと。ただ、性能は良いので長く現役で使うつもりならミドルクラスNo.1

>Core Ultra 5 225Fの実機ベンチマーク

【7位】Ryzen 7 7700

ミドル〜ハイスペックPC用のCPU。

ゲーム時のパフォーマンスはCore i7-14700Fと同等。

Core i7よりもクリエイティブパフォーマンスが高くて消費電力が低い。

体感上のパフォーマンスは最新のRyzen 7 9700Xとほとんど変わらない。

PCの価格もRyzen 7 9700Xより安く、バランス良くまとまった高性能CPU。

取り扱っているショップが少ないのがデメリット。

>Ryzen 7 7700の実機ベンチマーク

【8位】Ryzen 7 9700X

ハイスペックPC用で2024年8月に発売された新世代CPU。

ゲーム、クリエイティブ作業など何でもこなせるバランス型だが、ゲーム時のパフォーマンスはRyzen 7 7800X3Dに負ける。

総合パフォーマンスはライバルのCore i7-14700Fを大きく超えるので、インテルCPUに不安がある人におすすめ。

>Ryzen 7 9700Xの実機ベンチマーク

【9位】Core i5-12400F

ミドルスペックPC用のインテル第12世代CPU。

第13世代/14世代の不具合発覚後に再注目された高コスパモデル。

性能は新型のCore i5-14400Fと大きく変わらず、動作が安定していて価格が安い。

15万円以下のPCを探している人にベスト!

>Core i5-12400Fの実機ベンチマーク

【10位】Core Ultra 7 265F/KF

インテル最新世代のCPU。

265KFは出力が高くてオーバークロックに対応したフルスペック版でハイスペックPC用。

265Fは265KFの出力を落としてオーバークロック非対応にしたミドル~ハイスペックPC用。

Core i7-14700シリーズからクリエイティブ系の処理能力は大きく上がったが、ゲーム時のパフォーマンスはあまり変わらずRyzen 7 9700Xよりも低い性能。

人気が無いからか価格が安いのが最大の特徴で、Ryzenより性能は低いけど普通に遊べる。

できるだけ安くハイスペックPCが欲しい人なら良いと思います。

>Core Ultra 7 265KFの実機ベンチマーク

>Core Ultra 7 265Fの実機ベンチマーク

以上、参考になれば幸いです

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更新:2025年4月1日

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209980円RTX 5070Core i5 12400F16GB500GBドスパラ11111111
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